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2021年7月15日 (木)

2021/7/11 入笠山から大阿原湿原

高層湿原歩きの2日目は、入笠山へ。

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花の入笠湿原と緑の大阿原湿原をのんびり歩いてきました。

===入笠山、大阿原湿原===
2021/7/11(日):沢入(6:10)~入笠湿原(7:05-7:25)~お花畑(7:40-7:55)~▲入笠山(8:15-8:30)~大阿原湿原(9:00-9:50)~マナスル山荘(10:35-10:45)~沢入(11:45)
歩行距離:12.7km
累積登高:500m
累積下降:500m
======

> 7/10 八島ヶ原湿原へ

前日の土曜は、午後から長野各所でゲリラ豪雨的な雨。
この日曜日も午後からは不安定な天気になることが予想されましたが、諏訪以南であれば結構青空も期待できそう、というわけで入笠山へ。
高層湿原歩きの第二弾です。

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入笠山といえば、富士見パノラマリゾートのゴンドラで高低差730mを一気に上がって、のんびりハイクで山頂へ、というのがメジャーですが。
それだとむちゃくちゃ混むし、ゴンドラで上がっちゃうと歩き足りない、というわけで、沢入川林道奥の沢入登山口から歩いてスタート。
駐車場には6時前に到着、既に10台くらい停まっていました。
#水洗トイレあり。駐車場は40台駐車可

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早速準備して出発。
駐車場の向かい側の登山口から登山道へ。

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歩き始めは、カラマツやアカマツ、シラビソの林の中をゆる~りと。
林業の道を整備したのか、幅広で緩やかで、丸太の段も整備されていて歩きやすい。
さすがは人気の入笠山。

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途中、階段続きでやや傾斜が急なところもありましたが。
つづら折りに登り上げていくと

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あとは入笠湿原に向けて、緩やかに登る道。
静かで涼しい林の中をゆる~り歩きます。気持ちいいなぁ。

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入笠山スキー場、なんて古びた標識も登場したりして。
以前は、入笠湿原の近くに入笠山スキー場があったとか。
その当時の名残?

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途中、古の道・法華道の分岐を分けつつ、のんびり歩いて入笠湿原の入口に到着です。
前日の八島ヶ原湿原と同じく、ここも鹿よけ柵が張り巡らされていて、出入りするための立派な扉が設置されてました。
この扉、開閉がめちゃくちゃスムーズ!
さすが人気の入笠山、なんて感心しちゃいました。

そして扉を開けて入笠湿原へと木道を進んでいくと

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おお!
アヤメの大群落!!

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しっとりした色合いがなんとも素敵。
涼やかな色合いに包まれて、この辺り一帯も爽やかな雰囲気。

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キバナノヤマオダマキもいっぱい。
アヤメに交じって、淡い黄色の花を咲かせていて可愛らしい。

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そんな花々を楽しむべく、入笠湿原を周回する木道へ。
ここから富士パラのゴンドラ山頂駅まで歩けば野草園があるみたいですが、そっちは省略して湿原をのんびりぐるり。

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サワギク、ノハナショウブ、ミヤマバイケイソウ、ノアザミ
アヤメ以外にもいろんな花が咲いてて癒される♪

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もちろんクリンソウも咲いてます!
湿原の中に幾筋もある小さな沢沿いに咲いているクリンソウ、二段に花が咲いていてまだ瑞々しい。
この鮮やかなピンクの花が咲いていると、ウキウキしちゃいますね。

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湿原の中ほどから、湿原のほとりに建つ山彦荘を振り返ります。
まだゴンドラが動く前なので、人もいなくてとっても静かな湿原。
朝早く歩いてきてよかった(^^

湿原をのんびりと30分ほどかけて歩いたら、入笠山へ向けて出発です。

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山彦荘の前から、林道と並行して伸びる遊歩道へ。
林道歩きだとちょっとつまらないけど、こうして遊歩道が整備されていると自然を楽しめていいですね。

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林の中の遊歩道沿いには、小さな沢が流れてました。
この沢沿いに咲いてるのが

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クリンソウ♪
これまたフレッシュなクリンソウ、花も色も可愛らしい。

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三段に咲いてるクリンソウも!
華やかですなぁ。

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遊歩道沿いの森は、カゴメと富士見町が協同で整備しているカゴメの森、だそうで。
富士見町に「カゴメ野菜生活ファーム富士見」があることから、自然保護にも力を入れているんでしょうね。やるなぁ、カゴメ。
そんな森の中の沢沿いのクリンソウの群落、終盤近くながらもなかなか見事でした。

