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2021年7月27日 (火)

2021/7/22 山形・摩耶山

海の日四連休の初日は、山形の摩耶山へ。

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清流と滝とブナ原生林の山歩き。

===摩耶山(まやさん)===
2021/7/22(木):セト橋登山口(5:20)~分岐(5:45)~弁財天滝(5:55)~中尾根~▲摩耶山(8:00-8:25)~避難小屋(8:55-9:00)~分岐(9:45)~セト橋登山口(10:05)
歩行距離:6.0km
累積登高:820m
累積下降:820m
======

7/22:摩耶山
7/23:秋田駒ヶ岳
7/24:森吉山
7/25:白地山

一週間前に梅雨明けして、数日はスカッと晴れた天気が続いていましたが、ここ最近は昼前後から夕立がある不安定な天気。
しかも連日かなりの猛暑。
海の日(今年はオリンピック)四連休はどこに行こうか迷いましたが、午前中勝負で静かな山を歩こう、と東北へ。

初日は山形の摩耶山へ。
東北百名山の一座でもあり、月山や朝日連峰の展望台とも言われるこの山には3つ登山口がありますが、一般的な西側の越沢口から登ります。
(東側の倉沢口は、鎖や梯子もある熟練者向きの道。昨年度は通行止だったとか)

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国道345号の越沢集落から、摩耶山林道を1.5kmほど走っていくと、登山口の先に駐車スペースあり。
まだ早朝5時なので、先行者はナシ。
#林道は、最初は舗装されていましたが途中から未舗装。でも走りやすい。
#駐車スペースは、登山口の先に7~8台、その先にも3台くらい。登山口前にも2~3台停められそう。

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登山口は、駐車スペースの手前にありました。
電話ボックス利用の登山届ポストが立ってます。シュールだな。

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登山口からしばらくは、杉林の中をゆる~り歩きます。
右手に摩耶山沢の沢音を聞きつつ、ひんやり涼しい道。

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ほどなく杉林は終了、雑木林の中の細いトラバース道へ。
沢音がだんだんと近づいてくると

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摩耶山沢の渡渉です。
飛び石でも渡れそうな沢ですが、超ぐらぐらするハシゴが橋替わりに渡されてました。
不安定でおっかない!(笑)
#帰りはじゃぶじゃぶ歩いて渡っちゃいました

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渡渉を過ぎると、沢の左岸をゆる~り歩きます。
ブナの巨木も多く、原生林っぷりがいい感じ。

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岩がやや滑りやすく、足元注意で歩きます。
清流と濃い緑の中の道は、清涼感タップリ(^^
こんな暑い日には最適ですな。

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大岩の間を滝のように流れ落ちる激しいところもあれば、いかにも東北、な穏やかな流れのところもあり。
こんな景色に癒されつつ歩いていくと

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中尾根コースと初心者コースとの分岐に到着。
立派な登山案内略図が掲示されてるあたり、さすが摩耶山。

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左へと分岐する中尾根コースはベテランコース、右へと分岐する初心者コースはその名の通り。
まきchin隊、決してベテランではないですが、登りは左の中尾根コースを辿ります。

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いったいどんな難しいコースなんだ?!と思っていたら、歩き始めこそ足元滑りやすかったり高巻きトラバースがあったり、と要注意なところがありましたが、あとは概ねこんな感じの沢沿いトラバース道。
気持ちの良い道じゃないの、と歩いていくと

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視界がばーんと開けて、弁財天滝が登場!
摩耶山越沢口と言えばコレ、の弁財天滝にご対面です。
落差28mの滝ではありますが、間近に眺めるとかなりの大迫力。

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登山道は、この滝の横に設置されている垂直のハシゴ(^^;
滝壺を回り込んでハシゴに取りつきます。
このハシゴ、10月下旬から5月上旬までは取り外されているそうで。

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しっかり固定されているし、手すりもついているので不安はないハシゴですが。
ほぼ垂直だし、真横には大きな滝があるし。
高度感ありすぎて、高所恐怖症なまきchinにはちと怖い。

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真横にどうどうと流れる滝を見ながらの垂直ハシゴ登り。
いやー、これはナカナカだったな。。。
かなり緊張しましたです。

