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2021年10月27日 (水)

2021/10/23 山梨富士見山行・鳥ノ胸山~菰釣山

冠雪の富士山を眺めに、山梨へ。

202110230
西丹沢の菰釣山から眺める富士山。
降ったばかりの真っ白な雪が美しい。

===鳥ノ胸山、菰釣山(とんのむねやま、こもつるしやま)===
2021/10/23(土):道の駅どうし(6:30)~▲鳥ノ胸山(7:55-8:00)~雑木ノ頭(8:30)~浦安峠(9:00-9:05)~▲大界木山(9:40-9:45)~城ヶ尾峠(10:05)~菰釣避難小屋(11:25)~▲菰釣山(11:50-12:30)~菰釣避難小屋(12:40)~道の駅どうし(14:05)
歩行距離:16.5km
累積登高:1,270m
累積下降:1,270m
======

この週末は、土曜は強い冬型気圧配置、日曜は高気圧に覆われて好天予報。
こんな時は関東近辺の太平洋側が吉ってことで、冠雪の山を眺めに山梨へ。
土曜日は、道志から西丹沢・菰釣山へ登ります。

今回歩くのは、道の駅どうしを起点に、山梨百名山の鳥ノ胸山から、西丹沢の菰釣山をつなげて歩くぐるり周回ルート。
西丹沢を起点として菰釣山まで行こうとすると、結構な距離なので日帰りでは厳しく、なかなか足が向いてなかったのですが。
道の駅どうしを起点とすれば周回で歩ける、てことで行ってきました。

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道の駅どうしには前日到着して車中泊してたのですが、早朝起きたら満車でびっくり。
流行りのオートキャンパー(キャンプ場の入場待ち?)が多いみたい。
そそくさと準備して出発です。

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道志川にかかる橋を渡って歩いていくと、すぐに分岐に到着。
今回は時計回りの周回にて、ここは左の分岐を辿ります。
鳥ノ胸山登山道の標識もバッチリ、さすが山梨百名山。

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緩やかに登り上げる舗装路を歩いていくと、堰堤を迂回するようにつけられた真新しくて立派なコンクリ道が登場。
そしてここにも、鳥ノ胸山登山道入り口、の標識完備。

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コンクリ道を登っていくと、ふっつり道が途絶えて舗装路終了。
ここから山道が始まります。

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杉林の急な尾根上を登り上げる道。
途中で林道に出るところもあったけど、すぐに杉林の中の登山道へ。

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かなりの急斜面ですが、道は細かくつづら折りになってるのでまぁ歩きやすい。
が、結構な急坂!

北ア・ブナ立尾根、飯豊、南ア・笹山ダイレクト、と最近は急坂続きだったけど、それにも負けないくらいの急坂(でも標高差はずっと少ない)。
所々雑木林も入り混じる杉林の中をぐい~っと登りますが、細かくジグ切られているので、まきchin的には段差があまりなくて歩きやすい。

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登山口から450mほど登った小ピークで直角に向きを変え、狭い尾根上へ。
雑木林の中、岩や木の根が絡まりあった道を登っていくと

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鳥ノ胸山、到着。
木立に囲まれた広い山頂は、ちょうど西側の展望が開けていて

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冠雪した富士山が目の前に!
前日に降った真っ白な雪が美しい♪
こんな間近に富士山を眺めるのは久しぶり。

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富士山の右手前には、御正体山やそれに連なる道志の山々。
朝一番のクッキリ澄んだ空気にクッキリ浮かぶ山並みに、しばし見とれちゃいました。
おまけに、道志の山並みの向こうには、南アルプスもちょこっとお目見え(^^

やるなぁ、鳥ノ胸山。
菰釣山へと続く道中の通過点、くらいに思ってたのだけど、思いもかけず素晴らしい展望で得した気分。
急坂登ってきた甲斐がありました。

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鳥ノ胸山を過ぎると、アップダウンを繰り返しつつ浦安峠へと下ります。
狭い尾根上の道は、南峰を過ぎるまでは急坂アップダウンが続きますが、南峰の先の杉林の急坂を下ると、あとは雑木林の中の緩やかアップダウンの道。

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こんな手作り感たっぷりな標識もあって、和みます♪

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ほんのり梢が色づき始めた林の中、落ち葉をざくざく踏みつつ辿る、穏やかな尾根上の道。
何度も頭上を見上げちゃう。

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鳥ノ胸山までの急坂とは打って変わって、穏やかで気持ちの良い道が続きます。
この雰囲気、癒されるなぁ。

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のんびり歩いていくと、雑木ノ頭に到着。
ここから道志の森キャンプ場に下って道の駅どうしに戻ることもできるけど、今日はまだまだ周回ルートで歩くので、我らは道志の湯方面へ。

