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2019年9月20日 (金)

2019/9/15 鳥海山・七高山(百宅口)

三連休の2日目は、百宅口から七高山への往復。

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朝のうちはキレイに見えていた山頂目指して、オヤマリンドウが咲き乱れる道を歩きます。
そしてこの日の山行で、鳥海山に登る9つの登山道を制覇!

===鳥海山・七高山(百宅)===
2019/9/15(日):百宅口(6:50)~大倉(7:40)~タッチラ坂(8:30)~唐獅子平(9:35-9:50)~▲七高山(11:30-11:50)~唐獅子平(13:00)~タッチラ坂(13:40)~大倉(14:10)~百宅口(14:40)
歩行距離:13.4km
累積登高:1,390m
累積下降:1,390m
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> 1日目(鳥海山・笙ヶ岳(万助道~長坂道)

2日目は、鳥海山に登る9つの登山道(象潟、吹浦、湯ノ台、矢島、猿倉、二ノ滝、万助、長坂、百宅)のうち、最後に残った百宅口から鳥海山へ。
ここ、標高差が1,400m近くある上に登山口まで13㎞続く林道が割と荒れ気味で、アクセスにやや難あり。
それもあってなかなか足が向かなかった道であります。

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車中泊した道の駅鳥海郷を出て、百宅の集落を走っていくと、百宅登山口へと向かう13kmの手代林道の入り口に到着。
ここから延々と、未舗装路を走ります。
#山形側からの林道は崩落していて通行止め

この林道、林業の方が使われているようで、荒れてるところには鉄板が敷かれていたり溝が砂利で埋められていたり、と割と走りやすい。
が、作業最終地点を過ぎると、洗掘された溝やら何やらで車の底をこすりそうな箇所や、車が大きく斜めになる箇所が多数。
なかなかな道でありますな。
慎重に運転して、思ったよりも時間がかかってようやく大清水(おおしず)園地の駐車場に到着です。
車底が低い車だと、何度か車底をこすっちゃうかも。

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駐車場の入口には、「鳥海山百宅口」の大きな石碑。
かなり立派。

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80台ほど駐車可能な広い駐車場には、先行車が1台のみ。
前日から停まってるっぽいので、唐獅子平避難小屋に泊まられた方なのかな。

連休中日なのにこの空きっぷり、最高じゃないですか(笑)
いそいそと準備して出発です。

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頭上には、目指す七高山が見えてます。
昼まで晴れててくれるかな?

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駐車場の奥にあるコンクリ道を下っていくと、キレイな大清水避難小屋が建ってました。
中は覗かなかったけど、かなり居心地良さそう。
#小屋の前に水場と水洗トイレあり

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頭上に見える、これから登る斜面、目指す山頂を拝んでから出発!

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歩き初めはキレイなブナ林の中を緩やかに歩きます。
大きなブナの木々に囲まれた道はかなり快適。
いいねぇ、ブナ林からスタートする道はほんと癒される。

・・・が、ブナ林といえばひんやり涼しい、という印象だったのだけど、なぜか今日は暑い!風も通らない!!
初っ端から蒸し暑くて早くもバテ気味。

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のんびりゆる~り歩いていくと日が射しこんできて、キラキラ明るいブナ林。
なんだかこの雰囲気、森吉山のヒバクラ岳登山口からの道のブナ林に似てるかも。
黄葉の時期もいいだろな。

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足元にはキノコもちらほら。
かさを広げているものや、落ち葉の隙間から顔を出したばかりのものがそこかしこに。
そんな足元を見ながら歩いていくと

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大きなオレンジ色のキノコを発見!
アカヤマドリ、だそうで食べれるキノコみたい。
たしかに見た目は、パリッと焼かれたフランスパンみたいな感じで美味しそうではありましたが。。。
でも採って食べるのは勇気いりますな。

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ブナ林の中の道は、所々ぬかるんでたり赤土で滑りやすいところもあり。
ぬかるんでいるところには木道が設置されていました。
結構整備されているんだなぁ。

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登山道から250mほどブナ林の中を登っていくと、5合目の大倉に到着。
ここまで、深く切れ落ちた沢の右岸尾根のブナ林を登ってきていたようで、右手の展望が開けたところからは、崖の下に大きな大倉滝が見えてました。
ベンチも設置されていて、一息つくにはいいところですな。

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滝の上部の山頂方面を見上げると、早くも雲がまとわりついてきている様子。
うーん、今日もやはり雲が湧いてきちゃったか。。。
湿度高めなのか風向きのせいなのか、昨日も今日も、どうも高いところには雲が湧きやすい天気のようで。

晴れてくれることを祈りつつ、先へと進みます。
大倉の次のチェックポイントは6合目のタッチラ坂。
200mほど登りますが、まだまだ緩やかな道が続きます。

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だいぶ背丈が低くなった木々の中、ここもまた土がつるつるで滑りやすい道。
所々、木道や丸太の階段が整備されてます。

