2021/7/10 霧ヶ峰・八島ヶ原湿原
梅雨末期な感じの不安定な天気が続く今日この頃。
この週末は、晴れ間を探して長野の高層湿原歩き。
こんな時期は、湿原の花々を眺めながらのんびり歩くのもいいな、というわけで、霧ヶ峰高原の北西部に広がる八島ヶ原湿原に向かいます。
駐車場のある八島ビジターセンターには7時頃に到着。
いつも満車な駐車場ですが、朝早いのでまだガラガラ。
#駐車場は100台駐車可。リニューアルされたばかりの超キレイなトイレあり。
霧の中ではありますが、まぁ歩いているうちに晴れてくるかな、とスタート。
湿原へと続く木道を下っていくと
咲き始めのニッコウキスゲが出迎えてくれました♪
明け方まで降っていた雨にしっとり濡れて、鮮やかなオレンジ色が目に沁みる。
さて今回は、湿原をぐるり一周する道を反時計回りに辿ります。
43.2haと広い湿原ですが、さくさく歩けば1.5時間くらいで一周できるので、のんびり歩くにはちょうどよい。
木道沿いには季節の花々。
風にゆらゆら揺れているのは、たくさんのイブキトラノオ。
あっちにもこっちにも、白いにょろにょろがいっぱい。
なんだか可愛らしいぞ。
オオカサモチ、ノアザミ、キバナノヤマオダマキ、ヨツバヒヨドリ
花いっぱいの道に癒されます。
何度も立ち止まって花を眺めつつ、のんびり木道を歩いていくと、なんだか霧が晴れてきたような?
左手に広がる広大な湿原をしばらく眺めていると
おー、青空が出てきた!
湿原の向こうに見えてきたのは、物見石から蝶々深山、車山に続く山並みかな。
4年前のニッコウキスゲ満開の時(2017/7/22)に歩いたのを思い出します。
アヤメ、ノハナショウブ、グンナイフウロ、ハクサンフウロ
日差しを受けてキラキラ輝くお花たち。
満開のアヤメやノハナショウブの紫色はしっとり美しく、日差しに透けるグンナイフウロは優し気な色合いで。
いいですねぇ。
開けた湿原沿いの道は明るくて、風がそよそよ吹き抜けて涼しくて。
じめじめした下界とは全然違って爽やかで気持ちよい。
まだ朝早いので、ほとんど人もいなくて静か、花を眺めながらのんびり歩くには最適(^^
そんな湿原沿いの道をのんびり歩いていくと、湿原沿いの広がる林の中へ。
この木漏れ日が、なんとも美しい♪
そんな木立の中の木道をのんびり歩いていくと、鹿よけ柵が登場。
植生保護のため、湿原を囲むように鹿よけ柵が設置されているそうで。
柵を出て少し歩くと、開けたすり鉢状の草地に出てきました。
諏訪神社下社の御狩神事が平安時代から鎌倉、江戸初期にかけて行われていた、旧御射山(もとみさやま)です。
中央の祭場を囲む斜面には階段状の桟敷が設けられ、そこで神官や武将が神事を行っていたとか。
遺跡大好きごろ太君、早速旧御射山を散策。
開けた草原のような旧御射山ですが、清流あり、湿地もあり。
そしてクリンソウの群落も発見♪
花は終盤に近いですが、鮮やかな濃いピンク色の花がなんとも華やかで。
草原の中の群落を見つけた時には、歓声上げちゃいました(^^
華やかなクリンソウの群落、まだ咲いていてくれてよかった。
クリンソウ群落近くの旧御射山神社にお詣り。
木立に囲まれた中にひっそりと建つ神社、神聖な空気が流れる一角でありました。
さて、では湿原を一周する道へ戻ります。
すり鉢状の旧御射山から少し草原を登ると、砂利道に合流。
しばらく砂利道を歩いていくと再び鹿よけ柵が登場、扉を通って湿原の中へ。
湿原に入ってすぐに、奥霧小屋跡に到着。
真新しいバイオトイレが設置されていてびっくり、さすがは天然記念物の指定も受ける八島ヶ原湿原。
歩く人も多いからねぇ。
湿原に入って早速出迎えてくれたのは、ニッコウキスゲ。
つぼみもまだたくさん、3~4分咲きくらいかな。
湿原のほとりよりも、見上げる斜面のほうが咲いてました!
これからじゃんじゃん咲いてくれるかな。
色合いといい姿かたちといい、ほんと元気の出る花です、ニッコウキスゲ。
まだ早いかな、と思っていたのですが、思ってたより咲いてて嬉しい(^^
のんびり木道を歩いていくと、いかにも湿原!な景色が広がります。
青空を映して青く広がる池塘。
こちらの池塘には、コバイケイソウの群落。
今年は当たり年というコバイケイソウ、やや終盤ながら湿原の中にはあちこちに群落がありました。
コバイケイソウ、迫力ありますな(^^
白くてもさもさな穂のような花がいっぱい。
カラマツソウ、ウツボグサ、ケブカツルカコウソウ、ノイバラ
特にノイバラは、とってもいい香り♪
花の香りに誘われたか、蝶もたくさん飛んでます。
一周1.5時間ほどの道のりですが、たっぷり2時間かけて湿原を一周。
青空広がってくれたし、初夏の花もいろいろ見ながらのんびり歩くことができてよかった!
大満足で駐車場に戻ってくると既に満車で駐車待ちの車もいる状態で。
いやはや、人気の八島ヶ原湿原でありました。
朝早めの出発だったおかげで、人も少なく静かな湿原歩きを満喫、です。
湿原歩きの後は、松本に出て"そばきりみよ田"で手打ち蕎麦に舌鼓。
山とスキーの専門店 ブンリンに寄り道してから、ドライブがてら飯山の北竜温泉の日帰り入浴へ(物味湯産手形使用)。
夜は、いつもの小布施のイタリアン、でありました。(詳細は速報)
| 固定リンク
「◇登山」カテゴリの記事
- 2024/12/1 山梨初冬山歩き・三ツ峠山~本社ヶ丸周回(2024.12.05)
- 2024/11/30 山梨初冬山歩き・赤鞍ヶ岳~菜畑山周回(2024.12.03)
- 2024/11/17 山形山城歩き・長谷堂城(2024.11.22)
- 2024/11/16 山形晩秋山歩き・徳網山(2024.11.20)
- 2024/11/10 山形晩秋山歩き・湯ノ沢岳(2024.11.15)
コメント