2020/9/12 北信・霊仙寺山
この前週は九州地方に大きな台風が2つ来たかと思えば、この週末は関東地方南岸に熱帯低気圧が接近。
関東地方や東北地方は雨模様、ということで、唯一青空が望めそうな北信へ。
高い山には雲がかかっていそうなので、低めの里山狙いです。
向かったのは、飯綱山と峰続きの霊仙寺山。
いいづなリゾートスキー場のある山であります。
霊仙寺の集落を抜けて砂利道の林道を少し走った左手に、霊仙寺跡の駐車場があり、そこに駐車。
#5~6台駐車可。トイレなし。
室町時代から山岳信仰の修験所として栄えていたという霊仙寺(りょうぜんじ)の遺跡がある山。
お寺の読みは「りょうぜんじ」だけど、山は「れいせんじ」なのね。
駐車場から遺跡へと通じる参道もあったのですが、登山道標識は林道の方を指していたのでそちらへ。
・・・これがどうやら間違いの元だったようでして。
雑木林と杉植林の中、小さな沢沿いに緩やかに伸びる林道を辿ります。
ちょうど朝日も射しこんできて明るい林。
途中、小さな広場も通り過ぎつつ林道をてくてくと。
いったいいつになったら登山道になるのかなぁ、なんてのんきに考えていたら、いつの間にか登山道は藪っぽくなってきて。
これ、ほんとに正しい道なのかしら?
それでも藪の中にわずかに踏み跡があるので、人は歩いてるみたいだなぁ、なんて思いつつ歩いていたら、堰堤に突き当たって行き止まり。
うむむむ、やはり道間違ってたか。久々に道ロストした(^^;
すごすごと来た道を戻ってみると、なんと駐車場までほんの200mというところで
登山道分岐が!
登山道標識が林道からちょっと引っ込んだところにあったのですが、完全に見過ごしてた。
なんか分岐があるなぁ、とは思いつつ完全にスルーしてたようで。。。
注意不足&下調べ不足ですな。
大沢沿いに伸びる林道を往復4km、標高差で200mも登っちゃってたという盛大なる道ロスト。
まぁ、今回の行程は短めなので、追加の運動ができたと思えばそれもよし、か(笑)
分岐から入っていくと、すぐに、駐車場から遺跡へと通じる参道に合流。
最初から参道を来てればよかったわけね。。
参道はといえば、苔生した石畳や立派な杉並木、風格ある石造りの手水鉢や石段などなど、古の雰囲気満点。
霊仙寺奥ノ院がひっそり佇んでました。
標識には「五社権現」と。
大日霊貴命、大己貴命、事代主命、稲倉魂命、猿田彦命の五神が祀られていたそうで。
奥ノ院の脇の開けたところには、大きな岩がごろごろと積み重なってました。
なんだか不思議な迫力のある場所。
御神木の桜も。
御神木のたもとにある石碑には、霊仙寺山頂より飯縄山をへて戸隠山中社へほにゃらら、と刻まれてました。
いかにも修行の場、な神聖な空気が流れる一画であります。
さて、奥ノ院からは本格的な登山道が始まります。
斜面のトラバースから急坂を登って尾根上へと上がると、しばらくは緩やかな道が続きます。
涼やかなミズナラ林の中、気持ちよい道。
登山道にはこんな味のある標識も。
標識の上には番号も降ってあるし、要所要所にこんな標識あるのかな、と思ってたらここだけ(笑)
味のある標識のすぐ先には、こんな標識が。
あと1時間半、と書いてある割には、ここから山頂までは800mほど登らないといけないんだよなぁ。
うちらの足だと2時間はかかると思うのだが。
#実際、ここから山頂へは2時間近くかかった
ミズナラ林をの~んびり。
登山道脇の笹はキレイに刈り払われていて、すこぶる歩きやすい。
刈り払いされたのは割と最近のようでした。
足元には青いどんぐりがいっぱい落ちてました。
先日の大風で落ちちゃったのかな。
そんな道をのんびりと300mほど登っていくと、標高1,200m付近でいよいよ道は急坂へ。
ここから山頂まで、こんな急坂が続きます。
標高1,300m付近で、いいづなリゾートスキー場へと続く道を左に分けると、ますます斜度を増した道を登ります。
かなりの急坂だけど、木の根や踏み跡が小さな段になっていて意外と登りやすい。
斜度が増したあたりから、ダケカンバとブナ主体の明るい林になってます。
見た目にも涼やか!
