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2019年10月10日 (木)

2019/10/6 奥三界岳

木曽の山歩きの2日目は、岐阜と長野の県境の山、奥三界岳へ。

201910060
名前の通りの奥山、でも林道歩きが半分くらいあってナカナカ。

===奥三界岳===
2019/10/6(日):川上林道ゲート(6:35)~銅穴ノ滝(7:00)~林道終点(9:20)~▲奥三界岳(10:40-10:55)~林道終点(12:00)~銅穴ノ滝(13:45)~川上林道ゲート(14:05)
歩行距離:17.9km
累積登高:1,150m
累積下降:1,150m
======

> 10/5 南木曽岳

奥三界岳(おくさんがいだけ)、という重厚な名前がずっと気になっていた山。
ごろ太君のイメージとしては、仏教で言うところの欲界、色界、無色界のの3つの世界を分ける山?なんか結界みたいのがあったりして?!だそうで。
(ググってみると、旧付知村、田瀬村、川上村の境にある三界岳の奥にある山、ということらしい)
ちょうど前日歩いた南木曽岳とも近く、続けて歩くにはちょうどいい、ということで行ってきました。

車中泊した道の駅花街道付知から、夕森公園の奥にある登山口までは車で30分ほど。
夕森公園のキャンプ場を過ぎ、林道を奥へと走っていくと、林道ゲート前に登山者用駐車スペースがありました。
#10数台くらい?駐車可能。すぐ手前にも6~7台の駐車スペースあり。
#駐車スペースにはトイレなし。

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登ってる人いるのかなぁ、と若干心配だったのですが、先行車は既に3台。
そういえば300名山だったっけか。

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早速準備して、ゲートの脇を通ってスタート。
林道歩きが長いっていうけど、どんな道かな?とワクワク(この時はまだワクワクしてた。。)。

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ここから登山道までは、1.7kmの林道歩き。
右手に川上川の渓流を見下ろしつつ、てくてく歩きます。

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途中、道沿いには忘鱗の滝。

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鳥居のあるかもしか供養塔を過ぎて更に歩いていくと、銅穴ノ滝。
どちらの滝も林道沿いにあり標識完備、滝巡りのハイカーとかも多いのかな。
銅穴ノ滝のところにはあづまやもありました。

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銅穴ノ滝を過ぎ、やや傾斜を増した林道を登っていくと、登山道の入り口に到着。
いやー、林道歩きは単調で妙に疲れるな。
まだ歩き始めたばかりというのに、既になんとなくお疲れ気味。

さてさてここからぐい~っと登るぞ、と思いきや、いったん20mほど下って沢へ。
まずは吊り橋を渡ります。

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定員1名のつり橋。
木の敷板が若干滑るのと、真ん中あたりで板がねじれたようになってるのがおっかないけど、それほど揺れずにさっくり通過。

そして吊り橋を渡ったところから、350mを一気に登り上げる急坂が始まります。
登り始めてすぐに、一ノ滝やいくつかの滝に寄り道できる道が分岐してたけど、そちらは省略。
帰りに余裕があったら寄るか。。(でも結局帰りも余裕なくて寄らず)

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ヒノキ主体、広葉樹も混ざる急斜面を九十九折りに登ります。
足元は木の根っこが絡まり合ってて滑るし、道幅は超狭いし、しかも所々崩れてるし。
なかなかな道ですな。

急斜面の九十九折りの道は、道自体もかなりの急坂。
何度も立ち止まって息を整えつつ。

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200mほど登っていくと、自然林っぽかった林はヒノキの植林に。
しかし相変わらずの急坂な道、いったいどこまで続くんだろう?と思いつつ、黙々と。

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木に食われかけた看板もあったりして(笑)

そして急斜面の九十九折りの道が尾根上の道になり、ぐい~っと一登りで

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またもや林道に出てきました。
そこそこ登ったタイミングでこんなに広い林道に出てくるなんて、あんまりお目にかかったことないかも。

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しかもこの林道、2.6kmほども続きます。
途中には新しく作っている林道もあり。治山?林業?

