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2021年11月10日 (水)

2021/11/6 南東北晩秋山行・蒲生岳

会津のマッターホルン、蒲生岳。

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青空に鋭く聳え立つ、只見の岩峰!

===蒲生岳===
2021/11/6(土):登山口(7:25)~鼻毛通し(8:40-8:45)~▲蒲生岳(9:05-10:10)~北壁コース~登山口(11:30)
歩行距離:4.5km
累積登高:480m
累積下降:480m
======

東北の紅葉もいよいよ終盤。
この週末は、南東北の晩秋山歩きです。

土曜日に向かったのは、只見四名山(浅草岳、会津朝日岳、蒲生岳、要害山)の一つ、会津のマッターホルン・蒲生岳。
標高差500m弱の里山ですが、岩場続きの急峻な山ということで、ドキドキしながら向かいます。

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登山口手前の大きな駐車場(40台程度駐車可)に到着すると、周囲は濃い霧の中。
これ、晴れるかなぁ。。。山頂は霧の上に出ていてくれたらいいんだけど。
#駐車場から道を挟んだ向かい側にトイレあり

駐車場で準備していたら、地元の方が「最近は、熊が出たって放送がないから大丈夫だよ~」と声をかけてくださいました(熊が出ると無線放送されるのか!)。
最近は蒲生岳に登る人多いんだよねぇ、楽しんできてね、と見送っていただいて出発。

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集落の中の道を少し登ると、只見線の線路を渡ります。
只見~会津川口駅間は2011年7月の新潟・福島豪雨で不通となっていますが、2022年度には復旧見込みらしい。

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線路を渡って畑の中を少し歩くと、蒲生岳登山口に到着。
道は、ここで南尾根コースと北壁コースに分岐。
北壁コースは帰りに通ることにして、行きは右側の南尾根コースを辿ります。

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歩き始めは、ブナ林の中をゆる~りと。
濃いオレンジ色に色づいたブナは落葉も進んで、晩秋感たっぷり(^^

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ブナ林の中には、小さな石の祠も。
道中の無事をお祈りします。

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祠を過ぎるとブナ林は終了、背丈の低い灌木の中の道になり、同時に本格的な登りが始まります。
灌木もすっかり色づいて、こちらもまた晩秋感たっぷり。

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灌木の中、ちょっと滑りやすい土の急坂を登っていくと、ほどなく岩場の道へ。
いよいよ岩場登場!と緊張が走るまきchin隊。
でも足の置き場には赤ペンキマークがついていて、とっても親切な岩場(^^

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そんな親切な岩場だけど、傾斜は結構急なので油断大敵。
眼下に広がる只見川や集落の景色を眺める余裕もあまりなく、岩場をよじ登ります。

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岩場続きかと思いきや、所々に松林も。
岩場に這う木の根が段のように連なる道を登っていくと

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夫婦松、登場。
二本の松が仲良く寄り添って。。。ではなく、まっすぐ伸びた松と、それに絡みついている松。
しかも、絡みつかれている松は既に枯れてるし。
何やら情念のようなものを感じて、ちと怖い(笑)

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夫婦松のあたりからいよいよガスが濃くなって、雲の中に突入。
山頂は晴れてることを祈りつつ、ガスで展望のない中を登ります。
灌木(所々松林)の中、まっすぐ登る岩場の急坂をぐい~っと。

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岩場には落ち葉がたくさん積もっていて、彩り鮮やかなのはいいけど足場が見えづらくて困る(笑)

所々にロープもかかる岩場の直登の道が続きます。
周囲がガスってて景色を眺めることもないので、黙々と高度を350mほど上げていくと

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山頂直下の分岐に到着。
左に行けば険しい岩壁の道、右に行けば(比較的)緩やかな道。
ここはもちろん右側の道を選択。

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が、右側の道も決して安全というわけではなく、高度感たっぷりの岩壁トラバースもあったりして。
ちょうどガスってるので、足元の景色が見えないのが幸い(笑)

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大きな岩を回り込んだり

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岩場をよじ登ったり。
分岐前までの道に増してアスレチックな道をえいやぁ、と登っていくと

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鼻毛通しなる大岩に到着。
なんでも、西側に生えた松が岩の穴を通って東側に枝葉を茂らせ、それが鼻毛のように見えたことからこの名がついたとか。
すごいネーミングだな(笑)

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こんな感じの鼻の穴。
鼻の穴の中には小さな石の祠もありました。

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鼻毛通しの先にも岩場のトラバース。
ガスが晴れてて展望よかったら、絶対ここ怖いとこだな。

