« 2021/2/20 三岩岳BC | トップページ | 2021/3/14 ミツマタお花見山行・ミツバ岳~世附権現山 »

2021年3月22日 (月)

2021/3/7 七時雨山BC

岩手の七時雨山でのんびり癒し系の山歩き&山スキー。

202103070
山麓から見上げる七時雨山。
大展望と極上ザラメを堪能です。

===七時雨山(ななしぐれやま)===
2021/3/7(日):西根除雪最終地点(8:15)~西根寺田登山口(9:55)~▲七時雨山南峰(11:35-12:35)~西根寺田登山口(13:05)~西根除雪最終地点(13:55)
歩行・滑走距離:13.4km
累積登高:700m
累積下降:700m
======

寒暖差が激しく、雨が降ったかと思えば雪が降ったり、とコロコロ変わる天気が続いてます。
週ナカはお天気イマイチで気温も低めながら、金曜はかなり昇温。
土曜日は雨⇒晴れ、かつかなりの強風。
日曜は一転してぐっと気温が下がり、朝からいい天気、と。

天気が良いなら景色がいいところに行きたい、でも標高高いところは凍ってカチカチ山だろうなぁ。
ずいぶん行先悩みましたが、標高低めで展望もよい、岩手北部の七時雨山へ。
南側から登れば雪も緩みそうだし、標高低いのでザラメも期待できるし。
それに登山口への道は冬期通行止め中なので、往復8㎞の歩きがプラスされるということもあり、人は少なそう。
密を避けてのんびり山歩きです。

202103071
県道227号線を走り、七時雨鉱泉の1㎞位先の除雪最終地点のゲート前の路肩に駐車。
先行者は車1台、どうやらスノーモービルの方のよう。

202103072
ゲートの先からは、除雪前の県道を歩きます。
所々雪が融けてるけど、まだ雪は辛うじてつながってました。
前方には、目指す七時雨山が見えていてテンション上がります。

202103073
道路を1㎞ほど歩いていくと、登山口コチラの標識が登場。
ここで道路を離れ、林道へ。

202103074
林道というよりも、牧場の中の管理道かな。
牧柵を抜けて続く道には、モービルの跡や前日のスノーシューの跡がついてます。

202103075
管理道は斜面を巻くように続いているので、所々でショートカットしつつ登ります。
朝イチかなり気温低めだけど、雪は締まり気味ながらいい感じにザラメっぽくなっていて歩きやすい。
こりゃ、帰りも期待できますな。

202103076
七時雨山麓には、いくつもの牧場が広がっています。
そんな牧場地を抜けつつのんびりと歩きます。
いやぁ、いいところだなぁ。まさに癒し系。

202103077
右手には、目指す七時雨山が聳えてます。
双耳峰の七時雨山は、日に7回も時雨れるほどに天候が変わりやすいということから、その名がつけられたとか。
今日はそんな由来がウソみたいに、安定したいいお天気♪

202103078
こんな感じで、所々に牧場の設備や牧柵が点在しているのも面白い。

202103079
道を辿ったり、牧場の斜面をトラバースしたり。
歩きつつも眺める七時雨山が、なんともステキ。
天気がいい日に、こんな景色を眺めながらノンビリ歩くのがお似合いの山であります。

2021030710
登山口へと続く道。
木立の向こうに七時雨山を眺めつつ。

2021030711
歩いていくと、道の脇に「留の沢一里塚」の看板がありました。
江戸時代に、盛岡から八幡平市、秋田の鹿角市、大館市を結んで、尾去沢鉱山で産出した銅を運んでいた鹿角街道がここを通っていたとか。

2021030712
これがその一里塚だそう。
古い石碑もありました。

まさかここでそんな歴史の勉強ができるとは。
その他にも「流霞道(ながれしぐれみち)」の標識もありました(ちょっと別の場所ですが)。
古の道なのね。

2021030714
一里塚の先へと進んでいくと、視界が開けた牧場地に出てきました。
牧場地の先にはどかーんと岩手山!。
岩手山の右手に連なる屏風尾根のギザギザっぷりがすごい。

この景色を山頂から再び眺めるのを楽しみに、先へと進みます。

2021030715
まだまだ続く林道歩き。
が、木立の向こうに見上げる七時雨山がだんだん近くなってきて。

2021030716
そして、車を停めたゲートから4㎞歩いてようやく登山口に到着。
長かったけど、景色良かったし、牧場の雰囲気ものんびりしていて良かったし、なんだかあっという間だったな。
天気の悪い日には歩きたくないけど、こんな日に歩くにはちょうどいい感じでした。

