2020/7/24 面白山~中面白山周回
面白山(おもしろやま)という名前がおもしろくて、行こうと思いつつもなかなか行けていなかった面白山。
ブナ林がキレイで山頂からの展望もよいとのことで、梅雨の合間の晴れた日には気持ちよく歩けそう。
きっと月山や鳥海山や蔵王に行く人は多いだろうけど、このタイミングで面白山って人はあまりいないだろうな、というわけで行ってきました。
スタートは、山形県側の面白山高原駅から。
駅舎の外のトイレの前に数台分停められるスペースあり、ここに車を停めて出発です。
#帰ってきたら8台ほど停まってて満車でした
駐車スペースの横には、長左衛門平へと登る道の登山口が。
我らはこの日はカモシカコースで登って、面白山~中面白山と周って長左衛門平から下る予定なので、帰りにはちょうどここに戻ってくるわけですな。
カモシカコースの登山口は、駅と紅葉川を越える橋を渡った先にありました。
ここから出発!
薄暗い登山口から歩き出すと、最初はこんな感じの崩壊気味?な沢沿いの道。
こんな道がいったいどこまで続くんだろう、と不安になっていたら
道はすぐに沢から離れて、トラバース道に。
やれやれ、明るい道になってよかった。
道沿いには大きなヤマユリが!
こんなに大きなヤマユリってあまり見たことないなぁ、花の香りもすごい(^^
そんなトラバース道をゆる~り歩いていくと、尾根上の道へ。
ここからは、山頂へ向けて800m登り上げる尾根道が続きます。
ブナやミズナラのしっとりした林の中をぐい~っと登ります。
木の根がごつごつと出ているところも多い道ですが、大きな段差もなくとっても歩きやすい。
黙々と足を運んでいるうちに、いつの間にか高度が上がってるという感じ。
頭上には緑の梢が重なって、深い緑、淡い緑がとってもキレイ。
緑の色合いには、目も心もほんと癒される。
高度が上がって日が射しこんでくるようになると、木漏れ日がキラキラ明るい林に。
明るいブナ林、楽しい!
そんな道を緩急繰り返しながらのんびり250mほど登り上げていくと
長左衛門道を横切る十字路に出てきました。
ゆるやかに続く長左衛門道、これを右側に行けば稜線上の長左衛門平へ、左側に行けば天童高原へと続いているそうで。
昔の作業道かな。
さぁ、我らはそのまままっすぐ面白山へと登り上げる道を辿ります。
木の根がごつごつ出ていたり、所々土が崩れてたり。
それでもこんな急坂なのに、相変わらずあまり段差もなくとっても歩きやすい。
急坂ばかりかと言えばさにあらず、斜度が緩やかになるところもあり。
林の中は涼しいし、ブナ林はキレイだし、いやほんといい道です。
秋もいいだろうな。
そうして高度を上げていくと、所々で林が開けて前方に目指す面白山が!
広がる青空、眩しい朝日がなんとも嬉しい(^^
ツルアリドオシ、ツクバネソウ、アリドオシラン
足元には小さな花がちらほらと。
道を囲む木々もだんだんと背丈が低くなってきて。
そんな道を登り上げていくと
灌木の中の道になり、展望が一気に開けます!