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雑木ノ頭から先も、小ピーク越えつつ穏やかな道が続きます。
明るい雑木林の中を緩やかに歩き、つづら折りで一気に50m下ると

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浦安峠に出てきました。
峠には、横浜市有道志水源林、の立派な標識。
丹沢の北側は、山梨県だけど横浜市水道局の水源涵養林として管理されているそう(なんと面積は2,873haもあるそうで)。
この道志のおかげで、横浜では美味しい水がいつでもいただけます♪

2021102319
峠から眺めるこの山は、西丹沢の加入道山と大室山かな。
さすが、どっしりとした貫禄あるお姿ですな。

浦安峠には、道志の湯へと続く林道が走ってます。
このまま林道を下れば道志の湯ですが、まきchin隊が目指すのは畦ヶ丸から城ヶ尾峠、菰釣山と続く甲相国境尾根にて。
そこに登り上げる道はどこかな、と探すと

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道志の湯方面へほんの少し林道を下ったところに、登山道入り口発見!
登り口がちょっと崖みたいになってる上に、ピンクテープがかなり頭上についてるのでちょっと探しちゃいました。。。
ともあれ、この道を辿って稜線を目指します。

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浦安峠から稜線までは、点線ルートな道。
荒れてるのか、と思いきや、狭い尾根上の道ながらも踏み跡はあり。
この辺りはマダニもいるとのことだけど、しっかり刈払いされてて藪がないのもありがたい(刈払い有無は季節によると思いますが)。

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尾根上の分岐には、迷わないようにこんな標識も。
このフォントといい矢印指マークといい、なんかちょっとクラシカルでいい感じ(^^

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トラバースあり、狭い尾根ありの道を150mほど登り上げて

2021102324
無事、稜線上の道に合流。
合流地点にも、しっかり標識がついてました。
ちなみにこの矢印指マーク、浦安峠~稜線合流地点の間でしか見なかったな。

さて、ここからは菰釣山目指して出発!と思ったら、ごろ太君、大界木山に寄り道したい、と。
畦ヶ丸方面に稜線を少し戻ることになるわけで、ちょっと面倒だなぁ、とは思ったものの、往復20分程度なので寄り道です。

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点線ルートとは打って変わって、明るく穏やかで歩きやすい稜線上の道。
緩やかに10分ほど登っていくと

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大界木山(だいかいぎやま)に到着。
木立に囲まれた山頂は展望ナシ、でも木立を透かして加入道山や大室山、丹沢の山々を眺めることができました。

ではここでUターン、神奈川県と山梨県の県境に伸びる甲相国境尾根を西へと辿って、菰釣山を目指します!

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ここから菰釣山までは、ブナやミズナラ、ケヤキの雑木林の中、緩やかにアップダウンを繰り返しながら歩きます。
紅葉にはまだちょっと早いけど、ほんのり色づき始めた木々がいい感じ。

2021102329
秋ならではの明るい雑木林の道が、とっても気持ちよい。
この日は強い冬型ということで、強い北風が吹き抜けて寒いけど、こんな陽だまりハイクなのでほっこり暖かいのもいいですね。

2021102330
稜線の左手(南側)には、箱根の山々。
山の中腹から煙が出ているのは、大涌谷かな。

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遠くには相模湾、そして伊豆大島も見えてます♪
伊豆大島ってあんなに大きく見えるのか。

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そんな展望も楽しみつつ、丹沢らしいブナ大木のある尾根をゆる~りのんびり。
丹沢の稜線って割と厳しいところが多い印象だけど、ここらは道志らしい穏やかな稜線なんだな。
それにしても、菰釣山へと続く稜線が、こんなに穏やかな道だとはびっくり。
「菰釣」ってなんだかちょっとおどろおどろしげな名前だから、そこに続く稜線も鬱蒼とした薄暗い道なのか、と勝手に想像してたのでした(笑)

2021102333
緩やかなアップダウンの続く稜線を歩いていくと、城ヶ尾峠に到着。
ここで、道志の森キャンプ場へと下る道が分岐してました。
ベンチも設置されているってことは、この道で登ってくる人も多いのかな。

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城ヶ尾峠を過ぎて緩やかに登っていくと、開けた城ヶ尾山に到着。
草原が広がる穏やかな山頂は、丹沢というよりもむしろ道志な感じ(^^

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仰ぎ見る富士山は、手前の山(菰釣山?)に隠されて山頂部だけがちょこんと。
それでもなお存在感タップリな富士山。
富士山、大きすぎでしょう(笑)

さて、まだまだ道は続きます。

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ブナ原生林が美しい稜線。
これからの時期は、紅葉最高だろうな。

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この甲相国境尾根は、大室山~三国山間の山梨・神奈川の県境に沿って延びる約20kmの尾根。
東海自然歩道とも重なっているので、お馴染み東海自然歩道の標識も所々に。

