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2022年3月 2日 (水)

2022/2/26 三岩岳BC

久々のがっつり山スキー、奥会津の三岩岳。

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穏やかな天気と素晴らしい展望、素晴らしい斜面!

===三岩岳(みついわだけ)===
2022/2/26(土):小豆温泉スノーシェッド(6:40)~電波塔(7:10)~1,300mコル(8:40-8:45)~1,699m峰(9:45-9:50)~▲三岩岳(11:10-11:55)~1,699m峰(12:40)~小豆温泉スノーシェッド(14:10)
歩行・滑走距離:15.5km
累積登高:1,350m
累積下降:1,350m
======

この週は、日曜日から水曜日にかけて60cmほどの降雪があり、桧枝岐の積雪量は既に3m超え。
今年はほんとに雪が多い。
それでも、降雪から数日経った雪は落ち着いてきただろうし、気温もそれほど上がらず日照もなし、ということで、きっといい雪がタップリ残っているに違いない!と、奥会津の三岩岳へ向かいます。

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入山は、いつもの小豆温泉スノーシェッド手前の夏道登山口。
ラッセルする気満々で6時過ぎに到着すると、既に先行車が3台も!
皆さんヘッデンスタートかぁ、まきchin隊、気合がまだまだ足りませんな(^^;

そしてこの雪壁の高さにびっくり。
車の高さの倍くらいはあるんじゃないか?!

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こんな雪壁、どうやって登るんだ?!と思っていたら、雪壁が少し低くなったところに、先行者がステップを切ってくださっていて。
ありがたく、ここから雪上へ。
夏道尾根を辿って山頂を目指します。

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歩き始めるとまず登場するのが、一気に120mほど登り上げる急斜面。
ノートレースだったり雪が締まっていたりすると大変なところだけど、この日は先行者のトレースがあり雪も柔らかくて、すこぶる歩きやすい。
先行者さん、感謝です。

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30分ほどで登り上げて電波塔を過ぎると、1,300mコルに向けて狭い夏道尾根を登ります。
木陰になっている箇所や尾根の北側はいい感じのパウダー、尾根南側はややモナカっぽいのもいつも通り。

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狭い尾根を辿って標高を上げていくと、左手前方に三岩岳の山頂稜線が見えてきました。
稜線にはまだ雲がかかってるかな。
でもこれから晴れる予報なので、雲がスッキリ晴れてくれることを期待。

そして尾根の両側の斜面は、まだしっかり雪が付いていて崩れているところはほとんど見当たらない。
あれだけ大量に降ったのでそこかしこ雪崩てるんじゃないか、と思ってたけど、意外と雪が締まって落ち着いてるのかな。
でも、今日気温が上がったらどうなるかわからないしな。

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しばらく針葉樹の尾根を歩いていくと、少し尾根が広くなってブナやミズナラの斜面へ。
広葉樹の斜面は明るくて気持ちよい(^^

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明るくて気持ちよい斜面だけど、斜度はナカナカ。
ここもラッセルだったら大変なところなんだけど、トレースのおかげで難なくぐい~っと。

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登るほどに大きなブナの木々も登場。
会津のブナは、春夏秋冬どの季節もどっしりと存在感ありかっこいいですな(^^

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そして登山口から500mほど登り上げたら、1,308m小ピークを巻いて尾根の南西斜面をトラバース。
ブナ林の斜面をのんびりゆる~りトラバースで歩きつつ、三岩岳を見上げます。
雲、ちょっと晴れてきたかな。

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1,308m小ピークを巻いて1,300mコルに到着すると、結構北風が強くて寒い。
上着を着こんで、1,699m峰まで400mを登り上げる尾根に取りつきます。

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1,300mコルまでの尾根とはほぼ垂直に西へと向きを変えたこの尾根、いつも北風に叩かれてかなり硬くなっているのだけど、この日は締まり気味の雪ながらも硬く凍っているところはなし。
ブナ林の中の斜面を踏みしめつつ登ります。

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振り返れば、登ってきた尾根の先に高畑スキー場が見えてきました。
その向こうに連なる山並みは、七ヶ岳や荒海山といった会津の山々ですな。

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右手には、真っ白に輝く窓明山!
今日はほんと一面真っ白、斜面も割れているところがなくてつるっとなめらか。
滑ったら楽しそう♪(でもおっかないのでまきchin隊には無理)

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立ち止まって息を整えつつ、景色眺めつつ。
一歩一歩登り上げていくとブナ林は終了、1,699m峰直下の無木立の尾根へ。

右手に広がる美味しそうな東斜面を眺めつつ、えいやぁと登っていくと

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三岩岳と東斜面が目の前に!
ここにきて一気に開ける展望に圧倒されて、しばらく足を止めてうっとり見入っちゃいました(^^

