2022/4/10 月山BC
前日の鳥海山は3年ぶりだったけど、月山は4年ぶり。
久しぶりの月山に、月山スキー場オープン初日に行ってきました。
月山スキー場に通じる月山志津線は、8日(金)に開通したばかり。
この時期は夜間凍結の恐れあり、ということで、夜19時~翌7時の間は通行止め。
スキー場オープンということで混むだろうな、と6時半頃に志津のゲートへ向かうと、既に3~40台ほどの車列が!
さすが月山。
時間通りに開いたゲートからスキー場駐車場へと向かう道の両側には、そそり立つ雪壁!
今年は壁がすごく高い気がする。。。
やっぱり雪が多いんだな。
駐車場はキャパがあるので、問題なく停められて一安心(協力金500円必要)。
皆さん待ちかねたように続々と出発して行かれますが、うちらはゆっくり行きますか、とのんびり準備して。
スキー場へ向けて出発。
駐車場からリフト乗り場までは、道路&雪道の歩きが結構長くて(800mくらいある)、これが地味にキツイんだよな(笑)
板を担いで歩いていくと、リフト乗り場のレストハウスが見えてきました。
リフト運行開始は8時、先発隊が出発していった後なので、チケット売り場も乗り場もやや落ち着いた感じ。
というわけで、リフト券(片道600円)を購入して、リフトで上がります。
背後には朝日連峰がずら~り連なって壮観(^^
リフトを降りたらシールを付けて、いよいよ歩き始めます。
いつもの看板も健在です(^^
姥ヶ岳に登る人達の列を横目で眺めつつ、まきchin隊は姥ヶ岳の東斜面のトラバースルートへ。
東斜面を巻きつつ高度を上げて、金姥あたりで稜線に登り上げる計画です。
姥ヶ岳の東斜面からは、月山の西斜面がどかーんと一望!
今年は雪が多いからか、まだ早いからか(両方か?)、斜面にはまだ雪がたくさんついてますな。
そして前日の鳥海山と同様、ここもまた数日前の新雪のおかげで真っ白な斜面。
・・・うーん、今日もまた新雪が悪さをしてるのかしらん。
朝イチは雪硬めかな?と思っていたけど、朝から気温高めということもあってか、足元は既にザラメ雪。
おかげでトラバースも歩きやすくて助かる(^^
硬い斜面のトラバースは嫌だもんね。
姥ヶ岳の東斜面を巻きつつゆる~り高度を上げて、うまい具合に金姥で稜線に登り上げると、目の前には柴灯森から伸びる北品倉尾根が連なります。
今日はあっち方面に降りる人も結構いるかな。
まだ雪たっぷりだもんね。
金姥からは、柴灯森目指して緩やかな稜線上を辿ります。
背後の姥ヶ岳には人いっぱいいますね~
今日はスキーヤーも多いけど、スノーシューやツボ足の登山者もかなり多く、賑やかな月山であります。
稜線と斜面の境目付近には結構クラックが走っていて、覗き込むと底が見えないくらい深い感じ。
クラックになるべく近づかないように、注意しながら歩きます。
だんだんと近づいてくる月山西斜面。
ほぼ全面真っ白で、どこでも滑れちゃいそうな感じ。
月山の稜線の向こうには、うっすらと鳥海山♪
前日よりもかなり靄っていて、クッキリした姿は拝めなかったけれど、それでも鳥海山が見えるとなんだか嬉しい。
柴灯森を過ぎてゆる~り歩いていくと、牛首に到着。
さぁ、ここからどうやって月山山頂に登り上げるか。
登山者は夏道沿いに直登で登ってるけど、山スキーヤーは同じく夏道沿いにジグきりつつ登るか、もしくは西斜面をトラバースして稜線に登り上げるかの2択。
・・・夏道沿いの斜面はかなり急なので、まきchin隊は安全策でトラバース作戦。
山頂直下の斜面は凍ってガチガチなことが多いけど、この日はすっかり緩んだザラメ雪。
トラバースで歩いても、滑落の恐怖を感じることなく歩けます。
カチカチ嫌いなまきchin隊、ほっと胸をなでおろします(笑)
振り返って、姥ヶ岳や朝日連峰を眺めつつ。
風もあまりなく穏やかで、景色も最高で。
なんてステキな春山スキー日和♪
トラバースで150mほど登り上げて、標高1,900m付近で山頂稜線に到着。
斜面は全く雪が途切れていなかったし、ザラメで歩きやすかったので、思ったよりサクッと着いちゃいました。
西斜面から稜線に上がるところは少し雪が切れていたので、ごめんね、と高山植物に謝りつつそのままシールで歩いて稜線へ。
稜線上はまだまだ一面の雪。
そしてここまでほぼ無風だったのに、稜線に上がるとそれが嘘のような強風に煽られる!
