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2019年7月17日 (水)

2019/7/14 白神岳

世界遺産のブナ原生林を望む白神岳へ。

201907140
18年ぶりの山頂稜線は、ニッコウキスゲの花盛りの美しい稜線♪

===白神岳===
2019/7/14(日):白神岳登山口(6:00)~二股分岐(6:45)~マテ山分岐(7:55)~大峰分岐(9:15)~▲白神岳(9:45-10:35)~大峰分岐(10:50)~マテ山分岐(11:45)~二股分岐(12:35)~白神岳登山口(13:10)
歩行距離:13.9km
累積登高:1,160m
累積下降:1,160m
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海の日三連休は北東北へ。
初日はのんびり観光(詳細は速報)。
中日のこの日は南に行くほど天候悪化、辛うじて秋田北部と青森の日本海側は昼までなら天気もちそう。
ならば、遠くてなかなか行く機会のない白神岳へ!

白神岳は、まだ全然本格的に山歩きをしていなかった2001年7月に駅からてくてく歩いて登った、我らの登山原点の山。
当時はチノパンにスニーカーという舐めた格好で登ってたなぁ。
ものすごくキツかったことと、急坂登って行ったら猿が出てきたことくらいしか覚えてないんですが(笑)
その悪い印象を上書きしたい!

さて、この日は早ければ早いほど吉、てことで登山口へは5時半着で向かいます。
海沿いの道を走り、五能線の白神岳登山口駅の手前から白神岳登山口へ向けて細い舗装路を登っていくと、登山口の駐車場に到着。
登山口までのアクセスはめっちゃ楽!

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駐車場には既に10台くらいの車が停まってたけど、まだ車の中にいる人も多いみたい。
ここで車中泊してたのかな。
#奥に休憩舎とトイレ(水洗)、足洗い場あり。

さて、我らはさくさく準備して出発。
上の写真の黄色の車が停まってる後ろに階段があり、それを登っていくと舗装路の林道に。
林道を10分弱歩いていくと、登山口に到着です。

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登山届のブースもあるここから、登山道へ。

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登山口からずーっとブナ林が続くのかと思っていたら、最初はアカマツや杉、ミズナラやカツラが混ざった混成林。
海に近いし標高低いし、そりゃ最初からブナ林ってわけないか。

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登山道には、要所要所に立派な標識あり。
さすがは世界遺産。
道も刈り払いバッチリだし、歩きやすく整備されててさすが♪

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緑一色の道ですが、ちらほらとクルマユリが咲いてて和みます。
ちょうど咲き始めで、これからたくさん咲きそう。

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ゆる~り歩いていくと、だんだんブナやミズナラ中心の広葉樹の林に。
想像してた感じの林になってきた!

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そして登山口から45分ほど歩いて、二股分岐に到着。
ここで、ブナの尾根に登り上げるマテ山コースと、沢沿いの二股コースが分岐。
分岐にあった標識には何も書いてなかったけど、二股コースは近年の災害であちこち崩落しているとの話だったので、ここはおとなしくマテ山コースへ(そういえば18年前来たときは、二股コースは通行止めだった)。

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分岐から少し急坂を登っていくと、登り勾配なトラバース道に。
雑木林の中の道は幅細く、足元注意な道。

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少し歩いたところに細い水場があり。
この外にもちょろちょろ水が流れる箇所も多く、随分水気の多い道ですな。

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キツリフネ、ヤマアジサイ
水気の多い道には、水気を好む花々がいっぱい。

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ゆる~りトラバース道を登って高度を上げていくと、雑木林はだんだんブナ主体の林に。
太陽もだんだん登ってきて、射しこむ日差しも明るく気持ちの良い道を登っていくと

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最後の水場に到着。
ここはもちろん水分補給しとかないとね。

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冷たくて美味しい水がタップリ。
そして焼石岳の銀明水にもあったKOIWAIの大きな柄杓が!

冷たい水でクールダウンして歩いていくとほどなく、本格的に登る九十九折りの道へ。

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ここでいよいよ周囲の林も本格的なブナ林に。
いかにも白神っぽくなってきた道を、マテ山分岐目指して250mほどぐい~っと登ります。
今回のルートで一番の登り。

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なんとも涼やかなブナ林。
結構がっしりしているブナが多いかな。

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急斜面に付けられた九十九折りの道は、歩きやすく整備されてて快適な道。
所々にお助けロープもつけられてて、至れり尽くせりであります。

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途中には、ずいぶん古びた標識も。
18年前に登った時は、こんな標識を見ながら登ったのかな?

