2021/1/2 北八甲田・雛岳BC
年末大寒波の直撃を受けて、年末の北東北は暴風&大雪で大荒れ。
その影響で東八甲田の道は12月31日12時~1月2日7時半の間通行止め。
ほんとは元旦にも雛岳に行こうと思っていたのだけど通行止めの為登山口まで行けず、ようやく天気が落ち着いて通行止め解除された1/2に雛岳へ。
箒場の高原茶屋に到着すると、早くも先行車が何台か。
2日間通行止めだったということもあり、待ちかねてた人も多いんだろうな。
雛岳に来るときはいつも大荒れで、車から出るのが嫌になるくらいなんですが、この日は風も雪も穏やかで割と平和な感じ。
そんな中さくさく準備して、出発。
先行は2チームかな。
既にしっかりトレースが付いているので、ありがたく辿ります。
提灯みたいに、枝の先にまあるく雪がついてたりして。
こんな可愛らしい雪の造形に和みます(^^
しばらくトレースを辿っていくと、斜度が増したあたりでトレースは右へ左へと巻くようにそれぞれ分岐。
ここからは、尾根上直登ルートを開拓すべくラッセル開始。
2日間降り続いた雪はさぞや深かろう、と思いきや、かなり風が強かったためか締まり気味で、それほど沈まず歩きやすい。
深いところで膝下くらい、概ね脛の中ほどの雪を踏みつつ登ります。
雛岳に来るときはいつも強風吹雪だったけど、この日は風もあまりなくすこぶる穏やか。
見上げるブナの梢も、時折さやさや揺れる程度で静かにすらっと伸びてます。
そんな穏やかな林の中を新雪踏み踏み登っていくと、木立を通して朝日が射しこんできました。
雪面に映る木々の影もいい感じですな。
そんな明るく穏やかなブナ林の中をぐい~っと。
雪はかなり多く、藪や灌木はほぼ埋まっているけど、強風が続いた影響で尾根上はかなり雪面が波打っていて手ごわい感じ。
こりゃ、沢地形の中を滑るが吉ですな。
斜面には、所々にブナの大木が聳えてます。
大きな手のように枝を広げたブナに、雪がもっさり。
そしてブナ林の上限が近づき始めた標高960m付近で登高終了。
先行チームは山頂へ向かったらしく、斜面はどこも手つかずのまま。
それでは、とそそくさとシールはがして滑降準備して、いざ斜面へ。
締まり気味で重め雪かも?と半ば恐る恐る滑り込んでみると、なかなかどうして軽めのいい雪!
1ターンごとに粉雪が舞い上がります(^^
木立をぬって、ラインを考えながら滑るのもまた楽し。
登りに辿った尾根上斜面はかなりうねっていたけど、滑りこんだ沢地形の中はうねりもなく面ツル斜面。
底付きナシのパウダー、いただきました!
200mほど、あっという間に滑り降りちゃいました。
さすが北八甲田、いい雪いい斜面。
これはもう、オカワリ決定でしょう。
自分たちの登りのトレースを使っての登り返しなので楽々。
200m弱をえいやぁと登り返して
少しラインを変えて、2本目へ。
1本目で少し状況わかったので、2本目は思い切って斜面に飛び込めます(^^
というわけで再び登り返し。
次はどこを滑るかな、と考えつつ、静かなブナ林をのんびり登ります。
穏やかな天気だと、登り返しも全然苦じゃないんだな。何度でも登れちゃいそう。
穏やかな天気ということもあり視界がよく、木立の向こうに下界の雪原を眺めつつ、気持ちよく滑り降りて終了。
斜面が緩やかになってからは、行きのトレースを使ってボブスレー状態で戻りました。
箒場に戻って振り返ると、ぼんやりと浮かぶ雛岳が見えました。
山頂付近は雪&風なのか、山の全容は見えず。
山中ではほとんど誰にも出会わず静かな山。
面ツルでタップリの雪を楽しむことができました。
いい歩き初め、山スキー初めになりました。
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下山後は、この日宿泊する八甲田ホテルへ。
早々にチェックインして、源泉かけ流しの温泉を堪能。
5回くらいは入ったかな、いつ行っても誰もいなくてほぼ独り占め状態。
ログハウス風の館内には、あちこちに棟方志功の作品が飾られてます。
そんな作品たちを鑑賞しつつ、のんびりゆったり流れる時間。
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