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2021年7月30日 (金)

2021/7/24 盛夏お花見山行・森吉山

東北の夏のお花見山行、第二弾は森吉山。

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ハクサンシャジンとアサギマダラ。
咲き乱れる花に、蝶もたくさん集まってきてました。

===森吉山===
2021/7/24(土):ブナ帯登山口(5:55)~ゴンドラ山頂駅(6:55)~▲森吉山(8:25-9:10)~森吉神社(10:00-10:15)~ゴンドラ山頂駅(10:45)~ブナ帯登山口(11:30)
歩行距離:10.3km
累積登高:650m
累積下降:650m
======

7/22:摩耶山
7/23:秋田駒ヶ岳
7/24:森吉山
7/25:白地山

積雪期にはかなりの頻度で来ている森吉山。
チングルマの時期や紅葉期にも何度か来ていますが、なぜか盛夏には登ってなかったよなぁ、と。
ならば、と盛夏のお花見山行です。

森吉山に登るには、一番楽なのは阿仁スキー場のゴンドラでのアクセス。
でもそれだと人多いし、歩き始め遅くなるし、なにより歩きごたえもない。
それならまだ歩いたことのない、ブナ帯登山口から早朝出発で行ってみますか。

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阿仁スキー場の駐車場からブナ帯キャンプ場へ向けて、クロカンコースやスキー場のコースに沿って走る砂利道(ちょい荒れ気味)を走っていくと、ブナ帯登山口に到着。
10数台は停められそうな駐車場、ここスキー場のコース上だな。

先行車は1台、まきchin隊が準備している間にもう1台。
やっぱりここから登る人は少ないんだろうなぁ。

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準備したら、スキー場のゲレンデに沿って延びる登山道へ。
登山口の近くにはトイレもありました。
ぼっとんトイレだけど、とってもキレイなトイレでありがたい。

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右手から朝日が差し込む中、歩き始めはゆる~りと。
背の高いブナの中の道は、梢が遥か頭上にあり、空間が広くて気持ちよい。
ブナ回廊の道♪

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途中、スキー場のゲレンデにちょこっと出て夏のゲレンデを眺めます。
冬に滑ってるところが夏はこうなってるのかー、とちょっとおもしろい。
登山道歩きながら、今ゲレンデのあの辺かな、と思えるのも楽しいし。
というか、こんなところに登山道があったなんて知らなかったな。

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そしてそのゲレンデに沿った登山道は、さすが森吉山な超絶美しいブナ林。
なんでしょ、この美しさ。

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森吉山のブナは、なんだか幹の白さが際立っている気がする。
見た目も涼し気で爽やかなブナ林、でもやっぱりここらあたりは吹き抜ける風もなく、ちと蒸し暑い。
アブも元気にぶんぶん纏わりついてくるので、振り払いつつ歩きます。

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そしてゲレンデの斜度が増すあたりで、登山道にも階段が登場。
年季の入った苔むした岩で整備された階段が完備、かなり以前から歩かれている道なんだろうな。
ゲレンデに沿って直登の道なのでそこそこ斜度はあるけど、歩きやすく整備されている階段なのでそれほど苦も無く登れるような。

汗をかきかき、ブナ林の中の道を350mほどぐい~っと登り上げていくと

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ゴンドラ山頂駅が近くなったあたりで道は緩やかになり、ブナ林から灌木の中の明るい道へ。
前方に稜線も見えてきましたね~

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ゴンドラ山頂駅からの道が合流したら、石森へ向けて尾根上を登ります。
積雪期には真っ白なつるっとした雪の尾根ですが、無雪期はこんなに笹や灌木が生い茂ってるのか!

