2021/5/1 下北半島山歩き・縫道石山
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2021/5/1:下北半島・縫道石山
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吹越烏帽子を下山した後は、陸奥湾沿いの道を走って縫道石山へ。
斧の形をした下北半島の、ちょうど歯にあたる位置にある岩峰の山です。
麓の野平集落から見上げる縫道石山。
周囲には目立つ岩峰も他にはなく、なんでここだけこんなににょっきり聳えてるんだろう?と不思議な感じ。
野平からは、福浦へと抜ける舗装路を走って登山口に到着。
10台くらいは停められそうな駐車場には、先行車が1台。
登山口には、熊鈴貸出箱が設置されてました。
熊、多いのか。。。
というわけで、ややビビりつつ歩き始めた登山道ですが、いきなり広がるブナ美林に目を奪われます。
かなり立派なブナが多く、しかも芽吹き始めの新緑が美しい。
こんなに美しい林が広がっているなんて、知らなかったなぁ。
沁みるような新緑に癒される。
柔らかな日差しが射しこむブナ林。
ちょうど日も高くなって青空広がって、気持ちの良い道(^^
熊注意の不安もどこへやら、すっかりウキウキ気分。
登山道からしばらくは、こんなブナ美林の中に続く幅広い緩やかな道を辿ります。
伐採木の搬出道跡だそうで。
そしてほどなく道が細くなり、林もブナから杉へ。
緩やかに歩いていくと
木立の向こうに縫道石山!
間近に眺めると、迫力満点ですな。
岩登りの人には良さそうだけど、岩壁には天然記念物のコケが生息しているそうで、ロッククライミングは禁止だそう。
コミヤマカタバミ、スミレ
足元の花を眺めつつ歩いていくと、ほどなく100mほど下って
野平分岐に出てきました。
以前はここから野平集落に続く道があったそうで。
この少し先には、海沿いの福浦集落に続く廃道の分岐もありました。
さて、ここまではのんびり歩いてきた道ですが、ここからはやや登り気味に。
ヒバやブナの混成林の中を登ります。
木の根や岩がごつごつと、階段のように絡み合った道。
林の中にはシダの若芽がたくさん!
緑のにょろにょろが寄り集まって何か相談してるような(^^
芽吹いたばかりの、柔らかくて美味しそうな芽も。
食べられるのかな?
道沿いには大きな岩がごろごろ転がってました。
岩壁から崩れ落ちてきたのかしらん。
倒木が結構多く、それを迂回するように踏み跡が付いていたりしますが、ピンクテープがこれでもかというくらいに付けられていて迷うところはなし。
所々にブナ美林が広がるヒバ林の中を登り上げていくと
縫道石山の岩壁の基部に到着。
ここから見上げるそそり立つ岩壁が、すごい迫力。
さて、ここから山頂までは岩場の急坂を登ります。
岩壁を周りこむようにして付けられた道は、かなりの急坂。
ヒバ林の中、木の根や岩が絡み合って階段状になった道。
所々ぬかるんでいて、滑りやすい。
ヒバ林の中の急坂を登っていくと、ロープや鎖のかかった大きな岩場が登場。
この岩場から先は、岩場や段差が続々登場。
しかもこの岩、ちょっと滑りやすくて緊張する。。。
大岩の間を抜け、やや荒れ気味なヒバ林の中をぐい~っと。
なかなか痺れる道ですな。
木立の向こうに山頂直下の岩壁を見上げつつ、えいやぁと登り上げて
突然、周囲の木立がなくなったと思ったら、そこが山頂でした。
最後がなかなかアスレチックな道でしたが、登山口から1時間ちょいで山頂に到着、です。
大きな岩が積み重なった山頂は結構広く、そして360°の大展望。
早速ぐるりと景色を眺めます!