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そんなすごい景色を左手に眺めつつ、1,699m峰まで一登り。
素晴らしい景色に、笑いが止まらない。

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前後して歩いていたテレマーカー2人組は、どうやらこの東斜面を滑るようで、どこを滑るか観察しながら登っておられました。
いやぁ、今日はどこ滑っても最高だろうなぁ。
厳冬期に、天気、雪、コンディションと揃うときなんてなかなかないもんなぁ。

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そして登山口から900mほど登り上げて、1,699m峰に到着。
いい雪と先行者トレースのおかげで、3時間ほどで登ってきちゃいました。
今までの最短記録かも。

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1,699m峰から見上げる三岩岳山頂稜線。
今日はまだ時間も早いし、山頂付近の雲も取れてきたし、雪もいいし、天気穏やかだし。
これはもう山頂目指して進むしかないでしょう、と7年ぶりの山頂を目指します!

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ここから先は斜度も緩んで、ゆったりした斜面が広がります。
標高差は400m弱、距離は2.5km弱かな。
景色楽しみながら、のんびり歩きますよ~(^^

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振り返って、広がる会津の山々を眺めつつ。

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真っ白な窓明山も眼下に。
さっきまで見上げていたのに、もう見下ろしているとはちょっとびっくり。
・・・それにしても、窓明山の西斜面もなんだかよさげな感じ。

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目の前には、針葉樹が点在する斜面が広がります。
なんだか日本じゃないみたいな景色にウットリ(^^

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ゆったり歩いて山頂が近づいてくると、斜面の所々にある木立は真っ白に凍った樹氷に変身。
足元の雪も締まり気味、さすがに山頂近くなると風に叩かれているんだな。

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青空に聳える樹氷たち。
氷の付き方を見ていると、なんだか風の強さまで見えてくるようで。
ガッチガチに凍ってます!

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森吉山のどでかい樹氷とはちょっと雰囲気違うけど、これもまた樹氷。
そんな樹氷を見上げつつ歩くのも、また楽し。

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山頂が近づいてくると、足元の斜面には立派なシュカブラが。
といってもこれ、かなりソフトなシュカブラだし斜度もそれほどないので、歩くには全く問題なし。
がしがし踏みつつ登っていくと

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最後の一歩きで三岩岳の三角点ピークに到着。
そして、ここからすぐ隣の最高点ピークに足を延ばして

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7年ぶりの三岩岳最高点に到着!
目の前には、大戸沢岳、会津駒ヶ岳、中門岳の大展望が広がります♪
いやー、これが見たかったんだなぁ。
間近に眺める雄大な山並みに、言葉もなく見とれちゃう。

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大戸沢岳の左手には、日光白根山や日光連山がずら~り。

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中門岳の右手には、荒沢岳や越後三山、平ヶ岳。
連なる急峻な山並みがどれも真っ白で、迫力たっぷり。

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越後三山の奥にうっすら見えているのは、妙高・火打や北アルプス後立山かな。
あんな遠くまで見えちゃうんだなぁ。

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浅草岳や守門岳、未丈ヶ岳といった只見の山々もずら~り。
壮観!

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展望楽しむなら、三角点ピークよりもこちらの最高点のほうが断然素晴らしい。
まきchin隊以外には誰もいなくて静かな山頂で、心行くまで景色を眺めます。

・・・厳冬期でこんなにいい天気・いい展望の日ってなかなかないからなぁ。
次はいつ来れるんだろう?もう来れないかも?とか思うと名残惜しくて、つい長居しちゃいました。

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さて、では後ろ髪ひかれつつ、三角点ピークに戻ります。

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三角点ピークからは、会津や那須、塩原の山並みが大展望。
登りながらも眺めていた山々が一望、スカッと開けた展望が気持ちよい。

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こちらは、桧枝岐と只見の境に連なる山々ですな。
空気が澄んでいれば遠く飯豊連峰も見えるはずだけど、そこまでは見えませんでした。
遠くが靄っているのは、春が近いからなんだろうなぁ。

こんな景色眺めていたら、いつまででもいられちゃいそうですが。
お楽しみの斜面が待っている!というわけで、シールはがして滑降準備して。

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山頂北斜面へと滑り込みます!
モナカかクラストか、と若干ビビりながら滑り込むと、意外にもいい雪♪

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ギュッと締まった雪なれど、斜度が緩やかなことも幸いして滑りやすい。
これはかなりいいぞ♪

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左手にはこの大展望が広がります!