ハシゴを登りきった先で、沢沿いに仙人ヶ岩屋に続く道と、山頂に向けて尾根上を登り上げる道が分岐。
最初、間違えて沢沿いの道に少し入ってしまいましたが、この道がまぁなんとも危険なこと!
かなり冷や汗かきつつ戻って、山頂へと続く尾根上の道へ。

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山頂までは、ブナ林の中の尾根上急坂を登ります。
木の根が絡み合った急坂をえいやぁと。

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急坂ではあるけど、しっかり踏まれていて歩きやすい道。
が、ほぼ無風な尾根上の道はとにかく暑い!
急坂な上に暑くてバテバテ。。。

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滝から100mほど登ったところで、仙人ヶ岩屋からの道と七ツ滝への道の分岐が出てきました。
弁財天滝から先のあの危険な道を行くと、ここに出てくるのね。
(ちなみにここから七ツ滝への道は通行止め)

さて、分岐で一息ついたら登高再開。
山頂までは、まだあと500m。

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登るにつれて日も昇ってきて、周囲のブナ林が日に照らされてキラキラ輝いて。
急登のキツさも一時忘れて、ブナ林の美しさにウットリ。
いいなぁ、ブナ林。

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やっぱり明るい尾根歩きはいいですな。
暑いけど。

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木立を透かして見上げるのは、山頂稜線とそこに向けて伸びる中尾根。
まだまだ続きます、急坂の尾根登り。

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ついでに頭上の木立も見上げます。
盛夏のブナ林も、緑が濃くて白い幹が際立っててステキ♪
紅葉の秋も素晴らしいだろうな。

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足元にはセミの抜け殻。
そういえば、さっきまで静かな林でしたが、日が昇ってセミや鳥の鳴き声が賑やかになってきたような。
夏ですな。

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オオバギボウシ、ヨツバヒヨドリ、ヤマブキショウマ
急登の尾根にはあまり花は咲いてないですが、所々の陽だまりに固まって咲いていたのはこんなお花たち。

緩急繰り返しつつひたすら登り上げる急坂は、景色が変わらずやや単調。
かなり暑いので、へばらないように敢えてゆっくり目に足を運びつつ、何度も立ち止まって水分補給しつつ。

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ブナ林の背丈が低くなり、灌木が多めになってくるといよいよ最後の急坂。
ロープがかかる箇所もあり、えいやぁと登って

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山頂稜線に出てきました!
酷暑の急坂、登り切りました~
特に岩っぽいところもなく、歩きやすい道でしたが、なんせ暑くてキツかった。

視界が一気に開けた山頂稜線は、左手がスッパリ切れ落ちていて道も細く、足元注意の道。
そんな道をほんの一歩きで

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摩耶山山頂、到着。
タイミングを逃し続けていた山ですが、やっと来れました。

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一等三角点のある山頂は、開けて眺望抜群。
ただし、山頂直下は垂直に切り立った岩壁なので、あまり端っこに寄らないようにして景色を眺めます。

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すぐ目の前に見えるのは、鑓ヶ峰と鉾ヶ峰。
すんごい岩峰だなぁ。
修験者とか登ってそう。

晴れていれば、朝日連峰や月山、鳥海山、佐渡まで見渡せるそうですが。
この日は雲低めで、ここ摩耶山が辛うじて雲の下ってとこなので遠望はなし。
それでも、ガスの中の山頂かと思っていたけど意外と青空だったし、下界の景色を見ることはできたので良かった。

まだ誰もいない山頂は、日射しは強めですが風が吹き抜けて気持ち良い。
トンボがたくさん飛んでいるおかげで煩わしい虫もいないので快適、しばらくのんびり一休みしてから下山開始です。

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下山は初心者コースへ。
初心者と言っても、登りに使った中尾根コースのような滝登りはなく、斜度もやや緩めってだけですが。

でもこちらの道は、信仰の山・摩耶山の歴史を色濃く感じる道でなかなか面白い。

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山頂から少し下り、倉沢口に続く中道コース分岐のすぐ先にあったのは、厩山奥宮。
摩耶山は古くから、仏母摩耶夫人を祀る霊場だったそうで、こちらはその奥宮。
ありがたくお詣りさせていただきました。

