2020/11/15 岩手晩秋山行・六角牛山
岩手晩秋山行、2日目は遠野の六角牛山(ろっこうしやま)へと向かいます。
遠野三山の一つにも数えられる六角牛山、遠野物語にも登場する伝承の山でもあります。
国道から県道35号釜石遠野線に入って走っていくと、右手に六角牛神社が登場。
ここから分岐する林道を3kmほど走っていくと、峠登山口に到着です。
#林道は砂利道だけど、キレイに整備されていてかなり走りやすい。
登山口前には10数台は停められそうな広場があり、そこに駐車。
見上げる六角牛山にはちょうど日が当たり始めたところでした。
#トイレなし
今日も一番乗りかぁ、短時間で登れる山だから、みんな日が昇って明るくなってから来るのかな、と思いつつ出発。
登山口にある百葉箱みたいな箱の中には登山届あり。
その脇には、熊にかじられて細くなった登山口標識、やっぱり熊さん、こういう柱が好きなのね。。。
登山口から四合目の休石までは、ミズナラやカラマツの中の緩やかな道が続きます。
山の西側の道なので、まだ日が当たらず薄暗い道ではありますが、すっかり落葉した林の中なので気持ちよい。
5分ほど歩いたところで、国土交通省の六角牛雨量観測所が登場。
この手前には、1合目の標識がありました。早いな。
雨量観測所を過ぎても、まだまだ続く緩やかな道。
春にはカタクリやマイヅルソウがたくさん咲くそうで♪
ミズナラやダケカンバの林の中をゆる~りと。
木立を透かして、前方に山頂へと続く斜面を仰ぎ見つつ。
足元は落ち葉でざっくざく。
斜面一面に落ち葉が積もっていて、踏み跡もすっかり埋まって迷いそうになるところも何か所か。
そんな道をのんびり歩いていくと、四合目に到着。
大きな岩は休石、確かに寄りかかったり腰かけたりして一休みするにはちょうど良さそうな(^^
さて、ここまでは緩やかな道でしたが、四合目を過ぎると斜度を増した道へ。
笹とミズナラの林が広がる斜面の中、ぐい~っと。
登り始めは道幅広く、落ち葉の積もった道。
五合目、六合目と標識を過ぎるにつれて、斜度を増して岩がちな道に。
道幅もやや狭くなり、岩が階段のように積み重なる道を登ります。
振り返って木立の切れ間から景色を眺めると、眼下に広がるのは遠野盆地、そしてその先には真っ白な焼石連峰!
その右手には夏油スキー場のコースが白くなっているのも見えてますね~。
頭上を見上げると、ぐねぐねと曲がりくねったミズナラの梢。
ブナの林とはまた違った眺めが面白い。
そんな林の中、ぐい~っと登り上げる道を辿ります。
7合目の手前くらいから大岩ごろごろ、かなり斜度も増してきたけど、それでも結構歩きやすい。
落ち葉がたっぷり積もった岩がちな道。
今は荒涼とした雰囲気だけど、早春や新緑の頃はどんな表情しているのかな。
花もいろいろ咲いている道なんだろうな。
そんな道をぐい~っと登り上げて、標高1,050m付近の八合目を過ぎると、道は再び緩やかに。
周囲の木立も低くなり、ダケカンバやミネザクラの灌木の中を歩きます。
足元の落ち葉は霜で真っ白!
日が昇ったら霜は融けちゃうんだろうな。
朝だけのお楽しみの景色(^^
そんな道をゆる~り歩いていくと、九合目に到着。
何やら石碑があり、その隣には石造りの水槽みたいなところも。
信仰の山っぽいぞ。
傍らの笹薮の中には、謎の小屋が!
あとで調べたら、旧雨量計小屋だそうで。お籠り小屋かと思ったよ~(笑)
九合目を過ぎたら山頂は目と鼻の先(^^
道は直角に向きを変え、キレイに刈り払いされた笹と灌木の中をのんびり歩きます。
右手には、遠野盆地や西側の山並みも一望。
山頂近くの窪地には、数日前の雪が残ってました。
この5日ほど前には、麓から見てもはっきりとわかるくらい雪が積もっていたそうなのだけど、私らが歩いた時は、雪が残ってるのは山頂直前のここだけ。
窪地を過ぎ、ほぼ平行移動に歩いていくと
山頂直下の六神石神社奥宮に到着。
神社入口の石の手水鉢には、厚さ10cmはあろうかという氷が張ってました。
奥宮は入口が壊れかけていてやや荒れ気味だったけど、中には祭壇もあり。
手を合わせてお詣りしたら
奥宮のすぐ上にある山頂へ。
すかーんと晴れた空に向かって歩いて
六角牛山山頂に到着です。
この山、ずっと来たかったんだよなぁ~
スッキリ晴れた日に来られて嬉しい!
