2019/11/16 福島晩秋山行・二ツ箭山
紅葉もだいぶ下ってきたこの週末は、福島で晩秋の里山歩き。
好天ながら昼前から天気下り坂な土曜日は、いわき市の二ツ箭山をサクッと歩きます。
この日は昼前には雲が広がる予報にて、早めにスタートすべく登山口駐車場に向かうと、先行車はなく本日一番乗り。
#駐車場は40台くらい駐車可能。水が流れっぱなしの水洗トイレあり。
短時間で登れる山だから、ゆっくりスタートの人が多いんだろうなぁ。
駐車場からは、朝日に照らされる男体山と女体山の2つの岩峰を仰ぎ見ます。
二ツ箭の名の由来ともなった岩峰は、沿岸漁民の目印にもなっていたそうで。
駐車場を出発し、集落の中の道を歩いていくと、いつしか道は林の中へ。
杉の植林地の中の林道を歩いていくと
注連縄のかかった分岐に到着。
二ツ箭山は、修験者により開かれた霊峰だそうで、ここから先は聖域でありますね。
注連縄をくぐって杉林の中を進んでいくと、御滝沢にぶつかります。
ここから尾根に上がる道もあるようだけど、ここは沢沿いに進んでいくと
さて、ここからはしばらく沢沿いの道を歩きます。
まずは滝の左側の鎖場をよじ登り。
手がかりも足がかりもしっかりしてるので、鎖は使わなくても大丈夫でしたが。
大きな一枚岩も多く、そんなところには楔や鎖がかかっていたりして。
なかなかワイルドな道なんだなぁ。
そんな沢沿いの道を登っていくと、沢コースと尾根コースが分岐する〆張場に到着。
急坂登って女体山経由で二ツ箭山にいく尾根コースと、沢沿いに歩いて修験台経由で二ツ箭山に行く沢コース。
尾根コースは鎖場も多いということで、ドキドキしながら尾根コースへ。
早速登場したのは、大きな一枚岩のすべり岩の鎖場。
濡れてたら滑りやすいかな?とも思ったけど、楔も打ってあるし結構足がかりもあり。
すべり岩を登った先には水場がありました。
二又に分かれた枝先には、コップが2つ(笑)
なんかシュール!
水場を過ぎると、尾根へ向けて九十九折りに登る道。
明るい紅葉の道で嬉しい(^^
里山ならではの雑木林の紅葉に癒されます♪
尾根の東面なので、朝日が明るく射しこんでいるのもいい感じ。
急坂であることも忘れてしまいそう。
紅葉を眺めつつ九十九折りに登り上げ、尾根上に上がったところで岩場コースと一般コースの分岐が出てきました。
それにしてもこの山、分岐だらけだな。いろんなコースがあるんだなぁ。
これで分岐に出会ったのはいったい何回目かしらん。
岩場コースは結構危険ってことなので、ここはもちろん一般コースへ。
尾根をトラバース気味に歩く道には大岩あり、笹の中の道あり。
ゆる~り歩いていくと
男体山の手前で、またまた分岐登場(笑)
鎖場巻き道はこれまた危険だそうで、鎖場コースへと向かいます。
道のお名前的には、どっちに行っても危険そうな香りがしますが(^^;
どんな鎖場かな?とドキドキしながら、男体山を巻く細いトラバース道を歩いていくと
女体山の岩場が頭上にどどーんと登場!
垂直に切り立ってて迫力満点!!
さぁ、そしていよいよ男体山と女体山の間の30mの鎖場に取り付きます。
太いロープと鎖のかかる岩場は、思ったよりもかなり急、というかほぼ垂直。
でも思ったよりも手がかりも足がかりもあり。
難なのは、その手がかり足がかりにもっさり落ち葉が積もってることくらいか(笑)
慣れてる人なら、鎖使わずすいすい登れそう。
紅葉の中の鎖場を慎重によじ登ってヤレヤレ。
久しぶりの鎖場だったので緊張した~
これで鎖場は終わりかと思いきや、短いながらまだ鎖場が。
女体山に登り上げる道もがっつり鎖場。
今登ってきた30mの鎖場よりも急だし、足場も若干困るところもあり、こっちのほうがおっかなかった。
(巻き道もあり)
おっかなびっくり鎖場を登り上げて到着した女体山の山頂からは、いわきの街並みや太平洋が一望!
