2021/3/20 森吉山BC
気温が高くなる日も多く、森吉山の樹氷はほぼ落ちてしまった今年。
それでも1月の多雪のおかげか、まだ雪はタップリのようで。
この週は曇り続きながらやや気温高め、そろそろ雪も緩んできたかな?と森吉山へ行ってきました。
金曜日にお休みいただいて三連休。
金曜日は曇りのち晴れの天気にて、阿仁スキー場でのんびりゲレンデスキー。
朝から好天の土曜日に山スキーです。
天気は午前中勝負、人出も避けたいし、ということで早め出発。
早朝に阿仁前田から見上げる森吉山は、スッキリと晴れ!
この日は、旧森吉スキー場からの往復です。
道はしっかり除雪されていて、いつもの妖精の森センターハウス前まで来ることができました。
もちろん先行者はなし。
早速、朝イチの硬く締まった雪を踏みつつ旧スキー場へ。
朝日がまぶしい(^^
一ノ腰手前までは、ゲレンデ跡を辿ります。
ゲレンデの取り付きは、随分幼木が増えてきたような。
少し登ると、夏道登山口のあるこめつが山荘に到着。
今はまだ雪の中。
登山者の足跡が続くゲレンデ跡をゆる~りと。
前日の足跡あり、もっと古い足跡もあり。
あまりスキーのトレースはなさそうな。
緩やかに登る斜面の先には、一ノ腰へと続く尾根が見えてきました。
この、のんびりゆったりした感じがいいんだよねぇ。
ゆる~り高度を上げていくゲレンデ跡から振り返ると、もやっと広がる空気の上に浮かぶ白い山並みが見えてきました。
右側のとんがっているのは岩木山だな。
その左側は白神山地かしらん。
こちらは八甲田。
北東北の名だたる山並みを眺めながらのんびり登る、これぞこのルートの醍醐味。
早朝の静かで緩やかなゲレンデ跡を辿って一ノ腰直下に出てきました。
ここまで、凍ってカチカチのところはなかったけど、この時期にしてはかなり硬く締まった雪。
今年は雪が緩むのが遅いのかなぁ。
昼になったらどれだけ緩むのかな。
一ノ腰が近くなってくると、周囲の木々はアオモリトドマツが主体に。
すっかり樹氷の落ちたアオモリトドマツの間を抜けて、一ノ腰へと続く尾根上に出てきました。
雪がうねっている尾根上を一登りで
一ノ腰に到着!
そして、どかーんと目の前に聳える森吉山にようやくご対面♪
端正なお姿にウットリ。
今年は樹氷が落ちて黒々した景色ですが、これもまた春らしくていいですな。
今日は、空がやや霞がかってしらっとしているので、青みがかったモノトーンのような景色もまたステキ。
森吉山の左手にはヒバクラ岳。
その右奥には岩手山、左手にはもくもく湯煙の上がる八幡平。
一ノ腰から石森へと続く稜線、その向こうには太平山地。
そして太平山地の先には
始発のゴンドラが動き出す前の時間にて、この景色をまきchin隊2人占め。
一ノ腰から眺めるこの景色がほんと好きなんだよなぁ。
時間を忘れてうっとり見入ってしまいました。
いつまででも眺めていたいこの景色ではありますが。
人が増える前にさくっと登りたいまきchin隊、景色をぐるりと眺めたら山頂へ向けて出発。
シールつけたまま一ノ腰から滑り降りて、そのまま山頂へと向かいます。
稜線上を辿って森吉神社に寄り道するか?とも思ったけど、そのまま連瀬沢源頭へとトラバース気味に下って、森吉山へと直登することに。
アオモリトドマツの斜面をトラバース。
この、のんびりゆったりした雰囲気が堪らない。
何度も立ち止まってウットリ眺めちゃいました。
この景色に癒されまくりです!
