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2020年8月 6日 (木)

2020/8/1-2 北アルプス裏銀座、野口五郎岳への稜線歩き(2日目)

裏銀座の稜線歩き、2日目は素晴らしいお天気。

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野口五郎岳に続く稜線と、その向こうに連なる黒部の山々。
素晴らしい展望!

===野口五郎岳~高瀬ダム===
2020/8/2(日):野口五郎小屋(4:15)~▲野口五郎岳(4:30-5:15)~野口五郎小屋(5:30-6:05)~三ツ岳肩(8:00)~烏帽子小屋(9:05-9:20)~高瀬ダム(12:00)
歩行距離:12.7km
累積登高:270m
累積下降:1,820m
======
※野口五郎小屋から烏帽子小屋までの稜線歩きは、景色眺めながらかなりゆっくりです。

> 1日目へ

前日は、消灯前に寝落ちしたので睡眠たっぷり。
寝袋で寝てたのですがかなり寒くて、さすが3,000m近い山の上だなぁなんて思いつつ。
日の出前に起き出して、野口五郎岳山頂へと向かいます。

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既に登山道はほんのり明るくてヘッデンいらず。
15分ほど歩いて山頂到着、ここで日の出を迎えます。

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東側には一面の雲海が広がります。
ちょうど日が昇ってくるあたりにゆらゆら漂う雲が、黄金色に輝いて幻想的。

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前日歩いてきた稜線を振り返ります。
その向こうの剱・立山や針ノ木岳、後立山の山並みも雲の上に浮かんでますね。

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立山、アップ。
立山の山頂から日の出を眺めてる人もいるかな。

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後立山の山並み。
このお隣には、妙高・火打や飯縄山、高妻山も見えてました。

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表銀座の大天井岳の隣には、富士山がちょこんと顔を出してました。
八ヶ岳は雲の下でしたが、南アルプスや中央アルプスはかろうじて雲海の上、今日は随分雲海が高いな。

山頂は、西側から吹き付ける風がかなり強くて寒いけど、だんだんと明るくなってくる空にワクワクしてるので寒さもそれほど苦ではなし。
東の空を眺めていると

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本日の太陽が昇ってきました!
茜色に輝く大きな太陽、日の出の瞬間ってなんでこんなに感動するんだろう。

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その朝日に照らされる山並みもまた素晴らしい。
ふんわり漂う靄が淡く輝いて、それを纏った山並みもいい雰囲気。

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視線を左側に移していくと、赤く照らされた赤牛岳と薬師岳が。
赤い赤牛岳はさらに赤く、白い薬師岳はほんのり茜色。

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水晶岳から鷲羽岳の稜線は茜色に染まってモルゲンロート!
山並みに映るのは野口五郎岳の影ですな。
ほんのり染まった空の淡い色合いがなんともキレイ。

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真砂岳から水晶岳へと続く稜線の先には、槍ヶ岳と鷲羽岳。
笠ヶ岳や乗鞍、御嶽も一望であります。

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槍ヶ岳の向こうには前穂や奥穂も。
東鎌尾根、西岳と続いて常念岳や大天井岳まで続く山並みもいいですねぇ。

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こちらは表銀座。
前日は雲の向こうで見えたり見えなかったりだったけど、この日はずら~りと見えてます。

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なんて素晴らしい朝、素晴らしい展望!
360°広がるこんな展望にウットリ見とれていると、日はだんだんと高くなり。

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水晶岳もクッキリ!
野口五郎岳の影もクッキリ映ってます。

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野口五郎岳から眺める鷲羽岳、かっこいいなぁ。
鷲羽岳も大好きな山、久しく行けてないですが、今度はあっちへ向けて歩きたい。

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朝日に照らされる山並みをゆっくり眺めていたら、すっかり日も高くなり。
そろそろ帰り支度もしなくちゃいけないし、と後ろ髪をひかれつつ小屋へと戻ります。
いやはや、それにしても素晴らしい日の出でありました。

小屋に戻って、朝食のおにぎりを頬張りつつ荷造りしたら、下山開始です。

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小屋の方に、気を付けてね~と見送っていただいて。
こんな時ではありましたが、温かく迎えてくださってありがとうございました!
野口五郎岳と野口五郎小屋を名残惜しく振り返りつつ、出発です。

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さぁ、ここから大展望の稜線歩きが始まります!
強風吹き付けて寒いくらいな稜線ですが、お待ちかねの晴天大展望にワクワク♪

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なんといっても壮観なのは、赤牛岳に薬師岳。
尾根の左手にどっしりと聳えて大迫力。しかも近い!