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遊歩道を過ぎると、いよいよ入笠山へ向けて150mの登りが始まります。
マナスル山荘の前を過ぎてまっすぐ登っていく道もありますが、まきchin隊は花畑の中をつづら折りに登る道へ。
(花畑を過ぎたところで合流しますが)

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鹿柵に囲まれた花畑は、アヤメやニッコウキスゲなど高山植物がいっぱい。
緩やかなつづら折りで登る道も歩きやすく、のんびり花を楽しみつつ登ります。

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入笠湿原のアヤメもすごかったけど、ここのアヤメもすごい!
色鮮やかなアヤメは、まさに今が満開。

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緑の斜面の中に、紫のかたまりがあちこちに。
いい景色にウットリ♪

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クガイソウ、ヤナギラン、キバナノヤマオダマキ、ハクサンフウロ
クガイソウやヤナギランはまだつぼみ、でもそのつぼみの数が半端ない!
これからどんどん華やかな道になりそうです(^^

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花畑ルート、最高だな。
花を眺めつつ、かなり時間をかけて歩いちゃいました。
#この花畑ルート、ちゃんと標識見てないと、山頂を巻く道に突入しちゃうので注意。

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花畑を通過して、マナスル山荘から登ってくる道に合流したら、山頂へ向けてぐい~っと登ります。
ここにきてようやく山っぽい道。
木の根や岩がごつごつと出た道を登ります。

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右手の木立の向こうには、気持ちよさそうな草地が広がってました。
ここも、旧入笠山スキー場の一部なのかな。
雪のある時期は、登って滑れそう。

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そして入笠山へと登る道は、山頂直前で岩場ルートと迂回ルートに分岐。
まきchin隊は、まっすぐ登り上げる岩場ルートを辿ります。
まぁ、岩場ルートと言っても、足元が若干岩っぽい、てだけでしたが。

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岩場ルート、これが一番の難所か(笑)
一応鎖がついてるんだけど、この鎖は使わないかなぁ。。。(^^

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で、ぐい~っと登ってさっくり入笠山山頂に到着。
ガスガスかもなぁ、と思いながら登っていたのですが、意外と天気よく青空も広がっていてくれました。

晴れていれば360°の大展望、百名山が22座も見られるそうですが、この日はあいにく雲が低めでそこまでの展望はなし。
それでも、北アルプスや中央アルプス、南アルプスや八ヶ岳奥秩父の山々の裾を拝むことができました(^^

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雲から顔を出した守屋山の向こうには、北アルプス。
白い筋が走っているのは常念岳かな。

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岩に座って腹ごしらえしているまきchinの向こうには、中央アルプス。
こんなに近いんだなぁ。

思ってたより晴れてて展望もそこそこあり、満足。
梅雨時の不安定な天気の日でこれだけ景色を眺めることができれば上出来かな。
ゴンドラ動く前で、ほとんど人のいない山頂でのんびりできたのも良かった。

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さて、では山頂を後にして、大阿原湿原へ。
正面には鳳凰三山や南アルプス、富士山大展望。。。のはずですが、雲多めにてそこまでの展望はナシ。

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山頂の南側に下る道は、ややザレ気味な急坂。
一気に下っていくと

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登ってきたお花畑方面へと続く山頂巻き道との分岐に到着。
帰りはここから巻き道を辿ります。

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分岐を過ぎると道は緩やかになり、ほどなく仏平峠に到着。
ここも古の道が通っていたようで。昔は信仰の道だったんだろうな。
峠の名前も、いかにも信仰の道っぽいしな。

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仏平峠から大阿原湿原へは林道を歩いても行けますが、ここはやはり山道歩きたい、というわけで、林道と並行して伸びる登山道を辿ります。
林道と並行しているだけあって、ここから湿原ヘはほぼ平行な道。

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途中にあったのは、首切清水。
高遠藩の金奉行が江戸に届ける金を持って近道を歩いていたら、ここで盗賊に首を切られたという伝説が残る清水だそう。
・・・金奉行さん、可哀そうじゃないか!

