2019/11/23 青海黒姫山
木金とぐぐっと気温が下がり、東北のスキー場や志賀の熊の湯は週末プレオープン。
でもまだまだ山歩き気分なまきchin隊は、晴れが期待できる上越方面へ。
目指すは青海黒姫山、久しぶりにしっかり目な山歩きであります。
青海黒姫山に登る道は、以前は清水倉道を含めて3つあったそうなのだけど、2つは鉱山採掘のため閉鎖されたとのこと。
ただ一つ残った清水倉道登山口へ、北陸道の糸魚川ICを降りて20分ほど走って向かいます。
道中、セメント工場がかなり多く、さすがは石灰岩が多く産出される町だなぁと感心しつつ。
登山口の駐車場は、廃棄物処理施設の向かい側にありました。
10台くらい停められそうな駐車場には既に先行車が3台、準備している間にもう1台。
#仮設トイレあり。でも駐車場の隅にあったプレハブ小屋の横にあるトイレだったので、登山者用のトイレではないのかも。。
駐車場の奥の登山口の前には、立派な立て看板がありました。
さすが糸魚川ジオパーク。
登山口からしばらくは、ひんやり湿っぽい杉林の中を歩きます。
所々に、以前は田んぼや畑があったと思われる平地あり。
小さな沢を渡って緩やかに歩いていくと、杉林から雑木林の中へ。
雑木林の中の道は踏み跡ばっちり、そしてあちこちにピンクテープも完備。
積雪期に歩く人も多いのかなぁ、なんて思いながら登っていくと
標高400m、一本杉に到着。
その名の通り、大きな杉の木が立ってました。
ここから先、チェックポイントにはこんな赤い標識が。
目安になって良いですな。
さて、一本杉を過ぎると、だんだんと斜度を増していく道を登ります。
雑木林の中のすべりやすい道の上には落ち葉がいっぱい。
ざくざく踏みながら歩いていくと、遠くで猿が騒いでいたり、足元でヤマドリがほろ打ちの重低音を響かせてたりしてその度にドキドキ。
熊注意の看板もあったしなぁ、動物多い山なんだなぁ。
西斜面をまっすぐ登る道には、階段状のステップが刻まれていて急斜面ながら登りやすい。
歩く人が多いから、そんなステップができちゃってるのかな。
雑木林の中をぐい~っと登っていくと、木立の隙間から白鳥山を望む展望台に到着。
白鳥山のてっぺんには小屋が見えてました。
栂海新道の一部がようやく見えてきてワクワク。
黒姫山山頂から、ずら~っと連なる栂海新道の山並みを眺めるのを楽しみに、急坂の登山道を登っていくと
いつしか斜面をトラバース気味に登る細い道に。
道幅狭いし滑るし、油断大敵。
そんなトラバース道の途中には、見所もいくつか。
こんな感じ(写真は帰りに撮影)。
夫婦杉、ではありますね(^^
子宝杉のところからは、栂海新道の展望が。
雪で真っ白になった山が見える!朝日岳か?
そんなトラバース道をゆる~り登って、北斜面に廻りこんだあたりで足元に雪がちらほら登場。
数日前に降った雪かな、標高800m弱なのに雪積もってるんだなぁ、新雪歩きが楽しめる!なんてさくさく雪を踏みながら歩いて
さて、金木平を過ぎると、再びここから急坂が続きます。
岩場混じりの滑りやすくぬかるんだ急坂。
しかも雪もどんどん増えてくる。。
新雪歩きじゃなくて、がっつり雪道歩きじゃん。
岩や木の根がごつごつ出ている急坂にはロープがかかる箇所も多し。
粘土質の地面がぬかるんでるところも多く、こりゃ、帰りは滑って大変だろな。
金木平から200mほど一気に登り上げると、少し斜度が緩んで西ノ河原平に到着。
平らと言っても、ほんの少し緩やかになってるだけですけど(^^;
でも、緩やかな箇所では動物たちものんびりできるのかな。
誰かさんの可愛らしい足跡がクッキリついてたりして和みます。
そして西ノ河原平を過ぎると、狭い沢筋の中を一気に登り上げる道へ。
岩がごつごつ出ているかと思ったら、滑りやすい土の箇所もあり。
そしてもちろん水が流れてるので、所々に水も溜まってるし。
先行者は4名、まだあまり雪が踏まれてないので、踏み跡のないところに迂闊に足を置くと沢にハマったりして(笑)
雪もやや深くなってきたので、堪らず途中でスパッツ装着。
所々にハシゴやロープのかかる沢筋をぐい~っと登り上げると
旧鉱山道との合流地点、標高1,130mの梨ノ木平に到着。
山頂まではあと一息!
