2021/4/3 栗駒山BC
雪融けがどんどん進む今シーズン。
この週は気温が高い日が続いて、また一段と季節が進んだ様子。
いつも4月中旬以降に行く山も、今シーズンは賞味期限切れが早そう。
土曜日は曇りがちながら風もなく穏やかな天気で10時頃に一瞬晴れ、そして日曜日は雨模様の予報。
ならば、と土曜日に栗駒山へ。
人出を避け、かつ一瞬の晴れ間にピークを合わせるべく、この日も早めの出発。
いわかがみ平までの道路はまだ冬期通行止め(除雪は概ね完了)にて、手前の旧いこいの村駐車場に駐車です。
先行者は10台くらいかな。さすが栗駒山、出足が早い。
駐車場のすぐ上の冬期通行止めゲートを抜けて、雪上歩行開始。
道路北側の新湯沢と道路の間の斜面を登ります。
登り始めの50mほどが一番の急斜面、トラバースで高度を上げていきますが、今週ずっと高め気温なのが幸いしてざくざく雪なので登りやすい。
いつもの年ならここらあたり、硬く締まっていておっかないトラバースなのですが。
急斜面を過ぎると、あとはブナやミズナラの林の中をのんびり穏やかに登っていきます。
風も全くなく、平和そのもの。
晴れていれば、右手に東栗駒山を見上げつつ登る斜面ですが。
雲が低く垂れこめていて、山並みの展望はナシ。。
そしていわかがみ平手前でガスの中に突入。
もうちょっと登ればガスの上に出るはず、と気力を奮い立たせて先へと進みます。
旧いこいの森から350m弱登り上げて、いわかがみ平に到着。
今回は、いわかがみ平の駐車場は経由せず、新湯沢沿いに回り込んでみましたが、雪切れもなく快適に歩くことができました。
避難小屋はまだ雪の中ですな。
今年の開通は、4/28 12時予定だそうで。
さて、ではガスガスの中、山頂を目指して進みます。
ガスってるけど割と明るいし、視界もそこそこあるし。
こりゃ、早々に雲の上に出るんじゃないの?と思いつつ歩いていくと
お?!
いわかがみ平から少し登ったところで、早くも頭上に青空が!!
で、晴れました!予想通り(^^
右手には、いつもより黒々とした東栗駒山が登場。
前方には目指す栗駒山。
来ましたねぇ、青空。ゾクゾクしますな(^^
いわかがみ平の上の開けた斜面を緩やかに登った後は、新湯沢の右岸を辿ります。
歩く斜面には、かなり深いクラックが何本も走ってます。
こんなにクラックあるの、初めてかも。
深い上に意外と幅もあったりして、ドキドキ。
これ、どんどん広がっていくんだろうな。
沢沿いをゆる~り登り上げていくその先には、真っ白な栗駒山の南斜面。
雪はどうかな、とワクワクしつつ。
左手には、雲海の上に浮かぶ山並みが見えてます。
禿岳あたりかな。
そんな景色を眺めつつ登る斜面は、風がほとんどなく暑いくらい。
無風の栗駒山なんて珍しいねぇ、と汗をかきつつゆる~り登っていくと
標高1,350m付近、栗駒山がだいぶ近づいてきました。
夏道のある尾根上はもう雪がなく藪だらけなので、大きく右から回り込んで山頂を目指します。
最後の150mは、やや斜度を増した稜線上を登ります。
硬く凍ってることもあるこの斜面、この日はざくざくに緩んで歩きやすい。
山頂へ向けて歩きつつ、南斜面をチェックします。
早くもやや縦溝ある斜面には、山頂直下に1本、中盤以降にも2本の大きなクラックが横に走ってました。。。
ここにももうクラック入ってるのか。
こりゃ、賞味期限切れ早いな。
南斜面の向こうには虚空蔵山。
雲海が分厚くて遠くの山並みは見えないけど、栗駒山の周辺はちょうど晴れてきたおかげで、視界が開けて気持ちの良い眺めです。
そして稜線の右手には、焼石岳も!
