2021/4/18 春の湯河原三座ぐるりっぷ
この週末は、東日本と北日本は大荒れの天気。
気温も下がって標高が高いところは雪が降りそう、ということで山スキーはナシ。
関東は土曜の夜にかけて大雨が降るけど日曜日は天気回復、ということで県内山歩きです。
目指すは伊豆半島の付け根、湯河原。
湯河原駅を起点に、頼朝ゆかりの地を三座つないでぐるりと歩いて真鶴駅に下山、という電車移動も含めた計画。
真鶴駅近くの有料駐車場に車を停めて、始発電車で湯河原駅へ移動です。
湯河原駅近くの駐車場は一日上限1000円だけど、真鶴駅は600円。一駅違うだけでこの価格差!
駅前には、源頼朝挙兵の時から頼朝を支えた、この一帯を治めていた土肥実平夫妻の銅像がありました。
これから歩く道も、頼朝挙兵の際の謂れがあちこちに残る道であります。
湯河原駅からは、山に向けて緩やかに登る道を辿ります。
標高差で400mくらい。
斜面を見上げつつ、振り返って海を眺めつつ、住宅地の中の道をゆる~りと。
城山ハイキングコースとして整備されている道でもあり、途中に標識もいくつか。
でも分岐でやや迷うところも。。
真っすぐに登り上げていくと、住宅地を過ぎて畑や果樹園の中の道へ。
のんびりした雰囲気。
大きな実がたくさんついたみかんの木があちこちに。
さすが湯河原。
そしていつしか、林の中の林道へ。
緩やかに九十九折りを繰り返す道には、ショートカットも2か所あり。
#1か所は舗装路のショートカット、もう1か所はかぶと岩経由の山道ショートカット
それいしてもこの舗装路、いったいどこまで続くのかしらん。
そろそろ山道歩きたいなぁ、と思いつつてくてく歩いていくと
山頂手前でようやく山道に。
結局、駅から標高差で350m、ずっと舗装路でした。。。
山頂へ向かう道沿いには、東屋のある広場がありました(トイレもあり)。
視界の開けた草地の広場からは、真鶴半島が一望。
道端には真っ白な花をたくさん咲かせたドウダンツツジ。
小さな鈴のような花がかわいい(^^
ようやく出てきた山道、土の感触を確かめつつ。
そんな穏やかな道をゆる~り登って
本日一座目の城山に到着。
土肥城址、の大きな石碑がありました。
湯河原駅前に銅像のあった土肥氏の居城がここにあったそうで、山頂部は広く、視界が開けてなかなか気持ちがよい。
北側には、三角おにぎりみたいな形の幕山と、その背後に星ヶ山~南郷山の稜線。
南郷山からは、海に向けて緩やかに下ってます。
帰りはあれを辿るのかな。
南東側にはどかーんと広がる相模湾。
伊豆大島もうっすら見えていてびっくり。
北西側には箱根の外輪山も連なっており、いやはや素晴らしい展望!
ツツジもちらほら咲き始めていて、芝生の広がる山頂広場を彩ってくれてました。
明るく開けて気持ちの良い広場でのんびりするのも良さそう。
・・・が、、この日はかなり風が強く、日差しはあるけど吹き付ける強風がかなり寒い。
ぐるりと景色を眺めたら、早々に先へと進みます。
城山からは、緩やかに高度を上げる尾根を辿って椿台を目指します。
石畳でキレイに整備されている道、椿台まで道路が通っているということもあり、歩く人が多いのかな。
それにしてもこの道、強風が吹き抜けて寒い!