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水晶岳もクッキリと。
前日は、雲も多めで黒々と聳えていた水晶岳も、朝日に照らされて白と緑のコントラストが明るく鮮やか。
こんな山並みが間近に眺められるなんて、至福ですわ~(^^

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立山から五色ヶ原~越中沢岳~薬師岳と続く稜線も一望。
こんな雄大な山並みを目で辿りつつ歩くのって楽しいなぁ。
久しぶりの北アルプス稜線歩きなので、なおのこと楽しい。

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尾根の右手には表銀座の山並みも見えてます。
こちらは唐沢岳と餓鬼岳、その向こうに広がる雲海も雄大で。

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一直線に伸びる表銀座の稜線。
アクセスしやすい表銀座、人いっぱい歩いてるんだろうな。
こちらは全然人いない。

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野口五郎岳の向こうにはちょこんと槍ヶ岳。
ここからも槍が見えるのか!

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こんな大展望が広がる稜線なので、もう何度も足が止まってしまって全然前に進めない。
でもこんなに素晴らしい展望なんだもの、ゆっくり歩いて楽しまなくちゃ!と開き直ってのんびり歩きます。
人も全然いないし静かだし、なんて贅沢。

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岩を伝って歩くところあり、白ザレなところあり。
穏やかにアップダウンを繰り返す稜線を歩いていくと、前方に三ツ岳が見えてきました。

三ツ岳の手前で、道はいったん展望コースと花畑コースとに分岐します。
前日は花畑コース歩いたので、この日は稜線上の展望コースへ。

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この道がまた素晴らしい展望、まさにこんないい天気の日のための道。
だんだん近づいてくる赤牛岳がカッコいい。

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振り返ると、野口五郎岳から歩いてきた稜線と水晶岳、鷲羽岳。

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野口五郎岳を挟んで、左側には槍ヶ岳と常念岳、大天井岳。

展望がすごすぎて、思わずザックおろして一休みしちゃいました。
天気の良いときにのんびり歩くには最高です!

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立山もだいぶ近くなってきましたねぇ。
こちら側から立山を眺めるのも久しぶりだな。

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展望コースを下って花畑コースと合流したところで、野口五郎岳を振り返ります。
この景色もここで見納め、じっくりゆっくり眺めて目に焼き付けて。

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三ツ岳のトラバース道へ。
ここから先は、立山や烏帽子岳、後立山を眺めながらの道。

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三ツ岳のトラバース道を過ぎると、眼下に高瀬ダムが見えてきました。
これからあそこまで下るんだな~

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烏帽子岳へと続く稜線の先には、南沢岳や不動岳。
その向こうには、随分近くなった立山や針ノ木岳も。

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烏帽子岳と立山、アップ。
烏帽子の岩場がにょきっと突き出ていて面白い。
ここらあたりから眺めるのが、一番よく目立って見えるかも?

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左手には、この日ず~っと見えてる赤牛岳と薬師岳。
見る位置が変わると、見え方も変わってきてこれまた楽し。

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三ツ岳からザレ道を下り、ガレた稜線を下っていくと、烏帽子のテン場下のヒョウタン池に到着。
テン場の中は、空気がこもってむわっと暑い。
テント張ってたら暑くて堪らないだろうな。今年はここにはテント張れないけど。。

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テン場から三ツ岳を振り返ります。
なかなか立派な山容で。

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テン場の中にはお花畑もいっぱい、そんな道をゆる~り登り返して、烏帽子小屋に到着。

この日登ってくる人はまだ到着前、静かな小屋前で一息です。

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小屋前のイワギキョウの花畑と、赤牛岳と薬師岳。
やっぱり晴れてるといいね(^^

のんびり15分ほど休んだら、ここから一気にブナ立尾根を下ります。

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下り始めはダケカンバの中の明るい道。
登山者何組かとすれ違いつつ下ります。
縦走装備の方達もおられて、いいなぁ、なんて思いつつ。

