2020/9/19 荒船山
四連休な週末でしたが、まきchin隊はコロナのあおりをくらってお仕事にて普通の週末。
まぁ、コロナ第二波の後ということで、山も観光地も人がここぞと繰り出して大混雑だろうし。
うちらはのんびり静かにいきますか、てことで、日帰りで東信へ。
関東近辺は天気ビミョウだけど、樹林の山歩きならいいかな、てことで、目指すは長野と群馬の県境の荒船山。
そそり立つ岩壁が特徴的な、大きな船のようにも見える山であります。
なんでもカルデラの一部だそうで。
登山口はいくつかありますが、今回は内山峠から。
佐久からの国道254号線から林道に入って少し走ったところに駐車場がありました。
#20台くらい駐車可
#簡易トイレあり(今年は6月ごろ設置? 11月上旬に撤去とのこと)
お天気考えたら昼前に歩き出すのがよさそうでしたが、人が多いのは嫌なので早朝出発。
・・・が、登山口から既にガスっててテンション下がる。。。
とは言いつつも、出発。
駐車場の奥にある登山口から歩き始めます。
歩き出しから早速、霧で幻想的な森の中。
ぐねっと曲がった木が、なんだかおどろおどろしい。
しかも鹿の踏み跡多数、あちこちで警戒音を出しまくってがさがさ動いていてなんとも賑やか(笑)
・・・早朝行動中にお邪魔してスミマセン(^^;
緩やかにアップダウンを繰り返す道を登っていくと、道が細く両側が切れ落ちているところには手すり完備。
さすがは荒船山、登山道の向こうは岩壁なんだな。
ガスってて見えないけど。
前半戦はほぼず~っと、こんな感じの穏やかな道。
広葉樹に囲まれた道は、紅葉の時期もキレイだろうな。
荒船山はあんな山容なので、登山道もさぞや岩だらけでゴツゴツしてるんだろうなぁ、と思っていたのですが。
歩きやすく気持ちよい道なので、拍子抜けしちゃうくらいでした(笑)
そして登山口から40分ほど歩いてきたところで、大きな岩屋が登場。
鋏岩修験道場跡の洞窟だそうで。
洞窟の前には、道場跡の礎石もあり。
山岳信仰が盛んだったのね。
さて、ここまで歩いてきたところで、ばらばらっと雨が降ってくるようになったので、ザックカバーと雨具装着。
相変わらずの霧の道をのんびり歩きます。
途中、倒木を迂回する道や崩落している箇所を高巻く道もあり、ちょっと滑りやすかったところを注意するくらいで、後は終始歩きやすい道。
しっとりした空気に誘われたか、大きながまがえる君ものっしりと登場。
貫禄たっぷり(^^
道沿いに目立っていたのは、こんなハンモックみたいな蜘蛛の巣。
蜘蛛の巣団地みたいに、灌木や枯れた笹の枝にみっしりついてました。
雨粒がキラキラきれい。
しばらく歩いていくと、岩の隙間から流れ出る一杯水に到着。
傍らにある看板には「登山者はここで必ず水を一杯口にした」なんて書いてあるけど、岩がめちゃくちゃ滑りそうだし、足を滑らせたら谷に真っ逆さまな感じだったので、水を一杯口にするのは遠慮しておきました。
そして一杯水を過ぎると、いよいよ本格的な登りが始まります。
まずはハシゴを通過して。
九十九折りに高度を上げていく道には、岩場が何か所か登場。
雨に濡れて滑りやすいので、慎重に。
そんな岩場の道を100mほど九十九折りに登り上げると
ハイキングコース(!)の看板が登場。
頂上台地に登り上げました(早い!)。
山に登る途中でこんな台地を歩く、てのはあるかもしれないけど、ここ荒船山は山頂部が広大な台地、という面白い地形。
ここからはのんびりと台地の上を歩きます。
穏やかな林の中、気持ちよい。
のんびり歩いていくと、艫岩展望台の避難小屋に到着。
以前はここにトイレがあったけど、今は閉鎖中。
避難小屋の脇には展望台があり、早速そこから景色を眺めます。
展望台と言っても、足元が絶壁のように切れ落ちた岩の上にあるだけなので、落ちないように要注意で。
歩いているときは霧の中だったけど、ここはちょうどその境目なのか。
目の前には、佐久側から流れ落ちる広大な滝雲!