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首切清水を過ぎ、再び林の中の緩やかな道を歩いていくと

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大阿原湿原に到着。
国内の高層湿原の中では最南端に位置する湿原だそう。
ただ、乾燥が進んできているようで、湿原の中にコナシやシラカバが点在しているのが特徴、とのこと。
・・・それもまた風情あっていいんじゃないでしょうか。

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湿原の中には、幾筋も小さな流れがありました。
雰囲気満点♪

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湿原と言えば、前日に歩いた八島ヶ原湿原のように瑞々しい湿原が思い浮かびますが、こんな感じでシラカバの木立もある湿原もまた面白い。
花はあまり咲いてないですが、開けて爽やかで気持ちの良い湿原歩き(^^
もうちょっと時期が早ければ、レンゲツツジやワタスゲがキレイだったかも。

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開けた湿原の景色を楽しみつつ、のんびり半周していくと、湿原の南西端に到着。
ここからは小さな沢が流れ出ていました。
沢沿いに歩いて入笠牧場の方へ周回することもできるようですが、まきchin隊は湿原を周回する木道へ。

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木道の下には、澄んだ水がさらさら流れる沢とコケ。
涼やかな景色にしっとり癒されます(^^

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ここまで歩いてきた開けた湿原の景色とは打って変わって、針葉樹と沢とコケの中の木道。
これも一応湿原沿いの道なんですが、全然雰囲気違うのね。

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いやー、キレイだなぁ。
コケと清流の取り合わせ、最高。

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・・・が、そんなしっとりした林の中の木道は、これまたしっとり濡れていて滑ることこの上ない!
微妙に斜めってるところもあり、歩くの緊張した。。。
こんなに滑る木道は久しぶりでした(^^;

足元に神経集中しつつ木道を歩いていくと、ほどなく木道は終了して湿原沿いの道へ。
バリアフリーに整備された道だそうで。

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のんびり歩きつつ眺める湿原。
さっきまでは雲が低めだったけど、青空が広がって明るくなり、これまたいい感じ。

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湿原と言えば花いっぱいの景色、と思っていたけど、ここ大阿原湿原は緑広がる湿原でありました。
ちょうど、レンゲツツジやワタスゲが終わったところだったから、ということもあったのかもですが、緑一色の湿原もそれはそれでよかったかな。
湿原に点在するコナシやシラカバの木々もキレイだったな。
爽やかな高原の空気と開けた気持ちの良い景色を楽しむことができました。

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さて、では来た道を戻ります。
行きは山道だったけど、帰りはそれと並行する道路を歩きます。
ゴンドラで上がってこられた方とのすれ違いもかなり多く、早く登ってきてよかったなぁ、なんて思いつつ。

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仏平峠で、入笠山山頂を巻く山道へ。
このトラバース道の途中には、八ヶ岳展望台がありました。

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そこから眺める八ヶ岳。
雲だらけですけど(笑)

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八ヶ岳展望台を過ぎ、トラバース道を歩いていくと、再びお花畑に戻ってきました。
ここでまた満開のアヤメを眺めて足が停まっちゃう(^^

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続々と登ってくる方とすれ違いつつ、のんびり下りながらアヤメのお花見。
いやー、贅沢なひと時でありました。

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そして帰りは、行きにスルーしたマナスル山荘にも立ち寄り。
なんでもここ、通年営業だそうで。

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入笠山と言えば、猫も杓子もマナスル山荘のビーフシチューな感じですが。
まだランチタイム前だし、まきchin隊はソフトクリームに舌鼓。
長門牧場の牛乳で作ったソフトクリームだそうで、美味しかった♪

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ビーフシチュー狙いの人達で混雑する前にマナスル山荘を後にして、さくさく下山です。
下りはあっという間、駐車場まで戻ったら満車御礼でありました。

花の入笠山と言われるだけのことはあり、アツモリソウやスズランの時期は過ぎたこの時期でも花いっぱい、見どころいっぱい。
朝早く静かな時間に歩けたのも良かった。
空気の澄んだ秋や、天気の良い冬に歩くのも楽しいだろうな。
なんせ人が多いので、それを避けられる時間帯に歩くのをお勧めします。

下山後は、富士パラの麓にある"ゆ~とろん水神の湯"へ(910円→割引券使用で810円)。
ちょっと狭いけど厳選かけ流しの贅沢な温泉を楽しんだら、腹ごしらえは甲斐大泉の"ふらここ食堂"へ。
地の野菜タップリのイタリアンを美味しくいただきました(詳細は速報)。

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