2021/7/25 十和田湖外輪の山、白地山
7/22:摩耶山
7/23:秋田駒ヶ岳
7/24:森吉山
7/25:白地山
海の日四連休の最終日は、十和田湖外輪の白地山へ。
距離も時間もやや長めなので、一番天気予報が安定していたこの日に歩きます。
登山口から山頂の標高差は200m程度だけど細かなアップダウンが結構あり、意外と標高差のある道。
外輪に沿って歩くので、距離もあって歩きごたえのある道です。
樹海ラインを走り、鉛山峠入口の駐車スペースに到着。
先行車は1台。
#駐車スペースには10数台駐車可。
#トイレはなし(近くの発荷峠にトイレあり)
この日も早朝出発で歩きます。
鉛山峠までは、キレイに整備された階段の道をゆる~りと。
朝日が射し込んで明るくなりつつある林。
ブナやミズナラの雑木林の中をゆる~り歩いて
登山口から10分程で、鉛山峠に到着。
ここで、発荷峠へと続く道が分岐してましたが、我らは白地山へと続く稜線上の道へ。
鉛山峠から白雲亭までは気持ちの良い稜線歩き、と思いきや、いきなり足元を覆う藪登場。
朝露にぐっしょり濡れた藪で、早速足元びしょ濡れ。
ずっとこんな道が続くのか?!
(藪は、ここと997m展望台の手前くらいでした)
そんな稜線から十和田湖方面を眺めると、湖の上にはたっぷりの雲海!
たぷたぷと雲が波打っていて、壮観(^^
いいねぇ、雲海。雲の上にいる景色、いいなぁ。
ブナやダケカンバの林の中の明るい稜線を、緩やかにアップダウン繰り返しつつ歩きます。
ゆる~り歩いて、白雲亭展望台に到着。
あずまやのある白雲亭からは、十和田湖が一望です。
見渡す限り、一面の雲海!
雲海に浮かぶのは十和田三山の山並みか。
雲海、アップ。
もこもこと絶え間なく動く雲、滝雲のように流れ落ちているところもあり。
しーんと静かなのに、なんだか音を立てて雲が動いているような不思議な景色でありました。
雲海、時間を忘れて眺めちゃいました(^^
さて、では白地山目指して出発。
ここからは、鉛山の南西斜面を巻きながら緩やかにアップダウンを繰り返しつつ、小さな沢をいくつも横切りつつゆる~り歩きます。
キソチドリ、コキンレイカ、ツバメオモト(実)、マイヅルソウ(実)
足元にはちらほらとお花たち、そして花が終わって実を付け始めたのもたくさん。
季節はどんどん変わっていくんだなぁ。
白地山へと続く稜線上には、以前は十和田湖畔から登ってくる道が合流していたようで、そんなところには標識が立ってます。
どんな道かな、と覗き込んでみるけど、薮だらけで道の気配はなし。。。
もうとっくに廃道なんだろうな。
ブナ主体の林の中の道は、濃い緑の梢に日差しが遮られて涼しいか?と思いきや、結構蒸し暑い。
標高1,000mにも満たない稜線だから、それもまぁ致し方なし、か。
汗をかきかき、歩きます。
あまり動物の気配はしなかったけど(それでも標識は必ず熊にかじられてた)、道の両側に背丈を超える笹薮が生い茂っている箇所も多く、涼やかな林の景色を楽しみつつも周囲の気配に気を配りつつ。
緩やかな道を歩いて
ミソナゲ峠に到着。
白地山への道のりの半分近く歩いてきたのですが、登山口からこのミソナゲ峠の標高差はわずか20m。
全然登ってない。。(アップダウンの繰り返しなので、実際はもっと登ってますけど)
十和田湖側の木立が開けたところから眺めると、相変わらずの雲海。
でもだんだんと雲が薄くなってきたかな。
もうすぐ湖面が見られそう♪
ミソナゲ峠まではトラバース道も多かったけど、ここからは明るい稜線上の道。
所々で十和田湖を眺めつつ、やや斜度を増してきた道を登ります。
木立が開けた先には、薄くなってきた雲海が漂う十和田湖の展望。
その向こうには南八甲田の山並みも♪
セミの声や鳥のさえずりが響き渡る林の中を登り上げていくと、だんだんとブナ林の中から灌木の茂みの中の道になり。
最後はちょっとした薮をかき分けつつ急坂を登って
997m展望台に到着。
十和田湖畔の大川岱からの道が合流するここは、その名の通り十和田湖の展望台。
雲海、晴れましたね~(^^
その十和田湖の先には、十和田三山が見えてます。
つい2ヶ月ほど前に登ったばかりの十和利山や戸来岳を眺めることができて、なんだか嬉しかったりして。
しばし立ち止まって景色を眺めたら、山頂へ向けて出発。
もうあまり大きな登りもなく、山頂直下まではひたすら横移動。
展望台からしばらくは、灌木や背丈の高い笹薮の中の蒸し暑い道を歩きます。
足元にタチギボウシの淡い紫色の花が登場し始めると、笹薮の中の道はまもなく終了。
木道の道になってほどなく
山頂直下に広がる白地湿原に到着!