こちらも雲の上に顔を出してました。
そんな景色に目を楽しませつつ、のんびり登り上げて山頂到着。
いやー、今日は雪が緩んでいて登りやすかった。
すっかり雪が融けた山頂。
おかげで足元は泥でぐっちゃぐちゃ。
4月に入ったばかりというのに、すごい融けっぷり。
それでもめげずに、山頂からの景色を楽しみます。
西側には高松岳や虎毛山。
奥にはうっすらと神室連峰も見えてました。
いやー、これだけ見えれば上々ですな。
栗駒にしては珍しく風もなく穏やかな山頂で、景色を眺めながらのんびり腹ごしらえしたら、いよいよ南斜面へ。
山頂直下はクラック入ってるし、うちらには斜度が急すぎるので、少し下ったところからドロップイン。
割と重めなザラメにちと戸惑いつつ。
クラック避けつつ、大斜面を滑ります。
重めザラメと思って侮ってると、板が意外と走ってビビる。
斜度が緩くなるあたりまで、一気に滑り降ります!
縦溝はあまり気にならず。
そしてガスに突入する手前あたりまで、標高差で150mほど滑って終了。
いやはや、上部斜面が晴れててよかった。
てか、ガスが早くも上がってきつつある?
滑り降りた斜面を見上げます。
フィルムクラストのザラメ希望だったんだけどな~、季節が進みすぎてて&気温が結構上がってて、ざくざくザラメでした。
でも板は走った!
というわけで、もう一本オカワリで登り返します。
1本目はちょっとびびって滑っていたので、もう一度滑りたい。
ざくざくザラメ斜面のおかげで登り返しも楽々、直登できちゃうのがありがたい。
登り返しも早い早い。
2本目は山頂までは行かずに、1本目と同じあたりからドロップ。
スタート直前にガスが上がって真っ白になってしまったので、しばし晴れ待ちしてからスタートです。
広くて気持ちいい(^^
ちょうどガスも晴れて青空広がってくれてるし。
沢筋に落ち込む急斜面の手前まで、200m弱タップリ滑りました!
板がよく走るザラメなので、緩やかな斜面も結構楽しい。
思っていたのとは違う雪質でしたが、これはこれで満喫です。
クラックもうまく避けて滑れたのでよかった。
ちょうど晴れ間が広がってるときに滑れたしね。
滑り降りた斜面を見上げつつ休憩してたら、急に濃いガスが上がってきて辺り一面真っ白。
滑り出しがもうちょっと遅かったらガスガスだったなぁ、ぎりぎりセーフでした。
しばらく休憩していたけどガスが晴れる気配はなし。
あわよくば斜面を変えて3本目?とか思ってたのですが、そのまま登り返して帰路へ。
藪に沿って登り返して、行きに登ってきた尾根を目指します。
尾根に戻ったら、あとは緩やかな斜面を下るのみ。
ガスってるけど、藪に沿ってくだればいいのでわかりやすい。
藪の出ているこの時期ならでは、ですな。
#山頂付近は、ガスると目印もなくルートロスしやすいので注意
ガスの中にうっすら見えている東栗駒山を背に下ります。
クラックには要注意ですが、ストップ雪もなく滑りやすい。
いわかがみ平に向けてゆる~りと。
このくらいの緩やかな斜面も楽しいよね、のんびりまったり春スキーって感じで。
というわけで、あっという間にいわかがみ平に戻ってきちゃいました。
あとは道路脇のブナ林の中を下るのみ。
林の中はざくざくの重雪か?と思いきや、割と締まったザラメで、ここもまた意外と滑りやすい。
下部までストップ雪もなく、木立をぬって快調に滑り降りて終了、です。
春ザラメの栗駒山を、のんびりマッタリ楽しみました!
例年よりも雪融けが早い気がしましたが、それでもタイミングよく青空広がってくれたし、南斜面を2本滑れたので満足です。
心配していた黄砂の影響もなく、終始板が走ってストレスなく滑れました。
下山後は、ハイルザーム栗駒の日帰り入浴へ(850円⇒割引券使用で半額)。
その後はミズバショウ鑑賞⇒白石でうーめん&白石城で観桜。
翌日は、喜多方ラーメン⇒三春滝桜⇒合戦場の枝垂れ桜、とのんびりお花見でありました(詳細は速報へ)。
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コメント
はじめまして、ちょくちょく拝見させていただいています。初めてニアミスしていたと思っていたら、山頂の写真におしりが写っていました(笑)今年は里雪多かったですが、山は例年通りか、ちょっと雪解け早いみたいですね。
投稿: yabusawa | 2021年4月 7日 (水) 21時30分
yabusawaさん>
コメントありがとうございます!
ちょうど我々が山頂に着いた時に滑っていかれてましたよね。展望いいタイミングで気持ちよさそう~、と見送っておりました。
東北の山々はどこも雪解け早いみたいですね。
今年は春が早いですね(^^
投稿: まきchin | 2021年4月 7日 (水) 23時01分