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丹沢と道志のいいとこどりな稜線が素晴らしい♪
にも拘わらず、誰にも出会わずとっても静かな道。
でも、人がいないのはいいとして、掘り返し跡や動物の踏み跡多数、熊っぽい獣の糞もあちこちにあり、ちょっとドキドキな道だったりもして。

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稜線の右手、木立の隙間から眺めるのは道志の山々。
今倉山や菜畑山かな。

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中ノ丸の小ピークを過ぎると、ブナ沢乗越まではやや急なアップダウンを繰り返します。
急なところには階段やハシゴも設置されていて、そんなところは丹沢っぽいですな。

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道志へと下る道が分岐するブナ沢乗越を過ぎ、緩やかに登っていくと、菰釣避難小屋に到着。
トイレはないけど、キレイな小屋。割と新しいのかな。

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避難小屋からは、これまた緩やかな道を160mほど登り上げて

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菰釣山山頂に到着!
大きなベンチが2つと、気象観測装置が設置されてました。

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丹沢を歩き始めたのは20年位前。
その頃は公共交通機関で歩いていたので、菰釣山はなかなか行きづらくて足が向いてなかったのですが(バス便のある西丹沢からだと、まきchin隊の足では1泊コース)。
ようやく来ることができました!

広い山頂にはまきchin隊だけ。
早速、ベンチに荷物を置いて、のんびり贅沢に景色を楽しみます。

2021102349
目の前には富士山と山中湖。
スッキリ裾を広げたお姿がステキ。
裾野までこんなにキレイな富士山が見えるだなんて、びっくり&嬉しい♪

2021102350
雲の向こうには南アルプス。
赤石岳、荒川岳、塩見岳あたりかな。
みんな冠雪してますね(^^

2021102351
富士山の向こうには、愛鷹山や箱根の山並み。
強い冬型ってことだったので、富士山はもっと雲がかかっているかと思っていたのだけど、キレイに晴れていてくれてよかった!

稜線上を歩いているときは、北風が強くて結構寒かったけど、山頂はそれほど風もなく、日向ぼっこしながらの~んびり。
景色眺めつつ腹ごしらえして一息ついたら、下山開始です。

2021102352
歩いて来た稜線を、ブナ沢乗越まで戻ったら、道志へ向けて下る道へ。
ここがまた薄暗い荒れた谷沿いの道で、明るく穏やかな稜線とは打って変わってうら寂しげな道。
暑い時期にはヒルがいそうだし、足元ガレててちょっと嫌な感じ。

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そんな谷沿いの急坂を一気に下ると、緩やかな沢沿いの道へ。
何度か渡渉しながら下って

2021102354
林道に出たら、あとはひたすら林道を下ります。

道の駅どうしが近くなると、道沿いにはオートキャンプ場がいくつも登場。
どこも満員御礼、車も人もとっても多くてビックリ。
流行りとはいえ、あんなに人だらけだとくつろげなさそうだなぁ、なんて余計なことを思いながら下って、大賑わいの道の駅どうしに戻ってきて終了です。

道の駅どうしから、鳥ノ胸山とセットで菰釣山を周回する人はあまりいないのかな?
菰釣避難小屋までは誰にも出会わず、動物の気配しか感じない道でした(その先で出会ったのも5人程度)。
が、鳥ノ胸山~浦安峠の道も、甲相国境尾根の道も、ブナをはじめとした雑木林がとっても美しく、また穏やかな道で気持ちよく歩けるステキな道。
富士山や道志、箱根の山々や、ちらちら見えた丹沢の山々の眺めもヨシ。
歩きごたえもあって、かなり楽しかった。
紅葉の11月、落葉した12月もよさそうです♪

下山後は、大賑わいの道志を後にして翌日の山に備えて移動。
移動途中で甲府南IC近くの寺尾の湯(700円)に寄り道してから、この日は道の駅富士川で車中泊です。

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コメント

こんばんは。

丹沢の季節がやって来ましたね(^_^)
菰釣なつかしいです。
西側が開けてて富士山きれいに見えますもんね。

もちろん西丹沢から避難小屋泊まりで歩いてました\(^_^)/
水場も結構下るんですが、空いてるので好きな小屋でした。

僕は所用で大分にいったので、福岡に住んでた時に行けなくて唯一心残りだった祖母山へ。
いい山ですねぇ\(^_^)/
次のために避難小屋も下見してきましたが、「次」はいつになることやら(^^;

投稿: katsu | 2021年10月27日 (水) 22時49分

katsuさん>
これからの時期の丹沢はよいですよね。
しかも菰釣山周辺は空いてるし(^^
katsuさんはやっぱり西丹沢からでしたね!

祖母山もこの時期よさそうですね~
せっかくなので九州や四国にも足延ばしちゃってください!

投稿: まきchin | 2021年10月28日 (木) 22時58分

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