2019/8/10-13 北ア・裏剱縦走(1日目)
1日目(8/10):室堂~剱沢~真砂沢ロッジ
2日目(8/11):真砂沢ロッジ~仙人新道~仙人池ヒュッテ、池ノ平往復
3日目(8/12):仙人池ヒュッテ~雲切新道~阿曽原温泉小屋
4日目(8/13):阿曽原温泉小屋~水平歩道~欅平
今年の夏休みはどこへ行こうかと悩んでいたら、台風が3つも近づいてきているという予報。
中でも3つ目の台風は、どうやら夏休み中盤に西日本直撃しそうな雰囲気。
北海道は台風のあおりを喰らってずっとすっきりしなそうな天気だし、南アは雨の影響が心配。
折角の長い休みだし天気の良いところを歩きたいまきchin隊としては、前半と後半に分けて、天気安定してそうな北ア立山エリアを歩くのが吉か、てことで、前日に北海道行きフェリーをキャンセルして北アルプスに行先決定。
前半の4日間に歩くのは、ずーっと歩きたくて機会を覗っていた裏剱。
ノーピークなれど、山深く人も少ない静かなエリアをじっくり歩いて、山の大きさや深さを感じられるルート。ピークハントだけが山歩きじゃないもんね(^^v
天気も4日間もちそうだし、車回収とか考えると、予備日を取れる夏休みの時期に歩くしかないでしょう、というわけで。
#紅葉の時期は、このエリアめちゃ混みらしい。
#8月前半までは、残雪のためルート整備ができないところもあるとのこと。お盆以降が比較的歩きやすいのではないかという読みもあり。
入山は立山駅から。
先週よりも少し早めの2時頃到着すると、駅前の駐車場は既に満車。
踏切渡ったところにある駐車場はまだ空いてたので、そこに駐車してしばし仮眠して4時過ぎにチケット売り場へ行くと、既にかなりの行列ができてました。
チケット発売開始は5:20なんですけどねー。
さすがお盆休み&山の日連休、皆さん出足早いですな。
最終的には先週よりもずっと長い行列になってました。
というわけで、今回は始発ケーブルカーの切符はゲットできず、次発(でも増発してるので始発の10分後)のケーブルカーと高原バスで室堂へ。
それでも扇沢から行くよりは全然早く、7時過ぎには室堂に到着です。
かなりの賑わいのターミナルを後にして、まずは雷鳥沢を目指します。
少し薄雲が出てるけどいい天気、そしてあまり風もなく日差しが暑い!
これからの道のりが思いやられる(^^;
別山乗越からの稜線の奥に剱岳は見えてたけど、その後ろの毛勝山や猫又山には早くも雲が。
今日は雲上がってくるの早いのかな。
てくてく歩いてみくりが池。
いつもの逆さ立山を拝みます。
神々しいですな。
雷鳥荘前を過ぎ、雷鳥沢野営地へ向けて下ります。
野営地はカラフルなテントでいっぱい、今日は賑やかだろうな~。
下る道沿いにはチングルマの綿毛がいっぱい。
先週はチングルマの花があちこちに咲いてたのに、一週間も経つと全然変わっちゃうのね。
なんだかもう秋近し、て感じ。
そんな道を下り、賑わってる野営地を抜けて称名川を渡ります。
さて、別山乗越へ向けて雷鳥沢を500m弱登りますよ~
登り始めは、尾根上のガレた急坂をゆっくり登ります。
尾根の東や西に行ったり来たりするこの道、東側がかなり暑い!
風が吹き上がって涼しい西側の道で涼みつつ、大汗かきかきぐい~っと。
200mほどそんな道を登っていくとようやく中盤、大きくジグ切りつつ登る道に。
ここは、下から風が吹き上がってきてかなり涼しい。
風に吹かれてクールダウンしつつ、立山や浄土山の展望に癒されつつ。
それでも立山や浄土山はまだまだスッキリ晴れてます♪
浄土山の奥には薬師岳も見えてきてテンションアップ(^^
足元にちらほら咲いてるトウヤクリンドウにも癒されます。
この花が咲きだしたってことは、だんだん秋も近づいてきてるんですね。
そして最後の岩ごろ急坂をぐい~っと登り上げて
私らは、ちょうど剱岳を目の前に眺められるところにあった椅子に座って、景色眺めつつ腹ごしらえ休憩。
後立山方面は雲の中だけど、剱岳は雄々しくスッキリ聳えてました♪
やっぱりいいなー、この景色(って先週も言ってたような(笑))。
さて、剱岳を眺めながら15分ほども休んだら、剱沢へ向けて出発。
まだまだ先は長いもんね。
ここは最近まで雪渓が残ってたためか、チングルマやハクサンイチゲも所々に固まって咲いてます。
なんだか季節が戻ったみたい!なんて思ってると、真っ青なミヤマリンドウも咲いてたりして。
初夏と晩夏が混在してておもしろい。
そしてやっぱり主流はチングルマの綿毛たち。
あっちでふわふわ、こっちでふわふわ(^^
先週は、あちこちにチングルマの群落があって足が停まりまくりだったけど、今週は綿毛だらけなのであまり足が停まることもなく(笑)
割とさくさく下って、剱沢野営場まで降りてきました。