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頭上が開けたところに出てくると、ちょうどいいタイミングで雲が晴れて山頂が顔を出してくれました。
こうやって、緩やかな斜面を山頂見ながら登るのは、矢島口からの道に似てますね。
矢島からの道もそうだけど、ここ百宅口からの道も、山頂目指してほぼまっすぐに登り上げる道であります。
それがなんともシビレルんだなぁ。

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そんな道沿いには、オヤマリンドウがわしわし咲いてます。
最近刈り払いが入ったようで、笹や雑草はキレイに刈られているのだけど、オヤマリンドウは避けて刈ってくれていたようで(グッジョブ!。
道の両側に、濃い紫色の花がいっぱい♪

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日がたっぷり射しこんで明るい道は、どこもこんな感じ。
淡々と登り上げる道ですが、オヤマリンドウいっぱいで楽しい!
(が、暑い)

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振り返ると、丁山地の山並みが見えてきました。
そういえば来る途中の百宅の集落に、丁岳登山口コチラ、の標識があったな。
右側に見えているギザギザが甑山かな。

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そんな景色を眺めつつ、ゆる~り高度を上げていきます。
周囲の木々はダケカンバが主体になり、緩やかに登っていくと

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6合目、タッチラ坂(の入り口?)に到着。
ここもベンチ完備であります。

ここまでは緩やかに登ってきた道ですが、ここからはいよいよ傾斜を増していきます。
こうやって山頂が近づくにつれてだんだん急になっていく道って、裾を長くひいた山の形を感じられてなんだか面白い。

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そしてここから先は、灌木や笹原の中の明るい道。
だからなのか、緑や茶色のバッタが多くて、足元から何匹もぴょんぴょん飛び出してくる!
一歩踏み出すことに数匹、な調子にて、踏んづけないように足元に気を付けつつ登ります(でもたぶん何匹か踏んづけてる。。)。

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ぐい~っと高度を上げる道は、階段や木道が整備されていて歩きやすい。
木立が開けてるので後方の展望もよく、立ち止まって息を整えつつ、展望眺めつつ。
遠くにうっすらと焼石岳や栗駒山が見えてきて、これまたますますいい眺め。
そしてだんだん風も通ってきて、涼しくて助かる~

そんな道を200mほど登って

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7合目、屏風岩に到着。
柱状節理っぽい崖から、岩がごろごろと剥がれ落ちて転がってるみたいな感じ。
岩の壁に囲まれた草原の真ん中でヤッホー、と叫ぶと、声がこだまとなって返ってきました(^^
ごろ太君、面白がって何度もヤッホーと(笑)

ここは水場でもあるみたいだけど、残念ながらこの時期は涸れてました。
上部に残雪があるとき限定の水場なのかな?

さて、ここまで来れば唐獅子平まではあと一登り(といっても200m弱の登り)。
屏風岩の右手のフチを辿るように、草原の中の岩ごろの道を登ります。

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左手に屏風岩を見下ろしつつ。
なかなか面白い地形ですな。

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岩ごろの道を登っていくと、前日に唐獅子平避難小屋に泊まったという単独の方が下ってきました。
登山口に停まってた車の主さんですな。
朝イチに山頂往復してきたそうで、かなり満喫されたご様子(^^

いいなぁ、今から行ったらきっとガスガスだろうなぁ、なんてしばらくおしゃべりしたら、お互い気を付けて~、と別れて先を目指します。
だんだんと傾斜を増していく道を、これを登り切ったら避難小屋だ~、とえいやぁと登っていくと

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おおお?!クマ登場!!
・・・ではなく、熊さんそっくりの溶岩(笑)

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反対側から見ても熊さん。
いやはや、偶然の産物としては出来すぎでしょう!
(ちなみに正面から見ると、熊には全然見えずにただの岩)

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熊さんの横を通り過ぎた先に、唐獅子平避難小屋は建ってました。
2階建ての大きな小屋。
ここが8合目であります。

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せっかくなので、小屋の中でちょいと腹ごしらえ休憩。
土間には石油ストーブがあり、1階の板の間には布団も積んでありました。
中は広くて2階もあり、かなり快適そう♪
#トイレもあり

山スキー時期に、この小屋に泊まっていろいろ滑るのも楽しそうだなぁ、なんて思いつつ。
のんびり休憩したら、七高山へ向けて出発!

