2019/5/25-27 朝日連峰縦走(2日目)
2日目の朝、小屋から眺める日の出。
茜色の日差しがだんだんと周囲を照らしていきます。
のんびりと朝ごはんを食べて、寝袋やらマットやらかさばる荷物を小屋の隅にまとめたら出発です。
小屋に人がいないと、どうものんびりしちゃいますな。
小屋を囲む残雪を過ぎれば、あとはずっと夏道を辿ります。
(途中何か所かちょっぴり残雪あり)。
緩やかにアップダウン繰り返しながら登る道は、穏やかで歩きやすい。
稜線の左手からはかなり強い風が吹き付けてます。
でも残雪の斜面を吹き上がってくる風は、とっても涼しくて気持ちいい(^^
というかこの風がなかったら、日差し暑くてしんどいだろな。
こんな感じで、ずっと正面に以東岳が聳えてる道。
なんとも贅沢な道であります♪
天気はいいし涼しいし、景色は素晴らしいし。
何度も足が停まっちゃう。
狐穴小屋から以東岳へと向かう稜線は砂地の道が続きます。
ザレザレで崩れて深い溝が掘られてしまっているところも多い。
所々に広がる草地には、ミヤマキンバイがいっぱい。
もう少ししたらハクサンイチゲや色とりどりの花がたくさん咲くんだろうなぁ。
砂地だったり草原だったりハイマツや笹の中だったり、な道を歩いていくと、最後に以東岳へ向けて登る急坂に。
背後には大朝日岳へと連なる朝日主稜線、早くこの主稜線の景色を山頂から眺めたくて、ウキウキと足取り軽く登ります♪
ザレ気味の急坂を足取り軽く登っていくと、だんだん山頂が近づいてきて
山頂からまず眺めるのはこの景色。
残雪の朝日主稜線、この以東岳から眺めると大朝日までず~っとつながってるのがよく見えてとっても雄大で。
やっぱりいいなぁ、かっこいいなぁ、と改めてウットリ。
反対側を見れば、以東小屋と大鳥池。
この景色もまたいいよねぇ。
大鳥池アップ。
池に張った氷は随分解けて薄くなっていて、ちょっと薄汚れたシロクマの毛皮のような見た目(笑)
東側には月山。
下界がよっぽど暑いのか、もやってる空気の上にちょこんと頭を出してました。
ちなみに鳥海山もほんのちょっぴり靄の上に頭出してたけど、さすがにここから遠いということもありよく見えず。
山頂はかなり風が強いので、ハイマツの陰で風を避けて一休みしつつ、景色をぐる~り眺めます。
見渡す限り誰もいなくて、聞こえるのは風の音とウグイスの鳴く声のみ。
おまけにぐるりと素晴らしい景色に囲まれて、ほんと至福のひとときでありました。
最高だな、以東岳。
そんな贅沢なひと時を過ごしたら、以東岳を後にします。
もっとのんびりしててもいいのだけど、今日は竜門小屋まで移動しなくちゃ、と思うとなんだか気が急いちゃって、30分ほどゆっくりしてから出発です。
奥に見えるとんがった大朝日岳、明日はあそこまで歩くぞ!と気合も新たにしたりして。
山頂の100mほど下にある松虫岩。
これ、以東岳へ向けて登ってる時にもよく見えてて、目印になる岩。
この開けっぷり、気持ちいいなぁ。
鳥だったらここから風にのって、主稜線の上に舞い上がって景色を堪能したい!
気持ちよく下って、以東岳を振り返ります。
いいなぁ、いい山容だなぁ。
何度見てもウットリだなぁ。
稜線上には所々残雪もあり、そして草原にはミヤマキンバイやヒメイチゲがいっぱい。
ハクサンイチゲやミネザクラは咲き初め。
そんな稜線をゆる~り歩いて
小屋にデポしてた荷物をザックに詰めて荷造りしたら、早々に竜門小屋へ向けて出発です。
狐穴小屋~以東岳はそんなに大きなアップダウンもなく歩きやすいけど、狐穴小屋~竜門小屋は寒江山三兄弟が間にいるからなかなか大変。
でも今日竜門小屋に行っとかないと、明日大朝日岳まで行けないしなぁ。
狐穴小屋でこのまま以東岳眺めてのんびりしてたい気持ちを抑えつつ、足を進めます。
ザレザレの道を歩いてほどなく三方境に到着。
ここからは笹とハイマツと灌木の中のガレた稜線を辿ります。
歩き出す前にもう一度振り返って、以東岳と狐穴小屋の景色を目に焼き付けます。
この景色を眺めに、また来ます!
寒江山へと続く稜線を歩きつつ、何度も振り返って以東岳を眺めつつ。
アップダウ繰り返す稜線歩き。
でも目指す竜門小屋が割と近くに見えてるので、気は楽だな。
このまま竜門山越えて日暮沢に降りる、とかだとかなり憂鬱になるところだけど。
道端にたくさん咲いてるミヤマキンバイ。
来週はどんな花がこれに加わるのかな、どんどん色とりどりになっていくんだろうな。
春といえば、この雪庇も春だねぇ。
雪の割れ目を踏み抜かないかと若干ドキドキしつつ通過。
そして無事、竜門小屋に到着であります。
のんびり稜線歩きの一日でありました。
結局この日は誰にも出会わなかったな。
日曜日ということもあってか、竜門小屋は我ら貸し切り。
2階に荷物を広げたら、小屋の外のベンチで風に吹かれつつのんびりマッタリ。
竜門山へと続く道にはハクサンイチゲがちらほらと。
山はいよいよ花の季節ですな。
綿毛に包まれたヒナウスユキソウもちらほら。
小さなお星さまみたいでかわいらしい。
そんな景色を眺めつつ、静かな竜門小屋でのんびりマッタリでありました。
#水場は小屋の前にあり。
#小屋泊の協力金は、1人1泊1,500円。
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