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2019年8月23日 (金)

2019/8/10-13 北ア・裏剱縦走(4日目)

裏剱縦走の4日目は、今回の山行のクライマックス、水平歩道を歩きます。

201908130
憧れ、かつ恐怖の水平歩道。
景色を眺める余裕もなく、緊張の山歩き。
#整備状況をよく確認してから歩いてください。いわゆる一般道ではありません。

===裏剱縦走(阿曽原温泉小屋~水平歩道~欅平)===
2019/8/13(火):阿曽原温泉小屋(5:30)~折尾谷(7:25)~志合谷(8:35)~欅平(10:50)
歩行距離:12.3km
累積登高:300m
累積下降:500m
======

1日目(8/10):室堂~剱沢~真砂沢ロッジ
2日目(8/11):真砂沢ロッジ~仙人新道~仙人池ヒュッテ、池ノ平往復
3日目(8/12):仙人池ヒュッテ~雲切新道~阿曽原温泉小屋
4日目(8/13):阿曽原温泉小屋~水平歩道~欅平

阿曽原温泉からの道は、欅平に下るにしても仙人池に登るにしても結構長丁場。
テン場の人たちも4時や5時頃には出発していきましたが、我らはいつもながらののんびり出発。

201908131
テン場から少し下り、阿曽原谷にかけられた木橋を渡ります。
この橋もシーズン中(阿曽原温泉小屋が営業している間)のみの橋、大雨では流出することもあるそうで。
毎年こうやって橋をかけていただけるのはありがたい限りですな。

201908132
阿曽原温泉小屋を振り返ります。
いいテン場だったな~、温泉も良かったし。
いつかまた来れるかな。

201908133
そしてここから水平歩道までは150m弱の急坂を登ります。
昨日、仙人谷ダムからの登り返しに出くわした時は心の準備がなくて萎え萎えだったけど、今日は初っ端急坂登りがあることは事前チェックしてたので心の準備もバッチリ。
岩ごろの道をぐい~っと。

150m弱登り切ると、いよいよ10㎞ほど続く水平歩道の始まりです。
黒部川に向けて切れ落ちる急斜面(岩壁?)の標高950~980m付近にほぼ水平につけられた道。
足元の数百m下は黒部川の源流、というかなりおっかない道。
100年前、電源開発のための調査を目的として作られた道だそう。

201908134
水平歩道と言えば、すれ違いも困難なくらい狭くて岩壁の途中に付けられた道、というイメージで、ずーっとそんな危険なところが続くのかと思ってたのですが。
歩き初めはキレイなブナ林の中の幅広な道で、ちょっと拍子抜け(笑)
早速ブナに癒されてます(^^

しばらくそんな道を歩き、途中崩落した箇所を避けてハシゴで上り下りしたら、いよいよこれぞ水平道な道が始まります。

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岩肌を削って作られた道。
足元の岩壁には木や草が生い茂っていて、遥か下の黒部川は見えず。
おまけに道幅もそこそこあり、あんまり怖くない、けど油断は大敵。
だって「黒部に怪我なし(=落ちたら死ぬ)」って言うし。

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源流域の渓谷というだけのことはあり、かなり曲がりくねった岩壁に、ひたすら水平な道がついてます。
そんなうねうねした道からは、これから歩く道が眺められて面白い。
・・・それにしてもほんとにまっすぐ、水平だな。

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危ないところにはワイヤーがついてる、という話だったのですが、ここらはまだ整備が追い付いてない?
なるべく壁から離れないように、足元の石にけつまづかないように歩きます。

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所々視界が開けた箇所もあり。
でも景色は見ない、足元の渓谷も見ない。だって怖いんだもん(実は高所恐怖症)。

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そして阿曽原から4.3km歩いたところで、折尾ノ大滝に到着。
大きくて立派な滝を間近に眺めて感動!

給水ポイントでもあるここは、滝の下部を渡渉します。
水量的には問題なく飛び石で渡り、そして尾根を回り込んで歩いていくと

2019081310
折尾谷の堰堤が見えてきました。
かなりの水量だし幅もあるし、これどうやって渡るのかな?と思っていたら

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なんと堰堤の裏にトンネルが!
そうきたか~

短いトンネルだったので、出入り口から日光が射しこんでいてヘッデンは要らず。

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トンネルを通り抜けたところで振り返ると、岩壁の向こうに折尾ノ大滝が、そして歩いてきた道が見えました。
なかなかない眺めですな。

さて、ここでようやく全体の3分の1くらいは歩いてきたかな。
まだまだ道のりは長い!

