2019/12/8 東丹沢・相州アルプス縦走
土曜日は雨模様にて、日曜日のみの山歩き。
春~秋はヒルの巣窟となる東丹沢も、気温も下がったこの時期ならば快適に歩けるでしょう、というわけで、久々に丹沢へ。
東丹沢の相州アルプスを縦走です。
早朝に自宅を出発してもいいのだけど、それだと出るのがめんどくさくなっちゃいそうなので、敢えて圏央道の厚木PAで車中泊。
登山口のある愛川ふれあいの村の駐車場には6時過ぎに到着。
#第1駐車場と第2駐車場がありますが、第2のほうが登山口に近い。
#第2駐車場は大きなグラウンド脇にあり、トイレも近くにあるみたいだったけどよくわからなかった。。
先行者の車も既に何台か停まってますね。
今日は天気もいいし、やっぱりこの時期狙いで歩く人も多いんだろうな。
のんびり準備して出発。
駐車場の上へと道路を歩いて、愛川ふれあいの村の中をつっきります(ふれあいの村を通らずに道路をそのまま進んでも大丈夫みたいでしたが)。
中学生や高校生が合宿してるんですねぇ、賑やかなバンガローが点在する中を歩いていくと
一番奥に、高取山・仏果山への入り口がありました。
ここから登山道に入ります。
#この手前に水洗トイレあり。
杉林の中、緩やかに整備された道。
丸太の階段完備、しかも緩やかな九十九折りでかなり歩きやすい。
林間学校とかで自然観察する小中高生向けに整備されてるのかな。
途中、鹿避けの柵を何度かくぐります。
・・・が、扉も柵も崩壊していて、鹿避けの意味なし(笑)
ここから先、こんな柵ばっかり。
そんな道を200mほど登っていくと、林道を横切ります。
このあたりはずーっと植林地が続いてるので、林業の方が通るんでしょうな。
林道を過ぎて再び杉林の中を少し登ると、そこから先は広葉樹の林の中の道。
相変わらずの緩やかな道、そして一面紅葉していて明るい!
ちょうど、標高450~650m付近が紅葉真っ盛り。
10月や11月にたっぷり紅葉を楽しんだ東北の山々は、もうすっかり雪化粧してるというのに、このあたりはちょうど今が紅葉なんだなぁ。
同じ日本と言えども、こんなに季節の流れが違うんだなぁ、としみじみ実感。
高度を上げていくと、木々の隙間からは厚木の街並みが。
丹沢なんだけど、里山の雰囲気も満点。
のんびり高度を上げていき、高取山の北斜面のヒノキ林を通過すると、山頂直下で再び明るい雑木林へ。
落ち葉をざくざく踏みつつ登り、宮ヶ瀬ダムからの道と合流してほどなく
高取山の山頂には大きな鉄塔が建ってます。
これは塔の上からの景色を眺めねば!と早速登って見ると
目の前に、神奈川県民の水がめ、宮ヶ瀬ダムと丹沢主脈の山並みがどかーんと広がります!
表尾根から塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳、丹沢三峰がずら~り一望(^^
こちらは大山。
こうやって東側から眺めるのって初めてで、なんだか新鮮。
丹沢と奥秩父の山並みが重なる先には、白く輝く甲斐駒ヶ岳も見えてました。
面白いなぁ、甲斐駒だけがちょこんと顔を出してるなんてびっくり。
厚木の街並みの向こうには筑波山も。
神奈川、東京、埼玉、茨城を越えてその向こうの山が見えるとは。
こちらは東京の高層ビル群とスカイツリータワー。
地表付近にはうっすら靄がかかってるのですが、その上に蜃気楼のように浮かび上がって見えていて面白い。
それにしてもスカイツリー、大きいなぁ。なんだか刺さりそう(笑)
横浜の高層ビル群やみなとみらいのランドマークタワーも見えてました。
大展望!
