2020/6/21 西丹沢・加入道山~畦ヶ丸周回
この週末から、県を越えた移動が解除とのことで。
ところがまきchin隊は、土曜日は予定があり外出は日曜日のみ。
ならばやはり県内の山でしょう、天気は明け方まで雨という微妙な感じだけど、そろそろしっかり歩きたいってなわけで西丹沢へと向かいます。
西丹沢は、まだ公共交通機関で山歩きをしていた頃にはよく行っていたのですが、車で遠出をするようになってからは足が遠のいてました。
加入道山も畦ヶ丸も16年ぶり。
向かったのは西丹沢ビジターセンター。
4時半頃に到着したころには、ビジターセンター脇の駐車スペース(10台程)は7割方埋まってて、道路を挟んだ駐車スペース(50台程度)はまだガラガラ。
#トイレはビジターセンターの建物にあり。キレイ。
この日も早朝スタート、白石沢沿いに伸びる道を歩きます。
雨は上がったばかりか、前方の山並みにはまだ雲がまとわりついてますねぇ。でもおかげで涼しく歩けるかな。
沢沿いには大きなオートキャンプ場がいくつもあり、大きなテントや車もいっぱい。
結構大規模だし、設備もしっかり整っていそうでびっくり。
キャンプ、流行ってるんだなぁ。
最後のオートキャンプ場、白石オートキャンプ場の先には、昨年の台風19号の影響で道が大きく陥没した箇所あり。
グレーチングが渡してあって、人は通れるようになってました。
この先にはゲートがあり、それを越えた先にもしばらく林道は続きます。
右側の斜面から岩や土砂が流れ込んでいて、舗装路が埋まりかけたところもあり。
そして西丹沢ビジターセンターから3㎞ほど歩いたところで林道は終了。
ここからしばらくは白石沢沿いに歩きます。
所々木橋が架かってるのですが、その木橋はと言えば。
こんな感じ。
これも台風19号の影響だそうで、流されちゃってます(^^;
幸い、最近あまり雨が降ってなかったということもあり、沢の水量はそれほどでもなく渡渉は容易。
木橋使わずじゃぶじゃぶ渡渉でクリア。
雨が続いてると、水量がもっと増えて渡渉は厳しくなるかも。
そんな感じで何度も沢を渡渉しつつ、所々で高巻き道を歩きつつ。
白石沢に沿って1kmほど歩いていくと
ようやく本格的な登りに取り掛かります。
急斜面につけられた九十九折りの道は、よく整備されていて歩きやすい。
それに、沢から吹き上がってくる風がひんやり涼しくて気持ちいい。
ぐい~っと150mほど快調に登り上げると、白石の滝の展望所に出てきました。
大理石の滝とも呼ばれているそうで、流域は大理石の産地だそう。
岩の上を滑り降りるように流れる、かなり大きな滝なんですが。
生い茂る木々が邪魔をして、落ち口しか見えなかった。。。
晩秋の頃、落葉したら全容が見えるのかな。
展望所を過ぎて歩いていくと、白石の滝へと流れ込む沢沿いの道へ。
沢は最初はさらさらと、そのうちだんだんと流れが細くなってついには涸れ沢に。
石がごろごろと積み重なる沢の中の道は、ちと歩きづらい。
沢の中には白っぽい岩がごろごろと転がってます。
だから「白石沢」なのか?
涸れ沢となってしばらく沢の中を歩いていくと、いよいよ白石峠へ向けて最後の急坂へ。
急坂の取り付きにはちょっとした岩場がありますが
岩場の左側を巻くようにして道がつけられてました。
さすが西丹沢、整備も抜かりない。
沢状地形の中、階段&木段がひたすら続く九十九折りの道。
階段はキレイに整備されていて、段差も歩幅もちょうどよくて登りやすい。
足元の花はないけど、頭上にはちらほらこんな花が。
立ち止まって息を整えつつ、花や新緑に目を和ませつつ。
稜線が近づくにつれて、だんだんと霧が濃くなってきてひんやり。
こりゃ、稜線は霧の中だな。
霧に包まれつつ高度を上げて
稜線上の白石峠に出てきました。
ここからしばらくは稜線上の道歩き。
白石峠には大きなベンチもあり。
休憩適地ですが、まずは加入道山山頂を目指します。
白石峠から加入道山へは、畦ヶ丸方面とは反対方向(大室山方面)に100mほど登ります。
途中、道志からの道とも合流しつつ、緩やかに尾根上を登る道は階段も多く整備良好。
霧の中、ゆる~り登って
加入道山に到着。
神奈川県と山梨県の県境にある山ってこともあってか、山頂標識は神奈川県と山梨県の2つあり。
ここはまぁ、神奈川県民なので神奈川県の標識とともにパチリ(笑)
山頂は木立に囲まれて展望はないけど、大きなテーブル?ベンチ?が2つあるし草地も広く、休憩にはよさそう。
中もすごくキレイ!
2016年に建て替えられたばかりだそうで(トイレはなし)。
山頂でしばし腹ごしらえ休憩したら、畦ヶ丸へ向けていよいよ稜線歩きの始まりです。
モロクボ沢ノ頭までは、神奈川県と山梨県の県境の尾根上を辿ります。
霧の中の尾根道は、道幅も広く穏やかでかなり歩きやすい。
尾根上の道は緩やかにアップダウンを繰り返しつつも、やや下り勾配。
木立に囲まれて展望はなし、それでも木々の新緑が美しくて楽しめます。
この日は霧に包まれているということもあり、ひんやり涼しくて気持ちよい。
途中の水晶沢ノ頭には、苔生した切り株の上に標識が。
雰囲気満点。
道沿いの木々にも苔がタップリ。
苔の緑と木々の梢の緑に包まれて、緑一色の道!