鼻毛通しとトラバース道を過ぎると、あとは一気に山頂へ向けて岩場の道を登り上げます。

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途中には風穴がありました。
夏場には涼しい風で癒されるところかな。
地元の人が30mの深さまで入って調査したけど、そこから下はわからなかったそうで。

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そんな岩場の道をぐい~っと登り上げていくと、だんだんと空が明るくなってきて、最後には青空が!
ガスはいつ晴れるかな、山頂は晴れてるかな、と心配しながら登っていたので、ここで一気にテンションアップ、えいやぁと登り上げて

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蒲生岳山頂、到着!
(山頂標識には「会津のマッターホルン」との記載もあり(^^)

頭上にはスカッと晴れた青空が広がる素晴らしい天気、早速ぐるりと景色を眺めます。

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山頂の周囲は一面の雲海。蒲生岳山頂は、辛うじて雲の上に出ていてくれました!
雲海の向こうに連なる存在感たっぷりの山々は、浅草岳と越後駒ヶ岳、中ノ岳、村杉岳。

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越後駒と中ノ岳、アップ。
すっかり真っ白だなぁ。

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浅草岳と鬼ヶ面、毛猛山。
浅草岳の右手になだらかに伸びる早坂尾根が、なんとも優美でステキ。

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村杉岳、平ヶ岳、至仏山、景鶴山、会津朝日岳、三岩岳。
会津や尾瀬の山並みが連なります♪

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浅草岳の右側には守門岳も。
守門岳の手前には守門黒姫も見えてます。

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粟ヶ岳、矢筈岳と連なる越後の山並み。

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御神楽岳方面もずら~り。

山頂を取り巻く雲海がたぷたぷと揺れていて、それに浮かぶ山並みがまるで島のよう。
歩いて行けちゃいそうな雲海が、圧巻♪
そしてもっと圧巻なのは、ぐるり360°、周囲を取り囲む越後や会津の山々。
遠くには磐梯山まで見える素晴らしい展望に、時を忘れてうっとり見入っちゃいました。

岩場の山なので山頂は狭いかな?と思っていたけど、意外と広くて休憩&展望スポットには事欠かない。
山頂には他に1組おられるのみ、しかも風もなく穏やかな天気でとっても気持ちよいので、こりゃのんびり過ごさないともったいない!
日向ぼっこしながらのんびり展望を楽しんでいると

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おお? 雲がだんだん晴れて、さっきまで見えなかった手前の尾根が見えてきた♪
(この2枚前の写真と比べると、違いがよくわかる)
真っ白な雲海の中から登場した紅葉の尾根に、目を奪われます(^^

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浅草岳方面もこのとおり♪
高い位置に残る雲が、見る間にするすると晴れていくさまが、なんとも言えず楽しくて。

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そうこうするうちに、雲海はスッキリ解消!
下界に広がる田畑や集落はもちろん、周囲の山々の紅葉した山肌も見渡せるようになって、これまた素晴らしい景色にウットリ。

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お隣の鷲ヶ倉山と只見川も、スッキリ雲が晴れて登場。
青空映して真っ青な只見川と、色とりどりの紅葉に染まる山並みとの取り合わせが素晴らしい。

一面に広がる雲海に見とれたかと思えば、見る間に雲がスッキリ晴れて現れた、下界まで見渡せる景色にも目を奪われて。
1時間ほど山頂にいる間にどちらの景色も楽しむことができて、ほんと最高のタイミングでした♪

さぁ、雲海がスッキリ晴れたのを見届けてから下山開始。
帰りは北壁コースを辿ります。

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ガスの中だった行きとは違って、下界の展望が開けた道。
やっぱり展望開けると気持ちいいな。

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連なる紅葉の山並みもいいなぁ、なんて景色眺めながら歩いていくと、すぐに北壁の急坂に突入。

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ほぼ垂直?!な北壁の道。
しっかり鎖はかかってるし足がかりもあるけど、一般登山道(しかも里山)ではあまり記憶にないくらいの垂直っぷりと、湿って滑りやすい岩にビビる。。

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岩場を這うように生えている木々を跨いだり、細いトラバースを通ったり。
いやはや、かなりアスレチックな道だな。

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途中の展望台では、スカッと開ける景色に目を奪われます。
高度感たっぷりなこの景色、よく晴れた秋の日に眺めたいなーと思っていたのですが、まさにこの日はベストタイミング♪

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そんな景色に癒されつつ、細い尾根上の岩場の道を下ります。
この道は、鎖がないと下れないなぁ。
整備くださってる地元の方に感謝ですな。