歩き始めは、なんだか信越トレイルの途中の林道みたい、なんて面白がってましたが。
さすがに2.6kmも続く林道は長い。。。景色もほとんど変わらず飽きる。。。
しかも帰りもここを歩かなくちゃいけないんだよなぁ、と思うと既にうんざり。

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なんだか歩きマシンになった気分で、ひたすら黙々と歩を進めます。
終盤近くなって見えてきた前方のイセ谷には、細長く流れ落ちる昇竜ノ滝、その下では砂防ダム?の工事中。

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イセ谷手前の橋の上からは、奥くらがり渓谷を見下ろします。
水がほんとキレイ!

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橋を渡って林道をさらに登っていき、プレハブの工事事務所の前を過ぎると、再び登山道へ。

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急斜面の階段を登ると、藪が覆いかぶさる作業道跡に出てきました。
昔はここも林道だったんだろうな、でも今は藪だらけで、しかも法面が崩れて埋まってる所も多い。
崩れてるのは法面だけじゃなく、足元もガッツリ崩れ落ちているところが何か所も。
今にも道ごと崩落しそうでおっかない。

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崩れてるところはこんな感じ。
粉々に崩れた岩が積み重なってます。
崩れやすい地質なんでしょうねぇ。

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そんな林道跡を歩いていくと、尾根を回り込んだところで山頂方面の稜線が前方に広がります。
植林地と笹原が広がってて、この開けた感じはなかなかいい景色。

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そんな藪&ガレの林道跡を1km歩いて、作業小屋跡に出てきました。
ここで林道跡は終了、ここからは再び登山道を歩きます。
いやー、林道&林道跡、あんまりおもしろくない上に長い!

ともあれ、ここまで来ればあと一息♪と、気分は軽く登山道を歩きます。
(実際は、全然あと一息じゃないんだけど(笑))
木の階段やザレた箇所の多い急坂を100mほど登り上げていくと、少し斜度が緩やかになり、笹原の中の開けた道へ。

2019100620
この辺りが、今回一番気持ちよかったところかな。
一面の笹原が広がる斜面がなんとも爽快。
空も青空だし。

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そんな斜面がずーっと広がってます。
尾根の向こうには中央アルプスが見えてるはずなんだけど、この日は雲の中にて見えず。。
(背後の恵那山は見えていた)

笹尾根上の道は、いつしか笹の斜面をトラバースする道になり。
途中、水場を過ぎて歩いていくと

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突然出ました、沢歩き。
標高1,600m付近でもこんなに水が湧いてきてるんだなぁ、なんて感心しつつ。

水量はそれほど多くはなく、普通に石ごろの道を歩いてる感じ。
なんだか不思議な道でありました。

沢登りで100mほど登ったかな?
これを登り切ればいよいよ山頂だ~、と意気揚々と登り上げ、再び林や笹原の中の道に入ると

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山頂まで、距離にしてあと1.5kmの標識登場。
あと50分もかかるの?!
(実際は40分ほどだった)

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いやもうほんと長い道のりですわ。。
さすが「奥」な山、なんて感心しつつ、ヒノキ林の中をゆる~り歩きます。

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笹原多めなヒノキ林。
さっきまでずっと青空が広がってたのに、ここに来て急に雲が広がりつつあるのが気になる。。

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林の中はぬかるみ多し。
中でもここは一番大きなぬかるみ、しかも橋代わりに渡してある丸太はつるんつるん。
この丸太を踏み外すと、膝上くらいまでの深い泥にはまるらしい。
ドロドロになるのは嫌なので、恐る恐る慎重に丸太を渡ります。

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そんな道をひたすら歩いていくと「奥三界へ」の標識が登場。
なんだか違う世界に迷い込んじゃいそうな標識ですな(笑)

あと一息、と黙々と歩いて

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ようやく奥三界岳山頂に到着!
笹原の中の山頂には、大きなやぐらが建ってました。

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やぐらの上からは、御嶽の南面が見えるはずだったのですが。
雲多くて山並みは見えず。。。残念。

頑張って林道歩いてきたのに、ご褒美の展望もなしかぁ。
まぁ長距離歩くトレーニングと思えばいいか?!