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そんな九十九折りの道をぐい~っと250m弱登って、マテ山分岐に到着。
マテ山への道は点線ルート、覗いてみると藪藪でした。

さて、ここでようやく道のりは半分。
ここから先は、稜線の手前までしばらくブナ林の尾根を緩やかに歩きます。

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ブナの大木の間をぬうようにして続く道。
どっしりがっしりしてて野武士みたいなブナがいっぱい。
先日の女神山のブナは、お姫さまみたいにすらっとした美人なブナだったけど、それとはまた随分違ってこれはこれでステキ。

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そんながっしりしたブナが、ぽっきり折れてるところもあり。
冬の厳しい気候で折れたのか、はたまた台風などでやられたのか。

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アップダウン繰り返しながら緩く登る長い尾根。
風が吹き抜けて涼しく、ブナの木々も目に涼しく、快適尾根歩き。
そして何より、ブナ林の中の道は癒される!!

尾根を気持ちよく歩いていくと、稜線手前で森林限界を過ぎて灌木の中へ。

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前方の視界が開けて、山頂稜線が目の前に!
一番奥には山頂、その手前には小屋がぽっちり見えてます。

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振り返れば日本海。
海、近い!

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日射しに照らされて暑い道、でもここを登り切れば快適稜線歩きが待っている。
気合入れて、灌木と笹の中の道をぐい~っと登ります。

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そんな道沿いには、ニッコウキスゲがちらほら。
ここらがちょいと終わりかけってことは、稜線上は期待できるかも!とワクワクしながら100m強登って

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稜線上の大峰分岐に到着。
大峰岳を通って十二湖まで縦走できるコース(藪濃い)がここで分岐。

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稜線の東側には、白神山地の最高峰、向白神岳。
登山道はなく、積雪期にしか行けないそうで。
そんな手つかずの向白神岳、黒々と聳えてカッコいい。

左手にそんな山並みを眺めつつ稜線を歩いていくと

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出ました!ニッコウキスゲとイブキトラノオの花畑!!
稜線直下の急坂を登ってるときに、なんとなく稜線がオレンジ色に染まってるように見えてたのはこれだったか。

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多少は咲いてるかと思ってたけど、こんなにたくさん、ほぼ満開で咲いてるとは思ってなくてびっくり。
ここまで緑一色の道だったのが、ここで一気に華やかな道に♪

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ブナ林とニッコウキスゲ。
この取り合わせ、あまり見ないけどなかなか良い♪

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海が間近に見えて、ブナの斜面も一望で、ニッコウキスゲ花盛りの花畑もあって。
素晴らしい稜線歩き♪(^^

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心配してた雲もまだ頭上には広がらず、青空の下、気分爽快な稜線歩き。
山頂を目前に眺めつつ、ゆる~りのんびり。

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ニッコウキスゲに負けじと、イブキトラノオもたくさん。
薄桃色の花穂には、アブや蝶がいっぱいまとわりついてお食事中。

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そして山頂手前に再びニッコウキスゲの花畑が登場。
いやもう、山頂を目前にして全然足が前に進みません。。。
#この付近が、実は最高地点だったりするらしい。祠もありました

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写真を撮る手が止まらない人(^^
青空の下の花畑っていいよねぇ。
しかもこれから雲が広がる予報なので、晴れてるうちにいっぱい写真撮ってたくさん花を眺めちゃいました。

さて、花畑で随分足止め食らっちゃいましたが、いよいよここらで山頂へ。

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登山道からもよく見えてた大きな小屋はトイレ小屋。
キレイに整備されてて、しかも男女別!