ここまでは時折十和田湖方面の展望が開ける程度で、ずっと木立の中の道だったので、いきなりずばーんと視界が開けてちょっと(結構)感動。
前方には白地山山頂も見えてます♪
木道沿いにはタチギボウシがいっぱい。
淡い紫色の花がゆらゆら揺れて、なんとも涼し気で。
イワイチョウ、ミズギク、エゾシオガマ、キンコウカ
ほかにもいろんな花が咲いてます!
やや乾燥化が進んでいるのか、池塘が点在するような瑞々しい湿原ではないけど、それでもすかーんと開けて花の種類も多く、気持ちの良い湿原。
青空と雲と緑の湿原の取り合わせもなんともステキ。
延々と続く木立の道が単調だっただけに、ここにきてこんな景色の大転換があるとは嬉しい驚きです。
湿原の中には、既に廃道となったルートの分岐がいくつか。
今はこんなに静かな山だけど、昔はいろんな道からたくさん人が登ってきていたのかなぁ、なんて思いつつ。
白地山山頂、到着!
この白地山、何度か登ろうとしたけどそのたびに天気がイマイチで、機会を逃していたのですが。
今回は雲海も見れたし、青空の下を気持ちよく歩いて山頂を踏むことができたし。
このタイミングで歩くことができて、よかった(^^
一等三角点のある山頂は、割と広くてベンチもあり、一休みするにはいい感じ。
早速ザックおろして寛ぎつつ、景色を眺めます。
なかなか馴染みのない山々が周囲にぐるり広がっているので、地図とにらめっこしつつの山座同定もまた楽し。
晴れていれば岩木山も見えるらしい。
前日、森吉山の近くの"ふみきり野カフェ"で仕入れた比内地鶏卵のシフォンケーキで腹ごしらえ。
ふわっふわのもっちもちで、美味しくてぺろり。
誰もいない山頂で、こんな感じで風に吹かれつつの~んびり。
山頂にはトンボの大群がいるおかげでブヨは不在。
しつこいアブはいたけど、オニヤンマ先生が突撃して捕獲してくれたので、安心してのんびりすることができました。
さて、1時間近く山頂で過ごしたので、そろそろ下山開始。
帰りも、花々を眺めつつのんびり歩きます。
白地山、この広大な湿原があってこその山ですな。
派手さはないけど、しっとり穏やかな湿原。
紅葉の時期の草紅葉もよさそう。
湿原入口で振り返って、パノラマ写真撮ってみました。
この開けっぷりと静けさは、いかにも北東北の湿原。ひっそりしっとりしてる感じもステキ。
いやー、晴れた日に来れてよかった。
後ろ髪を惹かれつつ、白地湿原を後にして下山開始です。
帰りは、すっかり明るくなったブナ林の中を歩きます。
ごつごつと無骨なブナの原生林もいいもんですな。
途中、数組とすれ違いつつ下ります。
意外と歩いてる人はいるんだな。
白雲亭まで下ってくると、すっかり雲海も晴れて、青空映して青く輝く十和田湖が一望。
雲海もいいけど、やっぱりこの青い湖の景色も素晴らしい。
十和田湖の向こうに連なる十和田三山、アップ。
湖面を走るジェットスキーや小さな船も眺めることができました。
白地山は、ブナ林の中のあまり標高差ない単調な道だし、天気イマイチの時に歩くのでもいいのかな?と思っていたけど、ここはやはり天気のいい日に歩くべきですな。
稜線から眺める、青く輝く十和田湖に、それを囲む八甲田や十和田三山の山並み。
山頂直下の広大な白地湿原も、青空の下でこその気持ちよく素晴らしい景色を楽しむことができました。
白地湿原は、色とりどりの花が咲き乱れる華やかな湿原、というわけではないけど、しっとり静かで落ち着いた感じがまたヨシ。
のんびりした雰囲気を感じつつ、まったり気持ちよく歩いて満足。
下山後は、鹿角の大湯に移動して "蕎麦処満月"へ(詳細は速報)。
上品な蕎麦に舌鼓をうったら、ホテル鹿角の日帰り入浴(800円)にのんびり浸かってから帰宅、でありました。
いい四連休でした♪
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コメント
こんばんは!ランキングから来ました!
私は田舎育ちなので山や,森の匂いが落ち着きます!!
投稿: じゅん | 2021年8月 4日 (水) 23時15分
じゅんさん>
森の匂い、土の匂い、水の匂い。
そんな匂いを感じて癒されつつ、山を歩いてます!
投稿: まきchin | 2021年8月 6日 (金) 01時06分