2020/11/28 道志の山歩き・今倉山~二十六夜山ぐるりっぷ
そろそろ道志山塊や丹沢、奥多摩の山歩きが楽しい季節になってきました。
まきchin隊は、この週末は土曜日のみの山歩きということもあり、近場の道志山塊へ。
目指すは、今倉山と二十六夜山であります。
今回は、道坂隧道入口を起点としたぐるりっぷ。
トンネルの都留市側入口前に6台分くらいの駐車スペースがあり、そこに駐車です。
#この向かい側にキレイなバイオトイレあり。その周りにも5~6台停められます。
トンネル入口の左脇にある登山口からスタート。
標識完備、整備もばっちり。
トンネルの上に上がると、そこから尾根を目指してカラマツやミズナラの林の中を九十九折りに登ります。
100mほどゆる~り登っていくと
明るい尾根上に出てきました。ちょうど東側に連なる丹沢から昇ってきた朝日がまぶしい(^^
道はここで今倉山方面と御正体山方面に分岐。
我らはもちろん今倉山方面へ。
朝日に照らされて、暖かな色合いに輝く落葉の尾根道。
・・・でも実際は冷たい風が吹き抜けて、かなり寒い!(笑)
細い尾根上を緩やかに登り上げる道から振り返ると、木立の向こうに聳える御正体山の向こうには富士山が顔を出してました。
この辺りの山を歩くのは久しぶりなので、富士山がこんなに大きく見えるのか!とちょっとびっくり。
カラマツやミズナラの林の中には、所々にミズナラの大木。
どっしり聳えるそんな大木を見上げつつ、落ち葉をざくざく踏んで歩きます。
カラマツやミズナラの林にブナが混じり始めると道はやや急坂に。
ぐい~っと登り上げて
今倉山に到着。
木立の中であまり展望はないけど、広い山頂部は休憩するにはいい感じ。
ちょいと腹ごしらえしたら、道志の稜線歩きに出発です。
緩やかにアップダウンを繰り返す稜線の道は、ブナやミズナラ、針葉樹の入り混じる林の中の道。
すっかり落葉して明るい林の中をのんびり歩きます。
木立の向こうに今倉山を眺めつつ、落ち葉をざくざく踏みつつ。
穏やかでいい道だなぁ。
小ピーク(今倉山の西峰?)を過ぎたところで展望が開けて、御正体山の向こうに富士山がどかーんと。
例年のこの時期よりも雪は少な目かな、それでも久しぶりにこんなに間近に眺める富士山に、うっとり見入っちゃいます。
展望地を過ぎて下っていくと、鞍部の西ヶ原に到着。
ここで、道坂隧道入口からのもう一つの道、沢沿いコースへの分岐を左に分けて、明るい雑木林の中をゆる~りと登ります。
この西ヶ原から赤岩へと続く道は、大きなブナもある雑木林が広がる斜面を緩やかに登る道で、かなりいい雰囲気♪
そんな道をしばらく気持ちよく登っていくと、細い尾根のやや岩がちな道になり。
この稜線上で随一の展望地、赤岩に到着。
360°ぐるりと開けた展望を楽しみます!
まず正面に聳えるのは富士山、その手前には御正体山と杓子山。
富士山、残念ながら雲が多くなっちゃいましたが。。。
富士山から右手に目を移すと、山頂部にアンテナが立つ三ツ峠山。
その向こうには南アルプス、山頂部には雲がかかっているけど沢筋に雪が積もった山肌が見えてました。
そして右手前に見えている小山は二十六夜山か。
ここから150mほど下ということもあり、思ったよりも下に見えていてびっくり。
なるほど、ここから二十六夜山へはほぼ下りなのね。
北側には金峰山など奥秩父の山々や、大菩薩嶺、雁ヶ腹摺山がずら~りと。
その右手には奥多摩の山並み。
あれが雲取山と飛龍山、大岳山かなぁ、と眺めます。
右奥には筑波山も見えてました。
そして東側には今倉山(の西峰?)
右手に連なるのは丹沢の山々ですな。
今倉山の左奥には、高層ビル群や東京スカイツリーも!
よ~く見ると東京タワーも見えてましたが、いやはやスカイツリーはやはり大きいですな。
丹沢の山並みの右手には箱根の山々。
キラキラ光る相模湾も見えてました。
素晴らしい展望をぐるり眺めて満足!