2021030717
さぁ、ではここからようやく山の中へ。
ここまでは標高差にしてゆるりと200m登ってきましたが、ここから山頂までは一気に450mほど登ります。

2021030718
この登山道もどうやら鹿角街道の一部のようで、こんな風流な標識も。
標識が笠かぶってる(笑)

2021030719
古の街道らしく、シナノキの巨木もあちこちに。
七時雨マンダ(シナノキ)並木道、の標識が立ってました。

登山道は雪の下なので、適当に尾根どおしで登り上げていくと

2021030720
新日本百名山、の標識が登場。
七時雨山って新日本百名山だったのね。

2021030721
ブナやミズナラの明るい林の中、頭上に七時雨山を仰ぎ見つつ、尾根上を辿って歩きます。
明るい木立の中の雪は、いい感じに緩んできてザラメ雪、こりゃいい感じ♪

2021030722
だんだんと斜度を増していく木立の中を登り上げ、少し木立が開けたところで振り返ると、背後には岩手山♪
すごい!大きい!!

2021030723
岩手山のお隣には安比スキー場も見えてきた。
こうやって見ると、安比もただの小山だな、とごろ太君(笑)
そりゃ、岩手山と比べたらかなり小さく見えちゃうけど。

2021030724
だんだんと開けてくる展望に気を良くしつつ、だんだんと斜度を増してくる斜面を登ります。
結構登ってきているのに、スノーモービルの跡があるのにはびっくり。
こんなとこまでモービル入ってるのね。

2021030725
斜度を増すにつれて、木々は細く密になってきて。
滑るにはちょっと難儀かな。

標高850mを過ぎると、雪はやや硬めにはなってきたけどほどよいザラメで、苦なく登れて一安心。
下地が凍ってたら登れないかもな、と思ってたのだけど、クトーなしでも登ることができました(一度クトー付けたけど、雪が固まってくっついて歩きづらかったので外した)。
この日、標高の高い山はカチカチだったようなので、標高低い山のチョイスが当たりました♪

2021030726
思ったより歩きやすく、さくさく高度を上げて灌木帯を抜けて山頂直下に出てきました。
どかーんと背後に開ける展望が爽快!

2021030727
山頂直下は、灌木や笹がかなり出ていて雪は薄皮状態。
辛うじて雪がつながっているところを辿って登ります。
(数日後には雪が切れてるかも)

2021030728
そしてそして、なんと山頂部の木立には霧氷が♪
青空に映えてとってもキレイ。

2021030729
山頂へ向けて歩く最後の斜面が霧氷の中だとは、なんとも素敵。
思いもかけなかったプレゼントをもらったような心持ち。

2021030730
頭上の霧氷を見上げつつ、最後にのんびりと登り上げて

2021030731
七時雨山南峰の山頂に到着。
山頂からは、期待以上の大展望が広がります!

2021030732
北東側には、双耳峰のお隣の北峰が。
夏道だと往復30分ほどだそうなのだけど、今回は省略。

2021030733
西側には鹿角の山々が連なります。
鹿角街道は、七時雨山の麓を通ってあっちのほうに通じてたんだな。

2021030734
南側には三角にとんがった姫神山。
その向こうに霞んで見えているのは早池峰かな。
こんなに近く見えるんだなぁ。

2021030735
そして南西側には、七時雨牧野の向こうに岩手山や八幡平、安比の大展望が広がります。
この景色を楽しみに、ここまで歩いてきたのでした。
スッキリ晴れた展望に、感激ひとしお。
まさか、岩手山にも雲がかからずこんなに晴れてるとは。

2021030736
ごろ太君、山頂をぐるぐる歩き回って写真を撮る手が止まりません(笑)

2021030737
そんな山頂の真ん中には、石の獅子頭が祀られてました。
ちょっとユーモラスなお顔の獅子頭は、雨乞信仰の権現様だそう。

2021030738
開けた山頂はほぼ無風、景色を眺めつつ大休止。
まきchin隊以外には誰もいなくてし~んと静かな山頂でぐるりと景色を眺めつつ、腹ごしらえしつつ。
ゆったり過ごす至福の時間、なんて贅沢な時間!