右手には、中面白山に大東岳、南面白山と続く山並み、その向こうには蔵王連峰。
いやはや、ここまでいろいろ見えるとは思わなかったな。
もっと雲が多くて、遠くまでは見えないと思っていたので、嬉しい展望です。
そんな展望にも元気をもらって、山頂まで最後の一登りをぐい~っと。
途中、中面白山へと続く稜線の道を右に分け、真っすぐ登り上げていくと
面白山山頂に到着。
広い山頂には二等三角点と面白山大権現の石碑が建ってました。
山頂に来てようやく見えたのが、この船形連峰。
目の前にずら~っと聳えて見事。
中面白山へと続く稜線の向こうには、大東岳と南面白山。
蔵王の山々もよく見えてます。
飯豊はまだまだキレイに見えてましたが、朝日は雲の向こう。
月山や鳥海山は山頂付近がちらほら見えたり見えなかったり。
360°大展望、素晴らしい山頂でありました。
景色眺めながら、誰もいない静かな山頂でのんびり一休み、いやはや至福のひと時でありました。
さて、では山頂を後にして、中面白山へと続く稜線へ。
ここから先も展望開けた道が続きます。。。が、道に覆いかぶさる草や灌木がかなり多く、先行者もいない道にて結構ずぶ濡れ。
面白山を背後に見ながら、細い尾根上の道を進みます。
展望いい尾根って気持ちいいな。
そして面白山から100mほど緩やかに下ると、中面白山へは100m弱登り返し。
ここがまた急だし滑るし、茂みが覆いかぶさってて足元見えないし。
蜘蛛の巣払いつつ、草木にたっぷりついた露でずぶ濡れになりつつ登り上げて
中面白山に到着。小さな標識がありました。
振り返って見るのは面白山。
面白山の背後には雲がもくもく、ちょっと雲が上がってきたかな。
中面白山から先も展望よい稜線歩き。
でもって、相変わらず茂みが覆いかぶさる急坂の下りが続きます。
(途中、長左衛門平から登ってきた方とすれ違ってからは、ずぶ濡れ&蜘蛛の巣まみれになることもなく快適に!)
ヨツバヒヨドリ、キリンソウ、アマニュウ、アザミ
日当たりのよい尾根道には花もちらほら。
キリンソウの鮮やかな黄色が登山道を明るくしてくれている一方、アザミの鋭いとげが刺さって痛い!!(笑)
そうして稜線を歩いていくと、だんだん雲が増えてきて大東岳や南面白山の山頂付近には雲がかかり始めました。
今回、あわよくば南面白山まで歩いちゃおうかとも思ってたのですが、曇ってる中歩くのもテンション上がらないしなぁ。
ここまで青空の下気持ちよく歩いていたので、そんな贅沢なことを考えてみたり。
そして、中面白山から300m下って到着した長左衛門平。
ここから稜線を辿れば南面白山、下れば面白山高原駅へ下山。
・・・さぁどうする?!
ここはさっくり、下山決定(笑)
南面白山は、紅葉の時期に来ることにしましょ。
長左衛門平のすぐ下の長左衛門道分岐を過ぎ、面白山高原駅へと下る道を辿ります。
そしてこの道がまた、素晴らしいブナ美林の道!
女神山のブナ林みたいな、スリムで美しいブナに囲まれた道であります。
ブナにウットリしながら下っていくと、ほどなく沢沿いの道に。
苔生した岩の間をさらさら流れ下る沢も、また涼し気で良し。
そんな沢を何度かじゃぶじゃぶ渡渉しつつ下ります。
ブナの回廊♪
渡渉箇所以外はずっとこんな感じで緩やかに下る道で歩きやすい。
さらさらと聞こえる沢音や鳥の鳴き声にも癒される。
奥新川峠からの道が合流してからは、沢にぐっと近づいた道に。
増水したらちょっと危ないかも?
でもこの日は気持ちよく歩けました。
そして道が沢を高巻くようになり、右手に戸洞滝を見下ろすと、沢から離れて緩やかに下る道へ。
途中、権現様峠からの道とも合流しながら緩やかに下ります。
道幅も広く、穏やかな道。
足元にはキノコがちらほら。
キノコ採るべからず、なんて看板もあったりして。
そうしてしばらく下っていくと、紅葉川にかかる橋を3つほど渡ります。
ここからは紅葉川沿いの高巻きトラバース道、かなり道が細くて足元が悪いところもありつつ、緩やかに下って
駐車場横の登山口に下ってきてこの日は終了。
駐車場の周辺には、ちょうど電車で来られた紅葉川渓谷観光の方と思われる方が結構いて、散策を楽しんでおられました。
ここ最近のテーマ、青空の下の静かな山歩き、この日も楽しみました!
山中で出会ったのは数組のみ、山頂や稜線は展望も良く、青空も広がって気持ちよく歩くことができました。
途中のブナ林もとってもキレイだったなぁ。
秋にまた歩きたい道であります。
そしてこの日は、山寺で観光した後は山形市内のヒルズサンピア山形の日帰り入浴⇒三津屋本店で板そば。
翌日、翌々日は米沢観光&福島観光でありました(詳細は速報)。
体調管理、衛生管理に注意を払いつつの遠出であります。
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