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2021年12月 9日 (木)

2021/12/5 山梨晩秋山行・雨乞岳

サントリー白州蒸留所の裏山、雨乞岳へ。

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山頂からは、甲斐駒ヶ岳と鳳凰三山が一望♪

===雨乞岳(あまごいだけ)===
2021/12/5(日):石尊神社登山口(7:15)~ホクギノ平(9:25)~水晶ナギ分岐(10:10)~水晶ナギ(10:25-10:40)~水晶ナギ分岐(10:55)~▲雨乞岳(11:40-12:15)~水晶ナギ分岐(12:45)~ホクギノ平(13:20)~石尊神社登山口(14:40)
歩行距離:16.9km
累積登高:1,280m
累積下降:1,280m
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> 12/4 思親山へ

前日に歩いた南部町から北上して、山梨県北部の白州へ。
落葉して明るく展望のよいこの時期に歩きたい、と思っていた雨乞岳に登ります。

登山口は、北東側のヴィレッジ白州と、東側のサントリー白州蒸留所裏の石尊神社前の2か所。
今回は、標高差も距離もある石尊神社前からの道を歩きます。
石尊神社から登ってヴィレッジ白州に下る周回ルートも取れるけど、下山後に1時間半近くも林道を歩かないといけないのでそれは面倒、ってことで同じ道をピストンです。

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石尊神社前の駐車場に到着すると先行車1台、準備している間に2台到着。
所要時間長めということもあり、皆さん早い時間の出発ですな。
#8台くらい駐車可。トイレなし。

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登山口は、神社の前を過ぎて左に少し歩いたところにありました。
ここから山道が始まります。

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すっかり落葉した広葉樹やアカマツの林の中をゆる~りと。
この緩やかな道が、山頂手前までずーーーっと続きます。
なかなかないよね、そんな山。

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登山道沿いには標識完備。
迷いそうなところはなかったけど、それでもきっちり整備されているんだなぁ、と感心。

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登山口の標高は770m、山頂の標高は2,037m。
1,300m近く登るのに、こんなにずっと緩やかな道を歩いていていいのかしらん、という感じ。
楽ちんなのでいいんだけど、こんなに緩やかってことは結構距離を歩かないといけないんだよね。。

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そんな緩やかな道の足元には落ち葉がざっくざく、所々で激しく吹き溜まっていて落ち葉ラッセル!
こんなに積もってるのはあまり見たことないなぁ、登山道が少し窪地っぽくなってるから吹き溜まっちゃうのかな。
ともかくすごい落ち葉です。

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この付近の山は、日向山や鳳凰三山、甲斐駒など花崗岩質の山が多い。
雨乞岳も花崗岩質ということで、所々で花崗岩が風化した白砂の道を歩きます。
いいねぇ、この雰囲気。

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・・・が、そんな箇所もごく一部で、ほぼずーっとこんな感じの道。
落ち葉ラッセルで歩くのも、最初は楽しかったけどだんだん面倒になってきたし、どこまで歩いても斜度も景色も変わらないし。
山を歩いてて飽きるってことはほとんどないけど、この道は単調で長くて飽きる。。。

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でもだんだんと高度が上がってくると、少し変化も出てきます。
尾根上の道から斜面を見下ろすと、白ザレの崩壊地。
さすが花崗岩の山。

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木立の向こうには冠雪の八ヶ岳も見えてきた。
八ヶ岳ももうすっかり冬だなぁ。
今回、久しぶりに天狗岳や蓼科山を歩いてもいいかな、と思ったけど、やっぱり人が多そうなので、人少なそうなこっちにしたのでした。
狙いは的中、人はほとんどいない(笑)

緩やかな道を延々と歩いていくと、上部では道が掘り返されている箇所があちこちに。
イノシシが餌を探した跡なのかな。
道のど真ん中が延々と掘り返されていてちょっと歩きづらいけど、こんなに掘り返されているってことは歩く人も少ないんだろうなぁ、と思ったりして。

そんな退屈な(笑)道を歩くこと約2時間、登山口から900m弱登ったところで

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笹原とカラマツ林の広がる広い尾根上の、ホクギノ平に到着。
ようやく少し景色が変わった!

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登山道から少し離れたところには小さな小屋がありました。
サントリーの森林管理作業小屋ですって、さすが白州醸造所の裏山!
醸造所には南アルプス天然水の工場も併設されているし、このあたりは水源の森として管理されているんだろうな。

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さて、では先に進みます。
ホクギノ平から先は笹原の中、緩やかにアップダウンを繰り返す道。
途中、マウンテンバイクの2人組に遭遇、確かにこの道だったらマウンテンバイクで下るの楽しそうだな。

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ゆる~りのんびり歩いていくと、木立の隙間からようやく甲斐駒登場!
白く冠雪した岩壁がかっこいい。
逆光で少し暗く見えるのが、さらにまたかっこいいな。

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さらに進むと、黒々と聳える大岩山の向こうには鋸岳が登場。
それらの山々の手前には、今回のお楽しみの一つ、白ザレの水晶ナギが見えてきました。

山中の白砂ビーチとも言われる水晶ナギ、どんな景色かな、とちょっとワクワクしながら歩いていくと

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水晶ナギ分岐に到着。
木立の向こうに見えているのは雨乞岳山頂ですが、山頂は後回しにしてまずは水晶ナギに寄り道です。

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分岐から木立の中の道を緩やかに歩いていくと、小さな白ザレ斜面に出てきました。
振り返ると、雨乞岳山頂がどどーんと!