さぁ、大展望の山頂からぐるりと景色を眺めます。
西側に広がるのは、遠野盆地と焼石連峰、栗駒山。
開けた景色が爽快♪
焼石連峰、アップ。
夏油高原スキー場のコースが白くなってるのが遠目にもクッキリ。
そしてその向こうに見えている真っ白な山は鳥海山!
ここから鳥海山が見えるとは、びっくり。
南側には、前日登った室根山に氷上山。
こんなにクッキリ見えるんだなぁ。
もちろん五葉山も見えてます。
こちらから見ると、あんなに穏やかな山容なのね。
山々の向こうに白く光っているのは太平洋かしらん。
南東方面には、山頂標識越しに片羽山。
あちらも遠野物語に登場する山だそうで。
北側には早池峰と薬師岳。
この角度から早池峰を眺めるのは初めて!
いやー、岩手の山々がずらり大展望!
こんなに展望いい山だとは、びっくり。
前日よりも風が弱い日ではありましたが、さすがに山頂は風がやや強めでかなり寒い。
上着を着こんでぐるり景色を眺めて飽きることはなし。
うっとり見とれて、1時間近くも山頂で過ごしてしまいました。
いやほんと、素晴らしい展望。
ここはぜひ、天気が良く空気が澄んだ日に行くべし、ですな。
さて、心ゆくまで景色を眺めたので、名残惜しいですが下山開始。
山頂から九合目までは、眼下に広がる展望を楽しみながらの道をゆる~り下ります。
九合目を過ぎれば、あとは四合目の休石まで一気に急坂を下ります。
大岩伝ってひょいひょい下れて面白い。
登ってこられる方も意外と多く、人気の里山でありました。
さくっと登れて景色も良くて、いい山だもんね(^^
四合目を過ぎると、朝と違ってすっかり明るくなった晩秋の林の中、陽だまりハイク。
落ち葉ざくざく踏みつつ、晩秋の林をのんびり歩きます。
日が射しこむと、全然雰囲気違うんだなぁ。
カラマツの黄葉も終盤ながらキレイ!
林ごしに見上げる向かいの尾根上にも六角牛山へと続く登山道があるけど、そっちはあまり整備が入っていなくて藪漕ぎ必至だそうな。
のんびり歩いて登山口に戻ってきました。
すっかり日が高くなり、明るくいい雰囲気の登山口でありました。
(朝は薄暗かったけど。。。)
登山口から見上げる六角牛山。
短いながら、かなり充実した山歩きでありました。
晩秋の明るい道も、山頂からの大展望もよかった!
そして林道をごとごと走って、林道入口にある六角牛神社に寄り道。
鳥居も社殿もかなり立派。
境内の大イチョウがすっかり葉を落として、黄金色の絨毯が広がってました♪
おお~っ、と思わず感嘆の声。
・・・そして歩き回っていたら銀杏踏みつけて、車の中まで銀杏の香りで一杯になってしまいました(笑)
遠野から仰ぎ見る六角牛山。
遠野物語読んでから、また来てみるのも面白いかも。
短時間で登れる山ですが、登山道の雰囲気もとってもよく、そして山頂からは360°の大展望。
さすがは遠野三山の一座、ステキな山でありました。
下山後は、遠野食肉センターで遠野名物・ジンギスカンに舌鼓。
カッパ淵など遠野観光してから、たかむろ水光園の日帰り入浴へ(550円)。
グルメも観光も楽しんで満足!(詳細は速報)
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コメント
こんにちは、お天気が良さそうで、爽快ですね。地理感覚がないのですが、鳥海山も見渡せるのですね。
投稿: hidechan | 2020年11月21日 (土) 12時06分
hidechanさん>
鳥海山は、焼石連峰の後方にちょこんと頭を出していました。
まさか六角牛山から鳥海山が見えるとは思っていなかったので、びっくりです。
投稿: まきchin | 2020年11月23日 (月) 14時46分