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奥宮から5分ほど尾根道を下ると、六体地蔵尊。
お揃いの帽子とよだれかけ、マスクがかわいい(^^
昔は、ここで六根清浄のお祓いをしてから登頂していたとか。
今日は順番が逆になっちゃってゴメンナサイ。

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お地蔵様の先には、八合目の鼻くくり坂。
こちら側の道では、ここが一番の急坂だそうですが、それほど長さもなくさくっと下ります。

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そして七合目には、天王峯の大杉。
熊野様の大杉とも言われるそうですが、今はもう立ち枯れてしまってました。

こんな感じで見どころいっぱい、飽きずにさくさく下っていくと、尾根上の灌木の中の道がいつしかブナ林の中の道になり

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摩耶山避難小屋に到着。
ブナ林の中にひっそりと建つ小屋であります。

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中はこんな感じ。
キレイに整備されていて、山の解説パネルや写真もたくさん。
入口にはソーラーパネルもあり、灯りがつくようになっているようで。
地元の山岳会の方が整備されているんでしょうね。

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小屋のすぐ下には、うがい場清水。
この日はちょろちょろと流れる程度で、清水という感じではなかったなぁ。。。
時期によっては水が豊富に湧いているのかな。

さて、小屋を過ぎれば、あとはブナ林の中の快適山道を下ります♪

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登りに使った中尾根とは違って、広い斜面に広がるブナ林の中をのんびり下る道。
ブナ巨木も多く、かなり気持ちよい!

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ブナに癒されつつ下っていくと、追分分岐に到着。
ここで、温海側の関川口と越沢口の道が分岐します。
まきchin隊は、右側の越沢口の道へ。

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追分分岐から先は、すい~っとまっすぐ伸びたブナが美しい林の中を歩きます。
いやー、美しい。
こんなにキレイなブナ林は久しぶりかも。最高だな。
しかもブナ林の中はひんやり涼しくて気持ちいいし。

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やや急斜面のところには、根曲がりブナも登場。
雪の重みに耐えて、幹はまっすぐ上に伸びていくんだな。

ここ、秋の紅葉の時期も美しいだろうなぁ。
素晴らしいブナ林に癒されました!

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気持ちよく下っていくと、七ツ滝展望台に到着。
七つの釜があるという落差120mの七ツ滝を木立の向こうに眺めます。
以前は七ツ滝に行ける道もあったようですが、今は中尾根からの道は通行止め、こちら初心者コースからの道もどうやら滝手前で通行止めのようで。

展望台の先に七ツ滝分岐があり、そこから先は杉混じりの林の中を下って

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中尾根コースとの分岐に戻ってきました。
確かにこっちの初心者コースのほうが幾分斜度もまろやかで歩きやすかった。
紅葉の時期は、初心者コース往復のほうが楽しいかも。

分岐から先は、来た道を沢沿いに戻って登山口へ。

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途中、行きにはまだつぼみだったクルマユリがキレイに咲いていてちょっと感動したりして。

さくさく歩いて登山口に到着すると、車は5台ほど増えてました。
下山途中にすれ違ったのは3組だったので、あと2組は中尾根から登ってたのかな。

早朝出発が奏功して、雨にも当たらず静かな山歩きを楽しむことができました。
いやー、それにしても暑かった。汗だくだくです。

急峻な山として知られる摩耶山ですが、越沢口からの道はキレイで歩きやすく、岩っぽいところもそれほどなし。
弁財天滝までの道は、やや滑りやすい岩だったり細い道だったりするので足元注意ですが、それ以外は歩きやすい道でした(急坂だったけど)。
ブナ林もとっても美しかった!
山頂からの展望が得られなかったのは残念でしたが、それでも青空の下歩けたので満足です。

下山後は、鶴岡に移動して"庄内おばこの里 こまぎの湯"の日帰り入浴へ(530円)。
つるっとしたお湯にのんびり浸かったら、酒田の"新月"で酒田ラーメンに舌鼓(詳細は速報)。

そしてこの日は、のんびりと道の駅雫石あねっこに移動して車中泊。
翌日に備えます。

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