2019/11/4 南東北紅葉山行・白鷹山
3日目のこの日は、夜半に雨が降って回復が遅れそう(朝のうちは雲が低い)天気予報。
遅めの時間から軽めののんびり里山歩きをするか、それとも天気回復を信じて長めの山歩きをするか。
前夜に協議した結果、後者で頑張ってみるか、という結論になったのですが、いざ朝になってみると、まだガスが低く垂れこめてる中を出発して長く歩く気にもなれず(案の定(笑))。
結局、のんびり出発で里山ハイクを楽しみます。
向かったのは、山形市の西側、白鷹丘陵の最高峰の白鷹山。
上杉鷹山公ゆかりの山で、古くから農蚕の神様としての信仰が厚い山だそう。
地元の方々に愛される山らしく、登山口は東西南北あちこちにあり。
今回は、トイレもあって駐車場が整備されている、山の北側にある嶽原から登り、北西側の大平に下って道路を歩いて嶽原に戻る周回ルートで歩きます。
舗装路を走って嶽原登山口に到着すると、10台弱停められそうな駐車場には先行車が1台停まってました。
#駐車場には水洗トイレあり。
駐車場の脇にある赤い鳥居をくぐって出発。
これから歩く登山道は、山頂に建つ虚空蔵尊神社まで至る参道、でありますね。
鳥居を過ぎると、杉林の中へ。
ここ、昭和天皇ご成婚記念林だそう。
手入れが行き届いていてキレイな杉林。
杉林の中をゆる~り歩いていくと、水場が登場。
味は、まぁ普通か?(笑)
水場を過ぎると、斜度をだんだん増しながら登る道。
ぐい~っと登っていくと
杉林から明るい雑木林へ。
北側斜面ということもあり、日陰部分の道はほとんど落葉。
落ち葉をざくざく踏みつつ登ります。
丸太の階段や、岩に刻み込んだ階段が整備された歩きやすい道。
一部、急なところには鎖もかかってました。
ゆる~く折り返しながら登っていくと、明るいブナ林へ。
日当たりのいいところはまだ紅葉してるんだなぁ。
紅葉は終盤ながら、濃い赤茶色に染まるブナ林はなかなか見事。
登山道沿いには大きなブナの木も。
そんな木々を仰ぎ見ながらゆる~りと。
ブナ林の斜面から山頂の北東に伸びる尾根に登り上げて、ゆっくり登っていくと
立派な杉の木に囲まれた白鷹山山頂に到着。
広く平らな山頂には、虚空蔵菩薩が祀られる虚空蔵尊神社と大きな休憩舎が建ってました。
かなりりっぱな神社でびっくり。
日本五大虚空蔵の一つだそうで。
農業・養蚕の神様として古くから信仰を集めているそう。
神社に掲げられた白鷹山の額は、上杉鷹山公の筆。
こんな形で鷹山公の筆が残っているとは、びっくり。
さすが、鷹山公ゆかりの山ですな。
さて、山頂は杉に囲まれていて展望がないので、ここからレーダー雨雪量計のある一等三角点ピークに寄り道です。
このまま下山しちゃうのもつまらないしね。
山頂からは階段の急坂をいったん50mほど下り、再び50mほど緩やかに登ります。
笹とカラマツの中の明るい尾根道が気持ちよい。
登ってくるときはカラマツはほとんど見当たらなかったけど、白鷹山の西斜面はカラマツばかり。
カラマツの黄葉もなんともいい色合い、それにくるくると回りながら葉っぱが落ちてくるのが面白いのよね。
尾根上をのんびり歩いていくと、アンテナ施設もあり。
レーダー雨雪量計の施設の一部?
アンテナを過ぎると、いきなり立派な舗装路が登場して拍子抜け。
てくてくと道路を歩いて
どどーんと登場、レーダー雨雪量計。
圧倒されるほどの大きさ、それもそのはずで、東北南部の雨雪量を半径200kmにわたって観測しているそうで。
半径200kmといえば、盛岡市や秋田市から、茨城県北部、群馬県、栃木県、新潟県をカバーしちゃう広さ。
すごい!いつもお世話になってます!!
レーダー大好きごろ太君はかなり興奮気味。
そんなレーダー雨雪量計のあるココは、パラグライダーフライトの出発地にもなっているようで、山頂からの道がある東側を覗いて北・西・南斜面が開けて草地の出発台になっているので展望もすこぶる良し。
南側の展望。
手前には長井葉山、その奥には飯豊連峰と朝日連峰。
飯豊も朝日も雲かかってますな。雪降ってるのかな。
同じく北側斜面の向こうには村山葉山も。
しかーしこの北側斜面、風が吹き上がってきてて寒い!!