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クルマユリ、ハクサンボウフウ、ハクサンシャジン、コガネギク
ブナ林の中はほとんど花は咲いてなかったけど、ここにきてようやくお花たちが登場。
いよいよ、花の森吉山の本領発揮♪

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石森が近くなってくると、アオモリトドマツが登場。
冬には樹氷になっている木々も、今は青々と茂ってますね(^^

そんな尾根上をゆる~り歩いていくと、石森に到着。
ここで視界が開けます。

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目の前には森吉山の山頂!
ガス多めで少し靄ってますが、緑の森吉山もいいもんですな。

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石森の周辺は、キンコウカが花盛り。
お日様に照らされてキラキラと黄金色に輝いて、なかなか華やかな草原。

さて、では山頂目指して出発。
石森からは、いったん少し下ってから山頂へ向けて尾根上を緩やかに登ります。

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途中の森吉山避難小屋までは、木道が続きます。
その木道沿いには、ニッコウキスゲの群落があちこちに。

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所々に広がる湿原にも咲いていて、これがまた鮮やかで♪
前日の秋田駒ヶ岳の大群落には及びませんが、それでも道沿いにたくさん咲いているニッコウキスゲには心浮き立ちます(^^

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道沿いには池塘も転々と。
空を映して青く輝く池塘には、オタマジャクシがいっぱい。

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そんな道をのんびり歩きつつ振り返ると、石森から一ノ腰へと続く稜線が一望。
森吉神社も見えてますね。

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そんな道を石森から20分ほどのんびり歩いたところで、クマよけの大きな鐘が登場。
カンカンと鳴らして歩いていったその先に

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森吉山避難小屋。
小屋の脇には真新しいトイレが建ってました。
トイレの出入り口の引き戸は、冬の雪の重みで歪んで建付けが悪くなったのか、ひっかかって開けづらくなってましたが。。。

さて、小屋の前でちょっと一息ついたら、山頂へ向けて出発。

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小屋を出てしばらくは、灌木やアオモリトドマツの中、緩やかな木道が続きます。
ガスが湧いてきてちょっと幻想的な道。
そして道沿いにはいよいよたくさんの花々が登場♪

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イワイチョウ、ハクサンフウロ、ミヤマホツツジ、ホソバノキソチドリ

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ハクサンボウフウも、道沿いにもさもさ咲いてます!

緩やかな木道を過ぎると、山頂へ向けて石ごろの道を緩やかに登る道へ。
明るく開けた斜面を緩やかに登り上げる道なので、のんびりお花見山行にはピッタリ(^^

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そんな道沿いに登場したのは、たくさんのハクサンシャジン♪
小さな鈴のような花が一面にわしゃわしゃ咲いていて、見事。

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今が花盛りのハクサンシャジンとキンコウカ。
黄金色に輝くキンコウカと、涼し気な色合いの可愛らしいハクサンシャジンの取り合わせがいいですね~

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ハクサンシャジンの群落の中を登る道。
こんなにたくさんの可愛らしい花の中の道なんだもの、もう何度も足が停まっちゃう。
ハクサンシャジンの花の傍を通るたびに、鈴のような花が揺れてしゃらしゃら音がしそう(^^

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花々に誘われて、アサギマダラもひらひらと。
千Km以上の長距離を渡る蝶として知られているこの蝶、結構大きくて色も鮮やかで、これもまた見とれちゃう。
いやー、贅沢な道ですな。

花を眺めつつ蝶を見つつ、のんびり歩いていくと

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お、青空!
このままガスが晴れて青空広がってくれたらいいなぁ、と思ったけどなかなかそうはいかず。
頭上は晴れたり曇ったり。

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山頂直下の稚児平は、春にはチングルマが咲き乱れるところ。

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今はチングルマの綿毛がいっぱい(^^
秋にはチングルマの紅葉で真っ赤に染まるんだろうな。

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そして山頂近くなってもまだまだたくさん咲いてます、ハクサンシャジン。
シロバナハクサンシャジンも入り混じって咲いていて、これまたキレイ。

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そんな道をゆる~り一登りで

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森吉山山頂、到着!
通算15回目の森吉山山頂。
山頂標識の文字が黒々してますが、どうやら前日に塗りなおしをされていたらしい。

まだゴンドラが動く前なので、ここまで歩いてくる間もほとんど人には出会わず、山頂にもほかにお一人いるのみ。
静かな山頂でのんびりと大展望を。。といきたいところですが、生憎ガスが上がってきて遠望はなし。

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でも、山頂直下の山人平とヒバクラ岳は雲の隙間から見えてました。
やっぱり景色が見えるとちょっと嬉しいですね。

