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2019年7月19日 (金)

2019/7/15 南本内岳

焼石岳の北にある南本内岳。

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ブナ林と湿原の花畑が美しい、静かな山でした♪

===南本内岳===
2019/7/15(月):南本内岳登山口(7:25)~新倉沢(8:35)~花畑コース分岐(9:20)~花畑コース~▲南本内岳(10:30-11:00)~尾根コース~花畑コース分岐(11:45)~新倉沢(12:10)~南本内岳登山口(13:00)
歩行距離:9.8km
累積登高:900m
累積下降:900m
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> 2019/7/14 白神岳

連休3日目は、焼石岳の北側、すぐお隣に聳える南本内岳へ。
湯田から南本内岳登山口に続く林道が今シーズン登山口まで通れるようになったとのことで、そこから登ってみたい!
#この林道、大雨による土砂崩れ等で通行止めになることが多く、ここ数年もずっと通行止めだったとのこと。

南本内側沿いの砂利道の林道は、10㎞となかなかの距離。
最近開通したばかりだからか、洗掘もまだあまりなく車の底をこすることはなかったけど、なんせ長い!
#帰りは途中にパンクしてる車がいました。ご注意あれ。

ゆっくり林道を走って、ようやく林道終点の南本内岳登山口に到着。1時間近くかかったかな。
6~7台停められそうな広場には、先行車は一台もなし。
#広場から一段上がったところにも数台停められそう

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登山口には立派な標識あり。
ここから入山であります。

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案内板には「下山後は穴ゆっこで温泉に!300円でシャンプーも石鹸も完備♪」と絶賛勧誘中の張り紙が。
そして案内板脇の登山届BOXを開けると、中にはカマドウマがわさわさいてビックリ(笑)

大量のカマドウマにはひるみましたが、気を取り直して出発。

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登山口からは、杉の造林地をゆる~り歩きます。
日がちらちら射しこんで明るい杉林。

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少し登ったところで小沢を渡ります。
帰りはここで靴を洗えるな。

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沢を渡って再び杉林の中をゆる~り歩いていくと、「南本内岳一」の標識が登場(最初は、漢数字の一が矢印かと思った)。
たしか同じような標識は真昼岳の兎平登山口からの道にもあったな。
ここから山頂まで(尾根コース)、合目ごとにこの標識が続きます。

そしてこの一の標識を過ぎたあたりから、ブナ主体の林の中へ。

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大木も多いブナ林をトラバースで登ります。
足元なかなか細い道を登っていくと

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明るい尾根上に出てきました。
ブナやキタゴヨウマツに囲まれた尾根上は、風が通って涼しく気持ちいい。

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木立の隙間から見えるのは、牛形山の稜線かな。
高い稜線上は雲がかかってるみたい。

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所々急な箇所もある細い尾根をぐい~っと登ります。
落ち葉がつもった尾根は、ふかふか歩きやすくて膝に優しい感じ。
それにトンボが多いせいか、ブヨやアブもほとんどいなくて快適そのもの。

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緑一色の尾根を登っていくと、NO.14の案内標識が登場。
これと同じ形の標識はここ以外では見なかったな。
手書きで、新倉沢まであと約5分、と書いてありました。

確かに、登るにつれて左手の新倉沢がどんどん近くなってきて、沢音も大きくなってきてたなぁ、なんて思ったりして。
あんなに大きな沢音の沢なんだから随分大きな沢なんじゃ?
そんな沢を渡るなんて大丈夫なのかな?と思いつつ歩いていくと

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新倉沢に到着。
思ってたよりも沢自体は小さく、石を伝って無事渡渉。

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沢を渡ったところでは、ハクサンチドリとノビネチドリがお出迎え。

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沢から一段上がると、お花畑コースの標識が。
以前はここで尾根コースに続く道が分岐してたそうなのだけど、そっちは廃道になってました。

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さて、道はまだまだブナ林の中を歩きます。
右に左に沢音を聴きつつ、所々で沢を横切ったり沢沿いを歩いたり。
水気が多い山なのは、焼石山塊ならではってとこなのかしらん。

そんなことを考えつつ、分岐から100mほど登って

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少し開けた広場にある水場、ブナ清水に到着。
ここに五番の標識もありました。五合目ですな。

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冷たくて美味しい水がじゃんじゃん出ています。
標識には、水質を保証するものではありません、なんて丁寧に但し書きが(笑)
でも気にせずごくごく飲んじゃいました。美味しい♪

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そして水場を過ぎると、徐々にブナ林の中から灌木の中の道へ。
斜度も緩くなり、途中山頂を望むところもあったりして。
そんな道をゆる~り歩いて

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お花畑の湿原に到着であります。
道はここでお花畑コースと尾根コースに分岐、行きはお花畑コースを歩きます。

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湿原の入口には、ミヤマカラマツの大群落。
これはこの先の湿原の花畑にも期待しちゃいますね~♪

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さぁどんな花に出会えるかな?とウキウキしながら、湿原の中の木道へと歩を進めます。
ちょうど日も射して青空覗いて、湿原散策にはいい感じ。

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イワイチョウ、アヤメ、ミツガシワ、ヤグルマソウ、ヤマサギソウ、ハクサンチドリ
早速いろんなお花たちも登場♪