梨ノ木平からは、ロープのかかる急坂を一登りで
稜線上に出てきました!
すかーんと開けた稜線の先には、青海黒姫山の山頂。
栂海新道の山並みを背に、大きな岩がごつごつ出ている狭い稜線の道を辿って
一等三角点のある山頂は、360°の大展望。
風がかなり強くて寒いので、ダウン着込んであったかくしてからぐるりと景色を眺めます。
まず目に入るのは、分厚い雲がかかる白馬岳と、その手前の雪倉岳と朝日岳、長栂山。
朝日岳も、もう真っ白なんだなぁ。
その朝日岳から連なる栂海新道。その奥には初雪山か?
とんがった犬ヶ岳に白鳥山、ず~っと続く稜線を眺めていると、また歩きたくなってきちゃったりして(^^
妙高連山も雲の中。
でもその手前の明星山はバッチリ(^^
明星山や黒姫山の麓は石灰鉱山になっていて、時折ダイナマイト?の音が聞こえてきてました。
糸魚川の市街地を見下ろします。
真っ青な日本海の向こうには、佐渡島や能登半島も見えてました。
いやはや、素晴らしい展望。
白馬の山並みが見えなかったのは残念だけど、ずい~っと延びる栂海新道を眺めたかったので、それが眺められて満足♪
強風に耐えつつ40分ほど山頂で過ごしてたら、後続の方もぽつぽつと登ってきたので下山開始。
再び木立の中の急坂へ。
道の雪は、気温が上がった&人に踏まれてざくざくざぶざぶ。
行きはあまり滑らなかったんだけど、帰りはまぁなんとも滑ること。
しかも、ただでさえ粘土質でぬかるみやすい道が、ざぶざぶの残雪のおかげでどろどろ天国。
靴もスパッツも泥んこ、ロープがかかってなかったら滑りまくってもっと泥んこだったかも。
金木平の上の急斜面やその下のトラバース道も、行きよりもかなり滑りやすい。
足元注意で下って
トラバース道を過ぎ、ようやく明るい雑木林の中の落ち葉の道になってヤレヤレ。
正面に白鳥山を眺めつつ、落ち葉を踏んでざくざく下ります。
そして後半は、紅葉が残る明るい道。
朝はこのあたりはまだ陰ってたし、猿やらヤマドリやらがいて騒がしくて、紅葉を楽しむどころじゃなかったもんなぁ。
帰りはのんびり穏やかに紅葉を楽しみつつ下ります。
登山口近くまで戻ってくると、木立の向こうに黒姫山の石灰岩の岩壁が。
登っているときにはそれほど感じなかったけど、ほんとに全山石灰岩の山なんですな。
真っ白な岩壁が眩しい。
そして最後はゆる~り歩いて登山口に到着。
晩秋の道から初冬の道へ。
標高80mほどの登山口から1,220mの山頂まで一気に登り上げる道は、低山ながらもかなり登りごたえのある道。
山頂からは、白馬岳からの栂海新道の山並みが一望。
期せずしていろいろ楽しめちゃいました。
なかなか良かったなぁ、山頂稜線部の紅葉が真っ盛りの時期もよさそうです。
下山後は、北信に移動してまだらおの湯へ(物味湯産手形使用)。
そしていつもの小布施のイタリアンでディナー、でありました。
翌日は、飯綱のサンクゼールで買い物&散歩してから、白馬でお蕎麦。
のんびり過ごして帰京、でありました(詳細は速報)。
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