そんな道を20分ほど歩くと、椿台に到着です。
車やバスでここまで来れるようで、駐車場やトイレも完備。
椿台もなかなかの展望で、湯河原温泉街や相模湾、伊豆や箱根の山々が一望。
ツーリングの人達が、景色を眺めながら一休みしてました。
そしてまきchin隊は、駐車場の奥にある城山隧道をくぐって先へと進みます。
隧道をくぐった先には、しとどの窟へと通じる石段が。
石段沿いには石燈籠や弘法大師像がたくさん並んでいて、し~んと幽玄な雰囲気。
割と急な石段を九十九折りに100m強下っていくと、幕山登山口へと下る道との分岐に到着。
この分岐から少し登ると
岩屋の中にたくさんの観音像が安置された、しとどの窟に到着です。
石橋山の合戦に敗れた源頼朝が、土肥実平・遠平親子の案内で身を隠して追手から逃れたとか。
岩屋の上から湧き水がしたたり落ちていて、こちらもひんやり幽玄な雰囲気でありました。
前日かなり降ったからか、湧き水の量もすごかった!
しとどの窟からは分岐に戻り、幕山登山口へ向けて沢沿いに付けられた道を300mほど下ります。
何か所か渡渉もあり、じゃぶじゃぶ渡りつつ。
意外とワイルドだな(笑)
幅の狭い道ですが、それほど急なところもなく歩きやすい。
しとどの窟までは、ほぼアスファルトや石畳で整備された道だったので、ここでようやく山道らしい道に来た、って感じ。
雑木林の中の道は気持ちいいなぁ。沢音も涼やかだし。
ゆる~り沢沿いを下っていくと、開けた林道跡に出てきました。
正面には、これから登る幕山が聳えてます。
林道跡に出てほどなく、幕山公園から新崎川沿いに延びる舗装路に合流。
合流地点の先には、鳥居の立つ山の神の祠がありました。
祠にご挨拶したら、幕山公園へ向けて舗装路を下ります。
清冽な流れの新崎川の向こうには、歩いてきた城山からの稜線。
とんがりピークは、椿台近くの662mピークかな。
新緑斜面を見上げながら、のんびり舗装路を歩きます。
この時期ならではのフレッシュな色合いがステキ(^^
のんびり下っていくと、幕山公園の駐車場に到着です(トイレあり)。
ここに車を停めて幕山ハイキングコースを歩く人も多いようで、幕山公園へと下る間にそんな人たちと何度かすれ違いました。
さて、では一息ついたら、幕山へ向けて再びの登り道。
歩き始めは、湯河原梅林の中の道。
2月の梅の時期には、一面色とりどりの花が咲いてすごいことになってるそうで。
今の時期はすっかり新緑、そんな梅の木々には
小さな梅の実!
いろんな種類の梅の木があり、それぞれに小さな梅の実が実ってました。
梅林の中、丸太の段が整備されたゆる~い登り道を登ります。
頭上も背後も足元も新緑で。
そんな道をゆる~り歩いて高度を上げていくと、新緑の中に切り立った岩壁が登場。
ロッククライミングのパーティが数組、クライミング中でした。
人気のゲレンデなんですな。アクセス楽だもんね。
そして一面の梅林は、登山口から200mほど登って岩壁を過ぎたところで終了。
ここから先は、雑木林の中を九十九折りに250m弱登ります。
新緑の林の中の明るい道。
所々に丸太の段もあり、緩やかで歩きやすい。
新緑の中の道は、所々で木立の隙間からの相模湾の展望もあり。
そんな道をのんびり登り上げて
本日二座目、幕山に到着。
開けた草地の山頂では、休憩中の人たちも何組か。
南東側の木立の隙間からは、真鶴半島が一望。
今日は風が強いので、海面の白波もよく見えてますね~
登っている間も、所々の木立の切れ間から見えていたっけね。
山頂広場に数本あったヤマザクラもキレイに咲いてます♪
前日と本日の強風でだいぶ散ってしまってたけど、まだまだ花いっぱい(^^
日向ぼっこしつつのんびり腹ごしらえ休憩したら、三座目の南郷山へ向けて出発。
さくさくいきますよ~
南郷山へと向かう道も、のんびり穏やかな道。
幕山公園からの道とは打って変わって、歩く人もぐっと少なく静かな道であります。
木立の向こうに見えてきた稜線は、南郷山から続く星ヶ山の稜線かな。
星ヶ山も歩いてみたいなぁ、と思って調べたけど、歩く人はあまりいなくて藪山らしいので断念したのでした。
そんな道をゆる~り下っていったん林道に出たら、再び林の中へ。
ここらあたりは杉やヒノキの植林で、伐採中らしくあちこちにトラロープやら標識やらついてました。
注意していないと迷うかも。
植林と笹の中の道を歩いていくと、窪地の自鑑水に到着です。
石橋山の合戦に敗れた源頼朝が、この池に映った自らのやつれた顔を見て自害を決意したが、従者にたしなめられて心機一転勇気を奮い起こした、という謂れのある池だそう。
ここにも頼朝の痕跡が!
