2022/4/30 GW東北新緑山歩き・梵珠山
4/29:<宮城>蛤山
4/30:<青森>梵珠山、靄山
5/1:<青森>下北半島観光
5/2:<青森>高森山
5/3:<青森>世界遺産・縄文遺跡巡り
5/4:<青森>名久井岳
5/5:<青森>階上岳
5/6:<岩手>東根山
5/7:<岩手>八方山
GW2座目は、青森市と五所川原市の境に聳える、津軽山地南端の梵珠山へ。
古くから(飛鳥時代からという説も)信仰の山とされ、梵珠という名前も文殊菩薩の名から名づけられたという言い伝えもあるそうで。
そんな信仰の山の梵珠山は、青森を代表するブナ天然林に覆われ、青森県民の森に指定されているそう。
登山道も歩きやすく整備されていて、周回ルートで歩けるとのことで、のんびりリハビリハイクにはもってこい(^^
好天の土曜ということで混雑が予想されたので、登山口の自然ふれあいセンターには6時過ぎ着。
センター手前の駐車場には、自然ふれあいセンター前のキャンプ場に泊まっている人の車が数台停まるのみ。
#駐車場は、この手前のサワグルミコース登山口にもあり。その他は路肩に点在する駐車スペースに駐車(帰ってきたらどこも満車で路駐の列でした)
#トイレは、サワグルミコース登山口と自然ふれあいセンター横にあり
空いてるうちに出発!
まずは、駐車場のすぐ横から始まるマンガンコース登山口から歩き始めます。
マンガンコースから山頂へ登り、サワグルミコースで下山、途中でミズバショウコースに分岐して戻ってくる予定。
短めコースながら、いろんなコース取りができるのも面白い(^^
歩き始めは沢沿いの道。
少し歩くと、小さな木橋を渡って対岸へ。
見上げる斜面には所々残雪が。
残雪と、それを縁どる新緑との取り合わせが、なんとも爽やか♪
オトメエンゴサク、エンレイソウ、イワナシ
早速、足元には小さな花たちが登場して癒されます。
尾根上に上がるまでは、急斜面に広がるブナ美林の中を登ります。
斜面には九十九折りに道が切られているし、階段も整備されていて、すこぶる歩きやすい(^^
そんな歩きやすい道を、今日もゆっくりのんびり登ります。
斜面を登り上げて尾根上に出てくると、朝日に照らされたブナ林の中へ。
新緑のブナ林に日が射しこんで、淡い色合いに輝いていてなんともステキ。
そんな道沿いには、標識完備。
●合目の標識と、道ごと(マンガンコース、サワグルミコース、ミズバショウコース)の番号標識とが設置されていて、これでもか!というくらいに標識が登場します(^^
尾根上の道は、のんびり緩やかに続きます。
そして辺りは一面、ブナ美林♪
すらりと伸びる白い幹が美しくて、うっとり見とれちゃいますね~。
標高300m足らずなのに、こんなに美しいブナ天然林が広がっているとは。
いやはや、青森の里山恐るべし。
こんな山が近くにあったら、足繁く通っちゃうでしょう(^^
そんなブナ林の中をのんびり歩いていくと、視界が開けて陸奥湾展望所に到着。
青森市街の向こうには陸奥湾、その先に連なるのは夏泊半島の山並み。
浅虫温泉から登る高森山や、青森のマチュピチュ(!)を眺められるという東岳かな。
陸奥湾展望所を過ぎると、これまでのほっそりしたブナ林から、どっしり大木のブナや青森ヒバが入り混じる林の中へ。
趣が変わった林もまたヨシ。
少し斜度を増した道を登ります。
足元の陽だまりにはキクザキイチゲ。
ヒョウノセンカタバミのつぼみもあちこちに。
そして6合目の先で、登山道が尾根上から山頂東斜面へと入ると、登山道には残雪が登場。
雪はカチカチではないけどざくざくでもなく、少し斜度のあるところでキックステップで歩こうとすると膝に響いて痛い、というわけでごろ太君に先行してもらいます。
でも、残雪と新緑の組み合わせはこの時期ならではの景色、ほんとキレイ。
雪の上にブナの花がたくさん落ちて表面が茶色くなっているのも、この時期だけだもんね。
山スキーだったら、このブナの花でスキーが滑らず苦しめられるところだよねぇ、なんて言いつつ歩きます。
景色眺めつつ残雪踏みつつ、足元に注意しながら登っていくと、8合目の先で寺屋敷北広場に到着。
木立の中の広場には、あずまやと立派なトイレがありました。
さて、ここまで来れば山頂まであと一息。
山頂へ向けて、最後の急坂を一登り。
道はややぬかるんでいるけど残雪はなく、そして階段が整備されているので問題なく登ります。
キクザキイチゲ、カタクリ
足元に咲く花々を眺めつつぐい~っと登って
山頂には、梵珠七観音。
穏やかなお顔の観音様が七体、祀られてました。
さすが信仰のお山、まきchin隊も手を合わせます。
山頂は木立に囲まれていてあまり展望はなかったけど、陸奥湾方面はこの展望(^^
陸奥湾の先に見えているのは下北半島の釜臥山と大尽山かな。
昨年登った時のことを思い出しますね~。
木立の向こうには岩木山。
下山路途中にある岩木山展望台から、スッキリ聳えるお姿を眺められることを期待しつつ。
ここに来るまでの間、まきchin隊を追い越していった人たちが何組かいたけど、皆さん周回ルートで早々に下山されたのか、それとも尾根続きの馬ノ神山まで足を伸ばしているのか、広い山頂には誰もいなくてまきchin隊のみ。
静かにのんびりと景色を眺めることができました。
さて、では下山しますかね。
寺屋敷北広場までいったん下ったら、お隣の釈迦堂山に向けて20mほど登り返し。
明るいブナ林の中をほんの一登りで
釈迦堂山山頂に到着。
キレイな避難小屋と、お釈迦様を祀ったお堂がありました。
釈迦堂山からは、サワグルミコースを下ります。
急斜面を九十九折りに下る道からは、木立越しに八甲田の山並みを眺めます。
山肌の残雪の具合が、なんだか霜降り肉みたい(笑)
九十九折りの道を下って寺屋敷南広場に到着すると、そこには一面の花畑が広がってました!
