2021/4/11 栂池・親沢BC
土日とも比較的好天のこの週末。
ちょうど月山スキー場もオープンとのことで遠征しようかとも思いましたが、この週は気温が低く、しかも金曜日にはかなりの降雪。
こりゃ月山行ってもガチガチの硬い斜面で苦労しそうだなぁ、とひよって久しぶりの長野へ。
土曜日は野沢温泉スキー場の試乗会へ(詳細は速報)。
そして日曜日は栂池まで足を延ばして山スキーです。
日曜朝、白馬へと向かう道の正面には真っ白に輝く白馬の山並み。
素晴らしい景色、素晴らしい天気!
いやが応にも期待が高まります(^^
4月に入って栂池高原スキー場の駐車場は無料。
山スキーの人で混むだろうなぁ、と思ったので早めにゴンドラに並びます。
#ゴンドラ運行開始時には結構並んでましたが、この前日のほうが混んでたらしい。
今年はゲレンデ下部には全く雪がなく、ゲレンデ上部との往復はゴンドラ乗車が必要。
ゴンドラ&ロープウェイの片道券とゴンドラ片道を買うよりも、ゴンドラ&ロープウェイ往復券を買ったほうが安い、とのことでそれを購入です。
ゴンドラから眺める八方尾根と五竜岳、鹿島槍ヶ岳。
スッキリ澄んだ空にクッキリ聳える山並みがカッコいい。
ゴンドラを降りたら、春営業のロープウェイへ。
乗車人数を定員の半分に制限しているので、第一便は逃して第二便です。
でもまぁ、人の多い朝はピストン運行しているので全く問題ナシ。
ロープウェイ山頂駅の外では、天狗原へ向かう人、自然園経由で船越ノ頭方面へと向かう人がたくさん準備中。
まきchin隊も準備して、最後のトイレを済ませたら出発です。
トイレが不安なまきchinとしては、ロープウェイ山頂駅にトイレがあるのがすこぶるありがたいんだよな。
朝イチの斜面はやや雪硬め。
山頂駅の前から天狗原へ向けて緩やかに高度を上げていく尾根を辿っていくと、左手には白馬三山の山並みが広がります!
やっぱりスキー場から眺めるよりも、山から眺めるほうが迫力あるなぁ。
早くも何度も立ち止まって景色を眺めちゃいます(^^
俊足パーティに先を譲りつつ、尾根上を緩やかに登り上げていくと、目の前には天狗原下の大斜面が近づいてきて。
ここまでの緩やかな尾根から一転、斜度を増した斜面を150mほど登ります。
雪が硬かったら結構苦労するなぁ、と思っていたのだけど、割と緩んできていて登りやすく、最初の50mほどは直登でぐい~っと。
ザラメ雪を踏みしめつつ、左手に白馬三山を眺めつつ。
贅沢な景色。
50mほど直登で登ると、あとの100mはややジグ切りつつ高度を上げていきます。
それにしても、今日はほとんど風がなくて暑い!
久しぶりに汗だくだく。
振り返れば、登ってきた斜面の向こうには八ヶ岳や東信の山並みが広がってます。
スカッと開けて気持ちよい展望ですな。
そしてなんといっても、左手に広がる白馬三山や五竜、鹿島槍など後立山の山並みが素晴らしい!
間近に眺める北アの山並みは迫力満点、足が止まっちゃいますねぇ(^^
そんな感じで高度を上げていくと、天狗原の南端に登り上げて斜度が緩やかに。
右手には高妻山や黒姫山、妙高も見えてきました。
石の祠のある天狗原2204mピークに到着です。
ここで、白馬乗鞍岳の大斜面を見上げつつ一休み。
後から続々と登ってくる人たちは、ほぼ全員ハクノリを目指して大斜面に取り付いていました。
こんなにいいザラメだったら、うちらもハクノリ登っちゃう?なんて思ったりもしたけど、いやいややっぱり人の少ない静かな斜面を滑りたい、ということで。
一休みしつつ、シールはがして滑降準備したら、天狗原北側の唐松沢源頭方面へ。
最初は振子沢源頭を滑ろうかとも思ったけど、そこそこ人がいたのと北側斜面なので硬そう、ということで、まずは唐松沢源頭へ。
唐松沢源頭部の緩やかに広がる斜面の向こうには、高妻山、黒姫山、妙高・火打、雨飾山と北信の山々がずら~り一望。
景色最高。
沢の左手に伸びる、フスブリ山へと続く尾根へと向かうパーティもありました。
尾根の向こうに見えているのは糸魚川の山々かな。
こちらも北側斜面でやや硬そうではありますが、どうかな?と唐松沢源頭へと滑り込んでみると、、、やっぱり硬くてガタガタ!
開けてて、一見気持ちよさそうな斜面なんだけど、こりゃ硬くて大変。
早々にギブアップ。
というわけで、そのままトラバースして、山ノ神尾根の向こうの親沢源頭を目指します。
きっと親沢は東斜面だからいい感じのザラメのはず!
