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2021年12月 7日 (火)

2021/12/4 山梨晩秋山行・篠井山

山梨南部の南部町の篠井山へ。

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山頂からは、美しく裾を引く富士山と、滔々と流れる富士川を一望。

===篠井山(しのいさん)===
2021/12/4(土):奥山温泉登山口(6:45)~渡り場ノ頭(7:40)~満願寺跡(8:25)~▲篠井山(8:35-9:00)~渡り場ノ頭(9:25)~奥山温泉登山口(10:05)
歩行距離:6.6km
累積登高:770m
累積下降:770m
======

太平洋側は安定した好天のこの週末、土曜日は山梨県南部町の山歩き。
メインはお昼の小林やきそば店の焼きそば(笑)、それを挟んで短めの2座歩きです。

まず最初に向かったのは、富士川右岸の篠井山。
平安時代に、甲斐の国に派遣された従四位凡河内躬恒が都を懐かしんでこの山に登ったことから、四位山⇒篠井山、となったらしい。
農神としての信仰を受ける、山岳信仰の山でもあります。

5月~9月頃はヒル被害もあるようだけど、この時期ならヒルは出ないので安心♪

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富士川に注ぐ福士川に沿って奥山温泉方面へと走っていくと、登山口に到着。
#10数台駐車可。トイレなし

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登山口には、可愛らしい熊の彫り物が標識持って立ってました。
道案内ありがとね~、道中出てこないでね、と熊さんの頭をなでて、出発。

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登山口からしばらくは、車も通れる舗装路の道。

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歩き始めてすぐに、不撓不屈の滝が登場。
昔、横綱になるときに「不撓不屈の精神で。。」って言ったお相撲さんって誰だったっけ?なんて言いながら眺めます。

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杉やヒノキの植林の中を九十九折りに登っていくと、木橋が登場。
ここから山道が始まります。
#木橋の手前にも2台分位のスペースあり

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登山道沿いには距離標識が設置されてます。
この標識、なんと100m置きに登場するという細かさ!
篠井山を守る会の方が設置されているそうで、いやはや充実した整備に頭が下がります。

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沢沿いの道は、緩やかで歩きやすいトラバース道。
右手の沢も穏やかで、澄んだ水がとってもキレイ。

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沢を渡るところには木橋が完備。
安心して歩けますね。

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クマよけの鐘も随所にぶら下がってます。
鐘が登場するたびにカンカンと打ち鳴らしてから進みます(^^

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所々で植林の中を九十九折りに登って高度を上げつつ、渓谷沿いにゆる~り歩きつつ。
歩きやすくていい道だな、紅葉の時期もキレイだろうな。

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のんびり歩いていくと、明源の滝に到着。
2段になっているかなり大きな滝、でも岩肌を滑るように流れていて、なんとも穏やかで美しい滝。
この道沿いの渓谷には、こんな感じで大小の滑滝がいっぱいで癒されます(^^

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そんな渓谷を眺めて癒されつつ、木橋で何度か沢を渡りつつ。
登山口まで1.8kmの標識が出てきた辺りから、右手に大きな滑滝を見ながら九十九折りに高度を上げて

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渡り場ノ頭に到着。
大きな滑滝の落ち口にかかる木橋を渡ります。

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滑滝を上から眺めるとこんな感じ。
岩肌をさらさらと流れ落ちる滝、流れに入って足を滑らせたら下まで真っ逆さまだな。

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渡り場ノ頭を過ぎると、ヒノキの植林の中を九十九折りに登る道へ。
結構な急斜面だけど、道はゆる~く歩きやすくジグ切られているので、気持ちよく歩けちゃう。

九十九折りの道をのんびりと300mほども登り上げていくと、植林地が終わって広葉樹や馬酔木の林の中へ。
そしてほどなく、祠のある北峰への道の分岐に到着。
先に祠にお詣りしますか、と北峰へと続く道を辿ります。

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少し踏み跡薄くなった道を一登り。
斜面を登って稜線に登り上げると

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北峰手前の満願寺跡に到着。
ここで一気に展望が開けて、富士山がどかーんと目の前に♪

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いいですねぇ、スッキリと美しいお姿。
この日は結構冬型強めだったので、もしかしたら雲かかってるかも?と思っていたのですが、雲一つないお姿を見せてくれました(^^

