2022/4/3 栗駒山BC
ようやく気温も上がってきていよいよ山はザラメ雪、と思いきや、木・金と再び冷え込んで山には降雪が。
土曜日もその名残で風が強く気温も低め、ということで、少し天気が落ち着く日曜日に栗駒山へ向かいます。
いわかがみ平へ通じる道路は除雪中にて、この時期は手前の旧いこいの村からスタート。
最近人気の栗駒山、この日も車多いかも?と7時過ぎに到着すると、なんと既に60台近く車が停まっていてびっくり。
天気いいし雪も多いし、ってんで人も多いのか?!
こんなにたくさん車が停まっているのは初めて見たかも。
#駐車場にどのくらい停められるかは、雪融けの進み具合により異なります
この日はどうやら、最終的には80台くらい停まっていたらしい(路駐もあった)。
恐るべし、栗駒山。
見た感じは半分以上が山スキー&ボードのようで(かつ、ほとんどが地元の方)。
私らも準備して、出発です。
駐車場の上にある通行止めゲートの脇から雪上へ。
道路の右手の斜面を登って、まずはいわかがみ平を目指します。
歩き始めはブナ林の緩やかな斜面ですが、すぐに急斜面へ。
朝イチで雪がまだ締まっているので、ここはスキーアイゼンつけて取りつきます。
ツボ足登山者は、急斜面上部に通っている道路目指して直登気味に登っていきますが、我らはトラバースでゆる~りと。
トラバースで50mほど高度を上げていくと、ちょうど道路がカーブしているところに出てきました。
ここからは斜度が緩んで歩きやすい斜面になるので、スキーアイゼン外して快調に歩を進めます。
右手には東栗駒山の南斜面も見えてきて、展望もバッチリ(^^
ブナやミズナラ、所々に針葉樹が入り混じる斜面をゆる~りと。
快晴無風にて、早くも汗が。。。
いやはや、春ですなぁ。
のんびり登っていくと、ツアー標識も登場。
そういえば、最初の急斜面に取りつく直前の大きなブナの木に、1番標識がついてたな。
1番と15番以外の標識は見つけられなかった。。
いこいの村から300m弱登って、いわかがみ平に到着。
除雪車はいわかがみ平まで来ていたけど駐車場の除雪は未了(地面は半分くらい出てた)、トイレも休憩場もまだ屋根近くまで雪に埋もれてました。
今年は雪多いな。
昨年の今頃は、建物の半分くらいは雪の上に出てたもんな。
いわかがみ平から先は、新湯沢に沿って、すかーんと開けた斜面を歩きます。
緩やかに広がる斜面の前方には東栗駒山、そしてその奥には真っ白な栗駒山♪
いいねいいね。
登山口に停まってた車の数がすごかった割には、意外と周りにはあまり人がいない。
広い斜面なので、結構ばらけてるのかな。
おかげで静かにのんびり歩けていい感じ。
ゆる~り登りつつ振り返ると、宮城の山々が遠くに見えてきました。
白いのが船形山、その左が泉ヶ岳かな。
ごろ太君はあっちこっちに移動しつつ景色眺めつつ。
久しぶりの好天山スキーで展望もヨシとあっては、そりゃ景色も楽しみたくなっちゃうってなもんで。
灌木もまだちょろちょろと顔を出している程度なので、斜面を自在に歩けます。
背後に栗駒ダムや栗原市街を眺めつつ、のんびりゆる~り。
風もなく穏やかで、暖かな日射しに足元の雪も緩みつつあり、まさに春スキー日和。
新湯沢沿いの斜面は、昨年の今頃は大きなクラックが何本も走っていたけど、今年は目立つクラックはそれほどなし。
でも、所々に木・金の新雪に埋まった小さなクラックがあったので、これからどんどん広がっていくのかも。
緩やかな斜面を気持ちよく歩いていくと、いよいよ目の前に栗駒山の南斜面が近づいてきて。
前日のシュプールも何本か見えていて、否が応にも胸が高鳴ります(^^
標高1,408mのコル付近から見上げる栗駒山。
木・金の新雪のせいか、真っ白な斜面がまぶしい!