風もあまりなく穏やかで、塔の上でのんびりと景色を楽しんじゃいました。
山頂にはベンチもいくつか。
さくっとここまで登ってきて、景色眺めながらご飯食べたりお茶したり、なんて人もたくさんいるんだろうな。
さて、我らは次の山を目指します。
尾根上を緩やかにアップダウン繰り返しながら、左手に見える仏果山へと歩きます。
尾根上は紅葉もほぼ終了していて明るい道。
落ち葉を踏みつつのんびり歩いて、最後に所々ロープのかかる急な道を登っていくと
仏果山に到着。
さきほどの高取山と同じく、大きな木の山頂標識。
そしてここにもまた高い鉄塔があり、もちろんまたまた上に登って景色を眺めます。
少し角度を変えて眺める丹沢主脈。
高取山から眺めていた時よりも少し太陽が高くなって、山々の裾の紅葉が鮮やかに見えてます。
奥秩父と奥多摩の山並みの手前には、さっきまでいた高取山と歩いてきた稜線。
歩いてきた山や尾根を眺められるのって、楽しいよね。
愛川ふれあいの村から仏果山~高取山と周回する道もあり、お手軽ハイクコースな仏果山山頂にはベンチもいくつか。
周回で登ってくる人も多く、割と賑やかな山頂を後にして、我らは縦走路へと進みます。
仏果山を後にして半原越~経ヶ岳へと続く稜線を歩きだすとすぐに、ヤセた岩稜が登場。
両側が切れ落ちていて鎖がかかる稜線上の道を慎重に下ります。
仏果山までは歩く人も多く、穏やかで歩きやすい道だったけど、仏果山から先は道幅狭く歩く人もあまりいない感じ。
でもそのせいか、静かでとってもいい道♪
稜線上の所々開けたところや、愛川町や宮ヶ瀬から登ってくる道が合流するところにはテーブルやベンチが設置されてました。
こんなとこが何か所も。
ハイキングロードですな。春~秋はヒル多くてそれどころじゃないんじゃないのかしらん。
半原越へ向けて、アップダウン繰り返しながらも250mを一気に下ります。
ヒノキや杉の林だったり、雑木林だったりする道はところどころ急坂もあり。
稜線に沿って張り巡らされた鹿避けの柵に沿って下っていくと、扉が登場。
立派な扉が出てきた!と思ったら、この扉空きっぱなしだし、片側の柵は崩れてるし(笑)
鹿避けの柵、整備するのもなかなか大変なのかなぁ。
そんな扉をくぐり、杉林の中の急坂を下ると、林道の通る半原越に出てきました。
地図上ではここまで車で来れるみたいだったけど、停まってる車は見当たらなかったです。
さて、ここからは、西山三山とも呼ばれる経ヶ岳、華厳山、荻野高取山を歩きます。
経ヶ岳までは割とメジャーな道だけど、そこから先がどんな道やら。
半原越からは、杉林の中の急坂をぐい~っと登ります。
階段整備されてるけど段差が結構大きく、息を切らしつつ。
150mほど登っていくと、穏やかな明るい雑木林の中の道へ。
展望も良く、所々で丹沢主脈の山並みが右手に広がります。
静かで明るくて気持ちよい道、と思いきや、狩猟グループが入っているらしく、猟犬が吠え立てる声がずっと響いていたり時折銃声が響いてきたり、となかなか賑やか(^^;
怪しげなコアラの看板も出てきたりして。
なぜ山火事注意でコアラ?! しかも画伯感満載(笑)
そして再び斜度を増した道を登っていくと、道のど真ん中に大きな経岩が登場。
弘法大師がこの岩に経文を治めたことから経岩、経ヶ岳と呼ばれるようになったそうで。
そんなありがたい岩を過ぎ、ロープがかかる急坂をぐい~っと一登りで
経ヶ岳に到着。
山頂広場には、ここにもまたテーブルとベンチが完備。
一休みがてら、ベンチに座って丹沢主脈の山並みを眺めます。
今日はずーっとこの山並みを眺めながら歩いてるなぁ。
間近に眺めながら歩くのもいいもんですな。
静かな山頂で、日向ぼっこしながら景色眺めてのんびりまったり。
ゆっくり過ごしたら、相州アルプス後半戦へと出発。
経ヶ岳から麓に下る道もあるけど、我らはこのまま稜線を歩いて華厳山、荻野高取山と歩きます。
手作り感満載の標識に従って歩いていくと
杉林の中、かなりの急坂!
