2021/9/11-12 北ア裏銀座・野口五郎岳へ(2日目)
この日の日の出は5時25分頃。
小屋泊の皆さんは4時になると一斉に起きだして出発準備。
まきchin隊もごそごそ起きだして、荷物は小屋に置いたままで山頂へ。
東の空が茜色に染まりつつある中、ヘッデン付けて小屋から15分ほどの山頂に向かいます。
小屋の前はほとんど風がなかったけど、さすがに稜線に上がると風が強くて寒い!
夜明け前の山頂。
今年も来れました、標高2,924mの野口五郎岳♪
昨日はずっと雲の中だった黒部の稜線。
鷲羽岳には雲がかかったり取れたりしているけど、水晶岳はキレイに晴れてます。
槍穂と大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳。その手前は竹村新道かな。
だんだんと明るくなってくる空と、くっきり浮かび上がってくる稜線のコントラストがいいですね~。
水晶岳の上空には、茜色に染まる雲。
青のグラデーションの空に浮かぶパステルカラーの雲が何ともステキ。
東側に連なる表銀座の向こう側には、一面の雲海。
日の出時間よりもやや遅れて日が昇ります。
さぁて、朝日に照らされる山並みを反時計回りにぐるりと眺めますよ~(^^
朝日に輝く雲海の上には、妙高、高妻、黒姫、飯縄の北信五岳。
あ、もう一つの北信五岳の斑尾は雲海の下のようで。
野口五郎小屋にも朝日が射し込んでます(^^
その背後に伸びる裏銀座の稜線の先には、ずら~り連なる後立山の山並み。
立山や剱岳も朝日に照らされて輝いてます♪
日の出前は雲がかかっていた赤牛岳と薬師岳も、日の出と時を同じくして雲の中からお目見え。
朝日に照らされた赤牛岳は一層赤く、そして薬師岳は白さが際立って。
水晶岳と鷲羽岳の斜面には、影野口五郎!
晴れた朝だけの景色ですな(^^
真砂岳へと続く裏銀座の稜線の先には、槍穂と鷲羽岳。
山頂で日の出を眺めてから、この稜線を辿って歩いていく人も多い。
いいなぁ、遅めの夏休み。今日は気持ちいいだろうな。
そしてぐるりと回って戻ってきました、お隣の表銀座の山並み。
燕岳から大天井岳、常念岳とずら~り。
ガスってた前日からは打って変わって素晴らしい展望!
山頂は結構風が強くて寒かったけど、夜明け前から刻一刻と変わっていく北アルプスの山並みに、寒さも忘れて見入っちゃいました。
槍穂から鷲羽岳、水晶岳、薬師岳、赤牛岳をずい~っとパノラマで。
ぐるり360°、どこを見ても北アルプスの山並みが目に飛び込んでくる野口五郎岳。
朝日に照らされるゆったりとした山並みがほんと素晴らしい。
そんな景色をゆっくりと眺めることができて、いやはやほんと幸せな夜明けでありました。
日が昇るにつれて皆さん次の目的地に向けて出発していって、すっかり静かになった山頂。
山頂でかれこれ1時間ほども過ごしたまきchin隊も、山頂を後にして小屋に戻ります。
・・・が、名残惜しい。。。
小屋に戻って朝食のおにぎりをいただいて荷造りしたら、下山開始。
稜線上は結構風が強いので、ダウン着たまま出発です。
野口五郎小屋、今回もお世話になりありがとうございました!
お楽しみの大展望の裏銀座稜線歩き♪
もう下るだけなので、景色を眺めながらのんびりゆったり贅沢に歩きます!
左前方には、赤牛岳と薬師岳がゆったりと。
雲もすっかり晴れましたね~
穏やかに伸びる裏銀座の白い稜線の先には、立山や後立山の山並みが連なります。
幾重にも連なる山並みを一望できて、しかもこんなにのんびり歩けるだなんて、なんて贅沢。
足元の高山植物たちは、紅葉始まってます。
ウラシマツツジの赤がとっても鮮やかで白砂の稜線に映える♪
そしてそんな中に咲いているトウヤクリンドウの緑がかった白い花も、なんともいいんだなぁ。
もうすっかり秋の稜線であります。
何度も立ち止まって景色を眺めつつ、緩やかにアップダウンを繰り返す稜線を歩きます。
烏帽子小屋方面から歩いてくるテン泊縦走の方とのすれ違いも多い。
今年の夏山は天候不順だったから、皆さん秋山歩きなのかな。
稜線を歩きつつ振り返れば、野口五郎岳と槍穂、表銀座の山並みがどかーんと。
槍ヶ岳の左側には、前穂がちょこんと顔を出してました。
先々週はあの山頂にいたのかー、と思いながら眺めるのもまた楽し。
そして歩きながら何度も眺めちゃう、赤牛岳と薬師岳。
赤牛岳の絶好の展望台ですな、ここは。
立山から龍王岳、五色ヶ原、越中沢岳と続く稜線も近づいてきて。
また歩きたい稜線です。
いくら眺めても全然飽きないこの景色。
のんびり銀ブラを楽しみます!