淡い水色のじゅうたんのように咲いているのは、オトメエンゴサク。
こんなにキレイな水色は初めて見たかも。
キクザキイチゲも大群落。
うつむいている花がやや多め、もっと日が高くなればシャキッと咲くのかも?
カタクリは、満開まではあと一息。
それでも一面に広がっていて、なかなか壮観(^^
満開には少し早めではありましたが、一面に広がる花々を眺めることができました♪
広場の片隅には、こんなブナ大木も。
まるで広場の守り神みたいにどっしりと聳えて、ごつごつとした枝を広げてます(^^
寺屋敷南広場で花々をタップリ眺めたら、サワグルミコースをのんびり下ります。
登りに使ったマンガンコースは尾根上の道でしたが、こちらは南斜面に広がるブナ林の中を下る道。
斜面が急なところは緩やかな九十九折りになっているので、こちらもまた歩きやすい道です。
続々と登ってくる人達とすれ違いつつ下っていくと
岩木山展望所からは、クッキリと聳える岩木山が一望♪
こっち側から見ると、岩木山の山頂ってあんなにとんがっているんだ!
2週間前に登った尾根や滑った斜面を、目で辿ります。
津軽平野の向こうには、岩木山の背後に連なる白神山地もずら~り。
いい景色ですな。
岩木山展望所を過ぎれば、あとはブナ林の中をゆる~り下ります。
道沿いにはブナ大木が多く、なかなか見ごたえもあり。
南斜面ということで日当たりもよく、そんな所にはニリンソウの群落も♪
まだ咲き始めでつぼみもいっぱい。
淡い紫色のキクザキイチゲも咲いてます。
大きな花なので、かたまって咲いていると存在感ありますな。
もちろん、カタクリも♪
そうそう、こんな感じに花びらがくるんとなっているのを見たかった!
他にもシラネアオイやスミレやエンレイソウなどなど。
ユキザサやチゴユリ、マイヅルソウはこれから、という感じで、日を追うごとに華やかになっていきそうな道でありました。
そんな道をのんびりと4合目まで下ったところで、サワグルミコースとミズバショウコースの分岐に到着。
まきchin隊は、ミズバショウコースを辿ります。
この道の下部にはミズバショウが咲いている(サワグルミコースをそのまま下っても、ミズバショウは見れるけど)というのもあるけど、ミズバショウコースの道沿いにはブナ大木が多くある、ということでこの道を選択。
たしかに、見上げんばかりのブナ大木がいっぱいで迫力たっぷり!
根元がコブのようにもりもりしているブナの木も登場!
このブナの根元は空洞になっていて、中に人が入れそうなくらいでした。
登山道から離れたところには、幹回り8.6mの日本一のブナ大木があるらしい(けど、登山道からは見えず)。
いやはやほんと、最後まで立派なブナ林でありました。
花はほぼ終盤だったけど、それでもまだキレイに咲いていてくれました♪
ぐるりと周回して2時間半ほどのコースを、ゆっくりと4時間かけて歩きました。
青森県民の森ということだけあって、素晴らしいブナ林が広がっていて美しい道。
登山道も歩きやすく、花もいっぱいで、かなり楽しめました。
なんというか、生命力に満ち溢れた山だったなぁ。
紅葉の時期もよさそう。また来たい!
下山してきたら駐車場はどこも満車で路駐の列。
下山途中ですれ違う人もかなり多く、愛されているお山なんだなぁ、と実感です。
下山後は、五所川原に移動して"麺屋遊仁(あそびと)"で蛤塩ラーメンと鶏醤油ラーメンに舌鼓(詳細は速報)。
岩木山を眺めつつ津軽半島を北上して、千本鳥居の美しい高山稲荷神社にお詣りしたら、この日2座目の靄山を登ります。
> 4/30 靄山へ
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