北西方面には津軽海峡、その向こうには北海道が見えていてびっくり。
こんなに近いんだなぁ、北海道。
よ~く目を凝らすと、残雪の山まで見えました。
大千軒岳だそうで。
南には八甲田の山並み。
さすが八甲田、でかいぞ。
この右手には岩木山も見えてました。
海の向こうには津軽半島も。
今度は津軽半島山巡りってのも面白いかな。
いやはや、素晴らしい展望。
晴れてる時に来られて良かった!
山頂には大岩が何か所にも積み重なってますが、最高点はあの岩場。
高度感たっぷりな岩場でしたが、よじ登る道はしっかりついていて、危なげなく登って最高点ゲット。
岩場のそばには山頂標識もありました。
ロープで岩につながれていて、飛ばされないようになっているのがご愛敬。
海も山もぐるり一望、高度感もあり、気持ちの良い山頂でありました。
100m以上スッパリ切れ落ちている岩壁の上なので、あまり端っこには寄らずに景色をのんびり楽しんで満足!
ちょうど山頂には誰もいなくて、ゆっくり楽しめたので良かったです。
さて、では山頂を後にして下山開始。
来た道を戻ります。
山頂からしばらくは、岩場の急坂の道。
登ってる時には周囲を眺める余裕もなかったけど、下りは木立の隙間から景色を眺めつつ。
岩の隙間には、イワナシが小さな花を咲かせてました。
登ってる時には気が付かなかった!
そして大岩の鎖場を過ぎると、あとはヒバやブナ林の中の道。
岩場から一転、明るい穏やかな林の中を下ります。
岩場を過ぎたのと、ブナ美林とでほっと安心した気持ちになりつつ。
岩壁の基部からは、木立の隙間から山頂岩峰を見上げます。
一気に下ってきちゃいましたね~。
そして帰りは、登山口近くにある展望台に寄り道。
幅広い登山道から分岐している踏み跡を辿ります(特に標識はなし)。
ちょちょいと歩けば展望台か、と思いきや、少し藪っぽい道で、そして割と登る!
最後には岩場も登場したりして。
到着した展望台も、岩場でした。
ザレた道を登って展望台の上に登ると
新緑の林の上に、どかーんと聳える縫道石山!
こりゃすごい眺めだな。
それにしても、なんで縫道石山の岩峰だけがあんなに聳えているのか、ほんと不思議。。。
傍らには小さな岩場もありましたが。
ずーっと以前には、このあたりはこんな岩がたくさんあったのかな。
縫道石山を残して風雨で削られちゃったんですかねぇ。。。
この展望台は、寄り道必須です!
山頂に登ってきた後に眺める縫道石山は、また格別でありました。
そして登山道に戻れば、あとはブナ美林の中をゆる~りと。
ああ、最初と最後にこんなブナ美林の中を歩けるなんて、幸せ。
山頂からの景色を楽しみ、岩峰の眺めに圧倒され、そしてブナ美林に癒された、ステキな岩山でありました。
ここ、秋も楽しそうです!
下山してきたら、登山口には数台の車が停まってました。
山中ですれ違ったのは3組、でもそれ以上に車が停まっていたのは山菜採りの人たちなのかな。
下山後、福浦の方に少し車を走らせたところから見上げた縫道石山。
角度を変えると、またちょっと変わった形に見えるのが面白い。
縫道石山、コンパクトながら変化ある道で、なかなか面白い山でありました。
3時間程度の山歩きとは思えないくらい、中身も濃かった。
山頂からの展望も素晴らしかったし。
八甲田や岩木山はともかく、北海道まで見えるなんてびっくりだったなぁ。
下北半島の先っぽなんて、もうそうそう来ることはないと思うけど、足を延ばして来た甲斐がありました。
下山後の温泉は、むつグランドホテルの斗南温泉美人の湯へ(休日630円)。
茶色のとろっとした温泉は気持ちいいし、広いし、設備も充実してるし、で満足。
そのまま青森まで移動して、ひらこ屋きぼしでラーメンに舌鼓、でありました(詳細は速報)。
> 5/3 釜臥山へ
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