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2020年12月 9日 (水)

2020/12/6 富士山展望の毛無山へ

富士山の展望を楽しみに、朝霧高原から毛無山へ。

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途中の富士山展望台からは、大きな富士山が目の前に♪

===毛無山===
2020/12/6(日):麓(7:05)~朝霧高原分岐(9:35)~▲毛無山(9:50-10:10)~朝霧高原分岐(10:15)~地蔵峠(11:05)~麓(12:35)
歩行距離:9.2km
累積登高:1,150m
累積下降:1,150m
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先週に引き続き、富士山の展望を楽しむべく毛無山へ。
富士山の周りには「けなし山」という名の山が三座あるそうですが、今回登るのは静岡と山梨の県境、天子山塊の最高峰の毛無山。
2012/3/20に登って以来、8年ぶり。
山梨県身延の下部温泉から登る道と、静岡県富士宮の朝霧高原から登る道がありますが、メジャーな富士宮側から登ります。

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登山口へと向かう途中、夜明け前の富士山を眺めます。
富士山の真上の笠雲がほんのり染まってますね(^^

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テントがたくさん張られているふもとっぱらキャンプ場を過ぎると、麓登山口の駐車場に到着。
さすが二百名山でもある毛無山、既に10台近く停まってました。
#20台くらい駐車可。トイレは、駐車場より徒歩10分ほど手前の分岐にあり。

ちなみのこの駐車場、有料です。
駐車場入口のポストに、備え付けの封筒に車のナンバーを書いて500円入れて投入。
下山してきたら、領収書がワイパーに挟まってました。

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準備している間にも車が続々と到着。
日が昇って山の稜線に朝日が当たり始めたころ、のんびり出発です。

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ゲートを過ぎて林道を歩いていくと、右手に麓宮が登場。
鳥居も社殿も結構立派、そして社殿の前にはなぜか一対の大甕。
道中の無事をお祈りして、先へと進みます。

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麓宮の先には、麓金山金鉱石の破砕機なる機械が草むらの中に。
ここいら辺は、今川氏の頃より金鉱石の採掘が進められていて、今川⇒武田⇒北条⇒徳川と支配されてきたとか。
往時がしのばれますな。

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破砕機を過ぎて林道を歩いていくと、ほどなく涸れ沢を渡り、杉林の登山道へ。
刈り払いも整備もばっちりな道を数分登ると

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地蔵峠へと続く道との分岐に到着。
行きは、真っすぐ毛無山へと登る右側の道を辿ります。

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分岐を過ぎてしばらくは、杉林の中の道。
ここから山頂手前の朝霧高原分岐までは、ほぼ一定の斜度でぐい~っと1,000m登り上げる道が続きます。

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登山口から140mほど登ってちょうど標高1,000mあたりで、一合目の標識が登場。
九合目までずーっと、ほぼ100mおきにこんな標識がありました。
さすが人気の山、標識も完備。

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一合目標識の少し手前あたりから林相が変わり、コナラやミズナラ、ブナ、馬酔木の明るい広葉樹の道に。
岩や木の根がごつごつと出ている道ですが、さすがによく踏まれていて歩きやすい。
こんな道を、尾根へと向けて九十九折りに登ります。

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はさみ石なる岩場も登場。
両側の大きな岩に挟まれそうな道ゆえの名前かな?

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二合目の標識のすぐ先、尾根に上がったところに不動の滝展望台がありました。
木立の隙間から向こう側の斜面を覗うと

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細く白い筋のような不動の滝。
最近雨が降っていないせいか、か細い滝でありました。

さて、急坂はまだまだ続きます。

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階段のように木の根がごつごつ絡まり合う道。

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岩がごつごつ出ている箇所も多数。
えいやぁ、と登ります。

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登りつつも見上げるのは、落葉した木立の向こうに聳える富士山!
こんなに間近に富士山を眺めながら歩くのは久しぶりだな。
早く展望開けたところからどかーんと眺めたい、とワクワク。

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それにしてもこの道、景色変わらないし、ずっと同じような林の中だし、斜度もほぼ一定の急坂だし。
単調すぎて少し飽きてくる(笑)
木立の向こうに眺める富士山が唯一の楽しみ、な感じ。
・・・葉っぱが生い茂っている時期は、そんな木立の向こうの富士山もあまり見えないんだろうな。

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四合目標識のすぐ先、標高1,350m付近の小さな広場には、レスキューポイントの看板あり。
木立に囲まれている小さな広場なのでヘリは着陸できそうにないけど、ピックアップは可能なのかな?

