2021/4/25 西丹沢・檜洞丸ぐるりっぷ
この週末は、土曜日に用事があったので日曜日のみの山歩き。
日曜は13時頃から雨予報につき、昼までには下山する予定で西丹沢へ。
目指すは、15年ぶり3回目の檜洞丸です。
西丹沢ビジターセンターの駐車場には5時頃到着。
センター前の舗装駐車場は8割方埋まってました。さすが西丹沢。
#舗装駐車場に10台程度、道路を挟んだ向かい側の未舗装駐車スペースには30台くらい駐車可。
#トイレはビジターセンター内にあり。
早々に準備して出発。
白石沢に沿って伸びる道路を歩いていくと、沢沿いのオートキャンプ場にはびっくりするほどテントがいっぱい。
こんなご時世だし、キャンプ流行ってるのかな。
5分ほど歩いたところで、檜洞丸へと登るツツジ新道の登山口に到着。
ここから山道が始まります。
歩き始めは沢の中の道でしたが、すぐにブナ林の中を登り上げる道へ。
朝イチの空気がひんやり涼しく、気持ちよい。
新緑も鮮やか♪
登山口から100mほど登ると、しばらくは東沢を高巻くトラバース道を緩やかに歩きます。
右手の東沢からの沢音が耳に優しいですね。
沢の対岸も一面新緑、その中に咲く淡いピンク色のヤマザクラがまるで霞のようで。
山の春!
道沿いには所々にミツマタの群生も。
花はすっかり終わっていて、しょぼくれちゃってますが(笑)
3月中旬~下旬にかけては、ここらあたりも黄色の丸い花々でいっぱいの道だったんだな。
所々に木橋のあるトラバース道。
整備ばっちりのこんな道をのんびり歩いていくと
工事用のモノレール軌道を跨ぐ仮設階段が登場。
どうやら東沢で工事しているようで、上を走っている林道から荷物を降ろすモノレールが敷設されているらしい。
最後に沢へ向けて少し下ると、ゴーラ沢出合に到着。
標識も完備であります。
ゴーラ沢出合は渡渉あり。
最近は雨が降っていないので水量少なく、問題なく渡れましたが。
大雨の後は苦労しそう。
沢を渡ると、ここから稜線まで800m弱登り上げる尾根上の急坂が始まります。
まず最初はコンクリートの階段から。
階段を登ると、鎖のある狭い尾根上へ。
鎖は不要な気もするけど、そこはまぁ歩く人の多い道でもありますしね。
狭い尾根上の道ですが、しっかり踏まれていて歩きやすい。
途中の広場にはベンチもあり、急坂で一息つくには良さそう。
そしてツツジ新道という名のとおり、道沿いにはちらほらとミツバツツジが咲いてました。
新緑の中にこんな鮮やかな色の花が咲いていると、なんだかウキウキしますね(^^
梅雨入り前のこの時期は、空気が爽やかでとっても気持ちいい。
新緑も鮮やかだし、鳥の囀りも耳を楽しませてくれるし。
夏の丹沢は暑くて地獄だけど、春の丹沢はすこぶる快適!
そんな急坂を快調に登り上げていくと、標高1,250mの展望園地に到着。
ベンチもある展望園地からは
木立の隙間に、富士山!
今日は天気下り坂ということだったので、富士山はさすがに雲かかっているだろうなぁ、と思っていたのですがこの展望。
びっくり&嬉しい展望であります。
そんな富士山の眺めに元気をもらって、稜線まであと250mほど続く急坂を登ります。
園地から先は、白っぽい岩がごろごろ積み重なっている箇所も多い。
木立の隙間から仰ぎ見る崩落斜面にも白い岩肌が顔を出しているので、そういう地質なんだろうな。
展望園地から先の道は、5月下旬にはシロヤシオのトンネルになりますが、今はまだミツバツツジが点々と。
早春に咲くミツバツツジ。
道沿いや、見下ろす斜面に所々固まって咲いてました。
岩ごろだった道には、いつしか延々と続く木段が登場。
この木段や木道、神奈川県の個人県民税の超過課税として徴収されている水源環境保全税で整備されているそう。
私らの税金で整備されてるのかー、と感慨深く(?)登っていくと
稜線が近くなり、木立が開けたところから、富士山大展望!