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尾根の左手に見上げるのは、南沢岳と不動岳。
斜面が絶えず崩れていて、時折落石の大きな音が聞こえてきてました。
・・・そのうち登山道なくなっちゃうんじゃないの?!
#2020年8月現在、不動岳~船窪岳間の登山道が崩落していて通行不可

ブナ立尾根上の道も何か所かは崩落しているようで、そんなところは迂回しつつ下ります。

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しばらく下っていくと、コメツガ主体の道へ。
番号標識No.5からNO.8までは急坂続き、焦らず急がず下ります。
前日は大汗かいて登った道ですが、下りだからかそれほど暑さは感じない。

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No.9のごんだ落とし付近からは涼やかなブナ林に。
相変わらずの急斜面ですが、九十九折りを繰り返しつつ一気に下って

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登山口に戻ってきました!
下りはあっという間だな。

そしてあとは、砂地の河原を歩いて不動沢トンネルをくぐって、高瀬ダムに戻ってきて終了。
タクシーが待ってるといいなぁ、なんて思ってたけど、今年は登山者が少ないということもあってか客待ちタクシーはなし。
それでもダム堰堤の公衆電話(10円玉必須!)から電話したら、15分ほどでタクシー来てくれて、早々に七倉に戻ることができました。

久々の裏銀座、久々の野口五郎岳。
天気にも恵まれて、素晴らしい展望を満喫することができました。
間近に眺める山並みは大迫力、心が洗われました。
こんな時ではありましたが、野口五郎小屋の方にも温かく迎えていただき、本当に感謝です。
山を歩けることのありがたさをしみじみと感じた2日間でありました。
#行くかどうしようか迷いましたが、2人ともほぼ在宅勤務でほとんど外出してないし体調も万全。
#静かな山域ということもあって、いろいろ準備した上で今回は行ってきました。

下山後は七倉山荘の日帰り入浴へ(650円)。
熱いお湯にゆっくり浸かったら、安曇野のそば処双葉で腹ごしらえして帰宅、であります(お蕎麦詳細は速報へ)。

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コメント

暑中&残暑お見舞い申し上げます☆

色々と制約が多い昨今ですが、とても良い場所で至福の時を過ごされましたね(^^)/

これ以上望めないほど素晴らしい夕焼けと朝焼けだけでお腹いっぱいです(^_^)v

投稿: 青空 | 2020年8月 7日 (金) 09時00分

たいへんご無沙汰しております。2012年に同行したSです。
(もうそんなに時が経ったのかと…)
自分も久々に妙高・火打に単独テン泊で行ってきました。
好天に恵まれ景色は良かったですが、体が鈍ってました。(年老いたかな?)
またいつかご一緒できる日が来ること。

投稿: Sです | 2020年8月 7日 (金) 10時30分

青空さん>
残暑お見舞い申し上げます。暑い日が続きますね。
色々と制約多い中ではありましたが、いろいろ留意した上で行ってきました。
もうほんと素晴らしくて、目から汗が滴りながら景色眺めてました。(^^;

投稿: まきchin | 2020年8月 7日 (金) 21時15分

Sさん>
こちらこそ大変ご無沙汰してます、お元気そうでよかったです!!
そう、もうそんな前なのか~と思いながら今回歩いてました。
あの時と同じように素晴らしい景色の裏銀座を歩けて感慨深かったです。

妙高・火打、こちらからも日曜の朝は見えてましたよ!
うちら、今年はまだテント担いだ山行できてないですが、またこの状況落ち着いたらご一緒したいですね。

投稿: まきchin | 2020年8月 7日 (金) 21時19分

こんにちは、ランキングからたどり着き、拝見させていただきました。いい写真ばかりですね。最近山にはのぼらず、川遊びばかりですが、山はいいですね。こころ洗われました。

投稿: hidechan | 2020年8月 8日 (土) 22時34分

hidechanさん>
コメントありがとうございます。
この時期は川遊びも涼しくて気持ちよさそうですね(私は水怖いののでなかなか。。)。
久々の大展望とキレイな空気に、本当に心洗われました。少しでもあの空気が伝われば嬉しいです!

投稿: まきchin | 2020年8月 9日 (日) 10時36分

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