(この風が、パラグライダー的にはかなり好条件だそうで)
パラグライダーのおかげで素晴らしい展望(^^
レーダーは麓からも見えていたけど、その周りがこんなふうになっているとは知らなかったなぁ。
レーダーの裏には、一等三角点もありました。
ちょっとわかりづらいかな。
そんな感じでぐるぐると景色を眺めていると、パラグライダーで飛び出して行った人が何人か。
風を操って気持ちよさそう(でも寒そう。。。)。
景色を眺めつつ、パラグライダーで飛び立つ人を眺めつつ、草地に座って日向ぼっこしながら一休み。
なかなか素敵な休憩スポットでありました。
白鷹山に来たら、是非この一等三角点ピークには立ち寄りたいですね(^^
のんびり休んでいたら、パラグライダーのツアー?の方の車が到着して賑やかに。
ちょうどいい頃合いなので、ピークを後にして来た道を戻ります。
雲が晴れた大朝日岳もクッキリ見えてました。
すごく近く見える!
白鷹山へと戻る途中、4組ほどとすれ違い。
さすがは地元に愛されているお山、登山者も結構いるんですね。
山頂からは、大平へ向けて急な石段を下ります。
一段一段の幅が狭いし、コケむしててすべりそうだし、おっかなびっくり(笑)
いかにも古くからの信仰の山。
立派な神社の前には立派な石段、でありますね。
石段を下りきったところで、小滝へと下る道と大平へ下る道が分岐。
我らは大平方面へ。
分岐から先は、ブナ林の中の広い道が続きます。
上部はすっかり落葉した林の中、落ち葉をざくざく踏んで穏やかな道。
陽だまりハイク!
緩やかに下っていくと、だんだんとブナ紅葉エリアへ。
濃い赤茶色がいいですねぇ、晩秋色♪
ブナの紅葉に混ざって鮮やかなのがカエデの紅葉(^^
黄色やオレンジや赤に色づいていて、紅葉の林を一層鮮やかに彩ってくれてます。
道は途中で、アップダウン繰り返す尾根上の道と、尾根を巻くようにして穏やかに下る道に分岐。
穏やかな巻き道のほうが楽ちんなので、そちらをゆる~り下っていくと
小滝へ下る道と、大平(山辺)へ下る道の分岐に到着。
大平へ下る道を辿っていくと、そのすぐ先に白鷹山高原牧場へと続く道がありましたが、そっちは藪藪で廃道状態でした。
穏やかな紅葉の道を、落ち葉を踏んでざくざくと。
登りの道は道幅も細く、穏やかな紅葉の道、という感じではなかったけど、こちらの大平へ下る道は明るく穏やかで紅葉真っ盛りで、ほんと気持ちよく歩けて楽しい!
嶽原から登って大平へ下る周回ルート、いいですねぇ。
この時期、超お勧め。
そんな穏やかな道を下っていくと
大きなブナの木が登場。
ここに来るまではスリムなブナの木ばかりだったので、この大ブナの存在感が際立ちます。
見上げる梢も紅葉真っ盛り(^^
大ブナからは、階段のある急坂を一気に下ります。
下るにつれて、ブナ林から再び杉林へ。
急坂を下りきったところには、冷たい水がじゃんじゃん流れるうがい場がありました。
この水、美味しかったなぁ。
うがい場から先は杉林の中をゆる~り下って
大平の草原に出てきました。
一面のススキがキレイ、それに下山してきてこんなススキ原に出て来るなんて、いかにも里山な感じ。
ススキ原を下っていくと、標識が登場。
作業道やら農道やらが入り組んでるのですが、分岐には標識があるので迷うことはなし。
大平へと下る道、ほんといい雰囲気でした。
下ってきたところでこんな景色が出迎えてくれると、ホッとしますね(^^
そして車道に出たら、嶽原へとのんびり20分ほど歩いて終了。
駐車場はほぼ満車、人気のお山でありました。
上杉鷹山公ゆかりの山、白鷹山。
歴史も感じられる道を歩いて山頂には立派な神社、そして足を延ばした一等三角点ピークからは大展望。
パラグライダーの人たちもたくさんいて、いろんな形で親しまれているお山なんだなぁ。
ブナ&カエデの紅葉もちょうどいい感じ。
明るく穏やかな里山歩き、展望も楽しめて良かった!
下山後は、高畠駅併設の温泉、太陽館へ(300円)。
そして腹ごしらえは、米沢のラーメン屋、熊文へ。
やさしいお味の山形ラーメンを堪能しました♪(詳細は速報)
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コメント
11月2日に同じルート歩いてました(^^;
紅葉がいい感じでしたね。
投稿: sharizaka | 2019年11月11日 (月) 21時45分
sharizakaさん>
お久しぶりです。
なんと、2日違いでニアミス!!
白鷹山は初めて歩いたのですが、サクッと歩けて大展望も楽しめて、歴史も感じられる道で。
紅葉もほんといい感じで、とっても楽しかったです。
投稿: まきchin | 2019年11月12日 (火) 18時05分