そして新緑や紅葉の時期も気持ちよさそう。
途中、飯綱山方面から来たと思しきトレラン集団とすれ違いつつ、黙々と高度を上げていくと
だんだん木立が低くなり、空が近くなってきた(^^
それと同時に、大きな岩が多めで段差も大きい道に。
段差を越えつつ、えいやぁ、と登ります。
標高1,700m付近になると、シラビソの木々が増えてきて植生も変化。
そしてこんな石碑も所々に登場。
お祀りされている神様の名前が刻んであるようだけど、風化していて読み取れず。。。
大きな池は霊仙寺湖かな。
左手の山は斑尾山、そして飯縄の田畑や果樹園が眼下に広がってます!
いい眺め(^^
遠くに見える志賀の山並みは雲の中、こちらもお隣の飯綱山には雲がかかっているけど、そのおかげか霊仙寺山には雲もかからず、下界の景色をキレイに眺めることができました。
石積みのある小さな広場(展望地)を何度か過ぎつつ歩いていくと、飯綱山へと続く稜線の分岐に到着。
お天気良ければ飯綱山往復、とも思っていたけど、飯綱山方面はガスの中なので省略することにして霊仙寺山山頂を目指します。
分岐を過ぎると灌木の中の明るい道へ。
秋の花々が咲く草原も広がります。
オヤマリンドウ、ウメバチソウ、マツムシソウ、トガクシコゴメグサ
花々も秋一色。
シラタマノキの白く丸く小さな実もあちこちに。
霊仙寺山山頂、到着。
山頂標識の脇には、これまた神様の名前が刻まれている石碑がありました。
晴れていれば北アルプスまで眺められるそうですが、この日は高い山は雲の中。
それでも、斑尾山や野尻湖、黄色く色づき始めた田んぼや果樹園といった展望を楽しむことができました。
里の景色を間近に眺めることができるのも、里山のいいとこですね(^^
広い山頂で、ちょいと腹ごしらえをしつつ景色眺めつつのんびり一息ついたら、風も冷たいのでさくさく下山開始。
雲に包まれる、お隣の飯綱山を眺めながら下ります。
晴れてれば寄り道しようかと思ってたんだけどね。
目の前には下界の景色が広がります。
急坂なので足元に気を配りつつ、スカッと開けた展望を楽しみつつ。
山頂から200mほど下ると、あとはひたすら木立の中の道。
登っているときは、帰りは木の根で足を滑らせないかとちょっと心配だったけど、そんなこともなく下りやすい道(急坂だけど)。
下山途中にすれ違ったのは2組のみ。
静かな道をあっという間に下っちゃいました。
奥ノ院まで下ると、あとは杉林の中の参道をゆる~り歩きます。
帰りは参道を辿ってそのまま駐車場へ。
参道沿いには、三ノ鳥居や二ノ鳥居跡、講堂跡や前宮跡の遺構もありました。
この苔むした礎石が、また歴史を感じますねぇ。
随分大きく、信仰を集めたお寺だったんだな。
帰りはそんな遺跡も見学しつつ、ゆる~り参道を歩いて駐車場に戻ってきました。
途中で出会ったのは3組のみ、静かな山でした。
そんなマイナーな山ながらも刈り払いバッチリで歩きやすかった(刈り払い入ったのは最近かも)。
さっくり登れて景色も楽しめて、なかなか良かったかな。
林もキレイで、紅葉時期もよさそう。
・・・それから登山道は、駐車場からの参道を素直に辿ることをお勧めします(笑)
下山後は、近くのむれ温泉天狗の館の日帰り入浴へ(600円⇒割引券で500円)。
早めの時間だったためにほぼ貸し切り状態、のんびり浸かることができました。
そしてその後はサンクゼールのカフェでのんびりまったり⇒山田牧場&志賀ドライブ⇒小布施でイタリアン。
道の駅小布施で車中泊してから翌日帰宅、でありました。
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