2020/11/7 南東北晩秋山行その2・大滝根山
この週末は、予定していた北信山行が悪天により中止となったため、好天が望める太平洋側の山へ。
この時期歩くのにちょうどよい、福島・阿武隈山地を歩きます。
まず向かったのは、阿武隈山地最高峰の大滝根山。
山頂には自衛隊のレーダー基地があるのですが、磐越道を走っているといつもそれが見えて気になっていたのでした。
登山口はいくつかありますが、今回は大越登山口から。
登山口手前に廃業ホテルの廃墟があり、その前に車を停めて出発です。
#登山口まで車で入れますが、駐車スペースはほとんどなし
登山口までは砂利道をゆる~り5分ほど歩きます。
途中に廃墟あり、打ち捨てられたバスあり、薄暗い時に通ったらちょっと不気味な感じの道。
登山口標識を過ぎると、沢沿いを緩やかに歩く道へ。
沢音は耳に心地よく、ちょうどこの辺りの紅葉が真っ盛りで目も楽しく。
途中、杉やカラマツの林もありつつ。
明るい林の中を歩いていくと、面白い形の岩が登場。
笠石、だそうで、確かに笠みたいな形。
賽の河原で、道は霧島権現コースと日山権現コースに分岐。
沢沿いの霧島権現コースは帰りに通ることにして、行きは尾根道の日山権現コースへ。
沢を離れ、紅葉の斜面へ取り付きます。
歩き始めはいい感じだったんだけど、すぐに踏み跡薄くなって
笹薮に突入!
尾根へ向けて50mほど、九十九折りに登り上げる急坂は結構な藪。。。
聞いてないよー、こんな藪だなんて。
突然の藪に、気分的にダメージ受けつつ登り上げると、細い尾根上の道に出てきました。
尾根上の道も所々笹薮が濃いところを見ると、あまり歩かれてないのかしらん?
それとも今年はコロナの影響で、整備が入っていないのか?
尾根上を歩いていくと、展望台に到着。
ちなみに日山権現は、この展望台の先の岩の下にあるそうだけど、ちょっとわからなかった。。。
展望台からは、下界に広がる紅葉と遠くに連なる吾妻連峰や安達太良山が一望。
遠くの山並みは真っ白に冠雪してますねぇ。
ちょっと雲多めでスッキリとは見えないけど、ここまでの藪道ダメージを帳消しにしてくれるような展望♪
そんな展望を楽しんだら、再び尾根道へ。
細い尾根道の両側には、ミツバツツジやサラサドウダン、シロヤシオ、シャクナゲの木々がたくさん。
5月頃にはたくさん花が咲いて華やかだろうなぁ。
今はすっかり落葉して明るい晩秋の道であります。
そして最後、笹の中を歩いていくと、仙台平からの道に合流。
仙台平からの道は道幅も広く整備されてましたが、こっちの日山権現コースの入り口は笹薮にて。
日山権現コースを下る時には、どこから入ればよいのかちょっと迷うかも。。。(分岐の張り紙はアリ)
合流から先は、明るい雑木林の中の緩やかな道。
のんびり歩いていくと
ぱあっと木立が開けて、高塚登山口からの道と合流。
送電線が通っていて切り開かれたこの場所からは、南東~南西側の展望が広がります。
南東方面の奥に見えてるのは、朝日に光る太平洋かな。
南西方向には蓬田岳。
その奥には那須連峰が見えるらしいけど、この日は見えず。
分岐に立つ標識によると、高塚登山口へ下ると石ポッケやペラペラ石という大岩があるらしい。
どんな岩なのか、すごく気になる。。。
でもそっち方向に行くと下っちゃうからな。
ここはぐっと我慢して山頂を目指します。
山頂へ向けて歩いていくと、なにやらぶい~んという機械音がどんどん大きくなってきて。
なんの音だ?と思っていたら、突然大きなレーダーと発電施設らしき建物が登場。
この音だったのか!
