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2021年7月28日 (水)

2021/7/23 盛夏お花見山行・秋田駒ヶ岳

東北の夏のお花見山行、第一弾は秋田駒ヶ岳。

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阿弥陀池周辺のニッコウキスゲをはじめとした花々はもちろん、大焼砂の満開のコマクサが見事。

===秋田駒ヶ岳===
2021/7/23(金):八合目(5:15)~男岳分岐(6:20-7:00)~馬の背~▲横岳(7:50)~大焼砂~▲横岳(8:50)~阿弥陀池(9:00-9:15)~八合目(10:15)
歩行距離:8.0km
累積登高:450m
累積下降:450m
======

7/22:摩耶山
7/23:秋田駒ヶ岳
7/24:森吉山
7/25:白地山

海の日四連休の2日目は、秋田駒ヶ岳へ。
この日も昼頃から天気が崩れる予報にてさくっと歩きたい(前日の酷暑急登でややお疲れ気味だし)、と八合目からの楽々山歩き。
混雑も避けたいので、マイカー規制時間帯よりも前に八合目に車で上がってスタート、です。
#この時期の八合目マイカー規制は、5時半~17時半(曜日や時期によって違います)。
#規制時間内に下山する場合は、定期バスの後ろについて下ります。

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朝4時半頃に八合目駐車場まで上がると、ちょうど男女岳に朝日が当たり始めてました。
さてこの天気、何時まで続くかな?

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下界を見ると、雲が滝のように流れてきてました。
乳頭方面から流れてきている雲かしら。
たぷたぷとゆっくり動いているさまが、なんとも壮観。

八合目の駐車場は早朝出発の人がいっぱいいるかな?と思っていたら、車は10台程度。
国見温泉の駐車場は混んでいたみたいだし、昼に八合目駐車場にバスで上がってきている人はめちゃくちゃたくさんいたのだけど、八合目に早朝車で上がってくる人はあまりいないのかな。

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というわけで、さっくり準備して出発。
阿弥陀池に向けて、トラバース道をゆる~り歩きます。
トラバース道とは言ってもこの道、駐車場から阿弥陀池までは250m弱登るし、足元岩っぽいところもあるし、両側から高山植物がもさもさ覆いかぶさっていて意外と藪っぽかったりするので、それなりに登山道ですが。

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ヤマブキショウマ、タカネアオヤギソウ、ウゴアザミ、オニアザミ
歩き始めて早速、いろんなお花たちが迎えてくれました。
特にアザミ、道沿いにたくさん生えていて、とげがチクチク刺さって痛い(笑)

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朝日に照らされて明るいトラバース道。
しかもスタート時点で既に標高1,300m、風も吹き抜けて涼しくて気持ちよい!
今日は爽やか高原歩きを楽しめそう♪

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エゾニュウ、ハクサンボウフウ、ミヤマハンショウヅル、ハクサンシャジン
もりもり咲いてますよ~
特にハクサンシャジンはあちこちに群落を作っていて、風に吹かれてしゃらしゃら涼し気な音を鳴らしていそうな雰囲気で。

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片倉岳展望台を過ぎて歩いていくと、左手前方に男女岳が見えてきました。
山頂には早くも雲がかかったり晴れたり。

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右手の斜面下方には田沢湖スキー場、そして右手前方には田沢湖も。
やや雲多めですが、青く輝く田沢湖を眺めることができました。

男女岳を回り込むようにして、そんな道をゆる~り歩いていくと

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ニッコウキスゲの群落が登場!
前日の雨に打たれたか、花が開ききっていないけど、それでもなかなか見事な群落で。

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花びらにたっぷりついている水滴は、前日の雨か、それとも朝露か。
少しガスが流れてきている中でも、鮮やかな色合いのニッコウキスゲのおかげで辺り一面がぱぁっと明るく輝いてます。

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そしてトラバース道から木道に入ると、いよいよ男女岳や男岳、横岳に囲まれた阿弥陀池に到着。
木道の両側に広がる草原は、早い時期であればチングルマのじゅうたんですが、今はいろんな花が色とりどりに咲いてます。

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ホソバノキソチドリ、コガネギク、ミヤマダイコンソウ、シロバナトウウチソウ

