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2021年11月19日 (金)

2021/11/14 信州晩秋山行・高社山

北信・志賀高原の入口に聳える高社山。

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高井富士ともよばれる高社山。
山麓には、ブドウやリンゴの畑が広がります。

===高社山(こうしゃさん)===
2021/11/14(日):谷厳寺登山口(7:30)~胴結場(9:00)~▲高社山(10:00-10:50)~胴結場(11:35)~谷厳寺登山口(12:45)
歩行距離:8.9km
累積登高:920m
累積下降:920m
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> 11/13 子檀嶺岳へ

この日は北信の高社山へ。
冬期は、この山を見上げながら志賀高原に行ったり、高社山の斜面に拓かれたよませ温泉スキー場や木島平スキー場で滑ったり、となかなか馴染みの深い山。
いつかは登らねば、とず~っと思っていたけどなかなかタイミング合わず登れてなかった山であります。

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登山口はいくつかありますが、今回は古くから登られている谷厳寺登山口からの往復。
谷厳寺前の駐車場に車を停めてスタート。
#10数台駐車可。トイレは、谷厳寺の100mほど下にある高杜神社の前にあり。

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立派な標識に導かれて登山口へ向かいます。
お寺の脇にある墓地の横をゆる~り歩いていくと

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登山口に到着。
古くからの道ということで、墓石に交じって古い石碑がいくつか立ってました。

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従是頂上七拾弐丁、だそうで。
古くからの登拝路なんですな。

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登山道を歩いていくとすぐに、不動明王の石碑が登場。
北信地域は十三仏信仰が盛んだったそうで、この谷厳寺からの道には、十三仏の石碑が祀られています。
ここは一番目の不動明王、ここから十三番目の虚空蔵菩薩まで、石碑を辿りながら登ります。

明治の始めの廃仏毀釈で壊された石仏を、地元の住民有志が復元されたそう。
不動明王の碑も、よく見ると補修の跡がありますね。

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不動明王の石碑の先には、大きな金色の仏様がいきなり登場してびっくり。
十二支の守り本尊8仏が、林の中に祀られてました。

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金色の仏様を過ぎると、山道が始まります。
歩き始めは、雑木林の中の緩やかな道。
紅葉は終盤ながら、明るく色づいた木々がいい感じ。

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ゆる~り歩いていくと、釈迦如来の石碑が登場。
一不動と同じく、平らな岩に線描で刻まれた仏様です。

釈迦如来の先で、動物除けの電柵を越えて進みます。
そういえばさっきから、周囲の畑でもポン、ポンと動物除けの発砲音が鳴り響いてるなぁ。
鳥か、イノシシか、はたまた熊か。

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カラマツと雑木の林の中の道は、明るく穏やかで気持ちの良い道。
黄金色のカラマツに、深まる秋を感じますね。

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杉木立の中に佇む文殊菩薩を過ぎて歩いていくと、普賢菩薩が登場。
普賢菩薩の石碑の後ろには、天狗の飛び石なる大岩が。
なんでも、お山の薬師様の守護神である天狗様が踏み台にして飛んだ岩だそうで、天狗の足型が残っているとか(^^

そしてこの先の地蔵菩薩を過ぎると、道はだんだんと斜度を増してきます。

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木立はほぼ落葉して、がさごそと落ち葉を踏みつつ登る道。
落葉した木々の中の道は、見通し良くて明るくて、晩秋感満載。
紅葉真っ盛りの道もいいけど、こんな晩秋の道も良いですな。

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そんな道を歩いていくと、薬師如来がありました。
順番からいうと、地蔵菩薩の次は弥勒菩薩、そして薬師如来なんだけど、弥勒菩薩は見当たらず。
明治時代に壊されてしまった石仏を集めて復元しているとのことなので、弥勒菩薩は見つけられなくて復元できなかったのかな。

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薬師如来の先で観音菩薩を過ぎると、階段も出てきていよいよ本格的な登りに突入。
ミズナラ主体の明るい林が気持ちよい。

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木々を透かして、山頂稜線を見上げます。
だんだんと近づいてくる稜線にワクワク。

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九仏目の勢至菩薩を過ぎると、九十九折りの急坂に。
道の両脇には、つやつや輝くイワカガミの葉っぱがいっぱい!
春には、可愛らしいピンクの花がいっぱいの道になるんだろうな。

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稜線まで最後の一登り、えいやぁと登り上げて

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稜線上の胴結場に出てきました。
少し開けた胴結場には、阿弥陀如来、阿閦如来、大日如来の石碑がありました。
ここで一気に十二仏まできた!

広場にはベンチもあり、休憩するにはいい感じ。
一杯清水なる湧き水?に通じる道もありましたが、スルーして山頂目指して進みます。

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ここから山頂までは、稜線上の道を辿ります。
緩やかな道を歩いていくと、十三仏目の虚空蔵菩薩が登場。
山頂まで距離を残して十三仏は終了、この先は何が登場するかな?