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五合目にはマツダランプの標識。
そういえば、不動の滝のところにも同じような標識があったっけ。
このマツダランプ、あちこちで見るよねぇ。。。毛無山にもあったんだなぁ。

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だんだんと高度が上がり、南へと続く天子山塊の山々を木立の向こうに眺めつつ登ります。
稜線繋いで歩くのも楽しそうだけど、下山してからの足が悩ましいんだよね。

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高度が上がるにつれて木立も若干顔ぶれが変わってきて、ブナやカエデが多めの林に。
そして相変わらず一定の斜度で登り上げる急坂が続きます。

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標高1,660mの七合目を過ぎると、岩多めな道に。
あちこちに付けられたペンキマークを追ってぐい~っと登っていくと

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九合目の少し手前、1,860m付近で富士山展望台に到着!
ここから眺める富士山はなかなか圧巻。
眼下に広がる朝霧高原、そしてたなびく雲の向こうに青々と聳えてました。
前日に本栖湖畔から眺めた時よりも雪が少なく見えるのは、方角の違いかしら?

思ったよりも雲多め、そして富士山の上の笠雲も朝からずっと取れないままですが、迫力ある富士山を眺めることができました。
遠くにはキラキラ光る駿河湾や伊豆半島も一望♪

さて、ここまで来れば山頂まではあと一息。

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ますます岩場が多くなった道をぐい~っと登って

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朝霧高原分岐に到着。
ここで稜線上の道と合流です。

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そしてここにもあった、マツダランプ。
というか、ハイキングコースと言うにはややキツいと思うぞ、この道(笑)

ちょうど居合わせたボランティアの方に、地蔵峠経由の道は整備入っているから天気安定している時なら気をつけて行けば大丈夫だよ、と声をかけていただきました。
地蔵峠経由の道は通行止めとの記載もあり、そっちへ行くのはやめようかと思っていたのですが、ならば帰りはそちら経由で下ってみますか。

分岐のすぐそばには、大きな岩の北アルプス展望台もあり。
早速岩の上へとよじ登ると

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まず目に飛び込んできたのは、南アルプスの大展望♪
聖岳、赤石岳、悪沢岳、荒川岳、塩見岳はもちろん、白峰三山や鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳まで一望!
久しぶりの南アルプスの山並みに心が躍ります。

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北アルプスはと言えば、そんな山並みの奥に真っ白な山並みがちらり。
さきほどのボランティアの方によると、鹿島槍だそうだけどどうかな?
それにしても北アルプス、白さが全然違うんだなぁ。

八ヶ岳や浅間山も見えていて、大展望でありました。

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岩の上からの景色を堪能したら、いよいよ山頂へと向かいます。
稜線上の道は、これまでの急坂とは打って変わってとっても緩やか、のんびり歩いて

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毛無山山頂、到着!
山頂からも富士山をキレイに眺めることができました。

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一面の雲海の上に浮かぶ富士山。
壮観!

こんな富士山を眺めつつ、一等三角点のある広い山頂で日向ぼっこしながらのんびり一休み。
山頂には先着の方も何組かおられたし、朝霧高原方面や雨ヶ岳方面から登ってこられた方も数組。
久々の賑やかな山頂でありました。

さて、20分近くのんびり過ごしたら下山開始。

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朝霧高原分岐から先は、地蔵峠経由で下ります。

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分岐からしばらくは、稜線上の穏やかな道。
落ち葉がたっぷり積もった道をざくざく下ります。

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木立の隙間からは、再び南アルプス!
これは赤石岳かな。

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赤石岳に続いて、荒川岳と悪沢岳。
来年は歩けるようになるのかなぁ。

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分岐から緩やかに15分ほど下っていくと、道は稜線上から急斜面の九十九折りに。
たっぷり積もった落ち葉の下には浮石も多く、石ころ踏んで滑りそうになりつつ250mほど下っていくと