スカッと開けた展望が気持ちよい。
鎖場の緊張も、ここでほぐれます(^^
眼下には、お隣の男体山の岩峰。
あっちにも登れるみたいだけど、ちょっと取り付きがわからなかったな~
男体山の下に広がる斜面は一面の紅葉♪
ここを登ってきたわけですな。
ちょうどいい感じの紅葉。
北側には、稜線続きの屹兎屋山や猫鳴山が見えてます。
なんだかにぎやかなお名前で(^^
女体山の少し先には、山座同定標識のある展望台がありました。
この標識、大雪山や羅臼岳、北アルプスやハワイなんかも書いてあって面白い。
さすがに見えないでしょう~、なんてつっこみつつ(^^
さて、展望を楽しんだら、二ツ箭山山頂を目指して出発。
ここからは明るい稜線歩きが続きます。
稜線付近の紅葉は、やや盛りを過ぎて濃い赤茶色。
明るくて温かな色合いがこれまた良いですな。
稜線上には大きな岩がごろごろしているので、それを巻くように歩きます。
所々で岩をくぐるところもあり。
・・・落ちてきた岩を支えてるんじゃないですけどね(笑)
二ツ箭山山頂へは、ぐるりと稜線を歩く道から少し寄り道して向かいます。
屹兎屋山へと続く細い道に分岐してほどなく
木立に囲まれた二ツ箭山山頂に到着。
標高1,000mないんだなぁ、でも沢とか岩場とかあって結構登りごたえある山で面白い。
小粒ながらぴりりとした山!
山頂は展望もないので、さっくり後にして稜線を辿る道を歩いていくと
小さな祠のある月山に到着。
月山と何か関係あるのかな?と思ったら、祠の中には出羽神社、月山神社、湯殿山神社のお札が祀られてました。
むー、さすが修験の山。
そしてこの月山からは
男体山と女体山の岩場が一望!
紅葉の斜面の上に白い岩場がにょきっと突き出ていて、なかなか壮観。
この二つの岩峰は、古くから漁師に守護神として崇められていたとかで、それも納得な眺め。
おおーっ、としばらく見とれてしまいました。
この眺めが見たかったんだよね。
さて、月山からの景色を眺めることができて満足満足。
あとはのんびりと紅葉の尾根を下ります。
途中、桐ヶ丘へと下る道を左に分けて、月山新道を下ります。
結構岩がちで急な坂道。
登ってくる人とのすれ違いも多数。
沢沿い登って月山経由で下る反時計回りの人も多いけど、こちらの道を往復する人も多いのかな。
若者グループも多く、親しまれているお山なんだなぁ、と思ったり。
のんびり下っていくと、だんだんと木々が緑色になり、針葉樹も多くなってきて
下ってきてからも、続々と登ってこられる方達とすれ違い。
いやはやすごい人気だなぁ、と来た道を戻って
3時間ほどでぐるりと周れる山でありながら、滝あり沢沿い歩きあり、鎖場あり、と変化に富んだ道。
ちょうど紅葉も素晴らしく、落ち葉を踏みつつ楽しく歩くことができました。
岩場を登り上げた先の女体山からの展望も良かった!
月山からの景色もステキでした(^^
下山後に向かったのは、平田村のひさご食堂。
生ラムジンギスカン定食に舌鼓を打ってこれまた満足(詳細は速報)。
その後、星の村ふれあい館の日帰り入浴(500円⇒JAF割で300円)でのんびりあったまったら、あぶくま洞で鍾乳洞観光、と山以外もいろいろ楽しんじゃいました。
> 11/17 蓬田岳へ
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