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目の前にも、真っ白な山並みが連なります。
こんな景色の中滑れるなんて、もうほんと贅沢すぎるでしょう。

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所々で樹氷の間をぬって滑るのもまた楽し。
樹氷の中は結構うねってるしツリーホール大きいので要注意だけど。

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開けた斜面をつないで、ゆったりのんびり滑ります。
この北斜面、登り返すつもりがあればミチギノ沢源頭までガッツリ滑れちゃう斜面なわけで。
しかもゆったり広がる大斜面、素晴らしかった!

どこまででも滑りたいところではありますが、山頂から標高差200mほど滑り降りたところで、1,699m峰目指してトラバース気味に戻ります。

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途中、吹き溜まったパウダーもいただいたりして(^^

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1,699m峰からは、いよいよお楽しみの斜面へ。
登ってきた尾根上は結構なモナカ、こりゃ雪質アウトか?と思いきや。

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少しラインを外せば、いい雪タップリ!
これは思わぬ収穫(^^

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こうなるともう止まりません♪
しかもいい感じに締まったパウダーなので、すこぶる滑りやすいし板が走る。

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ごろ太君も気持ちよく飛ばします♪

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最高のお絵描き!
雪が降ってから数日経ってるけど、日照がなかったのが吉と出ましたねぇ。
しかもこの日も二人占め(^^

というわけで気をよくしたまきchin隊、このまま北斜面の沢筋へと滑り込みます。

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ここはもう間違いない雪質♪
もうすぐ3月になろうというこの時期に、このパウダーとは。

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ごろ太君、止まれない止まりたくない~、とどこまででも滑って行っちゃいそう。
楽しすぎて笑いが止まりません(^^

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まきchinも笑いが止まらず。
久々に(正月以来?)会心のパウダー、会心の滑り。

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沢が狭く急になる手前まで一気に300mほど滑り降りちゃいました。
いやはや、素晴らしい。

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2人のシュプール眺めてにんまり。
最高の雪、今回もいただきました!
いやはや、気持ちよかった。

登り返してもう一本?とも思ったけど、この日は山頂往復しているのでそろそろ足が限界(笑)
おとなしくこのまま下山します。

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シールつけて少し登り返して、登ってきた尾根へと戻ります。
登り返す斜面もまた、楽しそうな斜面だったりするのですが(笑)

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夏道尾根に戻り、1,300mコル付近から見上げる三岩岳東斜面。
今日は楽しませてくれてありがとう、また来るよ!

そして1,300mコルから先の夏道尾根は、ここまでとは雪質がガラッと変わってじっとり重いモナカ雪。
やっぱりそうだよねぇ、とこの日は尾根上は下らず、尾根北側の沢筋へ。
今日は雪も安定していそうだし降雪タップリだから沢も埋まっているはず。

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でも、沢は埋まっていたけど、日中の日射しを受けた左岸からの落雪跡がすごかった。
おまけに沢筋もモナカ気味、でも狭い尾根上を下るよりはずいぶん楽だったな(多雪シーズンのみのルートですが)。
そこかしこに転がる硬い落雪に注意しつつ、沢両岸からの更なる落雪に注意しつつ下って

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無事登山口に戻ってきてホッと一安心。

正直、雪降りすぎなのでやや不安だったのと、降雪から少し日数が経っていたので雪質どうかな?という思いがせめぎあいつつの会津山スキー。
降雪後、気温低め維持で日照がなかったこと、日が経ってかえって雪が安定したことが幸いして、最高の雪を楽しむことができました。
終日天気が良く、展望も素晴らしかった。
久しぶりに山頂踏めたし、人も数組しか入ってなくて静かだったし、今日の三岩岳はほんとうに最高でした!
(会津駒や大戸沢岳は混んでたんだろうなぁ、、、)

下山後は、道の駅きらら289の日帰り入浴へ(700円)。
そのまま喜多方に移動して、蔵美(くらよし)でこれまた久しぶりの喜多方ラーメンに舌鼓、でありました(詳細は速報)。

翌日は、昼前から天候崩れる予報だったので、猫魔でゲレンデ滑ってからさっくり帰宅、です。

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コメント

こんにちは、コメント失礼させていただきます
かなりいいペースで登られてますね、
1350mも一日で登るのは、かなり鍛錬が必要なのでは?
でもご褒美にいいところ滑られて、羨ましいです^^w

投稿: tam | 2022年4月 4日 (月) 23時18分

tamさん>
コメントありがとうございます。
この日は先行の方のトレースがあり、雪質も良く、いいペースで登ることができました。
これまで三岩岳に登った中で最速だったかもです。
今シーズンはこの三岩岳がラストパウダー、景色も斜面も楽しめてよかったです!

投稿: まきchin | 2022年4月 4日 (月) 23時46分

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