斜面にはクラックはなさそう、でも新雪が悪さをしてなければいいなぁなんて思いつつ、さてどのラインを滑ろうかとわくわくしつつ。
こうやって滑る斜面を見上げて妄想する時間が、また楽しいんだな。
1,408mのコルから山頂へと続く稜線は、まだ藪はそれほどでもなく、雪をつないでほぼ夏道通しに歩くことができてラッキー。
薮を巻いて遠回りすることもなく稜線上を進み、山頂へと続く最後の登りに取りつきます。
山頂直下の斜面に出ると、ここまでの無風状態とは打って変わって、いきなり風が強くなってかなり寒い!
しかも足元の雪も強風に叩かれて結構硬め、スキーアイゼン付けるほどじゃないけど、硬い雪にちょっとびびりつつ。
それでも、南斜面の観察に余念のないごろ太君(笑)
一歩一歩登っていくと、だんだん視界が開けて展望も広がります♪
左手には虚空蔵山、その向こうに見えているのは禿岳に須金岳。
奥には村山葉山と月山もお目見え(^^
右手には、お待ちかねの焼石岳!
ここから見る焼石岳も、お楽しみの一つなんだよな。
強風に吹かれつつ、景色眺めつつ。
足元硬いけどそれほど苦にならず、ぐい~っとまっすぐ登り上げて
山頂も割と風強めなので、風を避けて窪地で板を外したら、まずは景色をぐるりと楽しみます。
山頂の西側には、秣岳へと続く稜線。
紅葉の頃に歩くとほんとステキなんだけど、最近は紅葉の時期は人が多すぎて足が向かない。。。
そんな稜線の向こうには、須金岳や虎毛山、高松山、神室連峰がずらーり。
奥には月山や鳥海山まで見えてます♪
秣岳と高松岳、鳥海山アップ(^^
山頂まで来てようやく眺めることができる鳥海山、三角錐のキレイなお姿がクッキリ♪
今年は滑りに行けるかな。
山頂南西側の虚空蔵山の向こうに連なるのは、鬼首カルデラを囲む山々や翁峠、禿岳、須金岳や虎毛山。
その奥には月山や村山葉山がうっすらと。
山頂の北側には、真っ白な焼石岳♪
焼石岳の奥には岩手山がちょこんと顔を出してました。
早池峰や八幡平はもちろん、森吉山まで見えていて感動です。
ぐるり景色を眺めたら、山頂標識でパチリ。
数日前まではがっつり雪と氷に覆われて樹氷のようになっていたそうなのだけど、樹氷はほぼ消滅してました。
こんな調子であっという間に雪が融けていくんだな。
この時期にしてはスッキリ晴れて遠望があり、素晴らしい展望にウットリ。
この景色をもっと眺めていたいし、雪が少々緩むまでのんびりするか、と窪地で風を避けつつ景色眺めつつ一休みです。
周りの皆さんも口々に、こんな景色の良いときに来れて良かった、下るのがもったいない!と言ってましたが、ほんとそのとおり(^^
ということで、1時間ほど山頂で過ごしたら、いよいよ滑降開始。
山頂直下は斜度急だし雪硬そうだし、ということで、まずは登ってきた斜面へ。
ここもまだ硬いかと思いきや、表面はいい感じに緩んでザラメ雪、そして下地が締まっててむしろいい感じ♪
で、少し下ったところから南斜面へ。
どうかなー、まだ硬いかな、とちょっとドキドキしながら滑り込むと
お?! ここもまた表面緩んでいい感じのザラメ雪。
しかも縦溝なしで超フラットな斜面!
数日前の降雪で真っ白な大斜面を滑ります。
新雪が悪さをしてストップ雪かも?と思っていたけど、むしろ板がよく走る雪で気持ちよい。
降ってから数日経って、融けて凍って、を繰り返したのが幸いしたかな。
そうなると、あとは気持ちよく滑るのみ♪
・・・と言っても、ゲレンデとは規模が違うし意外と斜度もあるし、気持ちだけ逸ってなんだか滑りがバラバラ。。。
まだまだ修行が足りないまきchinです。
下るほどに雪はザラメからフィルムクラストに変化して、更にいい感じに。
200m弱滑り降りて斜度がやや緩んだところで1本目終了、これは是非ともオカワリを頂かなければ、と登り返し決定!
いそいそとシール貼りつつ、山頂稜線を見上げます。
こんなに天気よく雪も(意外と)いいのに、南斜面を滑って登り返す人はほとんどいない。
今シーズンは、左手の御沢上部のラインが雑誌かなにかに載ったようで、そっちの方が人気みたい。
ま、人がいないのはいいことだ(^^
大斜面を見上げつつ、いそいそとザラメ斜面を登り返して
2本目、ドロップ!
