2021/12/18 愛鷹山・富士山展望の山歩き
11月末から続いている富士山展望の山歩きシリーズ。
〆は、静岡の愛鷹山へ。
愛鷹山、袴腰岳、位牌岳と時計回りに周回で歩きます。
長泉町森林公園の駐車場から登ります。
他にも水神社からの道もありますが、こっちは駐車場広いし簡易トイレも設置されてるし。
道がわかりづらくてやや迷っちゃいましたが、無事到着してやれやれ。
前夜に雪が降って(高速道路移動中も霙降ってた)キーンと冷え込んだ空気の中、駐車場横の遊歩道から出発。
駐車場から展望広場へと通じる散策路でもあるこの道、所々緩やかなところもあるけど階段続きの道。
ハイキング道にしてはなかなかな道を50mほど登り上げて林道へ。
展望広場へと続く道から分かれて、しばらく林道を辿ります。
水神社からの道との合流までは緩やかな下り勾配、合流から先は緩やかな登り。
合流のすぐ先に車止めゲートがあり、それを通過して進みます。
途中、つるべ落としの滝経由で位牌岳に登る道や、袴腰岳の先の一服峠に登る道の分岐を分けつつ。
2.5km、40分ほどの林道歩きはやや退屈だけど、冷え込む朝のウォーミングアップと思えばまぁヨシか、とてくてく歩いて
愛鷹山への登山道入り口に到着。
歩き始めは伐採林の斜面に作られた作業道みたいな道をぐい~っと登ります。
日当たり良く、丸太で整備されている歩きやすい道。
しばらく登ると、広い作業道を離れて沢沿いの道に。
そして沢沿いの道に入ると、足元は霜柱と前夜の雪で真っ白!
この日一番の登山者だったようで、まっさらな道を霜柱さくさく踏みつつ歩きます。
霜柱を踏む感触が楽しい~(^^
登山道が白いのは、土が白いのではなく一面霜柱だから。
こんなに見事な霜柱は見たことないなぁ。
でもこれ、日が昇って霜柱が融けたら、ぐっちゃぐちゃになってそう(^^;
所々に標識もありますが、道は倒木あったりしてやや荒れ気味なような。。
愛鷹山というと北側の越前岳のほうがメジャーな印象だけど、こっちはあまり人気ないのかな?
途中、いくつか沢を渡りますが、中にはこんな丸太橋も。
雪と霜でつるんつるん、これを渡る勇気はなくて、橋は使わずへつってクリア(笑)
稜線に登り上げるまではそれほど急なところもなく、ヒノキの植林の中、根っこが絡まりあった道を登ります。
踏み跡薄めでややわかりづらいけど、ピンクテープは所々にあり。
稜線手前で雑木林の中の急坂に。
これまた一面霜柱の道をぐい~っと登って
愛鷹山手前の稜線に出てきました。
気持ちよく開けた草地の稜線からは、一気に西側の展望が開けます。
南アルプスや安倍奥の山並みもずら~り。
先週眺めたよりもいっそう真っ白、南嶺もしっかり雪化粧してますね(^^
山伏にも結構積もったかな。
東側の登ってきた方を見ると、箱根の山並みが連なってました。
箱根、近いな。
急斜面に九十九折りにつけられた道は、もちろん雪&霜柱の道。
さくさく踏みつつ歩いていくと、動物が座ってたと思しき跡が。。。
鹿の親子かな?
そういえば愛鷹山に登り始めた時、鹿の鳴き声が聞こえてたし、このあたりなんだか獣臭いし。
鹿も、笹薮とかの中よりも登山道のほうが快適なんだなぁ、となんだか可笑しくなっちゃいました(^^
そんな道をぐい~っと登って、愛鷹山山頂に到着。
一等三角点のある山頂からは、富士山大展望♪
・・・ちなみに山頂の地面が白いのは、これもまた霜柱&雪。
手前のピークが位牌岳、その奥が越前岳かな。
その奥には富士山!
