2021/11/20 南東北晩秋山行・甑岳
穏やかな天気の週末。
晩秋山歩きもそろそろ終盤だろうな、というわけで、一座残っていた東北百名山の甑岳へ。
甑岳に登るには、村山から3コース、東根から1コースありますが、今回は南側の東根からのハチカ沢コースから登ります。
東根から林道を3.5km走っていくと、きのこ園の手前に登山口がありました。
#走りやすい林道だったけど、所々道幅狭く荒れているところもあり
#登山口前には6~7台駐車可。トイレなし
登山口標識もばっちり。
愛されてるお山なんだな、歩く人も多いんだろうなぁ、と思いつつ、準備して出発。
歩き始めは、アカマツやコナラ、ミズナラなどの林の中の緩やかな道。
南斜面の尾根上の道、しかも広葉樹はほぼ落葉しているので、明るくて気持ちよい♪
樹木名プレートもあちこちに。
歩きながらお勉強もできちゃう(^^
そして登場した一ノ坂。
短い坂道だけど、しっかり整備されていて登りやすい道を登っていくと
ハチカ沢山荘跡に到着。
ここまで車で上がってくることもできるようで、帰りはここに2台ほど停まってました。
山荘跡を過ぎると、岩神コースとの合流までは二ノ坂から七ノ坂まで短い坂道が続きます。
坂道の段差は丸太で整備されてるし、手すり替わり?のロープも完備ですこぶる歩きやすい。
整備の充実っぷりにはびっくりです。
三ノ坂の先には、周囲の木々を伐採した展望台がありました。
東根市街の街並みが一望。
たっぷり積もった落ち葉をざくざく踏みつつ歩く道は、大した急坂もなく気持ちよく歩けます。
落ち葉の香りに包まれて、晩秋感満載の道♪
歩いていくと、アカマツにくくりつけられた枯れ枝が。
竜神の頭に似ているので「竜神の松」と呼ばれているとのことだけど、だいぶ風化が進んでる。。。
七ノ坂を登ったところで、村山側からの岩神コースとの合流に到着。
ここからしばらくは、防火線の土塁の上を歩きます。
こんな感じに、雑木林の中に続く防火線。
明治時代に、山火事対策として築かれたそうなのだけど、これだけの土塁を築くのは大変だったろうなぁ。
そんな土塁の上の道からは、甑岳の山頂部を仰ぎ見ます。
山頂を間近に眺められるのも、里山のいいとこですな(^^
緩やかに歩いて高度を上げていくと、木立の向こうにちらちらと村山市街の街並みも見えてきた。
その向こうに聳えているのは、村山葉山かな。
見通しの良い雑木林の中の道は、明るくて気持ちよい。
晩秋の里山歩きは、ほんと楽しい♪
防火線を過ぎると、八ノ坂、苦楽ノ坂と坂道が続きます。
どちらの坂も足元が見づらいくらい落ち葉がふっかふか、でもロープも段差もばっちり整備されてるので問題なし!
ぐい~っと登り上げて
幕井コースとの合流手前で見晴台に出てきました。
右手の展望が開けて、黒伏方面が一望。
見晴台のすぐ先で幕井コースと合流。
ここから先は、所々でブナやミズナラの林に入りつつ、背丈低めの灌木の中の明るい稜線歩きが続きます。
道の途中には、翁松なる松の古木も。
先端部がうねうねと曲がりくねっているのは、雪の重みで曲がってしまったのかしら。
豪雪地だもんなぁ。
落葉した木々の先に山頂部を眺めることができるのも、晩秋ならではですな。
赤い実をつけた梢を仰ぎ見つつ、足元の落ち葉をざくざく踏みつつ、明るい稜線の道をゆる~りと。
木立の隙間から村山市街の街並みをちらちらと眺めたりして、これぞ晩秋の里山歩き!
そんな稜線上の道をのんびり歩いていくと、最後の坂道、徳内坂に到着。
村山出身の江戸時代の探検家・最上徳内の名がつけられた坂だそう。
もちろん、この徳内坂もとっても登りやすい坂。
背後に開ける展望も心地よく、えいやぁと登り上げていくと
村山側の展望が一気に開けます♪
村山市街の向こうに聳えるのは村山葉山、その奥には真っ白な月山も見えてるけど、ちょっと雲多めかな。
そのうち姿を見せてくれることを期待。
真っ白な朝日連峰もずら~り(^^
ちょっと霞んでるけど、それでも白い峰々が連なるさまは壮観。
開けた山頂広場に到着。
山頂標識や石造りの祠もあって山頂感満載だけど、山頂はまだもうちょい先。
ひとまず山頂に向けて先に進みます。
山頂広場からは、ブナ林の中の緩やかな道が続きます。
ここまではそれほどブナは登場してなかったけど、ここは一面見事なブナ!