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一等三角点のある山頂から、晴れた時の景色を思い浮かべつつ周囲を眺めます。
2人して、あっち方面はこの山、こっち方面はこの山、と山の方角当てクイズみたいで(笑)
展望を知っている山だからこそ、たまにはこんなのもいいか、なんて。

それでも晴れ間に期待しながら山頂でのんびりしてましたが、あまり晴れる気配もないので、山頂を後にして下山開始。

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再びハクサンシャジンの中の道を下ります。
帰りもまた、行きと同じようなところで足が停まっちゃうんだな、これが(笑)

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眼下に森吉山避難小屋を眺めつつのんびりと。
吹き抜ける風も涼しくて、気持ちの良い山歩き。
・・・晴れていたら、日射しが強くて暑かったのかも?

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そして避難小屋を過ぎると、ゴンドラで上がってきた人たちとのすれ違いがかなり増えて、朝とは打って変わって賑やかな道に。
すれ違いのたびに足を止め、そして道沿いにたくさん咲く花に足を止め、となかなか前に進めません(^^

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朝よりも大きく花開いて鮮やかなニッコウキスゲ。
前日の秋田駒ヶ岳に引き続き、森吉山でも出会えてよかった♪

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そして石森まで戻ってきたら、一ノ腰方面に足を延ばして森吉神社に寄り道。
この石森~森吉神社間の稜線の道もまた、展望よく花も咲いててなかなかステキな道。

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右手に、どっしりと聳える森吉山を眺めつつ。
下山してきたらガスが晴れる、あるあるですな(笑)

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キンコウカの花畑と森吉山♪

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青空映して青く輝く池塘も♪
山の上の湿原って、ほんとキレイだな。

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オオバギボウシの群落もあちこちに。
湿原の多い稜線ということもあり、山頂近くとは咲いている花がやや違うような。

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木道の続く稜線上の道をのんびり歩いていくと、森吉神社と避難小屋が見えてきました。
神社の裏手にあるのは御神体の冠岩。
神社も避難小屋も、冬季には半分以上雪で埋まっているので、こんなに大きな建物なんだ!と改めてびっくりしたりして。

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山スキーの時期には雪の下でお目にかかることのない鳥居をくぐって、神社に参拝。
また来させてくれてありがとうございます、とお礼を申し述べます。

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御神体の冠岩は、二層に重なっている大岩。
いかにも不安定ですが、地震がきても崩れないとか。

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神社にお詣りしたら、来た道を戻って下山開始。
森吉山、また来るよ~

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山頂部にたくさん飛んでいたのはホシガラス。
何やら一生懸命お食事中でした。

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そしてさくさく歩いてゴンドラ山頂駅まで戻ってきました。
が、我らのゴールはまだもうちょい先にて。

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ゲレンデ沿いのブナ林の中を下ります。
山頂エリアでは高山植物の花々に癒され、ここではブナ林に癒され。
ほんと、森吉山は癒しのお山です(^^

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ブナブナ~
この幹といい、緑の梢といい。
なんとも爽やかで涼し気!

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木漏れ日の差し込むブナ林を満喫♪
ブナ帯コース、割とお手軽な感じでありながらブナ美林が素晴らしく、なかなか良かった。

早朝出発で、人のいない静かな山を歩けたのも良かったなぁ。
石森から避難小屋付近は鮮やかなニッコウキスゲがいっぱいで、山頂近くなるとしっとりした色合いのハクサンシャジンが満開で。
そんな花の取り合わせもキレイで楽しめました。
盛夏の森吉山も、素敵な山でした!
大好きな森吉山で、ブナと花の癒しの山行を満喫できて満足。

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ブナ帯登山口に下山したら、林道を戻って阿仁スキー場に寄り道(トイレ&着替え)。
秋田犬の北斗は、暑さでちとお疲れ気味、だるそうに寝てました。
さすがに冬ほどの元気はなさそうだったな(^^

下山後は、クゥインス森吉の日帰り入浴へ(500円)。
設備故障とかで沸かし湯での営業でしたが、おかげで空いてたかも?

近くの"ふみきり野カフェ"で絶品シフォンケーキをいただいた後は、この日も大館泊、であります(詳細は速報)。

> 7/25 白地山へ

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