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こんな花々や、ヨツバシオガマやトウゲブキ、ハクサンボウフウが咲く花畑の向こうには、銀色に輝くチングルマの綿毛が広がってます。
いろいろな花々が群落になっていたり入り混じって咲いていたり。
いいねぇ、夏の東北の花畑。

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そしてチングルマの綿毛の向こうには、ニッコウキスゲの大群落の男岳斜面♪

まきchin隊、鮮やかな色合いのニッコウキスゲの群落に引き寄せられるように、男岳分岐へ。
今日はお花見メインなので、ゆっくり時間をかけてお花畑を楽しみます♪

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見上げるとこんな感じ。
山肌一面に咲くニッコウキスゲが見事!

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咲き終わった花あり、これから咲くつぼみあり、そしてラッパのように咲いてる花がたくさん。
まさに今が満開かな。

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ヨツバシオガマ、エゾシオガマ、ヤマハハコ、エゾツツジ
ニッコウキスゲ以外にもたくさんの花が群落を作ってます。
が、やっぱりここはニッコウキスゲに見とれちゃう。

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ちょうど差し込んできた日射しを受けてキラキラ輝いて、いっそう色鮮やかなニッコウキスゲ(^^

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少し男岳方面に登りつつ、いろんな角度からお花見を楽しめちゃうのも何とも贅沢で。
まだ朝早くで人がほとんどいないので、行ったり来たりしながら楽しめちゃう。

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斜面の上から眺めると、より花畑の広がりを感じるような気が。

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ニッコウキスゲと男女岳。

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ニッコウキスゲと阿弥陀池。
どの角度からどこを眺めても絵になりますな。

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ガスが流れてきたり晴れたり、とくるくる変わる天気ですが、花を眺めているとそんな天気の変化も楽しくて。
いやはや、ほんと素晴らしい。

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花にうっとり見とれつつ稜線に上がってみると、稜線の先には男岳。
ムーミン谷へと下る斜面にもニッコウキスゲが咲いてます(^^

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眼下にはムーミン谷、そして目の前には女岳。
山頂部分からはふわふわと噴気が出てました。
火山なんだなぁ、と改めて思ったりして。

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まだ朝早くてほとんど人のいない花畑を、のんびり40分近く楽しんじゃいました。
いやー、贅沢なひと時でありました。

さて、ここからどうするか?
男岳を往復するか、阿弥陀池に下って男女岳に登るか。
いろいろ考えましたが、ちょうどコマクサが満開という大焼砂に行きたい、というわけで、このまま稜線上の馬の背を歩いて横岳へ向かうことに。

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そういえば馬の背は歩いたことなかったなぁ、と思いつつ、狭い稜線上の道へ。
しかしここ、歩く人はあまりいないのか、あまり刈払いが進んでいなくて足元の草がもっさもさ。
その草たちは前日の雨と朝露でぐっしょり濡れてるので、かき分けて歩く足元は早々にずぶ濡れ(^^;

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それでも稜線上の道から眺める景色はなかなか素晴らしい。
阿弥陀池に映る青空と夏雲もいい感じだな。

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ハクサンフウロ、トウゲブキ、ミヤマリンドウ、コバノイチヤクソウ
もちろん稜線上にも花もいっぱい。
足元の草むらや、ムーミン谷へと続く斜面にたくさん咲いてます。

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シャクナゲも咲いてました!

足元ずぶ濡れでテンションは下がるけど、こんな景色とお花たちの道なので、これもまた楽し、か。

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アップダウンを繰り返す稜線上は、やや岩がちなところもありつつ。
歩いてきた稜線を振り返るとこんな感じ。

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阿弥陀池に映る男女岳と阿弥陀池小屋を振り返って眺めるようになると、馬の背歩きもようやく終了して

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横岳に到着。
いやー、馬の背、なかなかワイルドだったな。

さて、ではここから国見温泉方面に少し下って、大焼砂に寄り道。
ニッコウキスゲの次は、満開のコマクサ!

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下り始めは灌木の中の道、すぐにザレた斜面の道になって

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コマクサ登場。
白とピンクの可愛らしい花が鈴なり!