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圧巻だったのは、一面に咲くミツガシワ。
ミツガシワがこんなにたくさん咲いてるのは初めて見たかも。
花穂も大きく、結構存在感ある花なんだなぁ。

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ミツガシワ、アップ。
かなり壮観。

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この時期になると、白だけではなく、いろんな色の花々が咲いてて賑やかな湿原。
アヤメの紫がしっとりとした彩りを添えて。

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鮮やかなのは、シナノキンバイの黄色!
湿原はもちろん、見上げる斜面にもたくさん咲いてて、遠くから見るとほんのり黄色に染まって見えるくらい。

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ブナ林の上には、こんな素敵な湿原があったんだなぁ。
早速足が停まりまくってます。

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イワイチョウやアヤメ、ミツガシワ、シナノキンバイが咲き乱れる一つ目の湿原を過ぎると、しばらくトラバース気味に登ります。
崩れやすい細いトラバース道だったり、階段のある道だったり。
そんな道から振り返ると、湿原が一望♪

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そして登った先にはもう一つ大きな湿原が。
ここには残雪があり、早春の花々が咲いてました。

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絨毯のように咲くヒナザクラ。
その向こうにはミズバショウも。

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雪解け水がキラキラ流れる中には、大きくて鮮やかなリュウキンカ。
焼石岳へ登る道も、リュウキンカたくさん咲いてるよなぁ、なんて思い出したりして。

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そして純白のミズバショウ。
つい最近まで雪の下だったんでしょうね、まだフレッシュな咲きたてのミズバショウがかわいらしい。

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こんなにいろんな季節の花々が見られるなんて、感激♪
どの花もとってもみずみずしくて可愛らしく、とってもきれいな湿原でありました。

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さて、湿原を過ぎると、あとは稜線へ向けて群界尾根を登ります。
背後にとんがった三界山を見つつ

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左手には湿原を見下ろしつつ。
ほんのり黄色に染まってるのは、シナノキンバイかな。

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高度が上がってちょっとガスっぽくなってきた尾根上は、これまたいろんなお花たちがたくさん。

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ハクサンフウロ、ムカゴトラノオ、ネバリノギラン、ウスユキソウ、センジュガンピ、マルバシモツケ、ウラジロヨウラク

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濃いピンクや薄いピンクのシャクナゲもあちこちに。
これからまだまだたくさん咲きそう。

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尾根道は、ガスが濃くなったり薄くなったり。
そんな道を歩いていくと、右からは焼石岳からの道が合流。
合流を過ぎてほどなく

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南本内岳に到着!
風強い~
晴れてれば焼石岳が間近に見えるのだけど、ガスがかかっていて見えず。

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南側からの強い風を避けて一休みしていると、時折北側のガスが晴れて展望が。
登りながら眺めていた三界山が特徴的。
遠くには森吉山、そして三界山の後ろには鳥海山の裾も見えてました。

30分ほど休んでいたら、焼石山方面から登ってこられた方がお一人。
結局この日、山中で出会ったのはこの方のみ、でありました。

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さて、では下山開始。
帰りは尾根コースを辿ります。
行きもそうだったけど、この道もキレイに刈り払いされてて歩きやすい。

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尾根上は、どこから振り返っても南本内岳の山頂がよく見えます。
何度も名残惜しく振り返っちゃう。

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左手には三界山。
なんともカッコいい山だなぁ。

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しばらく見晴らしの良い尾根上を下っていくと、八番の標識が登場。
そういえばお花畑コースには番号標識なかったけど、こっちの尾根コースに標識立ってるのね。

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そして八番標識を過ぎると、お花畑コースとの分岐に向けて一気に下る急坂に。
特に滑りやすいところもなく、しかも急なところは階段だったりロープ完備だったりで整備ばっちり。

尾根から一気に100mほど下って

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お花畑コースとの分岐の湿原に戻ってきました!
いいなぁ、湿原癒されるなぁ。

またもう一度、湿原に歩いていきたくなってしまう気持ちを抑えつつ、来た道に合流して下山です。

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ブナ林をてくてく下ります。
落ち葉ふかふか踏んで、気持ちの良い道。

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下るにつれてブナの大木が登場。
新倉沢を渡った先の尾根の下部まで来ると、大木のオンパレード。

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ごつごつした幹が立派。
しかもこれ、複数本のブナがからまってる?それとも一本の木なのかな?

そんなブナの大木を眺めつつ、美しいブナ林に癒されつつ。

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さくさく下って、登山口に戻ってきました。
停まってる車はうちらの車のみ、本日の入山者はまきchin隊だけの静かなお山でありました。

山頂からの展望は残念ながらなかったけど、大木もあるブナ林は静かで美しく、そして湿原の花畑は色とりどりの花がいっぱいで。
こんなにいいルートなのに、誰もいなくて静かだったのも素晴らしかった。
登山口までの10㎞の林道がなかなか難儀だったけど、ここはまた紅葉の時期にもぜひ来たいところです。
焼石山塊は、ほんといいルート、いい山がいっぱいですね。

下山後は湯川温泉の四季彩の宿 ふる里の日帰り入浴へ(500円)。
源泉かけ流しのさらっとしたお湯にのんびり浸かったら、北上のお蕎麦屋さん深山亭へ(詳細は速報)。
腹ごしらえしてから帰京、でありました。

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