というわけで、やぐらの下のベンチで腹ごしらえしたら、特に見るものもないので下山開始。
登ってきた道をひたすら黙々と戻ります。
ああ、せっかく長い距離を歩いてきたのに。

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登山道はともかく、再びこの長い林道を歩くのがしんどい。
でも、登山口から山頂への距離を考えると、この林道で距離を稼いでるからこそさくっと日帰りできるんだろうな。

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それでも帰りは思ったよりもさくさく歩けて、無事に登山口のゲートに到着、であります。

いやー、長かったな。
往復で18km弱、半分以上が林道歩きなのでそんなにキツくはないけど、やっぱり山に来たんだから登山道を歩きたい。
「奥三界岳」という名前からは、深閑とした道を歩いて奥山に分け入っていくのかと思ってたんだけど、半分以上が林道とは(笑)
どんどん山の奥に入り込んでいく感はいいし、ちょいちょいいい雰囲気のところもあったけど。

この日すれ違ったのは6組、思ったより人が入っていたな、という印象。
そういやこの山、3百名山だそうで、3百名山一筆書きの影響?
でも再訪はないかなぁ。。。下で滝巡りしてたほうが楽しいかもなぁ。
ま、いっぱい歩けたからいいか!

下山後は昼神温泉まで移動して、湯ったり~な昼神の日帰り入浴へ(物味湯産手形使用)。
時間もやや遅くなったので、腹ごしらえは中央道の駒ヶ岳SAのスナックコーナーでソースカツ丼、でありました(詳細は速報)。

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コメント

富山のbareinaと申します。いつも楽しく読ませていただいてます。私もデリカを所有しているのですが、車中泊装備について差支えなければ、ご教授ください。以下、列記します。
1.なんらかの改造はされてますか?私は。3列目のシートを外し、やぐら炬燵みたいなフレームを載せてます。また、寒さ対策は?
2.山スキー装備の場合、荷物が多くなりますが、収納は、どうされてますか?
3.デリカはディーゼルでしょうか?毎週、遠出をされているようですが、燃費はどれくらいでしょうか?
以上、よろしくお願いします。

投稿: bareina | 2019年10月11日 (金) 12時58分

初めて訪問させていただきました。奥三界岳という名前に引かれます。3百らしいのでいつか登ってみたいと思いましたが、林道がおおく距離も長いですね。多分ここはパスします。(笑) 昼神温泉はいいですね。!(^^)!

投稿: Jetstream | 2019年10月11日 (金) 22時57分

bareinaさん>
初めまして、コメントありがとうございます。
今夏は富山の山を何度も歩かせていただきました!

bareinaさんも同じデリカユーザなんですね♪
1:うちの車も同じです。寒さ対策は特にしていませんが、窓と運転席の後ろにカーテンつけていることと、寝るときは厳冬期用のシュラフで寝る、ことくらいでしょうか。
2:スキーは、後席部分のやぐらで底上げしてる下に入れてます。ザックやブーツは、寝るときは運転席や助手席に移してます。
3:我が家のデリカはディーゼルです。燃費は11km/Lくらいでしょうか。。

お互いデリカでの山歩きを楽しみましょう!

投稿: まきchin | 2019年10月12日 (土) 10時01分

Jetstreamさん>
初めまして、コメントありがとうございます。
奥三界岳、ほんと重厚でそそられる名前ですよね。
でも、いかんせん林道が長すぎ。。
下部の滝巡りもセットで歩けば楽しいのかもしれないですが、ちょっとそこまでの余裕はありませんでした(笑)

前日登った、同じく300名山の南木曽岳はかなり良かったです!
妻籠や昼神温泉など、周りの観光もセットで楽しみたいですね♪

投稿: まきchin | 2019年10月12日 (土) 10時05分

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