森吉神社の直下の連瀬沢源頭まで下ってきたら、森吉山山頂に向けて250mの登りが始まります。
ここからは景色一変、それもまた楽し。
連瀬沢源頭からは、森吉山西面を直登。
ほぼ一定かつそれほどきつくない斜度で直登できちゃうのだけど、クラストしている箇所多し!
クラスト箇所が、太陽に照らされてピカピカしていてビビる。。
森吉山西面の樹氷もあらかた落ちちゃってましたが、少し復活?
今年はこんな感じで、樹氷は落ちたり復活したりを繰り返してるみたいね。
でもこんな黒々した景色もちょっと新鮮だったりして(笑)
すかーんと晴れた青空の下、一ノ腰~石森の稜線を背に登ります。
一ノ腰の向こうに見えているのは
岩木山と白神山地。
さっきまでは靄がかかっていたけど、だんだん晴れて山並みもクッキリ見えてきた。
石森を背に登るごろ太君。石森の左手に広がるのは太平山地ですな。
その奥には寒風山まで見えてます。
今日は遠望効くなぁ。
右手の山並みの向こうには鳥海山。
今年は行けるかな、でもまだ難しそうな状況かしらん。
鳥海山の隣には、なんと月山まで見えてました。
もやっとした空の割には、かなり遠望効いてますな。
そんな景色を眺めつつ登る斜面には、ひょろひょろでやせっぽちな樹氷たち(笑)
いやー、春が近いな(^^
かつてこんなに樹氷ひょろひょろだったことがあっただろうか(いやない)。
毎年、3月に入ってからも時折どさっと積雪あり、そんな日の後に来ることが多かったもんな。
今年は2月中旬以降はあまり降ってないみたいですからねぇ。
登る斜面は相変わらずかなりクラストしているけど、シールはしっかり効いて不安なところはなし。
樹氷の間をぬって、カチカチ斜面を登り上げて
森吉山山頂に到着。
今シーズンは来れるかな?どうかな?と思っていたけど、来ちゃいました(^^
朝イチゴンドラで上がってきた人はまだ山頂到着前。
2人占めの静かな山頂で、ぐるり景色を眺めます。
一ノ腰の向こうには、岩木山や白神山地の山々。
登っている間にも何度も眺めてた山々です。
石森や森吉神社の稜線の向こうには寒風山。
日本海も見えてますね。
太平山地と鳥海山。
和賀山地や焼石岳、栗駒山、神室山地、月山も見えてました。
東北の尾根の山々が一望♪
八幡平や岩手山、早池峰、秋田駒もずら~り一望。
山頂に来て初めて出会えるパノラマ!
ぐるり360°の素晴らしい景色を堪能です。
さて、ではいつもの東斜面へ。
稜線上は凍ってガリガリ、こんなんで滑れるのか?!と半信半疑で移動して。
面ツル東斜面へと滑り込むと、上部はクラストしてたけど中盤以降は硬めのザラメ!
締まった下地の上のザラメは板がよく走る。
思ってた以上にいい雪にビックリ。
下部まで硬かったらさくっと引き上げるか、とも思っていたのだけど、想定外(笑)のいい雪にオカワリ決定。
ヒバクラ岳や八幡平、岩手山の絶景を背にいそいそと登り返し。
ザラメとクラストの境目あたりまで100m強登り上げて、早速2本目。
広大なザラメ斜面を快調に飛ばすごろ太君。
山のザラメ斜面は久しぶり。
1本目はおっかなびっくりだったまきchinも、2本目は快調に飛ばします。
目の前に広がるこの景色も素晴らしいのよね。
こんな景色に向かって滑り込めるのが、もうほんと幸せで。
余韻に浸りつつ登り返す空には薄雲が広がってきて、日暈も出現。
そろそろ天気下り坂かな。
ちょっと風も強くなってきたけど天気はまだまだ大丈夫そう。
3本目、いっちゃいます!
斜面が急に落ち込む手前まで、ゆったり滑って満喫!
いやぁ、今回もいい雪いい斜面いただきました(^^
広大な東斜面を2人×3本、思うがままにシュプール刻みました!