滴るような緑とはこのことか。
途中、さぁっと日差しが射しこんで、キラキラ輝く緑も見ることができました。
西丹沢、いいなぁ。
こんなにキレイで深閑としたとこだったんだなぁ、と今更ながら実感。
ブナやカエデやいろんな広葉樹に囲まれた西丹沢の稜線。
紅葉の時期も、とってもよさそうです。
鳥のさえずりを聞きつつ、静かな道をのんびり歩いて
モロクボ沢ノ頭に到着。
さて、ここまで来ればあと一息で畦ヶ丸。
モロクボ沢ノ頭から先は、県境を外れて歩きます。
それと同時に土質が白ザレっぽくなって変わったような?
そのせいか、両側が風化して崩れてやや細くなった道を登っていくと
大滝峠への道が分岐する位置に建つ畦ヶ丸避難小屋に到着です。
避難小屋はただいま建て替え工事中、2020年8月までかかるそうで。
そして避難小屋からほんの数分で
畦ヶ丸山頂に到着。
広い山頂にはベンチもあり、そしてここでようやく人に出会いました。
畦ヶ丸はさすがに登山者も多いのね。
山頂は木立に囲まれていて展望はナシ。
さくっと腹ごしらえしたら、西沢出合へ向けて下山開始です。
畦ヶ丸山頂から善六ノタワまでは、ブナの尾根道を緩やかに下ります。
ここのブナが、なかなか素晴らしい。
関東のブナだって、美しさでは負けてないぞ。
登ってこられる方と何度もすれ違いつつ下ります。
畦ヶ丸まではすれ違い皆無だったんですけどね。
善六ノタワより先は杉林の急坂。
ちとザレ気味の細い道には階段も続き、これはなかなか登るのしんどそう。
杉林の中の急坂は、一気に250mほども下ります。
ぐい~っと下っていくと、下部には階段が崩れてるところもあり。
そんな道をひたすら下って
幅の狭い沢沿いの道を下っていくと、ほどなく開けた西沢の本流へ。
ここで、本棚(ほんだな)、下棚(しもんたな)の2つの滝に寄り道です。
まずは本棚。
右手から合流する本棚沢に少し入っていくと、どどーんと落差70mの滝がお目見え。
滝に近寄ると、水しぶきがすごい!マイナスイオンたっぷり!!
そしてお次は下棚。
本棚からいったん西沢沿いの道に戻り、少し下ったところの下棚沢から分岐した先に下棚があります。
こちらは岩肌に沿って滑るように流れ落ちる、落差40mの滝。
それにしても滝って、絶えず形を変えつつ流れていて、見ていて飽きませんね。
西丹沢ビジターセンターからハイキングがてら滝見物に来ている人も多かった。
さて、滝に寄り道したら、あとは西沢沿いにひたすら下ります。
こちらの道にも木橋がたくさん。
何か所かで橋が流されていて、飛び石で渡る箇所もあり。
(白石沢ほどではないけど、増水時は要注意)
そして道がわかりづらいところもあり、渡渉すべきかどうか迷われてるグループも途中おられました。
一般コースなんですけどね、ルート見失わないようにしましょうね(^^;
澄んだ穏やかな流れに癒されます。水がほんとキレイ。
沢沿いで水遊びしながら一休みしてる人も多く、確かにこんなとこで涼みながらのんびり過ごすのも楽しそう。
沢沿いに緩やかに下る道とはいえ、岩がごろごろ重なる道は歩きづらいし、堰堤を上り下りして越えていくところも何か所か。
久しぶりのしっかり歩きで疲れてきた足には、3kmの沢沿い歩きがこたえる。。。
何度も堰堤越えてもなかなか西沢出合に到着せず、でしたが。
ようやく河原が開けて出合が近づいてきて、ヤレヤレです。
そして最後に白石沢にかかる吊り橋を渡り、西丹沢ビジターセンターの裏手に出てきて終了です。
歩き始めは雨が上がりたてで、ほんとに天気回復するかな?と心配でしたが、霧に包まれた稜線を歩いているうちに晴れてきていい感じに。
それに霧が幸いして、ずっと涼しく気持ちよく歩くことができました。
白石沢~加入道山~畦ヶ丸の間は誰にも出会わず静かな新緑の道を満喫できたし。
西丹沢は、ルート取り次第で長くも短くも歩けるし、静かな道も歩けるし、いいですね。
10数年ぶりに歩いた西丹沢、いい時に歩けました。
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コメント
こんばんは。
10数年ぶりの西丹ですか…僕は逆に10数年連続かも(^o^;)
冬の主戦場の違いですね。
「The新緑」きれいですねー
この時期はあまり行かないので新鮮です。
畦ヶ丸の小屋もプレハブなんですかねぇ。
加入道の小屋は建て代わってからとにかく寒いとの評判なので(^o^;)
投稿: katsu | 2020年6月24日 (水) 02時30分
katsuさん>
冬はどうしてもスキーに行ってしまうので、どうも西丹沢には足がむかなくて。でもこれからは晩秋や早春にも歩いてみたいな、と思いました。
畦ヶ丸の小屋、この日はまだ更地でした。
ここから8月末には完成ってことは、やはり加入道の小屋と同じような感じなのかも?
投稿: まきchin | 2020年6月24日 (水) 18時57分