2021/2/20 三岩岳BC
大雪と季節外れの暖かさを繰り返す今シーズン、おまけに緊急事態宣言発令とあって遠出するタイミングもなくおとなしくしていましたが、密を避けて久しぶりの奥会津の山へ。
木曜にかなり雪が降り、金曜は曇り予報だったので土曜はいい雪キープかも?と思っていたのですが、思惑外れて金曜は日照&昇温あり、これは雪質ビミョウかも。しかも土曜はかなり気温上がりそう。
まぁ好天予報なので、景色楽しめればヨシ、ってことで決行です。
入山は、いつもの小豆温泉スノーシェッド入口の路肩スペースから。
さすが多雪の今シーズン、車よりも高い積雪!
こんなに高い壁、どこからよじ登ろうかと心配しちゃいましたが、一ヶ所壁が低くなっているところがあり、先行お一人の方もそこから登っておられたようで。
我らもそこから雪壁の上へ。
早速始まるこの日一番の急坂に取り付きます。
凍っているとかなり難儀するのだけど、この日は前々日の雪がタップリ降り積もっていて問題ナシ。藪もすっかり埋まってます。
先行の方のトレースもしっかり残っていて、ありがたく辿らせていただきます。
谷あいの東斜面につき、朝日はまだ射しこまずやや薄暗い斜面を登ります。
・・・しかし急だな、この斜面(^^;
えっちら100m弱登り上げて、NTT電波塔に到着。
はー、やれやれ。
電波塔まで登り上げたら、しばらくは針葉樹の狭い尾根をゆる~り歩きます。
雪が多いためか、藪もすっかり埋まっていて歩きやすい。
朝日が射しこむ明るい尾根。
久しぶりの雪山に、笑みがこぼれちゃう。
1,010m小ピークから、木立の向こうに三岩岳を仰ぎ見ます。
ピーカンの青空に聳える真っ白な三岩岳がまぶしい!
前々日に大量に雪が降ったおかげで真っ白な斜面、そして山頂直下の沢はあちこち雪崩れてたりクラック入っていたりとおっかない感じ。
小ピークから少し下り、再び急斜面に取り付きます。
明るいブナ林の広い斜面を、ジグ切りつつぐい~っと。
ブナ林の向こうには三岩岳。
歩いているこの斜面は全く風がなく、日差しが暑いくらいなのだけど、山頂付近は風が強いようで時折雪煙が上がっていたりして。
急坂を登り上げていくと、だんだん背後の視界も開けてきて。
近くの高畑スキー場も見えてきた。
頭上には真っ白なブナの梢、そして広がる青空!
いいなぁ、いい景色だなぁ。
1,000mより上は、いかにも会津なブナ林が広がっていて癒されます。
が、足元の雪はと言えば、尾根の南側はハードモナカ、北側はパウダーキープ。
やはり前日の日照が悪影響となっていたか。。。上部の雪はどうかな。
そして登っていくうちに気温があがり、それに伴いどんどん重くなっていく足元。
日差しを浴びて水分タップリになった雪が、板の表面にもシールにも団子状にくっついてきて、重い!
いやはや、もう春ですな。
1,339m小ピークの手前で、ピークを巻いて1,300mコルを目指します。
前方には三岩岳。
歩くほどにどんどん近づいてくる、迫力あるお姿(^^
穏やかなブナの斜面をほぼ平行移動で歩いて、1,300mコルに到着。
コルからは、お隣の窓明山がドカーンと一望!
三岩岳にも負けず、こちらもなかなか迫力あるお姿です。
さて、入山口から500mほど登ってきたので、ここで一息。
一息ついたら出発。
コルから1,699mピークまで、ブナ林の尾根上を400m弱登り上げます。
先行者さんのトレースの脇には兎の足跡。
こんな足跡があちこちに。ウサギ天国ね。
登ってきた尾根を振り返ると、その向こうには会津の山々が広がってます。
1,300mコルまでは全く風もなく暑いくらいでしたが、コルから先はさすがに強風吹き抜けて寒い。
尾根上も風に叩かれて締まった雪、でも凍っているところはないので登るにはヨシ。
・・・でも滑るにはどうかな?
強風に吹かれつつブナの尾根を登り上げていくと、1,699mピーク直下のボウルが見えてきました。
あの斜面も結構風に叩かれているっぽいなぁ。。。
そして標高1,550m付近でブナ林は終了、吹きさらしの尾根へ。
かなり風が強いので上着を着こんで登っていくと
左手にどかーんと、三岩岳!