幸せすぎだな♪
滑り降りた斜面を見上げつつ、正面に広がる秋田駒や岩手山、八幡平の絶景を眺めつつ、大休止。
し~んと静かな山の中、至福のひとときであります。
ここから眺めるヒバクラ岳の景色が好きなんだな。
春の花畑、秋の紅葉を思い出しながら眺めます。
春夏秋冬、どの季節に来ても期待以上に楽しめる森吉山。
今回もステキな顔を見せてくれました!
さて、ではそろそろ戻りますかね。
滑り降りた斜面を登り返して、森吉山山頂へと戻ります。
間近にクッキリ聳える秋田駒、岩手山、八幡平。
今日はいい天気だから、あっちにも人がいっぱい行っているかな。
空には薄雲が広がりつつもそれ以上天候悪化することなく、穏やかな日差しに照らされつつのんびりと東斜面を登り上げて
山頂に戻ってきました。
登山の人がいっぱいいるかと思っていたけど、山スキーの人が2組いるのみ。
午後から天気崩れる予報だったからか、意外と人は少な目でした。
さて、では早々にシールはがして滑降準備して。
連瀬沢源頭に向けて、西斜面を滑り降ります。
中盤以降はさすがに雪が緩んできたかなぁ、と少し期待しつつ、山頂直下のガリガリゾーンを抜けて樹氷ゾーンへ。
が、ここもまだガリガリ。。。というか、モナカ(^^;
すかーんと目の前開けた展望と真っ白な斜面。
景色はめちゃくちゃいいんですけど。。。雪が。。。
東斜面の素敵ザラメはいったいどこにいったんだ!て感じ。
日照や風の当たり方など、いろんな条件が絡んでいい斜面ができあがるんでしょうねぇ。
今年は気温の上がり方がまだまだ足りてなかったかな。
いつも気持ちよく滑り降りる西斜面ですが、今回はモナカにやられてヨレヨレ。
どうにかこうにか連瀬沢源頭まで滑り降りたら、一ノ腰に向けてトラバース気味に登り返しです。
アオモリトドマツの斜面をゆる~りと、森吉山を眺めつつ登ります。
空もまだ青く、ガスもなく、いい景色♪
西斜面のモナカに心折れましたが、この景色に癒されて復活。
ウサギの足跡もそこかしこに!
ようやく暖かくなってきて、ウサギも楽しかろ。
何度も眺めちゃう森吉山。
今シーズンも、この景色を眺めることができて良かった。
石森方面は人が多いけど、一ノ腰周辺には人影もなくとっても静か(足跡はたくさんあったけど)。
静かな斜面をのんびり登り上げながら、こんな景色を満喫です。
また来シーズンも、そして春夏秋も来れますように。
大好きな森吉山、ありがとう♪
さて、森吉山の景色をしっかりと目に焼き付けたら、一ノ腰の西側を巻いて旧ゲレンデを目指します。
アオモリトドマツとブナ林のちょうど境目あたりを歩いていくと、ほどなく旧ゲレンデトップに到着。
シールをはがして滑降準備したら、開けたゲレンデ跡を滑ります。
この日、ゲレンデ跡を登って滑ってた人が何人かいたようで、何本か新しいシュプールがついてました。
正面に岩木山や白神山地を眺めつつ。
開けた展望の気持ちよい斜面、いつもなら超ストップスノーで苦労するところですが、今回はナイスザラメ!
めちゃくちゃ気持ちよい。
バリバリモナカな西斜面の仇はとったな(笑)
西斜面のモナカにしょんぼりしていたごろ太君、水を得た魚のよう(^^
いい感じにゆるんだザラメが楽しい♪
ストップ雪もなく、板が走る走る。
この斜面を、こんなに気持ちよく快調に滑れたのは初めてかも。
楽しくて一気に滑り降りちゃいました。
というわけで、あっという間に旧ゲレンデを滑り降りて終了。
今回も満喫です♪
こんな状況下ではありますが、こんな晴天の日に森吉山を歩けたことに感謝。
1月に亡くなった、森吉山でよくご一緒してたYさんと一緒に歩いて滑っていたかのような一日。
いい一日でした!