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第二地蔵峠に到着。
地蔵峠って2つあるのか。

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木立の向こうには富士山がどかーん、の予定でしたが、生憎雲が出てきてしまって稜線をかすかに拝むのみ。
意外と雲が湧くの早かったな。

第二地蔵峠から、細い尾根上の道を5分ほど下って

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お地蔵さまの祀られた第一地蔵峠に到着。
かなり年季の入ったファンタの1リットル瓶が転がっているのに目がいっちゃいました(笑)
#第一地蔵峠、第二地蔵峠とも、下部温泉へと下る道が分岐してました。

さて、ここから先は、崩落危険個所あり、との記載があった道。
気を引き締めて下ります。

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下り始めは、ガレた急斜面を九十九折りに下る道。
確かに斜面はガレガレで崩れやすそう、こりゃ大雨の後はあちこち崩れてるのかも?

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途中、崩落気味な沢を横切ります。

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沢から見上げると小さな滝。
確かにこれはいかにも崩れそうな。

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沢を横切ると、しばらく細いトラバース道を下ります。
ここも何か所か斜面が崩れた跡があり、所々ロープで補強されていたりして。
積雪期は通りたくないですな。あと大雨の後も。

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明るい林の中、延々と続くトラバース道を下っていくと斜面がやや緩やかになり、金鉱石を焼いた窯なる看板が登場。
ここらにも麓金山の遺構が残ってるのね。

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周囲には、こんな石組みの窯跡がいくつか。
こんな山の中で鉱石を焼いていたのか!

小屋が建っていたと思しき平地や、小さな石碑もいくつかあり。
そんな古代遺跡みたいな道だったとは露知らず、びっくりでした。
下部温泉側へと下る道にも金山跡の遺構があるそうで、この辺りは採掘が盛んだったんですね。

さて、そんな鉱山跡を過ぎると道はいよいよ沢沿いに。

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流木多数の荒れた沢。
こんな沢沿いにがしがし下っていくのかなぁ、と思っていたらさにあらず、道はほぼ高巻き道でありました。

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それでも所々で、右へ左へと渡渉あり。
渡りやすいところを選んで渡渉するようになってましたが、一部じゃぶじゃぶ歩くところも。

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そんな渡渉の前後にはロープのかかる岩場もあり。
結構ガッツリな岩場、足元乾いていてよかった。

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沢沿いの高巻き道は踏み跡わずか。
大きな岩が露出した斜面に付けられた道でもあり、上から岩が転がり落ちてこないかな?とドキドキ。

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結構険しい沢なだけあって、滝もあちこちに。
上から下から、そんな滝を眺めつつ。

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途中にあった大きな滝には、比丘尼の滝、との標識がありました。
落差20m、三段の大きな滝。

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比丘尼の滝からさらに下っていくと杉植林の中へ、そしてほどなく行きに通った分岐に到着。
後は来た道を辿って下山、でありました。
#駐車場は満車、麓宮の前にも数台停められてました。

帰りに通った地蔵峠経由の道は、ボランティアの方がおっしゃっていた通り崩落箇所の道は修復されているものの、荒天時にはまた崩れることが予想されます。
渡渉もある狭い沢沿いの道があることも考えると、雨の日や大雨の後は避けたほうがよいでしょうね。
あと、踏み跡薄いのでルーファイ不安な方も避けたほうがよいかと。
積雪時も危険。
・・・ですが、行きの単調な登りの道に比べれば、かなり変化あり面白い道ではありました(が、お勧めはしない)。

久しぶりの標高差1,000m超えの山歩き。
富士山も南アルプスの山並みも眺めることができて、よかった!
お隣の雨ヶ岳、竜ヶ岳もつないで歩いている方も多いようで、人気の山でありました。

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コメント

色々と変化がある素晴らしい山ですね。

投稿: 平島幸治 (平幸) | 2020年12月 9日 (水) 22時31分

平島さん>
コメントありがとうございます。
お隣の竜ヶ岳や雨ヶ岳をつないで歩けば、もっと変化ある道を楽しめそうです(^^

投稿: まきchin | 2020年12月10日 (木) 20時21分

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