景色眺めながらゆっくり時間をかけて歩いていくと、三ツ岳手前で展望コースとお花畑コースの分岐に到着。
こんなに素晴らしい景色なんだから、ここはもちろん稜線上の展望コースでしょう!とゆる~り登っていくと
展望コース上の小ピークに到着。
ここで大休止、またまた展望を楽しんじゃいます♪
野口五郎岳と鷲羽岳、水晶岳。
大好きな野口五郎岳と鷲羽岳がいっぺんに眺められるなんて、最高でしょう(^^
赤牛岳と薬師岳。
山頂から眺めたのとは見る角度が変わって、これもまたヨシ。
立山の山並みもずいぶん近くなってきた。
あれが龍王、五色ヶ原、越中沢岳、と目で稜線を辿るのもまた楽し。
槍ヶ岳から続く表銀座の稜線。
あちらの稜線は人いっぱいいるかな。こちらは静寂そのものですが。
展望コース、さすがの展望です!
紅葉し始めたウラシマツツジが彩る秋の稜線からの景色を堪能、です。
山並みがクッキリ見えているのも、秋ならではか。
景色眺めて何時間でも過ごせちゃいそうですが、30分ほど過ごしたら後ろ髪ひかれつつ下山開始。
・・・と言っても、まだまだ何度も立ち止まっては景色眺めちゃってますが。
稜線を先へと進んでいくと、目の前には烏帽子岳、南沢岳、不動岳、船窪岳から針ノ木、後立山と続く稜線がずい~っと見えてきて。
いよいよ裏銀座歩きも終盤か。
三ツ岳を仰ぎ見つつ、展望コースから下ります。
踏み跡薄い砂ザレの道をざっくざっくと下っていくと、お花畑コースと合流。
野口五郎岳と鷲羽岳、槍ヶ岳はここで見納め。
振り返って、この景色をしっかりと目に焼き付けます。
今日は何度も後ろ髪ひかれて後頭部がハゲちゃいそう(笑)
帰りたくない~、と何度も振り返りつつ、三ツ岳のトラバース道へ。
トラバース道を歩きながらも、槍ヶ岳や野口五郎岳が見えなくなるまで何度も振り返っちゃいました。
三ツ岳のトラバース道を過ぎれば、あとは烏帽子岳へ向けて下るのみ。
前日は雲の中だった山並みも、この日はスッキリ晴れて目の前に広がってます♪
三ツ岳の肩から砂礫の斜面を下っていくと、眼下に高瀬ダムが見えてきました。
こんなに近くに見えてるのに、ダムまでは標高差で1,300mほどもあるんだよな。。。
砂礫の道から岩場を下っていくと、烏帽子のテン場の端にあるヒョウタン池に到着。
池の付近に張ってあるテントもちらほら、てことは前日は結構テン場は混んでたのかな。
テン場から烏帽子小屋へ登り返しつつ、振り返ると三ツ岳と下ってきた稜線が一望。
さらば!
烏帽子小屋に到着すると、これからブナ立尾根を下る人、この日登ってきた人がそれぞれ小屋の前で休憩中。
まきchin隊も小屋の前で腹ごしらえしたり、防寒装備を解いたりしてからブナ立尾根の急坂下りへ。
稜線から高瀬ダムまで一気に1,300m下るブナ立尾根ですが、上部は所々展望開けるところもあり。
急坂下りつつも、前日には見えなかったそんな景色も楽しみます。
3番標識を過ぎるまでは、不動岳や船窪岳を仰ぎ見つつ、稜線上の急坂を下ります。
あの稜線の崩れっぷりがすごいな。
いつかは通れなくなっちゃうんじゃないか?
こちらの稜線も所々崩れたことがあるようで、迂回するように道が付いているところも何か所か。
木のハシゴや階段がついていたり、急坂なれど歩きやすく整備されている道はさすが北アルプス。
紅葉がちらほら始まっていて、秋だなぁ、な景色も楽しみつつ。
前日は雨がぱらついていたから、紅葉を楽しむ余裕もあまりなかったもんな。
4番標識の三角点の手前あたりから、道は木立の中へ。
あとはひたすら、急坂下り。。。
9番標識のごんだ落としまでは割と元気に下っていて、結構楽に下れちゃうんじゃないかとか思ってたけど、そこから登山口までの300mの下りがしんどかった。
というか、あと300m、とか思うからキツかったのかな。
登山口はまだかー、と黙々と下ってようやく下山、です。
登りは割と淡々と登り切っちゃってたけど、下りのほうがなんだか大変でした。
登山口まで戻ってきたら、あとは濁沢の木橋を渡って砂の河原を歩いて高瀬ダムへ。
ダムでタクシーを呼ばなくちゃ、と思っていたら、タイミングよく客待ちタクシーが来てくれたので、それに乗って七倉山荘横の駐車場に戻ってくることができました。
2日目の好天予報を信じて、雨の中登った裏銀座。
それでも雨は意外と弱くて、稜線に上がると青空も広がって結果オーライ。
2日目は高曇りだったけど、期待通りの大展望が広がってくれて、素晴らしい景色を楽しむことができました。
野口五郎岳山頂から眺める日の出も、裏銀座稜線からの景色も素晴らしかった!
静かな稜線歩きを楽しめたのもよかったなぁ。
こんな時ではありますが、今年も裏銀座を歩いて野口五郎岳に行くことができて、感謝です。
下山後は、大町温泉郷の薬師の湯へ(物味湯産手形使用)。
タイミングよく空いてるお風呂に浸かったら、安曇野の蕎麦処双葉でお蕎麦(詳細は速報へ)をいただいてから帰宅、でありました。
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