例年よりも気温が上がり切っていないのか、いつものこの時期よりはかなり硬めの雪。
それでも、旧森吉スキー場と森吉東斜面は板がよく走るナイスザラメで楽しかった。
展望も素晴らしく、春の森吉山を満喫です。
森吉山、ありがとう♪
下山後は、クゥインス森吉(500円)の日帰り入浴へ。
泉質大好きな温泉にのんびり浸かったら、この日は秋田泊。
そば処紀文の千秋麺(ラーメン)。すっきりした味と細目の麺がかなり美味し。
翌日は悪天につき、のんびり移動して角館へ。
秋田のラーメン食べログ1位の、自家製麺伊藤。
開店直後(開店時間より少し前に入れた)につき行列はなし。
ぱきぱき麺と少な目スープが衝撃的、お店とご主人も割と衝撃的。
でもこれ好きだな。
さくっといただいて、そのまま帰宅でありました。
| 固定リンク
「◇山スキー」カテゴリの記事
- 2024/4/14 岩木山BC(2024.04.18)
- 2024/4/13 南八甲田・櫛ヶ峯BC(2024.04.17)
- 2024/4/7 北八甲田・高田大岳BC(2024.04.11)
- 2024/4/6 森吉山BC(2024.04.09)
- 2024/2/18 田代岳BC(2024.02.24)
コメント
こんばんは。
早春の森吉いいですね\(^_^)/
週末天気よくなかったですからねぇ。
で、ある意味ニアミスでした(^^;
僕は当日所用で飛行機にて旭川へ。
ちょうどその頃森吉辺りの上空を通過しました。
もちろんリアル「空から日本を見てみよう」状態で。
東北の西側の山は全部見えました。
やっぱり鳥海と月山はとびぬけて雪が多かったです。
朝日連峰も久しぶりに行ってみたいなぁ…と。
東海フォレストの小屋は休業が決まったようですし、
今夏も色々ありそうですね。
投稿: katsu | 2021年3月29日 (月) 21時44分
僅かなチャンスをものにして、今シーズンもお気に入りの森吉山を楽しめて良かったですね(^o^)
今春も上手くやり繰りしながら、北東北の山々で極上ザラメを満喫してください(^^)/
投稿: 青空 | 2021年3月30日 (火) 16時52分
katsuさん>
なんと、空からニアミスでしたか!
空から山々を眺めるのって、ちょっとワクワクしますよね。
今シーズンも、特定の山域に人集中しそうですね。。。
どうやって人出を避けつつ山歩きを楽しもうか、悩ましいです(汗)
投稿: まきchin | 2021年3月30日 (火) 20時47分
青空さん>
今シーズンも、春の森吉山を楽しむことができて良かったです。
慰霊登山という想いもあり、静かに楽しんできました。
今年は雪解けが早そうですが、2人で静かにひっそりとザラメを楽しめれば、と。
が、今後の状況を見つつ、ですね。。。
投稿: まきchin | 2021年3月30日 (火) 20時49分
お久しぶりです。
前に書いたような気もするのですが、昨年6月下旬にこのコースを歩きました(こめつが山荘からです)
花盛りの森吉山、とても良かったですが、知り合った地元民から「2週間前はもっとすごかった」と挑発され(笑) 今季も行こうと思います。
katsuさんも書いておられますが、南アルプス南部が今季も(><)
だんだん体力は落ちてくるし(もうすぐ高齢者です、苦笑)
投稿: ねも | 2021年4月 6日 (火) 22時54分
ねもさん>
お久しぶりです。
チングルマのピークはほんの一瞬で終わってしまうので、それを狙うのはなかなか難しいですね。
いいタイミングで行けるとよいですね。
投稿: まきchin | 2021年4月 7日 (水) 20時47分