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いつになったら怖い道が出てくるのかなー、思ったよりもすれ違いできる余裕もあるし、足元見えないから怖くないなー、なんて思ってたら。

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折尾谷からしばらく歩いていくと、だんだん怖い道に。
岩をくりぬいて作られた、かろうじて1人通れそうな道。
もちろん手すり代わりのワイヤー完備、しっかりワイヤー掴んで歩きます。

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頭ぶつけそうなところも。
何のためにヘルメット持ってきたのか、という話もありますが、もはやザックおろしてヘルメット被る余裕なし(笑)

足元注意、でもさらにその下の景色は見ずに歩く道だけを見つめて、余計なこと考えずにてくてくと。
そして阿曽原から5.5kmほど歩き(ほぼ中間点)、折尾谷と志合谷の間の尾根を巻いていくと

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お~、渓谷の先に見えてきたのは欅平?
欅平の駅舎かな。まだまだ随分先だなぁ。

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右手には奥鐘山の西壁も黒々と聳えてます。
黒部の怪人、と呼ばれる黒部三大岩壁の一つだそうな。
ああいうところを登っちゃう人もいるんだろうな。

ちなみにこういう景色は、歩きながら眺める余裕はなし。
景色を見るときは立ち止まって、しっかりワイヤーつかんで安全確保してから眺めてます(笑)

さぁ、そしてここからがいよいよ核心部。

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崖にかかる木道を歩いたり。

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狭い岩場の足元が丸太でガードされてたり。

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ほとんど壁に張り付くように歩いてます。
高度感ありすぎなんだもん。

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ほとんど宙に浮いてますがな。
この道、どうやって作ったんだろう。ずいぶん苦労して作られたんだろうなぁ。

そうして歩いていくと、残雪のたっぷり残る谷が見えてきました。

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志合谷ですな。
仙人谷ダム建設時にここで起きた泡雪崩で、宿舎が吹き飛ばされて対岸の奥鐘山の西壁に激突したとか。
そういう犠牲の上に現在がある、と心の中で合掌。

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相変わらずの空中回廊な道を歩いていくと

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志合谷をくぐる隧道の入り口に到着。
ここは雪渓の上を横断、ではなく、トンネルくぐって通過です。

ヘッデン必須のトンネル内は、岩がごつごつしてて天井も低く、頭をぶつけそうな箇所もあり。
頭上から水は滴ってくるし、足元にもじゃぶじゃぶ水が流れていて、いやはやこんなところ歩くんですね、な道でありました。
意外と長いトンネルだったなぁ、歩いてると果てしなくトンネルが続くように感じて、トンネルから抜けたときはほっとしました。

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トンネルから出ても相変わらずな道、でもさっきまでみたいな落ちそうな木道とか空中回廊的なところはなくなってきたような。

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その代わり?いくつか短いトンネルあり。

蜆谷のトンネルを抜けると、これまでのほぼフラットな道に代わって少しアップダウンのある道になります。
そろそろ水平歩道も終わりに近いかしらん、欅平の駅の放送とかサイレンとかも聞こえてくるし。

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きっと鉄塔のあるところに欅平へ下る道があるんだろうなぁ、関電の道だもんなぁ、とか思いつつ。
あの鉄塔まで歩けば下る道だ!と思いながら歩いて裏切られる、ということを何度か繰り返します(^^;

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遠く右手には白馬岳。
そういえば祖母谷から唐松岳に登る道があったっけ、祖母谷から白馬岳に登る清水尾根は数年前に登ってへろへろになったよなぁ、なんて思いつつ。

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そしてようやく欅平への降り口に到着。
鉄塔見えてから4本目くらいだったかしら。

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降り口からは欅平へ向けて350mほど一気に下ります。
階段が整備された道は歩きやすい。

途中、パノラマ展望台を過ぎてひたすら下って

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ようやく欅平に下ってきました。
無事、水平歩道を歩きとおせて良かった!
欅平手前まではすれ違い皆無だったのも良かった!

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観光客でごった返す欅平。
さっきまではどっぷり黒部の山だったのに、ここはもう観光地ですな。

欅平に到着して10分後くらいに出る便があったので、急いで切符とビールとペットボトルのお茶を買い込んで電車に乗り込みます。
ビールで乾杯しつつ、ごとごとと黒部峡谷鉄道に揺られて宇奈月へと移動。
そして宇奈月駅前の日帰り入浴、宇奈月温泉総湯 湯めどころ宇奈月(500円)でゆっくりと4日分の汗を流したら、富山地方鉄道で新魚津へ。
この日は魚津に泊まって、海の幸タップリの魚津ナイトを満喫、でありました(詳細は速報)。

車の回収は翌日、あいの風富山鉄道と富山地方鉄道を乗り継いで立山へ。
下山した日のうちに車回収することもできたけど、時間もタップリあるので下界に一泊してののんびり回収、美味しいものもいっぱいいただけていいシメになりました(^^

憧れの裏剱、そして水平歩道。
期間中ずっといい天気(おかげで暑すぎた)で素晴らしい展望。
中でもやはり、仙人池や池ノ平からの展望は素晴らしかった。
紅葉の時期以外は人も少なく、静かな道だそうで、今回もそのとおりずっと静かな山を楽しむことができました。
最高だったなぁ。
#水平歩道も雲切新道も仙人新道も、毎年状況は異なります。最新の情報を確認して、技量の範囲で歩いてください。

仙人池・池ノ平は、2~3日滞在してても飽きないかも。
機会があれば、ゆっくり訪れたいところです。

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