何回見ても感動しますね、この迫力満点のお姿。
なだらかな稜線も、真っ白な斜面も、ごつごつした岩肌も、なんともカッコよい。
久しぶりに眺める三岩岳、うっとり目を奪われます。
稜線はかなり風が強いようで、雪煙巻き上がっていたり竜巻みたいに風が渦巻いていたり。
こんなにいい天気なら山頂まで行くか?とも思っていたけど、あんなに風強いなら1,699mピークまででいいかぁ、と日和るまきchin隊(笑)
まぁ久しぶりの山だもんね、無理しない。
というわけで、目の前の1,699mピーク目指して最後の一登り。
久しぶりのガッツリ登りで足が痛い~、とか腰が痛い~、とか弱音吐きつつ。
それでも、左手にはこんな絶景が広がっているわけで。
景色に励まされつつ、えいやぁと登り上げて、1,699mピークに到着です。
やっぱり山頂行く?どうする?としばし相談しましたが、ここから山頂へはまだ1時間半くらいかかりそう。
景色も眺められたし満足満足、さくっと滑って下山しますか、ってことでここで登行終了。
登ってきた尾根、ピーク直下のボウルを眺めつつ一休み。
その向こうに見える山並みは、那須や会津の山々ですな。
お隣の窓明山も、ここまで来ればほぼ目線の高さ。
稜線の雪庇も大迫力。
そしてやはり圧巻なのはこの三岩岳。
惚れ惚れ見とれちゃいますね。。。
この景色が見られただけでも、来た甲斐があったってもんですな。
景色を眺めつつ、時間を忘れてのんびり30分ほども一休みしたら、シールはがしていよいよ斜面へ!
ピーク直下のボウルへと滑り込みます。
せっかくの面ツル斜面ですが、やはり上部は風に叩かれて硬めの雪にてちょいと苦戦。。
でも中盤以降には雪が吹きだまっているところもあり、いい雪も!
こんな大斜面は久しぶり、ややビビりつつではありますが気持ちよい(^^
なかなか手こずる斜面ではありましたが、一気に滑り降りちゃいました。
よれよれシュプール(笑)
いやー、金曜日の日照なかりせば、だな。
我々の足前が足りてないって話もありますが。
このままでは終われない、とそのまま北側斜面へと滑り込みます。
風の影響も少なくてきっといい雪だろう、との読みが大当たり(^^
止まらない止められない、のごろ太君。
いい雪いただけて満足(^^
やっぱこの斜面は、いつ来ても最高だな。
シュプール眺めてにんまり、でありました。
さて、ではもう一本いきますか。
シールつけて、登ってきた尾根にトラバース気味に登り返し。
ブナ林上限に近い1,500m付近まで登り返して、尾根の南側へとドロップ!
林間のいい雪ゲットのごろ太君。
今シーズン、ラストパウダーか?
最後は1,300mコルの登りのトレースに合流して終了。
会津の重い雪を滑ったのは数年ぶり、近年は岩手や秋田の軽い雪ばっかり滑っていたからなぁ。
それでも、パウダーからモナカまで、いろんな雪を滑ることができました!
さて、では下りますか。
登りで付けた1,339mピークの巻きトラバースをボブスレーで下って
あとは登ってきた尾根を下るのみ。
途中で沢に下ろうかとも思ったけど、様子がよくわからないし大量降雪直後でおっかないので尾根通しで下りました。
が、尾根通しの道は、やはりかなりめんどくさかった。
雪はざくざく重いし、後半は若干の登り返しもあり、最後は両側切れ落ちた細い尾根だし。
久々の山、疲れたけどかなり楽しかった。
青空も真っ白な三岩岳の景色も素晴らしかった。
途中で出会ったのは1組のみ、静かな山だったのも良かった(この日このルートの入山は、まきchin隊含めて3組のみ)。
雪は、モナカから硬雪、じっとり重雪、パウダーといろいろで滑りに苦労したところもあったけど、それもまた楽し。
満喫です!
下山後は、道の駅きらら289併設の温泉へ(700円⇒JAF割で500円)。
のんびり浸かってレストランで腹ごしらえしたら、道の駅あいづに大移動して車中泊。
翌日はゲレンデ滑ろうかと思ったけど、天気イマイチであまり気乗りせず、喜多方で朝ラー。
いただいたのは、山葵潮ラーメンと醤油チャーシューメン。
特製の麺がもっちもち、そしてスープはどちらも超あっさり。こんなにあっさりだったっけ?
潮ラーメンはしじみのダシが効いていて、さすがのおいしさでありました。
そして結局、この日はそのまま帰宅。
それでも久々の遠出で大満喫の週末でありました。感謝感謝。
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