静かに、でももくもくと流れ落ちる様がなんとも素晴らしい。
正面の浅間山には、まだ雲がかかってました。
足元を見下ろすと、山肌を縫うように走る国道254号が。
でもこの展望台、手すりも柵もないので、これより先には進めず。
#過去に何回も転落事故が起きているので、絶対に端から下を覗きこまないように。
展望台の脇には、切れ落ちた岩壁の艫岩がありました。
こんな感じで、この展望台の下も切れ落ちてるんでしょうな。
怖い怖い。
展望台の山座同定盤。
「荒船山頂」って書いてあるけど、最高点はここじゃないのよね。
というわけで、最高点の経塚山を目指して出発。
広大な頂上台地を歩いて向かいます。
テーブルマウンテンの上を歩くって、初体験でドキドキワクワク。
頂上台地の一角にはこんな沢もあり。
頂上なのに、どこから水が湧いてくるんだろう?
歩いていくと、皇朝最古修武之地、なる石碑がありました。
なんでも、信州諏訪神社の建御名方神が温暖な平地を求めて関東に領地を広げようとしたのを、香取神宮の経津主神と鹿島神宮の建御雷之男神がそれを迎え撃つべく陣を構えたそうで。
それを収めるべく、天照大神がニニギノミコトをこの地に遣わして和議を結ばせた、とのこと。
・・・なんだか壮大な神話物語でびっくり。
登山道沿いには石の祠もちらほら。
今でも修験道の山なんでしょうね。
そんな神聖な空気の漂う山頂台地をのんびり歩きます。
いいなぁ、こののんびり感、ちょっと経験したことないな。
下から見上げる航空母艦みたいな山容からは、全然想像できないこの雰囲気。
穏やかな林の中には、苔生した倒木もあり。
しっとりいい雰囲気。
途中にクリンソウ群生地もありました。クリンソウの時期はすごそう。
台地をのんびりと30分ほど歩いていくと、星尾峠への分岐に到着。
ここからは50mほど、少し斜度を増した道を登って
小さな祠のある経塚山に到着。
ここが荒船山の最高地点、船で言えばブリッジか。
山頂は木立の中で展望はないけど、木立の隙間からちらちらと周囲の山並みを見ることができました。
さて、山頂で一息ついたら、来た道を戻ります。
ちょうど霧も晴れて日が射してきて、いい感じになってきた道を歩きます。
台地に登り上げたところに「ハイキングコース」の看板があって笑っちゃったけど、確かに台地の上はハイキングコースね。
艫岩展望台に戻ってくると、さっきよりも滝雲が引いて眼下の山並みがよく見えるようになってました。
浅間山にかかる雲も、あと一息で取れそう。
オタカラコウ、トリカブト
展望台の近くにはこんな花も咲いてました。
さて、では登ってくる人ともちらほらすれ違うようになってきたので、まきchin隊はさっくり下山開始。
一杯水上の岩場の急坂を、足元注意でぐい~っと下ったら、あとは日が射しこむ明るい林をのんびり下ります。
大きな岩に食い込む木の根!
岩場の山の木々は、木の根を張り巡らして頑張って立ってます。
行きに見た蜘蛛の巣たちは、日差しを浴びてキラキラと。
繊細なガラス細工みたいでキレイ。
行きはガスってて見えなかったですが、木々の隙間からそそり立つ岩壁を見上げます。
あの岩壁の上が、あんなに穏やかな台地になっているとは知らなかったなぁ。
荒船山、面白い山です。
そしてのんびり下ってこの日は終了。
下山途中ですれ違ったのは10組くらい、下ってきたら駐車場もほぼ満車でありました。
早朝出発したおかげで、行きはガスってたけど静かな山をのんびり歩けて良かった。
思っていたより穏やかで歩きやすい道だったし、テーブルマウンテンの山頂台地歩きもかなり良かった。
秋にまた歩きたい山であります。
下山後は、佐久のピッツェリアジンガラで石窯ピッツァに舌鼓(詳細は速報)。
布施温泉(物味湯産手形使用で500円⇒50円)でのんびりとお風呂に浸かってから帰宅、でありました。
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コメント
テーブルマウンテン、楽しく拝見しました。私のFacebookにもシェアさせてください。よろしくお願いいたします。
投稿: 土田哲夫 | 2020年9月28日 (月) 20時07分
土田さん>
テーブルマウンテンってなかなかないですよね、どうしてこんな地形になったんだろう?と思いながら歩くのも面白かったです。
Facebookにシェアいただけるとのこと、ありがとうございます!
投稿: まきchin | 2020年9月29日 (火) 08時12分