2019/10/20 白神山地・天狗岳
この週末、22日(火)は即位礼正殿の儀で祝日。
21日(月)に有給を取って、なんと嬉しい4連休!
しかもようやく晴れた週末ではありますが、天気は西から下り坂、南東北もやや怪しい感じ。
青森ならば2日間はお天気続きそう、というわけで、行き先は青森に決定。
天気の悪い土曜日は移動日にして、道の駅津軽白神に車中泊。
朝、西目屋村と深浦町を結ぶ白神ライン(県道28号線)を走って天狗峠へと向かいます。
この道、途中に暗門の滝やくろくまの滝、マザーツリーが見られる津軽峠などの見所もあるためか、ほとんどの区間がダート道だけどかなり整備されていて走りやすい。
#白神ラインは、11月上旬から5月下旬まで通行止め。それ以外の時期も大雨等で通行止めになることが多いので注意。
そんな道を走っていくと、紅葉の斜面が朝日に照らされて色鮮やかに輝いているのが、木々の隙間から見えました。
これってかなり紅葉期待できるんじゃないの?!と心が躍ります。
そして到着した天狗峠。
道の両側に6~7台停められそうなスペースあり、1台が既に停まってたけどどうやら登山者ではない様子。
うちらが一番乗りですな。
#天狗峠にはトイレなし。手前のアクアグリーンビレッジANMON、津軽峠、あと途中にもう一ヶ所あるトイレを使いましょう。
さて、では出発。
登山口からしばらくは、前日の雨でぐっしょり濡れた草が足元に覆いかぶさってるので、堪らずスパッツ装着。
膝下がびしょびしょ。
天狗岳への道は、標高750m~850mの間をアップダウン繰り返しながら細い尾根上を辿り、最後に200m強を一気に登り上げるという道。
しかも天狗岳への取り付きまでは、アップダウンありつつも若干下り勾配、というなかなか面白い道であります。
でもなんとも素晴らしいことに、ちょうど800m付近の紅葉が真っ盛り、登山口からいきなり紅葉の尾根歩き!
山頂まで、ブナ紅葉がずーっと続きます♪
登山道沿いにはブナの大木があちこちに。
さすが白神山地ですな。
そんな紅葉の木々に囲まれて、登山口から100mほど登っていきます。
歩き出しはガスが流れていたけど、登っていくうちにガスも晴れて日が射してきて、かなりいい感じの鮮やかさ。
登山口から100m登って標高850m付近を過ぎ、少し下っていくと、「この先崩壊地」の看板が。
そういや、通過注意の崩壊地があるって話だったな、と歩いていくと、どんどん道が細く狭くなってきて
崩壊地のノズの赤タクレに出てきました。
ここ、開けてなかなかいい展望。目の前に広がる紅葉の斜面も色とりどりでキレイだし。
それに思ったほどは崩壊してなかったし足元もしっかりしてた。
それでも崩れてるところにはロープがかかってるので、足元に注意しながら通過。
いやはやそれにしても、お日さまに照らされた紅葉の鮮やかなこと!
そしてノズの赤タクレを通過したら、あとはひたすらブナの尾根歩き。
3つほど小ピークを越えながら若干下り勾配の道、でも何度もアップダウン繰り返しながらなので、あまり下ってる感じはしなかったなぁ。
黄金色に黄葉したブナが、木漏れ日にキラキラ輝いて。
幹や梢のシルエットもステキ♪
黄金色の黄葉がもっと進んで、赤茶色に色づいたブナもたくさん。
青空に映える!
年季の入った幹の、いかにも古木なブナ大木。
パワーもらえそう(^^
こちらは幹にツルが絡まっていて、梢だけじゃなくて幹まで鮮やか(^^
ブナ好きにはタマリマセン!!