こりゃ堪らん、と上着を着こんで歩きます。
前日の鳥海山もそうだったけど、やっぱり高い所は風が強いんだなぁ。
強風に煽られつつ、緩やかな稜線上を歩いていくと、頂上小屋が近づいてきました。
皆さん小屋の影で風を避けつつ一休みしているみたい。
いったい、山頂はどんだけ風が強いんだ?!
そして、そのまま一気に山頂アタック!
月山神社の祠は屋根だけ出てましたが、爆風過ぎてこれ以上近づけなかった。。。
いやほんと、踏ん張って立ってるのがやっとなくらい。
そんな爆風も、少し東側に下れば強風レベルくらいには収まって。
さぁここからどうするか?
・・・今回は、実はごろ太君の希望で月山東斜面を滑りたい、ということで登ってきたのでした。
いつぞや、山頂からちょこっと滑った東斜面がかなり気持ちよかったからもう一度、だそうで。
この日は、見た感じは新雪が溜まっていて板が走らないかも?という感じだったけど、初志貫徹、山頂から東斜面に滑り込みます!
いきなりストップ雪で前転したらどうしよう、と思いつつも、えいっと意を決して滑り込む東斜面。
斜度は急すぎず緩すぎず、クラックもなく、正面に聳える村山葉山に向けて滑る、なかなかのロケーション。
だけどやっぱり新雪がベタベタ雪になってて、板が止まる!
こんなに広くて真っ白で気持ちよさそうな斜面なのに~(^^;
それでも、板が走りそうな雪面をつないでどうにかこうにか。
スピード控え目でのんびりゆったり滑れば、これもまた楽し、ってなわけで。
150m強滑り降りて、満足!
気持ちよかったけど、やっぱり新雪が結構吹き溜まっていてやや苦戦、でありました。
これはリベンジだな。
山頂稜線とは違って風もなく穏やかなので、登り返しの準備をしつつしばし一休み。
どこに行っても人でいっぱいの月山にして、ここは誰もいなくてとっても静か。
新雪には苦戦したけど、雰囲気いいのでヨシ!
一休みしたら、トラバースで緩やかに斜度を上げつつ、稜線に戻ります。
稜線に登り上げたら、行きに西斜面から登り上げた標高1,900m付近から再び西斜面に戻って
最後のお楽しみの月山西斜面へ!
広大な斜面は、まだ雪切れもなくクラックもなく、どこでも滑り放題(^^
この西斜面も新雪で真っ白だったので、こっちもストップ雪かなぁ、と思いきや。
なんとびっくり、締まり気味のザラメで、しかも板がよく走る♪
目の前に、姥ヶ岳や柴灯森を眺めつつ。
スカッと視界が開けて、なんとも気持ちよい斜面。
贅沢な景色ですな。
こちらは朝日連峰!
気温が高いからか、朝よりもかなり霞んできているけど、まだお姿見せてくれてました。
ビッグな山並みを眺めつつ、ビッグな斜面を滑ります(^^
200mほど滑り降りて斜度がやや緩んでくると、さすがに雪もざくざくになってきて。
それでもごろ太君、まだまだ気持ちよく飛ばしますよ~(^^
稜線から300mほども一気に滑れば、緩やかな雪原になって滑りはほぼ終了。
いやはや、今日は月山西斜面がアタリでしたね。
思った以上にいいザラメで板が走って、楽しかった!
雪も十分で、どこでも好きなように滑れたので良かった~
ごろ太君はまだ滑りたそうだったけど、まぁこの辺にしときましょ、とリフト上駅目指してほぼ横移動で滑って移動。
振り返って月山西斜面を仰ぎ見ます。
あの斜面を滑ったんだな、うちらのシュプールどれかな?と目で辿っちゃいますね。
リフト上駅までは、シール貼ってほんの少し登り返し。
のんびりとしたアナウンスの流れるスキー場に戻って終了、です。
最後は沢コースを下って駐車場へ。
この沢コースがまたざっくざくのぼっこぼこで、まきchinは苦戦したけどごろ太君はすい~っと。
最後のぼこぼこも楽しかった、だそうで。
駐車場まで滑って戻って、月山を見上げます。
素晴らしい晴天、斜面も雪たっぷりでいい感じに緩んだザラメで、存分に月山春スキーを楽しむことができました。
やっぱり晴れた日の山スキーは最高ですな。
スケールの大きさも景色も、満喫です。
なおこの翌日、月山スキー場内のクレバスにスキー場パトロールの方が落ちてお亡くなりになりました。
あののんびりとした味のあるアナウンスをされていた方だそうで、ショック。
他人事ではなく、私たちも気を付けねば、です。
ご冥福を心からお祈りします。。。
下山後は、河北の白鳥十郎そば本舗で肉そばに舌鼓(詳細は速報)。
その後は近くの"ひなの湯"(350円)に浸かってから帰宅、でありました。
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