江戸時代にはここにお寺があり、麓からの参道もあったとか。
信仰の山なんだなぁ。
目の前に広がる富士山の展望といい、モミやアスナロに囲まれた広場の雰囲気といい、ちょっと神聖な空気が漂う場所でありました。

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そして満願寺跡のすぐ上の篠井山北峰の小ピークには3つのお堂がありました。
四ノ位明神が祀られていて、麓の成島、楮根、御堂の3集落の方角をそれぞれ向いているそうで。
成り立ちを思うとなかなか面白いですな。
どのお堂にもしっかり手を合わせてきました。

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北峰から南峰へは、馬酔木に囲まれた狭い尾根上を辿ります。
ここもちょっと踏み跡薄く、時々あれれ?となりながらもほんのひと歩きで

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篠井山山頂(南峰)、到着!
ここももちろん富士山大展望。

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美しいなぁ。
この角度から富士山を眺めることってあまりないので、ちょっと新鮮な感じ。
長く裾を引いた右手には、愛鷹山や箱根山が見えてます。
眼下には滔々と流れる富士川も一望。

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富士山の左手には、前週に歩いた御坂の山並み。
三ツ峠や御坂黒岳、鬼岳がずら~り連なります。

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富士山の右手には、キラキラ輝く駿河湾。
その向こうには伊豆半島が見えてます。
さすが南部町、海近いな。

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山頂の西側の木立の向こうには、七面山が一望。
その後ろの白い山並みは北岳かな。

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山頂には立派な山座同定盤と、ちょっとおしゃれな登山者ポストと鐘がありました。
なんだか遊び心があっていいな。

この日は風もなく穏やかな天気、陽だまりでほっこり温まりつつ、景色を眺めつつの~んびり。
なかなかいい山頂でした♪

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さぁ、山頂で30分ほど過ごしたら下山です。
山頂から少し急坂を下って北峰との分岐に戻ってきたら、あとは来た道を辿ってさくさく下ります。

途中、地元の方とすれ違って少し立ち話。
登山道や山頂の祠を管理されているそうで、とっても歩きやすく整備してくださってることに感謝!
来年は南アルプス方面も見えるように整備するからまた来てね、とのこと。
ありがとうございます、またこの時期に来ますね~(^^

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行きにはまだ少し薄暗かった沢沿いの道も、帰りは日が射し込んで明るい道。
ちらほら登ってくる方とすれ違いつつ、滑滝の美しい沢を眺めつつ、あっという間に下って終了です。

3時間ほどの山歩きでしたが、沢の景色も美しく、山頂からの展望も素晴らしく。
道はとっても歩きやすく整備されていて、楽しく気持ちよく歩くことができました。
(ヒルのいない時期限定かも)

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下山後、富士川沿いから見上げる篠井山。
山全体をご神体としてあがめられてきたということだけあって、堂々たるお姿であります。

そして下山後は、南部町の小林やきそば店へ(詳細は速報)。
大きな鉄板で作ってくれる、もちもち麺の焼きそばをおなか一杯いただいたら、この日2座目の思親山へと向かいます。

> 12/4 思親山へ

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コメント

超お久しぶりです。
昨年末はこちらの山にいらしていたのですね。ちゃんと歓迎しないで失礼しました。
私のような静岡の山ノボラーには、篠井山はとても目立つ存在です。どこからも図体が大きくて。
この日はまさに冬晴れ、絶好の山日和でしたね。私は真富士にいました。お二人が登っているなら双眼鏡で確認するところでしたが(笑)、篠井山はばっちり大きかったです。
こんな道標ができたんですね。いろいろ誉めるわりには一度しか登ってない篠井山ですが、たしか15年くらい前にはなかったと思います。

投稿: ねも | 2022年4月 2日 (土) 07時03分

ねもさん>
篠井山、小粒ながらかなり楽しかったです。
ちょうど歩いているときに、篠井山の登山道を管理されている方とお会いしたのですが、いろいろお話して、地元で愛されているお山なんだなぁ、と思いました。

ここはまた歩きたい山です!

投稿: まきchin | 2022年4月 4日 (月) 00時46分

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