歴史好きの人は、山歩きと史跡巡りの両方が楽しめそう。
戦いに敗れてさまよった頼朝もこの辺りを歩いたのかなぁ、とはるか昔に思いを馳せつつ、先へと進みます。
自鑑水を過ぎてしばらく緩やかに歩いた後は、杉林の中を九十九折りにぐい~っと高度を上げて尾根上へ。
尾根上の道は、再び明るい雑木林の中の道。
やや下り気味にゆる~り歩いて
本日三座目、南郷山に到着!
城山や幕山に比べれば小さな山頂ですが、こちらも開けた草地の気持ちよい山頂。
そして何より、青く広がる相模湾を見渡すことができて、気分爽快!
この新緑と海の青の取り合わせが、なんとも爽やか♪
人もいなくて静かで、気持ちの良い山頂でありました。
さて、一息ついたら早々に下山開始。
ここから真鶴駅まで、一気に600m弱下ります。道のりはまだ長いぞ。
下り始めてすぐに、目の前には真鶴半島の景色が広がります。
今日は一日中、相模湾や真鶴半島を眺めながらの道だったなぁ。
海を眺めながらの山歩きも楽しいもんですな(^^
山頂近くの展望の道を過ぎると、あとは雑木林の中を一気に下ります。
気持ちよく下っていくと林道に出てきて、山道はそこで終了。
林道を幕山方面に少し歩いたところで、標識に従って五郎神社方面へ分岐する道へ。
ここからはゴルフ場の柵沿いに下ります。
フェンスの向こうにはイノシシ除けの電柵、そしてその向こうには美しい芝生のグリーンが広がってます。
ゴルファー達もちらほらと。
こっちの登山道とは別世界ですな(笑)
そしてこのゴルフ場沿いの道が意外と長かった。
だらだら下って飽きてきた、もとい、足が疲れてきた頃に
ようやく道路に出てきました(ここまでもゴルフ場の管理道みたいな道でしたが)。
ここで道は三叉路、直進すると五郎神社へ、左折すると真鶴へ。
今回は真鶴駅に下るので、左折の道を辿ります。
左折して下っていくと、視界が開けて海が一望。
みかん畑の中、海を眼下に眺めながら下っていくと瀟洒な住宅地の中へ。
標識はなく、地図とGPSを頼りに下って真鶴駅に到着、でありました。
思ったより舗装路歩きも多くて足が疲れたけど、たっぷり18km歩けたし標高差もそれなりにあって歩きごたえも満点。
海を見下ろしながらの山歩き、新緑も美しくて気持ちよく歩くことができました。
頼朝旗揚げの頃の史跡もいろいろあって楽しかったな。
今回は湯河原駅から真鶴駅へのぐるりっぷだったけど、バスを使ったり幕山公園の駐車場を使ったりすれば、もっと短いルートでの山歩きも可能。
いろいろ楽しめそうなルートでした。
下山後は、真鶴のお寿司やさんで地の鮮魚に舌鼓(詳細は速報)。
そして湯河原に来たにも関わらず、お風呂は省略して帰宅、でありました。
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