ここはもう絶対秋に歩くべし、ですな。
だんだんと日が昇って紅葉の尾根に日が射しこんで、鮮やかな色に溢れる尾根を歩きます。
振り返ると、歩いてきた尾根が左後方に。
あんな鮮やかな尾根の上を歩いてたんだ!とちょっと感動。
左手の木々の隙間からは、紅葉に染まる白神山地の山々が。
山頂から眺めるのが楽しみですな。
右手の木立の向こうには、向白神岳からつながる尾根が見えてきました。
あちらも素晴らしい紅葉。
細い尾根上の道は、木の根がごつごつ出ていて滑りやすいところも多い。
紅葉に見とれてると足を滑らしそうになるけど、両側急斜面のヤセた尾根道なので要注意。
・・・でもこんなにキラキラしててキレイなんだもんなぁ。
よそ見しちゃうよねぇ。
明るい黄色から深みのある赤茶色までいろんな色が入り乱れていて、まるで絵画みたい。
光と影のコントラストが美しい。
素晴らしいブナ黄葉にため息つきつつ歩いていくと、緩やかにアップダウンしていた尾根が西側へとほぼ直角に曲がり、そこからいよいよ天狗岳へ向けて200mの急坂が始まります。
かなりの急坂、そして両側から覆いかぶさる灌木がややうるさい。
ここまで緩やかだったのにいきなりこの急坂か~、と汗をかきかき200m登り、倒木のある開けた場所を過ぎるとようやく緩やかに。
だがしかし、緩やかになってからがまたかなりの藪だったりして。
この道合ってる?と不安になりつつ、灌木をがしがしかき分けて歩いて
天狗岳山頂、到着!
どかーんと開けた西側には向白神岳、なんとも壮観な眺め。
#山頂標識の後ろからちょっと入ったところに三角点あり。
南側には、白神山地の核心エリアの山並みが連なります。
世界最大規模のブナ林、あっちは人が足を踏み入れられない世界なんだなぁ、と思うとなんだか厳粛な気持ちに。
そして再び向白神岳に目を移します。
今年7月に白神岳に登った時は、この反対側から向白神岳を眺めたんだっけな。
こっちから見てもカッコイイな。
静かな山頂から眺める白神山地の景色は、ほんと見ていて飽きることなし。
連なる山並みが紅葉しているのもまたヨシ。
誰もいない静かな山頂でのんびり景色を眺めながら、1時間ほども過ごしてしまいました。
さて、ではそろそろ来た道を戻りますか。
行きよりも日が高くなり、ブナの尾根は更に色鮮やかに。
もう全然足が前に進みません(笑)
遠くには岩木山も大きく見えてました。
岩木山の斜面も赤く染まってますね♪
今年は週末悪天続きで、こんな素敵なブナ黄葉には出会えないんじゃないかと思ってたのですが。
アップダウンの尾根をのんびり歩いて、登山口に到着。
途中であったのは単独の方お一人のみ、静かで紅葉の美しい尾根歩きを満喫です(^^
登った、というより歩いた、という印象の道ですが、距離も累積標高差もそこそこあり。
白神の核心部(のフチ)を歩いてる感も満載で、なんともシビれる。
人の手が入りすぎてないところも良かった。
そしてなによりブナが素晴らしかった!
登山口までのダート道がかなり長いけど、整備されていて走りやすいのでそんなに気にならないかな。
ここはまた来てもいいなぁ。
いい山でした(^^
大満足で下山後は、白神ラインを再び西目屋方面へ。
紅葉ドライブの車と何台もすれ違いあり、さすがは紅葉シーズン。
そして弘前市内まで走って境関温泉(380円)にのんびり浸かったら、中みそで味噌ラーメンに舌鼓(詳細は速報)。
この日は道の駅なみおかで泊&ラグビーワールドカップの日本-南アフリカ戦を観戦、でありました。
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コメント
今年の秋は北の方ほど天気が良い傾向にありますね~。
4連休☆で日・月に北東北の山は予想しておりましたが、天狗岳は正にベストチョイスでしたね!!
写真の枚数の多さでいかに天狗岳のブナの色彩が見事だったことが想像出来ます♪
余談ですが、天狗岳が東北百名山だったことを、天狗岳の速報を拝見してから調べて分りました(私の持っている東北百名山の本では天狗岳がノミネートされていません)。
来週天気と日程が合えば、少し色褪せた天狗岳のブナに会いに行ってみたいと思います♪
投稿: 青空 | 2019年10月25日 (金) 00時32分
青空さん>
今年はなかなか週末に好天が重ならず、困ったものですね。。。しかも台風や大雨の被害もかなり大きいですし。
そんな中で歩いた白神の天狗岳は、ちょうど登山道が紅葉ピークのエリアにあったこともあり、素晴らしいブナ紅葉でした。
青空さんには物足りない距離かと思いますが(笑)、まだ黄緑色の部分もあったので、天気がよければキレイな紅葉が楽しめると思います(^^
投稿: まきchin | 2019年10月25日 (金) 22時48分