2019/6/16 杓子山
梅雨時の週末は行先悩ましい。
東北は土曜日曇りで日曜日雨、南関東・静岡は土曜日雨で日曜日は所により晴れ。
ならば、久しぶりに富士山周辺の山へ行ってみますか、ということで。
前日は、道の駅富士吉田で車中泊。
雨降りしきる中、併設の地ビールレストランで舌鼓(詳細は速報)。
夜中は大雨&雷で、これほんとに翌日晴れるのかな?と思っちゃったけど、明け方はしっかり晴れてて一安心。
忍野の集落から林道走って鳥居地峠へ向かいます。
細い舗装路を走っていくとゲートがあり、その手前に数台分の駐車スペースがありました。
#駐車スペースには7~8台駐車可。
#この林道、北側からの道は2018年秋の台風で崩れてて通行不可だそう。
先行車は1台。
先を歩いてる人がいるのは何となく心強い、さくさく準備して出発。
峠からは、砂利道の林道を進みます。
この道、車で登山口の奥まで入れるけど、結構深い溝が多いので車底低い車だとこすりそう。
(下山してきたときにプリウスが進入していったけど、底こすってた)
林道歩いてると、前方を鹿が横切ったりして。
前夜はどこで雨宿りしてたのかなぁ、なんて言いつつゆる~り林道を歩いて
涼しい木立の中を緩やかに歩いていくとほどなく、開けた草地が右手に広がる稜線上へ。
稜線上を歩きつつ振り返ると
どかーんと富士山!
距離的にも近いのですごく大きく見えてるのだけど、前日の雨で空気がスッキリ澄んだおかげでいっそう間近に見えて大迫力。
おまけに朝日を正面から浴びてて、クッキリ鮮やか。
かなり風が強いので、もしかしたら雲に包まれちゃってるかな?と思ってたけど、雲は山頂付近にちょろっとかかってるのみ。
かなりいい感じ♪
高座山へは、こんな開けた気持ちの良い稜線を登ります。
最初は緩やかで気持ちいい道だったけど、登るうちに足元つるつる滑る急坂に。
・・・なかなか大変だぞ。
そんな道沿いには、アヤメがちらほら咲いてて癒されます♪
鮮やかな紫色が、しっとり美しい。
・・・が、足元はなんとも油断大敵。
いやはや滑るのなんのって。前日の雨で余計に滑るのか?
所々にかかるトラロープの助けも借りつつ、ぐい~っと300mほど登って
高座山に到着。
木立に囲まれた山頂だけど、ちょうど富士山の方面だけ開けてました。
開けたところからは、富士山と忍野の集落と富士の裾野が一望!
いい眺めだなぁ、大迫力だなぁ。
今日はずっとこんな感じに大迫力の富士山が見られるんだなぁ、と思うとワクワク。
杓子山へと続く稜線歩きに出発です。
と言っても、稜線はブナやミズナラの林に囲まれているので、ずっと富士山が見られるわけではなく。
でも新緑の稜線はかなり気持ちよいし、風が吹き抜けてとっても涼しい!
フタリシズカ、マムシグサ、ギンラン、ナルコユリ
この時期ならでは、の白や緑のお花たち。
木立の隙間からは、富士吉田の街並みが見えたりして。
富士吉田ってこんなに大きな街なのか!
何度かアップダウンを繰り返す稜線上には、所々岩場もあり。
割と歩きごたえありますな。
途中、鉄塔をくぐるところで西側の展望が開けたけど、あとはずっとブナやミズナラの林の中。
涼しく気持ちよく歩いて
開けた峠を先に進み、杓子山へと250mほど登る道にかかります。
ここからもまたブナやミズナラの林の中の道。
最初は緩やかに、斜度が増してくると九十九折りに登る道で結構歩きやすい。
おまけに、滑りやすい急坂には丸太で階段が作られていて、高座山前後のつるつる道とは違って整備もばっちり。
不動の湯から登る人が多いのかな。
山頂が近くなると、視界も開けて再び富士山が♪
山頂からの展望を楽しみにワクワク登り上げて
杓子山山頂、到着。
おしゃれな山頂標識が出迎えてくれました。
大展望の富士山を正面に眺めつつ、天空の鐘をひと鳴らし。
山頂はかなり広くて、木のテーブルやベンチが3組ほど設置されてました。
先行の方がいるかな?と思ったけど、先に進んでいかれたようで山頂にはまきchin隊のみ。
静かな山頂でぐるりと景色を眺めつつ、一休み。
富士吉田方面や御坂山地の眺め。右手には三ツ峠も(写真には入ってないけど)。
この奥には南アルプスが見えるんだろうけど、今日はさすがに雲の中。
そしてこちら、真打ちの景色はやっぱり富士山と山中湖。
相変わらず富士山のてっぺんには雲がぺろっとかかってるけど、すかっと晴れた青空もクッキリ聳える富士山も素晴らしい。
山頂付近、アップ。
昨夜の雨は、山頂では雪だったのかしら?それとも数日前の雪がまだたくさん残ってるのかな。
そんな景色を眺めつつ、涼しい山頂で一息ついたら、次の鹿留山へ向けて出発。
杓子山よりも40mほど高い鹿留山へは、緩やかな稜線をつないで歩きます。
鹿留山へはオマケなつもりで向かったのだけど、杓子山~鹿留山間の稜線の林が素晴らしく美しい!