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そこから再び木立の中の尾根道を歩いて、目指す水晶ナギに到着。
両側が急に落ち込んでいる白ザレの尾根の先には、これまた山頂部が白ザレの日向山。
日向山に登った時は雨乞岳なんて全く意識してなかったけど、こんなに近いんだな。

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私は足がすくんでしまってこれ以上は進めなかったけど、ごろ太君はてくてく歩いて先端部へ。
いやー、こんな狭い砂の尾根、よく歩けるなぁ。。。
ドキドキしながら後ろ姿を見守ります。

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尾根はもっと先まで続いてるけど、ひとまずこのへんまで。
花崗岩が風化して、こんな砂の尾根になったんだろうな。
それにしても見事な白ザレ斜面です。

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振り返って鋸岳を見上げます。
白ザレの急斜面と鋸岳の景観が、なんとも不思議な取り合わせ。
なかなかない景色で面白い。

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展望開けて気持ちよいので、景色眺めながら一休み。
雨乞岳に登るなら、ここはぜひ寄り道したいとこですね。

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さて、水晶ナギでのんびりしたら、いよいよ山頂へ向けて出発。
水晶ナギ分岐まで戻ったら、山頂へ向けて250mの急坂登りに取りつきます。

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そしてこの道が、ここまでの緩やかな道とは打って変わってかなりの急坂。
結構な急斜面を直登する道には階段もなく、一気にぐい~っと登ります。
ここまでの緩やかな道に、この斜度を分けてあげたい(笑)

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かなり急なところにはロープもついてました。
霜柱が融けてぐずぐずになっているところもあり、そんなとこでは足を滑らせそうになりつつ。

いやはや急な道だなぁ、と登っていると、山頂から下ってきた方に声をかけられました。
なんと、ブログ通してやりとりさせていただいてたsharizakaさん、10年越しにようやくお会いできました!
東北の山で割とニアミスしてたんですが、まさか雨乞岳でお会いするとは。

しばし立ち話したら、また山でお会いしましょう!とそれぞれの道へ。
木立を抜けて笹原の中を一登りで

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雨乞岳山頂に到着!
いやはや、意外と長かった。

展望開けた山頂かと思いきや、木立が開けてるのは東~南のみ。

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南側には、冠雪の甲斐駒、鳳凰三山。
甲斐駒も鳳凰三山もやや逆光気味だけど、日が当たっているところはピカピカ輝いていて、なかなか迫力ある眺め。
鳳凰三山の奥には、雲に浮かぶ富士山も見えてます。

ちなみに鳳凰三山、登っているときには地蔵岳のオベリスクが見えてたけど、山頂から見ると後ろの山並み(観音岳?)と重なってしまって見えず。
オベリスクが消えた!とちょっと盛り上がっちゃいました(^^

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甲斐駒の右手には鋸岳。
あんなにぎざぎざなんだなぁ。

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登ってきた緩やかな尾根の先には日向山。
山頂部が白いからすぐわかりますな。

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八ヶ岳南麓の向こうには奥秩父の山並み。
手前に流れる釜無川と河岸段丘も、上から見ると地形が顕著にわかってなかなか面白い。
川で浸食されたのか、それとも糸静の断層?と地形談議に花が咲きます。
気分はブラタモリ。

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八ヶ岳も木立の隙間から眺めることができました。
山頂まで行けば八ヶ岳がどかーんと見えるかな、と思っていたのだけど、木立がやや邪魔だった。。。

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北西側は針葉樹が茂っていて展望はなかったけど、隙間からは辛うじて槍穂が!
こんなにクッキリ間近に見えるのか、とびっくり。

木立多めの山頂だったけど、南アルプスや八ヶ岳、富士山、おまけに北アルプスまで眺めることができて良かった(^^
そんな景色を眺めながら、静かな山頂でのんびり30分ほど過ごしたら下山開始。

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甲斐駒を正面に眺めつつ下ります。
滑りやすい急坂なので足元注意しつつ。

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山頂直下の急斜面を一気に下れば、あとはひたすら緩やかな道。
退屈な道だけど、落葉して明るい道だし、木立越しに景色を眺めることもできるので多少は気も紛れますな。

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ホクギノ平を過ぎれば、広葉樹とアカマツの林の中をゆる~り下ります。
下りは早いぞ。

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帰りも落ち葉ラッセル。
ごろ太君、ラッセル車みたい(笑)

掘り返しや落ち葉で足元ふかふか、しかも緩やかな道なので、膝に優しい道とも言えますな。

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ゆる~り下って、眼下に広大なサントリー工場を眺めるようになれば登山口は間近。
一気に下って終了、でありました。

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駐車場に戻って見上げる石尊神社。
長い石段を登ると本殿にお詣りできるそうだけど、疲れたので省略。
登らせていただいてありがとうございました。

途中で出会ったのは5組のみ、ととっても静かな山歩き。
2,000m峰ということで標高差は割とあるのだけど、聞きしにまさる超緩やかな道のおかげでなかなか標高が上がらず、結構時間かかっちゃいました。
落ち葉ざくざくの道はあまり景色も変わらず飽きちゃったけど、上部の水晶ナギの真っ白砂浜斜面や、山頂からの甲斐駒の眺めは良かったなぁ。
芽吹きの時期、紅葉時期、すっかり落葉した晩秋の頃に歩けば、木立越しに景色を眺めることもできるので多少は気も紛れるかも。
(私的には晩秋時期がお勧め)

下山後のお風呂は省略して、道の駅白州で産直野菜を買い込んでそのまま帰宅、でありました。

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コメント

偶然にしては、素晴らしい出会いですね!
山の面白いところですね^^w

投稿: たむ | 2021年12月10日 (金) 20時30分

たむさん>
全く本当に!(^^
いろんな出会いもあり、面白いです。

投稿: まきchin | 2021年12月12日 (日) 15時26分

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