作業道を登山道として使っているのか、踏み跡わずかな道。
斜度が急すぎて整備が追い付いてないのかな。
急坂過ぎて滑りそうな所にはロープがかかってました。
途中、大きな樅の木の洞にはモミの木地蔵。
地元の山岳会の方が設置されたそうで割と新しい。
急坂を150m強下っていくと、100mほどこれまた急坂な登り返し。
アキレス腱が痛くなりそうなくらい急な斜面(あまり踏まれてないのでもろ斜面)を一気に登り上げると
ここから先もこんな道が続くなら、もうここで里に下る!!と主張したまきchinですが、ごろ太君になだめられて荻野高取山へ向けて稜線を辿ります。
ところが、華厳山~荻野高取山間は、経ヶ岳~華厳山間とは打って変わって緩やかに下る明るい雑木林の中の道で、かなり歩きやすい。
所々階段も整備されてるし。
うーむ、華厳山から里に下らなくて良かった(笑)
大沢へと下る道を左に分けて稜線上を辿っていくと、荻野高取山に到着。
これで、半原高取山から仏果山、経ヶ岳、華厳山、荻野高取山と続く相州アルプスを踏破!
高取山山頂は、木々に囲まれていてスッキリ開けた展望はなし。
それでも、ここまで稜線をつないで歩いてこられて満足。
というわけで、少し稜線を戻って大沢へと下る高取北尾根へ。
下る道はいったいどんな道なんだろう?と思ってたら、結構整備されていて所々階段もあり、歩きやすい道。
そして下るほどに紅葉も鮮やかに。
落ち葉をざくざく踏みながら、一気に400m強下っていくと
立派なゲートが出てきました。大沢登山口ですな。
ここで登山道は終了、そしてゲートをくぐった先には
ゴルフ場!
思いっきりゴルフ場の中の道なんですけど(^^;
ラウンドしてる人達に、不思議そうな目で見られちゃいました。
カート道や作業道が入り組んでいてかなりわかりづらかったけど、小さな沢沿いに続く道を歩いていくとゴルフ場の外へ。
ゴルフ場の外に出たところには、こんな標識がありました。
いやー、これ、下りだったから迷わなかったけど、登りだったら迷うだろうなぁ。
分岐に標識とかなかったしな。
ゴルフ場から先は、荻野の集落の中の道を下ります。
これも登りだったら迷いそうですが(所々に小さく標識はありましたが)、下りなのでさくさく歩いて、無事国道412号沿いの上荻野バス停に到着。
1時間に1本ある、野外センター経由半原行きのバスに無事乗ることができました。
バスで野外センター前まで移動して、車を停めた駐車場まで歩いて戻って終了!
バス便が結構多いので、バスを使った縦走がしやすいのもいいですね。
車じゃなくても、行きも帰りもバスを使って歩きやすい、てのもいい。
半原高取山から荻野高取山へとつづく山並みを相州アルプスと呼ぶっての、実は歩くまで知らなかったわけですが、丹沢主脈はもちろん、奥秩父、奥多摩をはじめとした関東平野を囲む山並みの眺めも素晴らしく、なかなかいい稜線でした。
経ヶ岳~華厳山の間以外はかなり歩きやすく整備されてたし。
4月~10月はヒル注意につき、気温が下がったこの時期に歩くのがお勧めです。
今度は宮ヶ瀬ダム側から歩いてみたい!
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コメント
初コメです!
綺麗な写真だなーと思ったらいきなり画伯なコアラが出てきて笑いました!
これからちょくちょく巡回するかもですがよろしくお願いします♪
投稿: 裕 -Yuu- | 2019年12月11日 (水) 19時22分
自宅の裏山だけど、相州アルプスだなんて知らなかった。
ブックマークしておいて、今度行こう!
投稿: Hat | 2019年12月11日 (水) 22時14分
Yuuさん>
コメントありがとうございます。
画伯コアラ、面白いですよね(笑)
なにこれー、と大笑いしちゃいました。
投稿: まきchin | 2019年12月11日 (水) 23時11分
Hatさん>
そうかー、裏山か!
歩きやすいし展望もよいしかなりお勧め、でもヒルのいない時期はHatさん的にはスキーシーズンだから、あまりチャンスなさそうな・・・(笑)
投稿: まきchin | 2019年12月11日 (水) 23時12分