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斜面一面に咲くコマクサ。
この密集っぷり、すごいぞ。

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コマクサと男岳。
ガスの向こうに聳える男岳がかっこいい。

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オヤマソバ、イワブクロ
礫地に咲く花々もいっぱい咲いてます。

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でもやっぱりこちらに目がいっちゃいますね。
なんだか、北アルプスとかで見るコマクサよりも、ひとつひとつの株が大きいし花もいっぱい咲いている気がするのだけど。。。気のせい?
かなり存在感あるコマクサがあちこちに固まって咲いていて、すごい。

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白いコマクサも!

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ムーミン谷へと続く斜面一面に咲くコマクサ。
この白いつぶつぶが、全部コマクサなんだもんなぁ。
すごい群落です。

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以前、コマクサ咲き始めの時に一度ここの群落は見ているけど、満開になるとこんなにすごいとは!
ちょこっと足を延ばしてみて良かった(^^

1時間ほどかけてのんびり楽しんだら、再び横岳に戻って阿弥陀池に下ります。

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男女岳や阿弥陀池には人がいっぱい。
バスで八合目に上がってきた人たちもそろそろ増えてきたかな。

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阿弥陀池小屋の周りはかなり人が多かったので、少し離れたところにあるベンチで一休み。
逆さ男女岳を眺めつつ。

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のんびり一息ついたら、結構ガスっぽくなってきたので下山開始。
ニッコウキスゲもコマクサも楽しめたので、もう満足です(^^

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阿弥陀池の周りも素晴らしいお花畑が広がります。
男岳のニッコウキスゲ大群落もいいけど、こうやって色とりどりの花が咲き乱れているのもステキよね。

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シロバナトウウチソウやハクサンシャジン、ハクサンボウフウ、そしてその向こうにはニッコウキスゲ。

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これぞ、東北の夏のお花畑。
秋田駒ヶ岳はさすが高山植物の宝庫、素晴らしい花畑でありました。

阿弥陀池から八合目までは、歩いてきたトラバース道を辿って戻ります。
バスで上がってきた人たちが続々と歩いてきて、すれ違いばっかりで大変でしたが、道沿いの花も楽しみつつのんびり歩いて戻ってこの日は終了。
ちょうど、八合目から下る定期バスがあったので、その後に続いて下山、でありました。

早朝の秋田駒ヶ岳は、人もほとんどいなくてお花畑を二人占め。
花や景色をのんびりと楽しむのであれば、やはり早朝出発がいいですね。
朝のうちは青空が広がって天気も良く、日光にキラキラ輝く色とりどりの花畑を楽しむことができました。
ニッコウキスゲもコマクサも、ちょうど満開で素晴らしかったです(^^
男女岳や男岳にも登らず、ムーミン谷にも寄り道せず、色とりどりの花畑を存分に満喫した贅沢山歩きでありました。

下山後は、八幡平でのんびり温泉三昧。
ふけの湯で硫黄タップリの源泉露天を楽しんだら、秋田八幡平スキー場前にある温泉センターゆらら(500円)でさらっとしたかけ流しのお湯を満喫。

そしてこの日は大館に移動して、秋田の味に舌鼓、でありました(詳細は速報)。

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コメント

コマクサがとてもきれいです。昨年の同時期に歩いたときにはコマクサはほぼ終わりでした。こんなに違うんだ!
そのときはニッコウキスゲが満開。キスゲは今年も満開に近いようですね。

この日は、37年ぶりに月山に登ってました。八合目からのお散歩コース。花も人もいっぱい(笑)

投稿: ねも | 2021年7月29日 (木) 16時31分

ねもさん>
満開の花の時期は一瞬ですし、年によっても変わるので、なかなか狙っていくのも難しいですよね。
秋田駒ヶ岳はほんとに花の山だなぁ、と楽しく歩くことができました(^^

月山も花は素晴らしかったでしょうね!
この時期の標高の高い東北の山は、花盛りですね♪

投稿: まきchin | 2021年7月29日 (木) 21時36分

以前登った事があるのですが、こんなに綺麗な山とは思いませんでした!
確か盆休み位で霧も多かったのですが、又行きたいです!

投稿: たむ | 2021年8月 4日 (水) 22時17分

たむさん>
チングルマの季節もこの時期も、いつも花いっぱいの秋田駒ヶ岳ですね。
ぜひまた歩かれてください!

投稿: まきchin | 2021年8月 6日 (金) 01時05分

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