木立を透かして眺める斜面もかなりいい感じ。
紅葉の時期もすごそうです。
そんなブナ林の中の緩やかな道を5分ほど歩いて
甑岳山頂、到着。
東北百名山(2010年版)、百座目!
いやぁ、今年完登するとは思わなかったなぁ。
三角点のある山頂ですが、ブナ林にかこまれて展望はなし。
展望楽しむなら手前の山頂広場だな、ということで、さっくり山頂を後にして山頂広場に戻ります。
そして戻ってきた山頂広場。
景色眺めつつ、ここでしばし一休み。
山頂には、「青雲の志」の碑が設置されてました。
村山出身の江戸時代の探検家・最上徳内が、青年期に甑岳に登って志を立てた、という故事にならって設置されたそう。
東北百名山の百座目の頂でこの言葉に出会うとは、まだまだこれからだぞ、と言われているようで。
感謝とお礼の気持ちを込めて、石造りの祠にお詣りです。
栗の実や木の実がお供えされていて、なんだか可愛らしい祠(^^
さて、お詣りも済ませたら、ぐるりと景色を眺めます。
北側には、先日登った神室連峰南端の杢蔵山。
奥には鳥海山も見えるはずなのだけど、この日は靄っていて見えず。
西側の葉山や月山は、灌木が茂っていてよく見えなかったけど、それでも素晴らしい展望♪
村山市街を間近に眺められるのもなんだか楽しくて、景色を楽しみつつ、しばらくのんびり過ごしちゃいました。
気持ちよい山頂(広場)でした!
途中の展望地から葉山を眺めると、背後の月山がクッキリ見えてきたような。。。
月山、アップ。真っ白だな。
滑れそうだなぁ、でもカチカチなのかな、なんて話しながら眺めます。
帰りは、登ってくる方ともぽつぽつすれ違いあり。
さすが地元に愛されてるお山、歩く人も多いんだな。
幕井コースとの合流を過ぎると、人もぐっと少なくなって再び静かな道に。
山頂部を仰ぎ見つつ、ゆる~りのんびり下って、登山口に戻って終了です。
登山口から林道を戻る途中で、長命水なる湧き水に寄り道。
長生きできるかな?(笑)
下山後、村山から田んぼ越しに仰ぎ見る甑岳。
花盛りの春も、紅葉の秋も、もちろん冬直前の晩秋も、歩いて楽しい里山でありました。
4時間ほどの山歩きでしたが、晩秋感満載、里山感タップリで、明るく気持ちの良い道。
整備もバッチリで、とっても歩きやすかった。
山頂広場からの展望も良かったなぁ。
東北百名山の百座目が、こういういかにも東北の里山らしい山ってのも、なんだかよかったです。
初めて東北の山を歩いたのは20年前、白神岳。
山歩きを続ける中で、静かで奥深い東北の山に惹かれて歩いてきたわけで。
ここまで歩かせていただけたことに感謝、そしてこれからも歩き続けたい東北の山々。
これからもどうぞよろしくお願いします。
下山後は、河北の白鳥十郎そば本舗で肉そばに舌鼓(詳細は速報)。
べに花温泉ひなの湯(350円)のかけながしの温泉にのんびり浸かったら、翌日に備えて福島・道の駅ふくしま東和に移動です。
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コメント
こんばんは。
東北百名山登頂おめでとうございます\(^_^)/
最後も晩秋のええ感じの山になったようですね(^_^)
これからも東北の山極めてください。
投稿: katsu | 2021年11月24日 (水) 00時09分
東北百名山完登おめでとうございます。
まさに「東北命」のまきchin隊また一つの勲章ですね。
岩手では初雪の便りが聞こえてきました。心躍らせていることでしょう。
投稿: カモシカ永井 | 2021年11月24日 (水) 13時58分
katsuさん>
ありがとうございます(^^
晩秋の雰囲気満点のステキな里山でした♪
これからも、いろんな東北の山を歩きたいです!
投稿: まきchin | 2021年11月24日 (水) 20時55分
カモシカ永井さん>
ありがとうございます。
東北の山、これからも楽しんで歩きたいと思ってます(^^
今週は東北の山沿いはかなり降ってますね~
ホワイトシーズンが近づいてきて、わくわくしています♪
投稿: まきchin | 2021年11月24日 (水) 20時57分