虚空蔵菩薩を過ぎると急坂に。
明け方に霜がおりたのか、湿った落ち葉の道は木の根や石が隠れていて滑りやすい。
足元注意しながら登っていくと

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小ピークに八幡神社の祠が祀られてました。
いたるところに神様がおわす山ですな。

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八幡神社を過ぎて歩いていくと、木立の背丈も低くなり見晴らしがよくなってきて。
木立の先に西峰を眺めつつ、緩やかにアップダウンを繰り返しつつ歩きます。

そしてこの稜線、右手(南側)はミズナラなどの雑木林、左手(北側)はブナ林なのが面白い。
植生がここでスパッと分かれてるんだなぁ。
左手は豪雪地だもんなぁ、気候もこの稜線でスッパリ異なるんだろうな。

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木立の切れ間からは、北信五岳の一つ、飯縄山。
その背後には、ずら~り連なる北アルプス♪
いいぞいいぞ。

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そんな道を歩いていくと、岩室に到着。
麓の高杜神社の奥宮として、少名彦名尊と大国主尊が祀られているそう。

岩室の前には、天狗岩に出られる踏み跡もありましたが、そこは帰りに寄り道することにしてひとまず先へと進みます。

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鎖のかかる短い岩場を登り、歩いてきた稜線を振り返ると、その先には北信五岳。
開けた気持ちの良い展望にテンション上がります♪

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稜線の左手斜面の下部には、木島平スキー場が広がります。
スキー場ベースに建ち並ぶホテルや、ゲレンデ上部のリフトも見えたりして面白い。

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そんな稜線上の道を歩いていくと、西峰手前のブナ林の急坂に突入。
直登の滑りやすい急坂にはロープがついてるけど、それを斜めに横切る九十九折りの道もあり。
急がば回れ、と九十九折りの道を登り上げていくと

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西峰に到着。御岳社の祠がありました。
十三仏の先にも、祠や岩屋など信仰の道らしさが満載ですな♪

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さて、ここまで来れば山頂は目と鼻の先。
頭上に山頂を見上げつつ、笹と灌木の中の道をゆる~り登り上げて

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高社山山頂、到着。
広い山頂には、石の祠や方向指示版、立派な木造りのテラスがありました。

さて、まだ人の少ない山頂から、ぐるりと景色を眺めます。

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北西側には、飯山の街並みの向こうに信越トレイルの山並みが一望。
戸狩スキー場や鍋倉山ももちろん見えてます。

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西峰の向こうには、北信五岳。
妙高山の後に見えている白い山は、火打山かな。

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飯縄山の左には、ずら~り並ぶ北アルプス♪
鹿島槍や爺ヶ岳、常念岳、槍穂などなど、もう真っ白だな。

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中野の街並みの向こうには、笠ヶ岳、御飯岳、四阿山、根子岳。
根子岳の奥には蓼科山も小さく見えてました。

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横手山や岩菅山など志賀の山々もずら~り。
そろそろスキーシーズンだなぁ、と眺めます。

さすが高井富士、ぐるり360°の大展望!
開けた展望が気持ちよくて、景色眺めながら1時間近くも山頂で過ごしちゃいました。

・・・が、さすがは北信の人気の山、続々と人が登ってきて、山頂広場は人で結構いっぱいに。
こんなに人の多い山は久しぶりだな。
名残惜しいですが、そろそろ下山しますかね。

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というわけで、山頂を後にして下山開始。
登ってきた道をそのまま戻ります。

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帰りは、行きにスルーした天狗岩に寄り道。
スパッと切れ落ちた岩の上からは、北信五岳がどかーんと一望!
凄い景色だけど、高度感もすごい。。。
岩には鎖がかかっていて下に降りられそうだったけど、垂直に切れ落ちた崖なのでもちろん遠慮しときました。

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でも下界の紅葉はキレイ。
カラマツ林かな。

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天狗岩から稜線上の道に戻り、落ち葉をざくざく踏みつつ下ります。
登ってくる方とのすれ違いも多し、今頃山頂は大混雑だろうな。。。

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胴結場から、歩いてきた稜線を振り返ります。
見えてる岩場は、天狗岩と屏風岩かな?

さて、胴結場を過ぎれば、あとは尾根上を一気に下るのみ。
下るほどに紅葉した木々も増えてきて、心楽しい道であります。

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紅葉の木々を透かして、稜線を見上げつつ。

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首にリボンを結んだ猫ちゃん?!と思いきや、しめ縄のかかった薬師如来の石碑でした。
石碑の後ろ姿が猫にしか見えない。。。(すいません)

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日も高く昇り、明るく輝く紅葉。
紅葉終盤の濃いオレンジ色が、温かみのある色合いでステキ。

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見上げるカラマツの黄葉♪
この構図が好きで、カラマツ林を歩くと何度も頭上を見上げちゃうんだよね。

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なんとか紅葉間に合った!てな感じでしたが、登山口近くはほんとキレイな紅葉の道でした。
晩秋の高社山を満喫♪

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そして登山口まで戻れば、あとは舗装路を下って終了。

短め山歩きながら、見どころ多く充実した山歩き。
十三仏や祠を巡って手を合わせながらの道はなかなか興味深く、そして山頂からは360°の大展望。
人気の山であるのもうなずけますね。
高井富士、いいお山でした!

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下山後、登山口のすぐ下の高杜神社に寄り道。
割と立派な社殿や本殿もあり、由緒ありそうな神社。
神社の周りには石碑や祠もたくさんありました。

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神社の裏手から、ブドウ畑越しに見上げる高社山。
天狗岩や屏風岩がクッキリ見えてますね~、これからこの山を見上げるときは、あの岩を目印にしちゃいそうです(^^

下山後は、中野の麺屋風月でラーメンをいただいてから、小布施のあけびの湯へ(600円)。
のんびり浸かってから帰宅、でありました。高速混んでた。。。

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