上から下まで新緑なのはもちろん、ブナやミズナラの木の美しいことと言ったら。
クサタチバナ、ユキザサがいっぱい。
フタリシズカもたくさん咲いてます♪
ブナの大木を見上げます。
富士山周辺の山に、こんなブナの大木があるなんて。
東北とか北信の山を歩いてるような雰囲気の稜線。
ここ、紅葉の時期もキレイだろうなぁ。
いやはや、見事なブナの大木。
すんなり背の高いブナではないけど、どっしりとした幹がなんとも存在感タップリで。
杓子山までの稜線には見られなかった、こんな大木があちこちにあって何度も見とれちゃいました。
緩やかな稜線、ブナとミズナラの新緑、吹き抜ける涼やかな風、なんとも素晴らしい稜線じゃないですか!(うちら好み)
途中、開けた岩場の展望地あり。
お約束のように富士山を眺めます。
展望地を過ぎて歩いていくと、内野へ下る分岐を右に分け、そしてほどなく
鹿留山山頂に到着。
木立に囲まれた山頂は展望なし、でもミズナラの巨木がでーんと聳えてて見事。
展望はないけど、静かで穏やかでなんだか心和む山頂。
これもミズナラの巨木が見守ってくれてるおかげかな、なんて。
そんな山頂で一息ついたら、来た道を戻って杓子山へ。
帰りもほんと楽しく気持ちよく歩ける道。
単調でつまらん、と言う向きもあるかもしれないけど、うちら的にはブナやミズナラに囲まれた穏やかな稜線の道がすごく気持ちよくて、気に入った。
楽しく歩いて杓子山山頂に戻ると、さすがに何組かが休憩中。
ここまで誰にも出会わなかったのは、うちらスタートが早かったせいか。
まだまだキレイに見えてる富士山を眺めつつ、富士山クッキーで一息ついたりして。
のんびり山行だと、こんな余裕もたくさんあっていいね(笑)
登ってくる人達と何度かすれ違いつつ下っていくと、大ざす峠の手前にパラグライダーのスタート台がありました。
(行きは巻いちゃったのでここは通らなかった)
こんなとこから飛び出すのか!
気持ちよさそうだけど、私絶対ムリ。。。
大ざす峠まで下ったところで、ここから先の道をごろ太君と協議。
来た稜線をそのまま戻るか、不動の湯方面に下って稜線北側の巻き道(鳥居地峠中道コース)を歩くか。
・・・巻き道はめんどくさそうだけど、ちょっと違う道も歩いてみたい!てことで、不動の湯方面へ進みます。
林道歩いたり、ショートカットする道を歩いたり。
沢筋に沿って結構ざくざく下るんだなぁ。
杓子山沢コース、の標識に沿って下ります。
至不動湯、としか書いてなくて、これほんとに鳥居地峠に行けるよね?と不安になりつつ。
ゲートの先には、不動湯近道の看板。
まだ鳥居地峠の表示は出てこないけど、とりあえず林道ショートカットする近道へ。
沢沿いの近道を下っていくと再び林道に。
林道を進むと、ようやく「鳥居地峠中道コース」の標識が出てきて一安心。
不動の湯方面とは別れて、鳥居地峠中道コースを進みます。
鳥居地峠中道コースは、めんどくさいトラバース道かと思ったら、意外と整備されてる林道でびっくり。
数週間前?にトレラン大会もあったようで、あちこちにトレランの標識もあったりして。
ずっとそんな林道が続くのかと思いきや、最後は山道に。
ただこの道、まだあまり踏まれてない感じだったので、最近整備したのかな。
何度か山道のアップダウンを繰り返してそしてようやく、最初に歩いた林道に合流。
うーん、稜線歩いたほうが早かったし気持ちよかったかな。こっちの道は景色もないし。
でもまぁ林の中で涼しかったし、なんだか道探ししながら歩いてるみたいで面白かったからいいか。
駐車場に戻ってくると、8台くらい停まってて駐車スペースは満員御礼でありました。
富士山眺めながらの6時間ほどののんびり稜線歩き、意外と歩きごたえもあったし、涼しかったし、景色も新緑もキレイで満足度高し!
稜線上の林がとってもキレイだったのも良かったなぁ。
富士山周辺の山々は、どこもそれぞれ特徴あって面白いですな。
下山後は、山中湖近くの大豊でほうとう&鱒寿司、そして石割の湯(800円⇒割引券で10%引き)へ(詳細は速報)。
明るいうちに帰れて楽々、でありました。
| 固定リンク
「◇登山」カテゴリの記事
- 2024年の山歩き(2024.12.25)
- 2024/12/1 山梨初冬山歩き・三ツ峠山~本社ヶ丸周回(2024.12.05)
- 2024/11/30 山梨初冬山歩き・赤鞍ヶ岳~菜畑山周回(2024.12.03)
- 2024/11/17 山形山城歩き・長谷堂城(2024.11.22)
- 2024/11/16 山形晩秋山歩き・徳網山(2024.11.20)
コメント