高曇りの空にクッキリ聳えてます。
山頂付近の残雪の具合もいい感じですな。
雲もかからず、美しいお姿。
そしてなんと、南アルプスまで登場。
白峰三山かな、残雪がキラキラ輝いてます!
素晴らしい展望に元気百倍、木段続きの道をぐい~っと登ります。
植生や山道の保護、ということで設置されている木段は割と新しく、そして歩きやすい。
そしてこの道、右手に富士山展望が開けていて何度も足が止まっちゃう。
何度眺めてもよい眺め♪
何度も足を止めつつ木段を登っていくと、石棚山稜分岐に到着。
ここから山頂へは、緩やかに続く木道の道を登ります。
ブナ林の中、コバイケイソウの芽吹く草原と、その中に延びる木道。
西丹沢っぽい雰囲気満点。
山頂が近くなると、木道から木段へ。
富士山を背に、ゆる~り登り上げて
檜洞丸山頂に到着!
最後にここに登ったのは15年前だったかな。
かなりお久しぶりの山頂であります。
広い山頂にはベンチもいくつか。
その中の一つに座って腹ごしらえ休憩しつつ、しばしのんびり。
さて、ここから先はどう歩くか。
天気もちそうなら大笄・小笄経由で犬越路へ、天気早く崩れそうなら来た道を戻ろうと思っていたのですが。
思ったより天気もちそうだし、来た道戻るより稜線たどってぐるりと歩いたほうが楽しそうだし、ということで、大笄・小笄経由のぐるりっぷ決定。
そうと決まれば早々に出発すべし、ということで
犬越路へと続く稜線歩きに出発。
目の前には、熊笹ノ峰、大笄、小笄と続く稜線がずい~っと続いてます。
いや~、いいですね。
そんな大展望を楽しみつつ、さくさく階段を下ります(急坂なので足元注意)。
ここの階段も結構新しく、キレイに整備されていて歩きやすい。
キクザキイチゲにスミレなど、足元には春の花々もあちこちに♪
丹沢にもイチゲが咲いているんだなぁ。
早春の小さな花々にほっこり(^^
足元の花々に癒されつつ、山頂から一気に150m下って熊笹ノ峰手前の鞍部へ。
ここからはアップダウンを繰り返す稜線歩き。
足元の木段には「桧洞丸」と彫ってあったりして。
おちゃめですな(笑)
そしてこの鞍部から小笄の先まで、コイワザクラの群落があちこちに!
少し濃いめのピンク色の小さな花が可愛らしい(^^
花いっぱいの稜線です♪
熊笹ノ峰~大笄は、その名の通り背丈の低い笹が生い茂る稜線が続きます。
そんな笹原の中に、コイワザクラやイチゲが咲いてて和むんだなぁ。
まだ芽吹き始めたばかりの稜線ですが、足元にも木々にも春の花、楽しい稜線歩きです。
熊笹ノ峰を越えて下っていくと、神ノ川へと下る道の分岐に到着。
この向こうの小ピークが大笄、緩やかにアップダウンを繰り返す稜線を辿ってさくさくと。
大笄を過ぎると、小笄の先までヤセ尾根や鎖のある岩場など、足元注意の道が続きます。
これまでの穏やかな道からは一変、斜度も結構あり、小笄まで一気に下る道。
ハシゴがあったり、急な階段があったり。
狭い尾根上の岩稜もあり。
稜線の右側がざっくり崩れ落ちている場所もあったりして、崩れやすい地質なのかな。
それでも展望の良い稜線なので、景色眺めつつ気持ちよく下ります(登りに使うと大変そう)。
正面には、どっしりと聳える大室山。
さすが丹沢山塊の標高第三位の山、迫力ありますな(ちなみに一位は蛭ヶ岳、二位は檜洞丸)。
富士山も相変わらずクッキリ聳えてます。
そしてなぜか青空も広がってきていい天気。
・・・昼過ぎに雨が降る予報なのに、なぜまだ天気いいんだろう?
そんな景色を眺めつつ、ヤセ尾根の稜線を下ります。
日なたはもちろん、日陰にもたくさん咲いてます!