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トイレ小屋のすぐ先には避難小屋。トイレ小屋のほうが大きいかも?(笑)
中を覗くと、三階層になってました。

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そして小屋のすぐ先が白神岳山頂。
世界遺産のブナ原生林が広がる山並みが一望!
いやぁ、いい眺め(^^

2019071440
山頂には一等三角点もあり。

山頂に到着したときは、先行の単独の方がお二人いらっしゃるのみ。
後から二股コースから登ってきた3人組が来て賑やかになったけど、それでも随分静かな山頂、のんびり腹ごしらえしながら景色を眺めます。

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東側を眺めると、山頂小屋の向こうには向白神岳、そしてその向こうには三角形の岩木山。

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東南~南側にはブナ原生林の山並み。
その向こうには小岳や田代岳、藤里駒ヶ岳。
八甲田や森吉山もうっすら見えてました。

なんてことない山並みだけど、これが世界遺産のブナ原生林か~、と思うと感激ひとしお。
そういえば18年前もそんなこと思いながら眺めてたなぁ、なんてちょっぴり思い出したりして。
随分時が経って、ごろ太君も私も年を重ねていろんな山を歩いて、そして再びこの山に来て。
この山は何も変わらずここにいるんだなぁ、なんて思うとまたちょっぴりしみじみ。

静かな山頂で山並みを眺めつつノンビリ、1時間近くも過ごしてしまいました。

さて、ではそろそろ雲も広がってきたし、下山開始。

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名残惜しく、何度も振り返りつつ。

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ニッコウキスゲの花畑も名残惜しい。
また来るね!と、これまた何度も立ち止まって眺めつつ。

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日本海を眼下に見下ろしつつ、稜線からの急坂を下ります。
ここらで登ってくる人たちと何度もすれ違い、皆さん7時過ぎに出発して登ってこられたんでしょうね。
ここまでほとんど人に出会わなかったのは、うちらが早めに出発してたからだったのかな。

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下りつつも仰ぎ見る稜線。夏の空ですな。
怪しげな中層の雲、そして分厚い低層の雲が出てきた。。。

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稜線からの急坂を下ってブナ林の尾根に入れば、あとは来た道をさくさく下るのみ。
涼しいブナ林に癒されつつ、足取り軽く下ります。

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下りって、林を上から見下ろす恰好になるわけですが、それがまたブナ林一望な感じでいいんですよねぇ。
がっしりした武骨なブナの木々を眺めつつ、ブナ好きにはタマラナイ尾根歩き。
#ずーっとこんな感じの道なので、人によっては退屈かも?

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癒されますわぁ、ブナ林。
ブナがキレイな山ってたくさんあるけど、それぞれの山ごとに特徴があって、それぞれ好ましい。
そしてブナ林はいつだって癒してくれる♪

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大好きなブナ林の中、尾根を下り、マテ山分岐からは急斜面の九十九折りの道を下り。
来た道をさくさく戻って

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登山口まで戻ってきました。
思ってたよりあっさり戻ってこれたかな。
ここから林道歩いて、駐車場に戻って終了、であります。

ブナ林は標高600m~1,100mがいい感じ、そして山頂稜線の花畑はニッコウキスゲ真っ盛り♪
青空も広がっていてくれたし、日本海も遠くの山並みも一望だったし、タイミング的にはばっちり。
18年前はキツイ印象しかなかった白神岳でしたが、多少は成長したのか楽しく歩けて、いい印象で上書きできたので良かった。
ブヨやアブも全然いなくて超快適山歩き(トンボたくさんいたからかも)、早めの出発が奏功して天気も良かったし、人もあまりいなくて静かな山歩きを楽しむことができました。
白神岳、かなり遠いのでなかなか来られないけど、今回このタイミングで来ることができて良かった!

下山後は、八森いさりび温泉ハタハタ館(500円)の日帰り入浴へ。
日本海眺めながらのんびりお風呂に浸かったら、翌日に備えて岩手の道の駅錦秋湖に移動、であります。

> 2019/7/15 南本内岳

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コメント

こんにちは。

ブナにお花畑いいですね\(^_^)/
黄色系の花は華やかに見えるので大好きです。

うーむ。
まだ二股コース通行止めなんですね(^o^;)
僕も10年ほど前に登ったきりですが、
景色全然変わってません。

ありがとうございました。なつかしかったです。

投稿: katsu | 2019年7月17日 (水) 18時53分

katsuさん>
ニッコウキスゲの花畑がほんと鮮やかでした(^^

二股コースは通行止めではなかったです(分岐にもなにも書いてなかったし)。
でも歩いた人によるとかなり荒れてて、お勧めしない、とのことでした。

私は遥か昔に歩いたきりだったので、ほとんど記憶に残ってなくて(笑)
でもきっと、ずっと同じ景色でそのままでいるのでしょうね、白神岳。また行きたいです。

投稿: まきchin | 2019年7月17日 (水) 21時33分

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