目の前に広がる広大な斜面に飛び込むように、一直線に滑り込むごろ太君。
気持ちいいぞ!
斜度感もスピード感もゲレンデとは桁違いで、ちょっと戸惑いつつ滑るまきchin。
でも、板がよく走る軽めのザラメで、楽しい(^^
斜度が少し緩んだあたりからは、のんびりとターンを刻みます。
ここら辺から、一面フィルムクラストゾーンに突入。
さらさらと音を立てて崩れるフィルムクラストの斜面が、もう最高。
これが滑りたかったんだよなぁ、春の栗駒山と言えばやっぱりこれでしょう。
1本目と同じく斜度が緩やかになる辺りまで滑り降りたら、少し移動して更にその下へ。
沢が入り組んでてやや複雑だけど、まだまだあります、ステキ斜面♪
なかなかの急斜面ですが、すかーんと開けて素直にまっすぐ滑れる爽快な斜面。
しかも全面フィルムクラスト♪
他のシュプールもなく、溝もクラックもなく。
これはもう止まれない止まりたくない、極上斜面(^^
一気に150mほど滑り降りちゃいました!
今年は雪多いし、上部の雪の感じからすると、ちょうどこのあたりのコンディションがいいんじゃないか?と思って来てみたのですが、ドンピシャ最高でした♪
最後まで新雪が悪さすることもなく、しかも周りには誰もいなくて、し~んと静か。
登山口や山頂はあんなに混んでいたのに、思いもかけず二人占めの斜面を存分に楽しむことができました。
もう一回登り返して滑るか?とも思ったけど、いやいや余韻を残すくらいでちょうどいいんじゃないか、と帰路に向けて登り返し。
1,408mのコルを目指して、ブナとダケカンバの林の中を登り返します。
ここもまだ藪はほとんど出ていなくて、登り返しも快調。
登り返しながらも、何度も振り返って稜線を仰ぎ見ます。
いやー、今回は最高だったな。
まだちょっと時期早めかな、と思っていたのだけど、ちょうど良いときに来ることができました。
1,408mのコルまで登り返して登りルートに合流したら、ここでシールをはがして最後の滑降準備。
栗駒山、今シーズンもありがとう!と斜面に別れを告げたら、登ってきたルートに沿って下山開始です。
いわかがみ平へ向けて、新湯沢沿いに開けた斜面をゆる~りと。
さすがにここはストップ雪か、と思っていたのだけど、なんとここもほぼ全面フィルムクラストで板がよく走る♪
楽しくデザート斜面をいただきます。
目の前の視界も開けて気持ちよい。
昼過ぎてみんな下山してしまったのか、人もほとんどいない斜面をのんびり滑り降ります。
のんびりゆったり、贅沢だなぁ。
斜度はあまりないけど、フィルムクラストで板が走るので結構楽しい。
ごろ太君もご満悦(^^
さすがにいわかがみ平の直前では所々ストップ雪もあったけど、ほぼ全面気持ちよく滑ることができました。
いやー、なかなかないでしょう、このコンディション。素晴らしい。
いわかがみ平から見上げる、東栗駒山と栗駒山。
今日もありがとう!!
いわかがみ平から下は、ほぼ消化試合(笑)
スノーシューやツボ足登山者のトレースも入り乱れてぼこぼこな斜面を、木立をぬって下ります。
まぁ、これはこれで楽し、か。
あっという間に滑り降りて、旧いこいの村に戻ってこの日は終了。
あんなにたくさん停まっていた車は、すっかり疎らになってしまってました。
皆さん出足も帰りも早いのね。
まだ雪は硬いかな、ちょっと早いかな、と思いながら向かった栗駒山でしたが、締まり気味のザラメからフィルムクラストまで、素晴らしい春雪を楽しむことができました。
クラックもなく、溝もなく、新雪ストップ雪もなく、キレイな雪面で最高。
久しぶりに南斜面をたっぷり落として滑ることができたのも良かった!
山頂からの展望も素晴らしく、人は多かったけど滑った斜面には全然人がいなくて、大満喫です。
下山後は、近くのハイルザーム栗駒の日帰り入浴へ(850円→割引券使用で半額)。
混んでるかな、と思ったらほぼ貸切状態(地元の人が多かったからか?)、のんびり浸かって体をほぐしてから帰宅、でありました。
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