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緊張続きの岩場の道も、山頂から100mほど下るとブナ林の中の急坂尾根道に。
短い岩場だったけど、緊張したなぁ。。
木立越しに鷲ヶ倉山を見上げつつ、ほっと一息。

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落ち葉をざくざく踏みながらの道は、行きに登った南尾根コースとはまた趣が違っていい感じ。
いろんな表情がある山ですな。
里山で、岩場もあり、明るいブナ林や雑木林あり。

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山頂から150mほど下ると尾根筋から離れて、西側斜面をトラバース混じりに下る道へ。
緊張の岩場の道の後は、晩秋のブナ林に癒されます♪

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ブナ林を下っていくと、またまた風穴登場。
山頂直下にあった風穴とつながってたりして、なーんて(笑)

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風穴を過ぎると、雑木林のトラバース道が続きます。
色とりどりに紅葉した木々が晩秋感たっぷり♪

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木立を透かして下界を眺めつつ。
意外とアップダウンがあってめんどくさい道ですが、まぁトラバース道なんてこんなもんだしな。
紅葉キレイなのでヨシ、です。

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最後にこんな紅葉の林の中を歩けるなんて、ステキなご褒美。
時折登ってくる方とすれ違いつつざくざく下っていくと、行きに分岐した登山口に戻ってきて山道終了、です。

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登山口に戻ると、なんとものどかな景色が広がってました。
岩場続きの険しい山ですが、この景色を見ると里山なんだなぁ、と実感しますね。

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駐車場から見上げる蒲生岳。
こうやって見上げると、岩場が露出して山頂直下は岩壁もあり、なかなか急峻な山ですな。
そして晩秋色の山肌が青空に映えて、なんとも鮮やかな景色でありました。

東北百名山98座目の蒲生岳。
会津のマッターホルンとの異名を持つこの山、里山ながらなかなかの岩場続きの道。
でもそれを登り上げると、会津や越後の山々がぐるり大展望!
しかもこの日は一面の雲海も見ることができて、もう最高でした(^^

春にはカタクリ、初夏にはヒメサユリも咲くそうで、季節を変えてまた来てみたい。
あと、只見四名山のうち、未登の要害山もいつか登ってみたいな。

下山後は、紅葉の国道252号をのんびり走って会津若松へ。
腹ごしらえは、うえんで山鹿店でラーメンに舌鼓(詳細は速報)。
会津美里町高田温泉 あやめの湯(520円)でとろりとしたお湯に浸かったら、翌日に備えて宮城へ移動、です。

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コメント

こんばんは。

ずいぶん盛りだくさんなお山ですこと(^_^)
紅葉もきれいで何よりですね。
そして…しっかり鎖等々メンテしてくれてる方には感謝ですね\(^_^)/

せっかくリーチですから今週で一発ツモ!といきましょうw


奇遇?ですね。
僕は所用で上京したので、帰りに回り道して四半世紀ぶりの戸隠へ。
上部は同じく鎖のお世話に(^^;
そして…四半世紀たって圧倒的に経験値は積んだけど、
蟻の戸渡はやっぱり足がすくみました。
やっぱりこわいものはこわいものですね。
でも晴天の山頂からの飯綱山や高妻山、真っ白な白馬を眺めることができました。

投稿: katsu | 2021年11月10日 (水) 22時33分

katsuさん>
紅葉に岩場に雲海に大展望に、ともりだくさん。
里山とは思えないくらい、豪華な山でした。
登山道のメンテナンスも大変だろうなぁ。ほんと感謝です。

東北百名山ラスト、せっかくなんでのんびり好機狙っていきます!

katsuさんは戸隠でしたか~、大展望ゲット、素晴らしい♪
蟻の戸渡、歩いたことないですが、私絶対無理。。。

投稿: まきchin | 2021年11月11日 (木) 22時42分

まきチンさん、こんばんは。お久しぶりです!
久々にブログを覗いてみたら、蒲生岳に登ってる!
我が家も10月上旬に登って来ました。
会津のマッターホルン、なかなかスリリングで楽しかったです!
間もなくシーズンイン、どこかで会い出来ると良いですね!

投稿: つるべ | 2021年11月22日 (月) 22時21分

ししょー>
蒲生岳、10月上旬に行かれてましたか!
登りはガスってたので、下が見えなくてよかったですけど、ほんとなかなかスリリングな山でしたよね~(^^;
小粒でもびりびり辛い山でした。

今シーズンは心置きなく滑れるといいなぁ~、
雪上でお会いできるのを楽しみにしてます!

投稿: まきchin | 2021年11月22日 (月) 23時37分

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