大滝根山山頂に建つ自衛隊レーダー基地ですな。
さすが、遠くからも見えるだけあってかなり大きい!
基地のフェンスに沿って歩いていくと、峯霊神社が祀られた大滝根山山頂に到着です。
立派な石の鳥居をくぐって
神社にお詣り。
神社の横にあった由緒書きによると、奈良時代に坂上田村麻呂が創建した神社だそうで。
そして、大滝根山は大正時代までは女人禁制だったらしい。
信仰の山なのね。
神社の裏手もレーダー基地。
張り巡らされたフェンスの向こうの基地敷地内には、一等三角点がありました。
フェンスに張り付くごろ太君。
見てるのは一等三角点かな、レーダーかな。
レーダー&アンテナ大好きごろ太君、大きなレーダーを間近に見て嬉しそう。
それにしても大きなレーダードームですな。
さて、ひとしきりレーダードームを眺めたら、近くの梵天岩に寄り道。
フェンスに沿って基地北側の林へと歩いていくと
木立の中に、ハシゴのかかる大きな岩が登場!
これが梵天岩ですな。
もちろんここは登るでしょう。
結構広い岩の上にも階段状に窪みがあり、登りやすくなってました。
岩の上からは、これまた自衛隊基地のアンテナが一望。
あれで通信してるんだなぁ。
その奥に見えているのは移ヶ岳かな。
神社や基地周辺の広場は木立の中で展望なかったけど、梵天岩の上からは好展望。
山頂からもほんの少しの距離だし、ここは寄り道すべし、ですね。
さて、では戻りますか。
間近に見上げるレーダードームもこれで見納め、今度は下界から仰ぎ見ますね。
下りの霧島権現コースは、神社の前から分岐する踏み跡を辿ります。
この道も歩き始めは笹薮の中。
が、笹薮の中を緩やかに下り始めてすぐに、大きな岩や木の根が絡まり合った急坂へ。
鎖やロープがかかるところも何か所か。
(鎖を使わず下れる迂回の踏み跡も多数)
かなりの急坂ながらも、登りの日山権現コースと同じく、道沿いにはシャクナゲやツツジの木々がたくさん。
花の時期はそんな花々が目を楽しませてくれるんだろうな。
今は晩秋の明るい道、落ち葉ざくざく踏みつつ一気に下っていくと
御沢地蔵尊が登場。
首は後から継いだのかな、きれいなお顔をなさってますね。
そして御沢地蔵尊を過ぎると、沢沿いに下る緩やかな道へ。
小さな沢を何度も渡渉つつ下ります。
道だけでなく沢にも落ち葉いっぱい、彩り鮮やか。
でも水面が落ち葉に覆われているので、地面と思って足を出すとどぼん、なんてことにもなりかねない(笑)
ちょいと足元注意しつつ。
それでも水面に浮かぶ落ち葉はキレイ!
見とれちゃいますね~(^^
ブナやミズナラの広葉樹はほぼ落葉してますが、所々に色づいた木々もまだ残っていて。
沢沿いの晩秋の道を楽しみつつ、のんびり下っていくと
賽の河原に戻ってきました。
これでぐるり完了、あとは来た道を戻ります。
朝は太陽が低くて薄暗い道でしたが、帰りはお日さまに照らされて紅葉がキラキラ輝く道。
気持ちよく歩いて終了、であります。
途中出会ったのはお一人のみ、静かな山歩きでありました。
山頂部がどかーんと自衛隊レーダー基地になっているので、そういうのが嫌な方にはイマイチかも、ですが、なかなか間近には見られないものでもあるのでそれもまた楽し。
晩秋のこの時期は明るい雑木林の道を楽しむことができました。
ツツジやシャクナゲの時期も結構よさそうです。
下山後、大滝根の集落から見上げる大滝根山。
なかなかに通好みな山でありました。
さて、2時間半ほどの山歩きだったので歩き足りないまきchin隊、この日二座目へ向けて移動です。
> 11/7 鎌倉岳へ
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