2020/6/27 西丹沢・大室山~加入道山周回
梅雨らしい天気の週末は、お天気もちそうな土曜日に再び西丹沢へ。
今回は、先週歩いた稜線につなげて、犬越路から加入道山までを歩きます。
この道も16年ぶり。
西丹沢ビジターセンターには4時半頃に到着。
センター横の駐車スペースには1台分の空きしかなし!
ラスト1台、滑り込みです。
#センター前の未舗装駐車スペース(50台)にもちらほら停まってました。
この日も林道を歩いて用木沢出合へと向かいます。
前方の山々には雲がかかってますねぇ。思ったより雲が低いかな。
道沿いのオートキャンプ場はまだテントもなくガラガラ。
下山してきたころにはここも大賑わいになってるんだろうな、と思いつつ。
そのすぐ先が用木沢出合。
今日はここから用木沢沿いに犬越路へと登り上げます。
用木沢出合から沢沿いに少し進んだところに、立派な鉄製の橋あり。
こんなに整備されてるところなのか~。
鉄製の橋の先には木橋も。
昨年の台風19号では木橋はかなり流されてしまったとのことでしたが、ありがたいことに用木沢はほとんど復旧されてました。
#このすぐ先1か所、渡渉あり。
#用木沢は大雨の後は木橋が流されることが多いそうなので、状況はしょっちゅう変わるものと思われます。
わりと渡渉多いのかな、と思ってたらそうでもなく、渡るところには木橋や鉄橋が完備。
歩きやすい沢沿いの道をゆる~り歩きます。
かと思ったら、岩場のへつりみたいなところもあり。
ワイルドですな。
用木沢は結構水の流れが激しい。
そして沢中や河原には流木がたくさん、台風19号ってすごかったんだな。
ようやく木立の中の道へ。
苔生した大きな切り株なんかもあったりして。
杉の植林の中の急坂を登るとすぐに雑木林の中へ。
このままこの緑一色の林の中を登っていくのかな~、なんて思っていたら。
斜面のトラバース道へ。
右下には涸れ沢が近づいてきて、なにやら不穏な空気が。。。
やはり沢の中を歩くのか?と思っていたら
岩がごろごろ転がる涸れ沢の中、250mぐい~っと登る道に突入。。
犬越路まではずっとこんな道、しかもどうやら台風19号の影響もかなり受けたらしく、結構あちこち崩れてる。。
崩壊した登山道を巻く道もやや崩壊気味(^^;
ロープついてるかなりの急坂。
登山道の脇には苔むした岩と木々。
しっとり緑の景色には癒されますが。
涸れ沢の中の道はかなり斜度あり、しかも風が通らず暑い!
急坂なのと暑いのとで汗だくだく、久々に全身びっちょりになりつつ登り上げて
ようやく犬越路に到着。
武田信玄が小田原攻めの時に、犬を先頭にしてこの峠を越えたとか。
犬、やるなぁ。
開けた峠には休憩用のベンチも完備。
お天気良ければ檜洞丸の展望も拝めるんでしょうが、稜線には雲がかかってますね。。
でも展望効くだけのことはあって、風が通って涼しい!
登ってきた用木沢方面を見るとこんな感じ。
箱根方面が見えるらしいですが、ちょっと雲多め。
2005年に建て替えられたそうで、中はこんな感じでとってもキレイ。
ちなみにトイレもあり、こちらもかなりキレイでした。
さて、犬越路で一息ついたら、いよいよ稜線歩きが始まります。
大室山まではあと500m強も登るので、がんばらねば!
ブナに囲まれた緑の稜線は、この日もガスの中。
風も通り抜けて、ひんやり涼しくていい気持ち(^^
登ってる時の暑さがウソのよう。
犬越路を過ぎてすぐは、急坂やアップダウンもあり。
これから500mも登らなくちゃいけないのに、アップダウンしてる場合じゃないよ~、なんて思いつつ。
それでもほどなく緩やかに登る道に。
木の香りがまだ漂うような新しい階段は、令和1年設置だそうで。
それにしても、この稜線もブナ林がほんとにキレイ。
霧の中でも、こんなブナがいっぱいなので気持ちよく歩けます。
細身のブナが多いけど、所々には大きなブナの木も。
ブナ、癒されますねぇ。
緑主体の道ですが、所々には花咲く木々もあり。
ツツジはもう終わってるけど、こんな花たちにも癒されます。
そんな足元には、動物の足跡もたくさん。
これは鹿かな?
歩いてる途中、獣臭がして草藪がごそごそしてたりすることもあり、動物の気配は濃厚でありました。
(そういえば用木沢沿いを歩いてるときには親子連れの鹿がいた)
しばらく歩いていくと、霧も晴れて日が射しこむようになってきて。
お天気好転か?
足取りも軽くいそいそと歩いていくと、大室山手前の最後の急坂にかかる長い階段が登場。
息を整えつつひたすら階段を登っていくと
おお!左手の木立が切れたところから、雲海の上の富士山が!!