密集して咲いていると、辺り一面ぱあっと明るく輝いているような。
所々に鎖場もある道を下っていくと、小笄が目の前に。
もっと激しくアップダウン繰り返すのかと思っていたけど、ほぼ下り一方な感じでした。
小笄からの下りはやや急坂でしたが、そこを過ぎれば犬越路まではブナ主体の雑木林の中の緩やかな道。
芽吹き始めの新緑の木立の中をゆる~り下ります。
犬越路に到着。
避難小屋とベンチのある犬越路では、2組が休憩中でした。
犬越路から、これから下る用木沢方面を眺めます。
だいぶ雲が広がってきたかな。
歩いてきた稜線を振り返ると、大笄と檜洞丸。
だいぶ遠くなったな。
一息ついたら、用木沢出合へ向けて早々に下山開始。
下り始めは九十九折りの道ですが、ほどなく荒れた沢の中の急坂へ。
2019年の台風19号の被害で崩壊した登山道。
踏み跡も補助ロープもしっかりついてますが、公式には通行止めの道だそうで。
復旧のめどは付いてないのかな。このご時世だしなぁ。
そんな荒れ沢の中の道を一気に250mほども下ると、ようやく傾斜が緩やかになってきて。
この道、昨年の梅雨時期に登った時は、蒸し暑くて汗だくだくになってたけど、この日はカラッと爽やかで涼しい風が吹き抜けて気持ちの良い道。
暑いときに歩く道じゃないですね。
ぐい~っと下って、用木沢沿いの道に出てきました。
ここから先は急な下りもなく、沢沿いをのんびり歩きます。
沢沿いの斜面は一面新緑!
稜線はまだ芽吹き始めだったけど、標高900m付近より下は鮮やかな新緑が美しい。
こうやってだんだんと春が山肌を駆け上がっていくんだな。
所々で渡渉あり。
でも実際にじゃぶじゃぶ渡るのは1~2か所くらいだったかな、ほとんどは木橋やコンクリ橋完備。
最近あまり雨が降っていないので、沢の流れは穏やかそのもの。
涼やかな沢音を聞きつつ、沢沿いの道をゆる~りのんびり。
用木沢出合近くの橋は、まだ崩落したままでした。
ここも復旧のめどはつかないまま、なのかな。
出合から西丹沢ビジターセンターまでは、白石沢沿いの舗装路を下ります。
道路沿いに続くオートキャンプ場は、朝は大賑わいだったけどもうだいぶ撤収して閑散としてました。
そんなキャンプ場の上空では、何かの猛禽類とカラスが追いかけっこしてました。
猛禽類、かなり大きかった!
そして道路を20分ほど歩いて西丹沢ビジターセンターに到着。
駐車場はすっかり満車、それでも山中ではあまり人に出会わず、静かな山歩きを楽しむことができました。
梅雨入り前の丹沢は、新緑美しく、春の花々も咲いていて、涼しくて気持ちよかった!
思ったより天気も良くて、青空の下の稜線歩きを満喫です。
(西丹沢ビジターセンターに到着したときはまだ日差しがありましたが、この後急激に天候悪化して13時過ぎには雨が降りだしたらしい)
久しぶりの檜洞丸。
犬越路~檜洞丸の稜線は展望も花も楽しめたし、コンパクトながら歩きごたえもあり、いい山でした!
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コメント
おはようございます。
花咲くめずらしい癒し系の檜洞ですねw
15年ぶりでしたか(^_^)
このルートが一番いいですよね…
逆回りだとクソ長い登りに下りはゴーラ沢出合までほぼ直下降で足痛いですし。
しっかし…0515に西丹のセンターですか。
マイカーの威力ですね。
僕はこの時間に家出て、新松田から始発のバスで8時すぎに着くのが精一杯です(公共交通機関組ではこれでも近い方です)。
GWは天気微妙で東北グルメレポが届きますかね(^_^)
投稿: katsu | 2021年4月29日 (木) 02時27分
katsuさん>
15年前はまだ車を持っていなかったので、電車とバスで登った檜洞丸でした。同じく8時過ぎに西丹沢VC着でしたよ~。
このルート、展望も良く花も結構咲いていて、歩きやすく気持ちよかったです。
逆回りは辛そう、それにゴーラ沢出合までの下りで登りの人とのすれ違いも多そうなのがちょっと。。。
GW、なかなか制限多い中ではありますが、お互い楽しめますように!
投稿: まきchin | 2021年4月29日 (木) 10時44分