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山頂稜線まではあと500m強。
ガスガスだったら、上まで行かずに9合目あたりで戻っちゃおうか、なんて言いながら、灌木や草原の中を歩きます。
道は、ここまではほぼずーっと真っすぐに登り上げる道だったけど、ここから先は斜度が増したこともあってゆるーい九十九折り。

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シロバナトウウチソウ、ミヤマリンドウ、ウゴアザミ、イワギキョウ
草原には花々もちらほら。
そして相変わらず、足元にはバッタがいっぱい。
君たち、足元に飛び込んでくるのは止めてね。

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唐獅子平まではたくさん咲いてたオヤマリンドウは少なくなり、たくさんのシロバナトウウチソウやハクサンボウフウがゆらゆら揺れてます。

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尾根上を歩いたり、沢状地形の中を歩いたり。
変化に富んだ斜面が面白い。
あの斜面良さそうだねぇ、なんて言いつつ登るのも楽し♪

風は幾分か強くなったけどフリースを着込むほどでもなく、心配していたガスもそれほど濃くはなくて時折日が射したり山頂方面の視界が開けたり。
思ったほど天気悪くはないねぇ、なんて300m弱登っていくと

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9合目、霧ヶ平に到着。
七高山山頂まで行こうかどうしようか迷いながら登ってるうちに到着してしまった9合目。
あと250m登れば山頂稜線だし、稜線も割とすぐそこに見えてるし、思ったより天気悪くないし。
・・・行きますか、山頂!

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というわけで気持ちも新たに、開けた尾根上を登ります。
尾根の両側にはちょっぴり残雪のある広い谷。
すかーんと開けて気持ちの良い斜面がどこまでも続いてます♪

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尾根上の道は草原の中、そしてちょいザレ気味。
どんどん傾斜を増していく斜面を、九十九折りに登ります。
踏み跡があまりはっきりしていないところもあり、目印に注意しつつ。

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ハクサンシャジン、チングルマ、ホソバイワベンケイ、イワイチョウ
鮮やかな紅葉の葉っぱも増えてきて、ウキウキ♪
緑や茶色の斜面に、こんな鮮やかな色合いが点在していて秋を感じますね(^^

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頭上の山頂稜線に見えてる四角い岩は、虫穴の岩かな。
随分下からも見えてたけど、かなり大きくなってきた!
山頂稜線を歩く人達もだんだんと大きく見え始めたし。

そんなザレた九十九折りの道を、えいやぁ、と登り上げて

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山頂稜線に出てきました~(^^
登り上げたところには大きなケルン。
そうか、これは百宅への道の分岐に建っていたのか。
(今まであまり気にしてなかった。。)

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登り上げた目の前には、ガスの中に浮かぶ新山。
ガッスガスで見えないかな、と思ってたけど、新山見ることができて良かった(^^

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稜線上は、行き交う人がたくさん。
一気に賑やかになった道をちょこっと歩いて

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七高山山頂、到着!
今年4回目の山頂であります(うち3回は山スキー)。

山頂に到着したところでちょうどガスガスになってしまって展望はナシ。
それでも、思ったより風は弱くて一休みするにはいい感じ。
ちょいと腹ごしらえ休憩したら、さくさく下山開始であります。

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稜線を戻って、ケルンのところから、登ってきた道を下ります。
降り口には、百宅口の標識が倒れてました。

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ガスってるのは山頂稜線付近だけのようで、下っていくとガスの下に。
またまた気持ちよさそうな斜面を見下ろしながら下ります。
この開けっぷりは矢島からの道に似てるけど、こっちは全然人がいないし、緑の中の道が続くのでなかなか気持ちよい。

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唐獅子平の小屋を眼下に見下ろしながら下ります。
そうそう、登山口の大清水避難小屋の赤い屋根も見えていてちょっとびっくり。

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唐獅子平の上は、トウウチソウとチョウカイアザミがもっさもさ。

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唐獅子平を過ぎてだんだんと緩やかになってくると、今度はオヤマリンドウがもっさもさ。
いいねぇ、お花のもさもさは大歓迎(^^

途中、避難小屋泊りの団体さん一組とすれ違ったくらいで相変わらずの静かな道。
さくさく快調に下ります。

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大倉を過ぎ、ブナ林の中に入ると終了間近。
なんだか名残惜しい気持ちになりつつも下って行って

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大清水園地に戻ってきました。
今日も標高差1,400m、ガッツリ歩きました!

天気は残念ながらイマイチだったけど、それでも山頂直下の大斜面をじっくり眺めることもできたし、秋の花々もはしりの紅葉もキレイだったし。
登山口からのブナ林もキレイだったし。
人が全然いなくて静かなのも良かった!

登山口までのアクセスが大変だけど、ここはまた来たいなぁ。
でも暑い時期は大変そうなので、秋がいいだろうな。
あと、山スキーの時期に唐獅子平避難小屋に泊まって滑る、てのもやってみたい!
鳥海山の9つの登山道を制覇したという喜びもあり、充実感タップリの山行でありました。

大満足で下山後は、フォレスタ鳥海の日帰り入浴へ(400円⇒JAF割で300円)。
大好きなお風呂にのんびり浸かったら、矢島で買い出しして、この日も道の駅鳥海郷で車中泊、でありました。

そして翌日は観光&グルメ(詳細は速報)。
いろいろ楽しめた三連休でありました(^^

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