そうか、日が射しこむようになったのは、雲海の上に出たからだったのね。
それにしても富士山、ずいぶん雪が消えましたね~。もう夏なんだな。
振り向くと、これまた雲海の上にはお隣の檜洞丸。
次に歩くとしたらあっちの稜線かな。
こちらは神奈川県最高峰、蛭ヶ岳。
よく見ると、山頂の小屋も見えました。
いやぁ、まさかこんな展望が見られるとは。
今日もずっと霧の中の稜線歩きかな、と思ってたので、見渡す限りの雲海と富士山が見られて嬉しい!
来てよかった~(^^
そんな展望に元気をもらって一登りで、大室山の西の肩に出てきました。
ここから大室山へはほんの5分ほど。
西の肩には大きなベンチも2つあり、休憩適地ではありましたが、まずは山頂を目指します。
ゆる~り穏やかな道を歩いて
大室山山頂、到着。
木立に囲まれた山頂、木々の隙間からは蛭ヶ岳や檜洞丸がちらっと見えてました。
さて、山頂は広いけどベンチも何もなし。
さきほどの西の肩まで戻って、ベンチで腹ごしらえ休憩したら、加入道山へ向けて再び稜線歩き。
ここから加入道山、白石峠までは、神奈川県と山梨県の県境の道でもあります。
少しアップダウンもありつつ、加入道山へ向けて緩やかな下り勾配の道。
ここまでの道と同じく、木道や木の階段も完備。
でも所々で、道の両側から草藪が足元に覆いかぶさるところもあり。
右手の雲海の向こうには三つ峠。
その奥には、うっすらと白峰三山も見えてました。
稜線の先には富士山!
いやはや、いい道ですな。
雲海の上ってのもまた気持ちよい。
トリカブトやオオバイケイソウが生い茂るエリアには、なんだか線路みたいな木道も。
この木道がまた滑ること滑ること。
オオバイケイソウには蕾がたくさん、所々で白い花が咲き始めてました。
これ、全部咲いたらすごい匂いしそうだな。
甘いような濃厚な香りが、私はちょっと苦手なんですが(^^;
大室山の前後の道には、オオバイケイソウの群落がそこかしこにありました。
今年はオオバイケイソウの当たり年なのかな、どの群落も花穂だらけ。
そしてまだまだ続くブナ林。
加入道山方面からの登山者と何度かすれ違いつつ、ブナ林を楽しみながら歩きます。
ブナいいなぁ、キレイだなぁ。
関東でもこんなキレイなブナ林が楽しめるんだなぁ。
途中の倒木には、「クマヨケ」の木がぶら下がってました。
叩くためのトンカチはなくなってたけど、叩いたらどんな音がするのかな?
前大室の小ピークからは、加入道山を前方に望みます。
晴れてたら畦ヶ丸へと続く稜線も見えるのかな、なんて思いつつ階段の続く道を下り、再び緩やかに登っていくと
先週は神奈川県の山頂標識と記念撮影したので、今週は山梨県の山頂標識とパチリ。
さてさて、ここから先は先週も歩いた道にて、様子わかってるのでなんだか心強い。
相変わらずの美しいブナ林の中、白石峠へと下ります。
犬越道から加入道山までの道は、道幅狭く草が足元に覆いかぶさるところも多かったけど、加入道山から先はすっきり開けて広い道。
歩きやすくて気持ちよい。
そしてほどなく白石峠に到着。
ここから白石沢へ向けて下ります。
最初の急坂は、階段で一気に下ります。
先週登った時にはそんなに気にしてなかったけど、所々で階段が崩れてたり段差が結構大きなところもあり。
登りと下りとでは、またちょっと印象変わりますね。
急坂を下って沢沿いに出てくると、こんな水場もあり。
これまた先週登った時には気付かなかったな~(^^;
そしてこちらの道、白石沢から吹き上がってくる風が涼しくて気持ちよい。
行きの犬越路へと登る道は、ほとんど風がなくかなり暑かったのとは対照的。
涼しいって最高♪
歩きやすくさくさく下って、白石沢沿いの道に出てきました。
木橋が流されたところでは何度か渡渉、でも水量はそれほど多くなく問題ナシ(先週よりはちょっと水量多かったような?)。
それに先週は、木橋が降ったばかりの雨でぬれてつるつる滑り、渡るのを断念して渡渉したところもあったのですが、この日は乾いていてすいすい木橋を渡れました。
らくちんらくちん。
そして無事、白石沢沿いの道をクリア。
林道をてくてく歩いて西丹沢ビジターセンターに戻って、この日の山行は終了。
道を歩いてると、オートキャンプ場に来た人たちの車が続々と来ていてびっくり、でありました。
先週に続けての西丹沢歩き。
稜線の道はブナ林が美しく、この日も癒されました。
それに雲海の上の富士山がキレイに見えたのは嬉しかったな。
オオバイケイソウの群落にも出会えたしな。
先週よりは人が多かったけど、それでもこの日も静かな西丹沢の稜線でありました。
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