2021030739
いい時に来れて良かった。
1時間ほどものんびり過ごしちゃいました。

2021030740
さて、では名残惜しいですがそろそろ下山開始。
来た道をそのまま戻ります。

2021030741
山頂直下は雪が薄皮饅頭で今にもあんこ(笹薮)が出てきそうなので、踏み抜いたり割れ目に落ちないよう慎重に横滑りでクリア。

2021030742
木立が密なところに突入する直前、少し開けた斜面で数ターン!
かなりいいザラメ♪

2021030743
木立の中の斜面は、上部の急なところは横滑りやキックターン多用でクリア、斜度が緩んできたあたりから木立をぬってザラメ斜面を楽しみます。

2021030744
あっという間に下ってきちゃいました。
ま、最初から木立の中の滑りは期待してなかったからな(木立が密なので)。
でも思った以上にいい雪で、所々楽しめました。

2021030747
登山口から先は、歩いてきた林道を辿って下ります。
でも林道滑りだけじゃつまらないので、開けた牧場斜面をつないで滑っちゃいます!

2021030745
岩手山へ向けて、Go!
テレマーク向きのまったり斜面、極上ザラメ。

2021030746
背後には七時雨山。
いやぁ、春スキー万歳(^^

2021030748
林道辿りつつ、牧場斜面を滑りつつ。
滑りすぎたらツボ足で登り返し。
程よく締まったザラメなのでツボ足でも埋もれないのがありがたい。
・・・これ、無限に遊べるんじゃないか?

2021030749 2021030750
こんなのんびりマッタリ斜面が、今の気分に合ってますねぇ。
広い斜面をゆる~り自由に滑るのがまた楽しい。

2021030751
引きこもっている間にパウダーは終了、早くも春のザラメツアーになっちゃいましたが、これもまた楽し。
というか、ザラメ最高だな。

2021030752
ストップ雪皆無。
板がよく走る快適ザラメ。

2021030753
最後まで楽しく美味しくいただきました!

2021030754
というわけで、帰りはあっという間に戻ってきちゃいました。
スキーだと下りが早いな。
それに、楽しい斜面続きだったのであっという間でした。

2021030755
最後は、すっかり雪が緩んだ道路を滑って終了。
ぎりぎり雪はつながってました。

2021030756
いい一日でした!

ぐるり360°大展望の山頂からは岩手山や八幡平、姫神山、早池峰の山並みを一望。
低め標高と、当日前日の気温がうまく作用して、全山ナイスザラメ。
滑り系というよりも、のんびり癒し系な山歩き。
この時期にぴったりな、素晴らしい山でありました。
こんなに素晴らしいのに誰もいなくてびっくり(下山してきたら数台停まってましたが、山中誰にも出会わず)。

それでも山頂直下は雪が切れそうだったし、木立の中も地面が所々出ていたりしたので、賞味期限は短そうです。
いいタイミングで行くことができて良かった(^^
夏山歩きだと2時間足らずの山だけど、冬期通行止めのおかげで下部の牧場地帯をのんびり時間かけて歩き&滑りつつ、七時雨山の山容をじっくり楽しむことができたのも楽しかったです。

下山後は、西根の焼走りの湯へ(600円⇒割引券使用で半額)。
空いてる温泉にのんびり浸かってから帰宅、でありました。

← ブログランキング参加中♪クリックよろしくです

|

« 2021/2/20 三岩岳BC | トップページ | 2021/3/14 ミツマタお花見山行・ミツバ岳~世附権現山 »

◇山スキー」カテゴリの記事

コメント

華々しいパウダーや雪風呂はありませんが、牧場をスキー場に変えてしまうユニークな発想で、それなりに楽しめたのではないでしょうか☆☆☆

投稿: 青空 | 2021年3月27日 (土) 22時43分

青空さん>
夏道だとあっという間に到着してしまう七時雨山ですが、この時期は除雪前の道をゆったりのんびり歩きつつ、牧場でちょこっと遊びつつ、と結構楽しむことができました。
これからは、こんなザラメ斜面が楽しい季節ですね(^^

投稿: まきchin | 2021年3月29日 (月) 18時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2021/2/20 三岩岳BC | トップページ | 2021/3/14 ミツマタお花見山行・ミツバ岳~世附権現山 »