贅沢に2人占めの大展望を満喫、です。
なかなかこんな展望を楽しめるところはないかも、さすがは赤岩、道志の展望台。
さて、のんびりと大展望を楽しんだら、二十六夜山目指して出発。
緩やかにアップダウン繰り返しつつも下り勾配の尾根道を辿ります。
ブナやミズナラの明るい尾根道。
紅葉の時期や芽吹き始めの時期もいいだろうなぁ。
でも、すっかり落葉して展望もよい晩秋~早春にかけての季節がお勧めかも。
(積雪期は装備・足元要注意ですが)
最近歩いていた東北の山々は、厳しめで森閑とした道が多かったので、こんな穏やかな道は久しぶり。
久しぶりにのんびり穏やかな気持ちで歩いていくと
整備された階段が登場。
さすがは道志の山、整備もばっちりだなぁ、と下っていくと
この林道からも富士山が眺められました。
と言っても雲がかかっちゃってますけど。
三ツ峠山も間近に。
その向こうの南アルプスは、ちょっと雲が取れてきたかな。
林道から、二十六夜山目指して再び尾根上の道へ。
これまでの道と同じく、ブナやミズナラの中の明るい穏やかな道。
いやー、気持ちいい。
落ち葉をさくさく踏みつつゆる~り登って、二十六夜山に到着です(道志山塊には二十六夜山が二座あるそうで、ここは道志二十六夜山)。
南側の展望が開けて、御正体山や富士山が一望!
なかなかの展望、さすがは二十六夜の月待ちが行われていた山ですな。
#二十六夜山という山の名前は、江戸時代に旧暦の正月と7月26日に、二十六夜の月待ち行事が行われていたことに由来するとか。
北側の展望も開けてます♪
奥秩父や奥多摩の山並みが間近に眺められました。
展望がいい山頂は、気持ちいいですね(^^
山頂の片隅には二十六夜塔がありました。
月待信仰の名残ですね、江戸時代には旧暦7月26日の夜半の月光に阿弥陀仏、観世音菩薩、勢至菩薩の三尊が現れ、それを拝むと願いが叶うと信じられていたそうで。
ここで月待ちの行事が行われていたんですねぇ。
二十六夜というなんだか神秘的な名前、そしてその名の由来も含めて、ずっと行ってみたいと思っていた二十六夜山。
ようやく来ることができたけど、雰囲気良く、展望よく、いい山でした!
富士山や周囲の山々を眺めつつ、山頂でのんびり過ごしたら、下山開始。
正面に今倉山~赤岩の山並みを眺めつつ、落ち葉をざくざく踏んで林道へ下山。
二十六夜山を振り返りつつ。
ここから道坂隧道入口まで、林道を歩いて戻ります。
3kmほど続く林道は、晩秋の雰囲気タップリ。
晩秋の斜面の上に見えるのは、さきほど歩いてきた稜線ですな。
そんな稜線を仰ぎ見ながら歩くのも、また楽し。
何やら真っ白な花のような綿毛がいっぱいの蔓に覆われた木々。
ボタンヅルかな、キレイ!
(でも有毒植物らしい。。)
林道沿いの植林地は所々伐採されていて、展望の良い明るい道。
そんな林道の正面には御正体山。
こうして見ると存在感あり登りたくなる山だけど、展望ない山なのよねぇ。。。
ずーっと前に登ったことあるけど、あまりにも展望なくてがっかりしたっけか(笑)
そんなこんなで飽きずに下れる林道でありました。
3km歩いて林道入口のゲートに到着、ここからは車が行き交う道を少し歩いて道坂隧道入口の駐車場に戻って終了です。
帰ってきたら駐車スペースもトイレ前のスペースも満車、人気の山なんだなぁと思っていたら、多くの人は御正体山へと向かったらしい。
さすがは二百名山の御正体山ですな。
こちら今倉山~二十六夜山では数人にしか出会わず、とっても静かな山でありました。
落葉した雑木林の中は穏やかで明るく美しく、そして所々で展望も楽しめて。
心穏やかに歩ける道志の稜線の道、晩秋お勧めです!
さて、下山後は道志の湯の日帰り入浴へ(700円⇒横浜市民割引で500円)。
貸切状態の温泉にのんびり浸かってから帰宅、でありました。
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コメント
こんにちは、早朝からの登山だったのですね。富士山は、どこから見ても綺麗ですね。ボタンヅル?も、背景が適度にボケて、いい感じですね。
投稿: hidechan | 2020年12月 6日 (日) 16時37分
hidechanさん>
富士山は、本当にどこから見ても端正な形をしてますね。
さすがは日本一の山!
ボタンヅルは、枯れ葉ばかりの中に突如現れた綿毛で、見た目とても可愛らしかったです。
投稿: まきchin | 2020年12月 6日 (日) 21時02分