背後にはハクノリ大斜面。
あっちも東斜面だから、いい雪かもね。
山ノ神尾根を越えて到着した親沢源頭の斜面はコチラ。
前々日の雪が所々に吹きだまっているように見えるけど、そうでないところは見るからに美味しそうなザラメ雪。
こりゃいいんじゃないの?!とテンション上がります。
源頭の向こうの北信の山並みもステキ。
なるべく新雪がついていなそうなラインを選んで、早速斜面へと滑り込んでみると
いい感じに締まったザラメ雪。
しかも一ターンごとに、ザラメの表面を覆うフィルム状の氷がサラサラっと崩れて気持ちいいことと言ったら。
こりゃ、極上のフィルムクラストじゃないですか♪
しかも緩やかに広がる沢筋の斜面一面、フィルムクラスト!
気持ち良くて止まれない~、と開けた斜面を滑ります。
縦溝なしのスーパーフラットなザラメ斜面。
板もよく走る。
いやー、想像以上に素晴らしいザラメ&フィルムクラスト斜面。
気持ちよすぎて、斜面が狭く急になる手前まで150m弱を一気に滑っちゃいました。
こんな素晴らしい斜面をオカワリしない法はない、ってことで、一も二もなく登り返し決定。
緩やかな斜面をのんびり登り返しです。
景色もいいし、静かで誰もいないし。
斜度も緩やかでのんびり滑れるし。
最高だな。
というわけで、2本目。
前日のシュプールが何本か残ってますが、この日滑っているのはまきchin隊のみ。
全面ザラメ♪と調子に乗って滑っていたら、前々日の雪が吹きだまっているトラップにひっかかって、この後まきchin大転倒(笑)
直近の降雪はあまり悪さしていないなぁ、と油断してました。。
でもそんなのも楽しかったりして。
さて、もう一本いきますかね。
3本目はどうやって滑ろうかな~、と考えつつ登り返すのもまた楽し。
一歩踏み出すごとに、足元でフィルムがサクサク音を立てて崩れていくのもまた楽し。
振り返れば、北信の山並みが一望。
気持ちよく尾根上まで登り上げて
ラスト1本!
昼近くなってもまだまだ健在のフィルムクラスト斜面。
薄氷がキラキラ光ってキレイ(^^
こんな斜面を待ってたんでした!
いやー、満足。
久しぶりに最高のザラメを滑ることができました。
(ごろ太君、この後ツボ足で登り返してもう一本)
3本滑って大満足、スキー場目指して戻ります。
シメに天狗原下の斜面を滑るべく、天狗原東側の2160mピークを巻くように登り返し。
滑った斜面の向こうには、戸隠山や高妻山。
こちら側から眺めるとこんな景色なんだな。
左手に目を移せば、山の神尾根の向こうには黒姫、妙高、火打、雨飾山。
今日は一日中ずーっとこんな大展望を楽しむことができました。
2160mピークを巻くように高度を上げていくと、天狗原の向こうにハクノリ大斜面が登場。
今日は人が多かったんだなぁ、シュプールが隙間なくついてます。
でも雪面キラキラ、きっとあっちも気持ちよい雪だったろうな。
後立山の山並みにも再びご対面。
午後の日射しの中でもクッキリ聳えていて見事。
帰りに滑るのは、登りに使った夏道斜面の隣の沢地形の斜面。
滑った跡もそれほど多くなく(もちろん登りの跡もない)フラットでいい斜面♪
そしてこちらも一面ザラメ&フィルムクラストの極上斜面でびっくり。
南面だからざくざくかなぁ、前々日の降雪が悪さしてるんじゃないかなぁ、と思っていたのですが全くの杞憂。
しかもこの斜面、沢地形とはいえかなり開けているしまっすぐに落ちる斜面で滑りやすい。
正面の視界も開けて爽快。
この時期は雪も程よく締まって安定していていい斜面ですな(厳冬期は雪崩も発生する斜面ですが)。
気持ちよく滑り降りることができました。
・・・てか、滑り目的ならここを回してても楽しかったかも(笑)
天狗原から300m弱を一気に滑り降りて、登りの尾根に合流。
沢筋は所々口を開けてましたが、沢の右岸へ左岸へと移動しつつ下って成城小屋下の林道に無事出てくることができました。
スキー場までは苦行の林道下り、と思いきや、この林道も意外と板が走る。
むしろこの後の栂の森ゲレンデのちょこっと下りが苦行だったな。
そしてゴンドラ山頂駅からはゴンドラで下山。
雪がすっかり融けたゲレンデを見下ろしながら楽々下山でありました。
前々日の雪がどう影響しているか?とドキドキしながらの栂池BC。
結果は、いいほうに転んでくれてて良かった。
標高の高さと天候が幸いして、締まったザラメと極上フィルムクラスト斜面を堪能です。
天気も終日ほぼ無風で青空広がって、展望も素晴らしくて。
しかも誰もいない親沢源頭を2人占め。
最高の春山スキーでありました。
下山後は、安曇野のほりでーゆ~四季の郷の日帰り入浴へ(550円⇒割引券使用で450円)。
安曇野のラーメン三空で腹ごしらえしてから帰宅、です(詳細は速報)。
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