当初は、1日目はここまで、と思ってたのだけど、よくよく考えたら真砂沢ロッジまで行けちゃう時間だし、先まで行っといたほうが2日目余裕あるよね、と。
確かにまだ11時前だし、足も快調だし、で目的地は真砂沢ロッジに。
雪渓の状況を説明しているホワイトボードで情報収集。
剱沢雪渓はまだ割れてるところもなく大丈夫そうとのこと。
雪渓に乗り移るところと夏道に戻るところの注意点をチェックしたら、いざ出発。
野営地から下る途中、お気に入りの池に寄り道。ここは外せない。
今日もお美しい逆さ剱♪
エゾシオガマ、ウサギギク、ミヤマタネツケバナ、イワツメクサ
池から剱沢小屋へと下る道にはお花たちがたくさん(^^
花に和みつつゆる~り下って、剱沢小屋の脇から剱沢へと下る道に入ります。
ここから真砂沢ロッジまでは750m、ガッツリ下りますよ~
下り始めはガレた急斜面を九十九折りに下ります。
正面にはどかーんと聳える剱岳の南東斜面と源次郎尾根。
ぎざぎざの源次郎尾根。
こんなのが頭上に聳えてるわけで、いやはや迫力満点。
急斜面をジグジグ下って沢筋が近くなると、今度は高巻き道を下ります。
高巻き道とは言えどなかなか急な下り道、そんな道を登ってくる人たちとすれ違いつつ。
しばらく下るとクロユリの滝に到着。
水量豊富でとってもキレイな滝、この滝を見るために剱沢野営地から下ってきた、というグループが滝を見ながら一休みされてました。
クロユリの滝を過ぎると、雪渓がいよいよ間近に。
端っこはだいぶ雪が薄くなってるので、少し先に進んだところで軽アイゼンつけて雪渓へ。
ちょうど雪渓に乗り移るところには、ミヤマダイコンソウがもりもり咲いてました。
さて、剱沢雪渓はといえば、もう日が高くなってるので雪も程よく緩んでて歩きやすい。
クラックもまだ見当たらず。
それに雪渓の上は涼しくて気持ちいい♪
青空や緑の斜面を見上げつつ、ひんやりした空気に冷やされつつ。
緩やかに下っていくと、平蔵谷の下に出てきました。
ちょうど平蔵谷を下ってきた人がいてびっくり。
平蔵谷を過ぎると、長次郎出合まで雪渓はちょっと斜度を増します。
ここまでノーアイゼンだったごろ太君もここで軽アイゼン装着、ざくざく下ります。
長次郎出合で長次郎谷を見上げます。
先行してた数組が、みんなこの谷を登っていったのでビックリ!
ごろ太君「俺も登りたいな~」って、いやいや無理でしょう~~
さすが夏休みだなー、こういう難ルートを辿る人たちもたくさんいるんだな、なんて変な関心しつつ、まきchin隊はそのままざくざくと雪渓を下ります。
長次郎出合の先はほぼ緩やかな雪渓、のんびり下っていくと、真砂沢ロッジの取水ホースとトラロープが登場。
剱沢野営管理所のホワイトボードには、トラロープが出てきたら左岸の夏道に移るべし、てあったのを思い出して、トラロープの端っこで夏道に移ります。
ちょうどネムの滝の上あたり。
夏道は左岸のトラバース。暑い!
草と地面の照り返しでむんむん、そんな道を走って下ってくる学生たちに道を譲りつつ下ります。
ヤマハハコ、シモツケソウ、タテヤマウツボグサ、タカネニガナ
足元に咲くいろんな花々を眺めつつのんびり下って
真砂沢ロッジに到着。
テント場には学生たちのテントが満載、そっか、ここはそういうところだったか!
クライミングをやるガチな学生がいっぱいでした。
それでもまだまだスペースには余裕あり、早速テントを張ってのんびり。。と思いきや、風があまり通らず日射しギラギラで、暑い!!
沢沿いだから涼しいかと思ってたんだけどな~、甘かった。。。
というわけで、日が傾き始める16時ころまでは、ぐったり日陰でのびてました(笑)
で、日が傾いてようやく涼しくなってきた16時過ぎに夕食。
デミチーズハンバーグのせご飯、美味しい♪
周りの学生のテントも夕ご飯、大学ごとにいろいろ違いがあって面白いな。
なんだか自分らが学生の時の夏合宿とか思い出しちゃいますね(山岳部じゃなかったけど)。
17時過ぎにようやく日が山の陰に入ると、一気に涼しく(というか寒く)なるのも山ならでは、か。
湧き始めた雲に山の影が映って幻想的。
そんな景色を眺めてたら眠くなってきたので、18時頃にはバタンキュー。
ごろ太君は夜中に起き出して星空観賞。
満点の星空でありました(^^
> 2日目へ
| 固定リンク
「◇登山」カテゴリの記事
- 2024/12/1 山梨初冬山歩き・三ツ峠山~本社ヶ丸周回(2024.12.05)
- 2024/11/30 山梨初冬山歩き・赤鞍ヶ岳~菜畑山周回(2024.12.03)
- 2024/11/17 山形山城歩き・長谷堂城(2024.11.22)
- 2024/11/16 山形晩秋山歩き・徳網山(2024.11.20)
- 2024/11/10 山形晩秋山歩き・湯ノ沢岳(2024.11.15)
コメント