富士山、アップ。
西側からの強風で舞い上がった雪が東斜面を吹き降ろしていて、なんとも迫力ある景色。
山頂付近はすごいことになってるんだろうなぁ。
そんな景色をしばらく眺めたら、袴腰岳、位牌岳とぐるりと巡る稜線歩きに出発です。
愛鷹山を後にして、広葉樹の中の道を辿ります。
滑りやすい土の道も一面霜柱、さくさく踏みつつ所々で草地にエスケープしつつ。
しばらく登ると、開けた馬場平に到着。
ブナ大木が多くてなかなか気持ちよいとこ、こんなところが富士山の近くにもあるんだな。
黄葉の時期は見事だろうなぁ。
霜柱踏みつつ、アップダウン繰り返しつつ。
それにしてもこんなにいい天気なのに、鹿の親子が走り去っていったのを見たくらいで人間には誰にも出会わない。
めちゃくちゃ静かな初冬の稜線歩きであります。
稜線までの道はやや荒れ気味だったけど、稜線上の道はとっても歩きやすくて気持ちよい。
それほど急なところもなく、すっかり落葉して明るい木立の中の道をのんびり歩いて
こちらは木立の中の山頂で、木々を透かして富士市街や位牌岳、富士山を眺めるくらい。
さくっと腹ごしらえしてから先へと進みます。
袴腰岳から先も、広葉樹の中の穏やかな道。
位牌岳へ向けて緩やかに登ります。
所々で西側の展望が開けて、南アルプスの山並みを眺めます。
上河内岳や聖岳、赤石岳、荒川岳かな。
手前の笊ヶ岳も、先週は黒々してたのに今週は雪化粧。
富士山の手前には越前岳と鋸岳。
岩稜の鋸岳の稜線がすごい迫力。
愛鷹山も10万年前までは火山活動していたそうだけど、ちょうどあのぎざぎざ稜線のあたりが火口の縁だったのかなぁ、なんて思いながら眺めます。
のんびり歩いていくと、下山路の分岐に到着。
この分岐の前あたりからちらほら人とすれ違うようになったということは、どうやら皆さん、まきchin隊とは逆回りで歩いておられたようで。
位牌岳に到着。
木立に囲まれた広い山頂は、ベンチはないけど一休みするにはいい感じで、数組が休憩中。
まきchin隊もザックをおろして腹ごしらえしつつ、景色を眺めます。
越前岳と富士山。
間近に眺める富士山は大迫力。
正面から眺める宝永火口の模様もなんだかおもしろい。
沼津市街と伊豆半島も一望。
先週行った大瀬崎はどのへんかなぁ、来年は伊豆半島の山を歩くってのもいいなぁ、なんて思いながら眺めます。
吹き抜ける風は寒かったけど、まぁ我慢できる程度。
のんびり過ごせてよかった。
さて、30分ほど山頂で過ごしたら下山開始。
下山路の分岐からは稜線を離れて広葉樹の斜面を下ります。
ブナ大木の多い広い斜面の道は、なかなかいい気持ち。
しばらく下っていくと、つるべ落としの滝への分岐が出てきました。
どっちから下っても池の平展望公園経由で森林公園に戻れるけど、ずっと尾根上を歩く展望公園ルートを下ります。
尾根上の道のほうが気持ちよさそうだもんな。
分岐から少し下ったところで早速、展望開けた草地が出てきました。
テント張れそうなくらい広い草地からは、箱根連山が一望。
丹沢の山並みもずら~り連なってました。
丹沢って静岡からもこんなに見えるのか!とびっくり。
展望地を過ぎると、あとはひたすら尾根上の道を下ります。
狭い尾根上の道はやや急なところもあり、少々藪っぽいところもあるけど道標は完備。
途中、バリエーションルートの分岐もいくつかあったけど、そんなとこにもしっかり手作りの分岐標識がありました。
親切だなぁ。
そして雑木林の尾根道がいつしかヒノキや笹の中の道になり。
ゆる~り下っていくと
池の平展望公園に到着。
ベンチやテーブルがたくさんあり、展望台も設置されているかなり整備された公園でびっくり。
天気のよい暖かな日だったら、ハイキングの親子連れとか多そう(この日は誰もいなかった)。
望遠鏡のある展望台からは、駿河湾と伊豆半島が一望。
キラキラ光る海がキレイ。
頭上には、愛鷹山、袴腰岳と歩いてきた稜線。
穏やかで歩きやすく、気持ちの良い稜線でした。
展望広場を過ぎると、あとは防火帯のような道を下り、登ってきた階段道に合流して駐車場に下って終了です。
登り下りの途中では誰にも出会わず、稜線上でも数組にすれ違った程度で、すこぶる静かな山歩き。
迫力ある富士山を眺めることもできたし、南アルプスや伊豆半島の景色も楽しめたし。
気持ちよく稜線歩きを楽しむことができました。
下山後は、富士市に移動して"湯らぎの里"の日帰り入浴へ(800円)。
翌日は清水に移動して、海鮮に舌鼓&三保の松原で富士山の景色を堪能、でありました(詳細は速報)。
| 固定リンク
「◇登山」カテゴリの記事
- 2023/9/23-24 朝日連峰・寒江山(2日目)(2023.09.28)
- 2023/9/23-24 朝日連峰・寒江山(1日目)(2023.09.26)
- 2023/9/16-18 針ノ木岳周回縦走(3日目)(2023.09.24)
- 2023/9/16-18 針ノ木岳周回縦走(2日目)(2023.09.21)
- 2023/9/16-18 針ノ木岳周回縦走(1日目)(2023.09.20)
コメント